時空を操るもの   作:旭姫

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アンケートの協力ありがとうございました

結果としましては、泉美の偽名は

神白彩乃(かみしろあや)

となりました

使う場面が出てきてからの使用となるのでおそらく本編の後の方に出てくると思います

そして、ここで1つ設定を加えておくと、達也と真紅郎の件ですが、面識はあるけど記憶にないという程で、2人が思い出すのはモノリスの時とします


九校戦編 第十五話

その日の夜

 

達也はアタッシュケースを持って練習場に向かっていた

 

達也の周りには()()()()の護衛である軍服を着た軍人2名と黒服2名が少し離れたところを歩いていた

 

達也が練習場にたどり着くと、赤いジャージを着た一人の少女が立っていた

 

達也は到着してから軍人の方を周辺警備に当たらせて、黒服を扉の前に待機させて中に入った

 

「待たせたな、愛梨。」

 

「大丈夫よ。」

 

「そっか。待たせてすまなかったな。準備をしていたら少し時間がかかってしまった。愛梨は準備できてるか?」

 

「これを脱いだらね。だから少し待って」

 

愛梨は赤いジャージを脱ぐと、リブール・エペーの衣装を着ていた

 

「それは、リブール・エペーの…もしかしてミラージ・バットはそれで出るのか?」

 

「そうだけど、変かしら?」

 

「いや、とても似合ってるよ。」

 

達也はアタッシュケースを開けると中に入っている飛行デバイスを愛梨に渡した

 

ちなみにアタッシュケースの中には飛行デバイスが2つ入っているので、1つは予備として入れられている

 

「このデバイスは〈ループ・キャスト〉を搭載してない。その代わりに想子の自動吸引用のシステムが搭載されている。一度スイッチを押すともう一度押すまで想子は永遠に吸収されてしまうからな。注意しろよ。」

 

「わかったわ。」

 

「それと、ペース配分は特に考えろよ。今回は練習だからそこまで使わせるつもりはないが、それでも普通の人が一時間で動けなくなるレベルで操作を使うからな。今後のことも考えて今は10分が目処だ。」

 

「心得たわ。じゃあ、始めていい?」

 

「いいぞ、最初の飛行を存分に楽しんでくれ」

 

愛梨がCADのスイッチを押すと、愛梨の身体が宙に浮き始めた

 

「本当に浮いてる…凄い…」

 

「やはり飛行魔法を作ってよかった。大変だったが、こうして完成したものを楽しんで使ってくれる所を見るのはいいな。」

 

「さすが達也ね。私も誇らしいわ」

 

「それは良かった。」

 

「ねぇ、達也は飛ばないの?」

 

「え?」

 

「だから達也は飛ばないのって聞いてるんだけど?」

 

「飛行デバイスは一つしかないぞ?」

 

「達也はデバイスいらないでしょ?」

 

「それもそうだな。じゃあそっちに向かおう」

 

達也が指を弾くと達也の身体が中に浮き上がった

 

「いつ見ても便利ね…達也の魔法」

 

「これのせいで昔はうまく魔法が使えなかったんだがな。努力の賜物ってやつだ。」

 

「そうね。」

 

そして十分が経過すると、達也は愛梨から貸していたデバイスを回収してケースを黒服に預けると、愛梨を連れて宿舎へと戻っていった

 

「にしてもあの達也がエンジニアね…羨ましいわ。」

 

「エンジニアなんてどこも変わらないだろ。メインは選手なんだから」

 

「それはそうだけど…でも私は達也に調整してほしかったわ。」

 

「はぁ…じゃあ九校戦が終わったら調整しよう。それでどうだ?」

 

「いつもやってるじゃない。じゃあ、達也の一日を頂戴」

 

「ん?どういうことだ?」

 

「達也の一日をもらうのよ。つまり、一日だけ私に独占させなさいって言ってるのよ。」

 

「しょうがないな…一日だけだぞ。」

 

「もちろん!じゃあまた会場で会いましょう!じゃあね、達也。」

 

「ああ、またな、愛梨。」

 

———————————————————————

 

九校戦3日目

 

この日は本戦の前半最後の日でアイス・ピラーズ・ブレイクとバトル・ボートの決勝まで行われる

 

達也は今日は愛梨とではなく深雪と泉美を含めた5人で見ていた。

 

その中には表向きは友人として、裏では泉美の護衛ということで穂波と響子も一緒である

 

「達也さん、昨日は一色さんといらしたようですが、随分と仲がよろしかったようですね」

 

普通に競技の話をしていると、思い出したかのように深雪が達也と愛梨の話を持ち出し、自身から冷気をまき散らした

 

ちなみにだが、深雪は既に冷気の制御はできているのだが、達也のことになると冷気を撒き散らすようになってしまったらしい

 

依存とは恐ろしい…

 

「ちょっ、み、深雪!?冷気…」

 

「私も気になったわ。達也兄様は私が外に出られないのをいいことに他の女性と逢引されたのですか?私たちというものがありながら!」

 

「ふ、2人とも…落ち着けって。幼馴染と会うくらい自由だろ?流石のお前達でもそこまで制限される謂れはないぞ。」

 

「ですが!私ももっと達也さんと観戦したかったんですよ!!」

 

「いや、今日やってるじゃないか…」

 

「それとこれとは話が違います!」

 

「とりあえず、バトルボードの試合。始まるぞ」

 

「渡辺先輩が出るのはまだ先ですから。それよりも2人きりで観戦なんて羨ま…は、ハレンチな!!」

 

「ん?深雪さん今羨ましいって…」

 

「言ってません!!」

 

「2人で見るののどこがハレンチなんだ?」

 

「それは…」

 

「まぁまぁ、3人とも落ち着きなさい。別にやましいことは何もなかったみたいだし、いいんじゃないかしら?そこで突っかかってたら嫌われちゃうわよ」

 

「「それは嫌です!!」」

 

やがて、バトル・ボードの試合も摩利の出番になった

 

準決勝第2試合

 

出場選手は摩利と三高の水尾選手と七高の選手

 

去年の決勝カードとなったこの試合

 

スタートの合図が鳴ると、摩利が先行した

 

その後ろを七高、三高と続いていく

 

最初のカーブに差し掛かった時、達也の“眼”が危険を知らせた

 

(なんだ?何を検知した?コース…まさか!?)

 

達也が気付き始めたがもう遅かった

 

摩利が通過したその後ろで七高選手のスピードが()()()()()

 

その時に達也の眼が七高選手のCADから一瞬発光していたのを捉えていた

 

(今のは…まさかこれもか!?厄介な)

 

摩利が加速して制御不能になった七高選手のボードを移動魔法で飛ばして抱きかかえる形になった

 

その時、水面が不自然に揺れた

 

バランスを崩した摩利は七高選手と衝突してそのままフェンスに突っ込んだ

 

「お前たちは来るな。穂波、ついてきてくれ」

 

「はい。」

 

達也は穂波を連れて現場へと走っていった

 

バトル・ボードで起きた事故は会場に緊張した空気をもたらした

 

 





今回はここまでにします

次回から事故の後処理だとか新人戦になります

ではまた次回
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