時空を操るもの   作:旭姫

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ここで先に告知をしますが、キャラの多さ的に入学編から一部台本形式になると思います




義妹との出会い

目が醒めると、そこには誘拐を阻止してくれた少年とその少年の乗っていた車の運転手が目の前にいた

 

「あ、あの…貴方は?」

 

「あ、すまない。俺の名前は司馬達也だ。そういう君は?」

 

「…七草泉美です。」

 

「…七草家の令嬢がどうして?」

 

「一族から腫れ物扱いされていたのです。おそらくあの誘拐は父の差し金…です。」

 

「穂波、すぐに戸籍を調べろ。もし戸(・)籍(・)が(・)無(・)か(・)っ(・)た(・)ら(・)俺に知らせろ」

 

「はっ!」

 

それからその少年、達也と名乗る男は自分のことを看病してくれた。

 

「達也様。やはりありませんでした。」

 

「わかった、真夜さんに連絡を入れておけ」

 

ん?真夜さん?

 

「御当主様にもですか?」

 

「ああ。彼女なら何か知っているだろう。彼女の魔法適性は【万能】の七草家というには異質すぎる。」

 

「私の魔法適性を見たのですか?」

 

「すまない。誘拐犯が魔法師だったのに違和感を覚えてな、悪いが調べさせてもらった」

 

「そ、そうですか…それで真夜さんっていうのは…」

 

「四葉家当主の四葉真夜さんだ。幼い頃からお世話になっていたからな。親代わりみたいなもんだ」

 

「そうだったんですか。」

 

「ああ。とりあえず、君の対応については後で決めるから今はこのまま寝ていてくれ。」

 

その言葉を皮切りに再び眠ってしまった

 

――――――――――――――――――――――

 

泉美が眠ったのを確認して達也は下に降りた

 

達也の家は地上2階、地下2階の計4階構成になっている

 

地下の構成は地下1階が闘技場、地下2階が研究所になっている

 

達也は現在地上1階にある巨大フィルターを使って通話をしていた

 

相手は四葉真夜

 

「ご用ですか、龍谷閣下。」

 

「今は普通でいいです。」

 

「そうですか。では、どういった用件ですか?達也さん」

 

「七草泉美という少女はご存知ですか?」

 

「七草?七草の令嬢は真由美嬢と香澄嬢だけだと記憶しているわ」

 

「やはりか…実は――」

 

達也はそこで泉美の魔法についてや境遇を話した

 

「そうでしたか。十師族が嫡子に求めるのは魔法力のみ。たしかにその泉美ちゃんの異能は素晴らしいものだけれども、そのせいで魔法力が少ないのならその境遇の悪さも納得できる。それに、あの狸の事ですから余計にそうでしょうね」

 

「狸というと弘一殿のことか。たしかあの事件の前までは婚約者であったと記憶している。その時から狸と呼ばれるような男だったのか?…別に思い出したくないなら話さなくてもいいのだけれども…」

 

「いいのよ。私もあの事件のことは今でも忌々しいと思っているけども、何時までも目を背けるのは駄目だとも思っているから。」

 

「そうでしたか。とりあえず彼女については戸籍がないので私が保護しようと思います。」

 

「そうね。下手に私とかが関わるよりか貴方に任せた方が穏便には過ごせるわね。でも、その為だけに連絡してきたの?」

 

「こっちはさっきのが報告で、本題はこっちにあります。『分解』と『再生』。これは明らかに魔法と言うには異(・)質(・)す(・)ぎ(・)る(・)。」

 

「……そうね。貴方の調べた効果は世間に出せるようなものではない」

 

「万物を物質レベルまでに分解する『分解』と万物を再構築する『再生』、俺の異能も規格外だが、彼女の異能もその比じゃない」

 

「もし四葉家の持つユニークな魔法適正から頼ったのならば、残念ながらその2つの魔法については記録に無いわ。」

 

「そうか…。何か記録でも残っていればなんとか出来たのだが、とりあえずは彼女がこの2つの異能を使いこなし、なおかつ少ないとはいえ魔法力はある。日常生活に苦にならない程度の魔法知識や実力は身に付けさせるべきか…」

 

「なら、先生に頼めばいいんじゃない?」

 

「九島閣下にか?だが、彼女は戸籍がないとはいえ七草家の人間、変に感づかれれば厄介だ。」

 

「そっちじゃないわよ。九重先生に頼めばいいのよ。貴方の魔法の修行も行えていた彼処ならば彼女の魔法もなんとかなるんじゃない?」

 

「そうか。その手があったか。」

 

「ええ。彼女のことは貴方に任せます。理想としては彼女を貴方の妹にすることがいいわね。その方が疑われずにすむと思うわ。」

 

「では、それで頼む。真夜さんなら可能でしょう?」

 

「…条件があります。」

 

「条件次第ですが、何でしょう?」

 

「来年度から貴方も深雪さんと一緒に第一高校を受けるのよね。なら、彼女を貴方の家に下宿させて欲しいのよ」

 

「……はぁ!?」

 

「家も人手不足で深雪さんに回せる人材がいないのよ。それに、この冬に深雪さんを正式に次期当主として発表するからその護衛的な感じのこともお願いしたくて。」

 

「はぁ…、わかりましたよ。」

 

「交渉成立ね。ならば用意しておくわ。あと、風間少佐達には私から伝えておくわ。」

 

「しばらく彼女につきっきりになるかもしれないからな。お願いします。」

 

「まかせなさい。それと、たまにはこっちにも来てね~。」

 

そういって真夜は通信を切った。

 

翌日には作成された泉美のPDが送られ、仕事のはやさに驚きつつも、戸籍上義理の妹となった泉美と今後の話し合いをしていた(ちなみに、戸籍には1歳の時に両親がなくなり、知り合いであった司馬家に引き取られたことになっている)

 

年齢が達也と同い年だったので少し急ぎ気味に、泉美の魔法技術や一般知識等を習得させ、さらには深雪と泉美の親睦を深めるために四葉家を行ったり来たりしたり、体術を身に付けさせるために八雲に弟子入りさせたりしていた

 

そして、ついに入学試験も終えて、2095年4月

 

引っ越しも終えて深雪も含めた4人で住む司馬家のメンバーは入学パーティーをしていた

 

「今年の総代は深雪か。」

 

「さすが深雪さんですね。」

 

「納得行きません!!どうして達也さんが主席じゃないんですか!!」

 

「いや、俺は深雪よりも実技の成績悪いし…」

 

「FLTの社長ともあろう人間がそんな覇気の無い様子でどうするんですか!!」

 

「そうですよ、達也兄様!!」

 

「深雪はともかく泉美もか…」

 

「たしかに深雪さんも凄いですけど、達也兄様の方が凄いですよ!私なんて異能のせいで二科生ですし…」

 

「そんなに落ち込むことはない。確かに魔法力では二科生だったかもしれないが、誰にも真似できない物を持っているだろ?」

 

「そ、それはそうですけど…」

 

「俺達は深雪の晴れ姿を一緒に見ようじゃないか」

 

「そうですね!一緒に見ましょう」

 

2095年4月、ついに波乱を巻き起こす3人が魔法科高校に入学する




プロローグはここまでです

次回はキャラ設定を挟みつつ、本編に入ります。

新シリーズということでちょっと緊張していますが、暖かい目で見てくださると嬉しいです

では、また次回
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