時空を操るもの   作:旭姫

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九校戦編 第二十四話

 

深雪が圧倒的な力を見せつけて優勝した新人戦アイス・ピラーズ・ブレイクの翌日

 

この日は、ミラージ・バットとモノリス・コードの予選が行われる

 

ミラージ・バットは、一グループ4~5人でそれを6グループに分けて行い、それぞれのグループで勝利した計6名で決勝を行う

 

モノリス・コードは全九校の選手団が2つのグループに分かれ、2日間かけて総当たりで対戦し、各グループ上位二校が準決勝に進出する

 

達也の役目はミラージ・バットにでる選手の調整だけで、それも御幸が本戦に移動したので二人分の仕事をするだけで、あとはフリーであった

 

そのため、ミラージの一試合目、二試合目に出場し、勝利した2名の担当選手、ほのかと里美スバルの決勝迄、予定がないので部屋で休息をしていた

 

休息を始めて何時間か経った頃だろうか、

 

達也の部屋の前が少しだけ騒がしく、気になった為に部屋を出ると、そこには深雪達が立っていた

 

「みんなお揃いでどうした?」

 

「達也さん!モノリスで事故が!」

 

「ん?どういうことだ?」

 

「ほのか…それじゃ伝わらないでしょ…」

 

「モノリス・コードで一高の第2試合中、市街地フィールドだったのですが、そこで『破城槌』が使用されました」

 

「それも、開始と同時にだよ!」

 

「スタート位置は屋内だったか?」

 

全員が首を縦に振る

 

「フライングの可能性に、屋内では殺傷性ランクAに該当する『破城槌』か。ちょっとここで待っててくれないか?」

 

「え?どこかにいかれるんですか?」

 

「行く場所ができた。」

 

そんなわけで、達也が向かった先は会場のVIPルーム

 

そこには烈と大会委員長、そして十文字克人がいた。

 

「司馬…なぜここに」

 

「大会委員長、これはどういうことだ!」

 

「椎原社長…君も来たのか」

 

「九島閣下。あなたも居られましたか。」

 

「私もあれがただの事故とは思えないのでな。ここに来ていたのだ。」

 

「そうですか。それで、十文字殿はどうしてここにおられる。」

 

「先の事故について、話しに来た」

 

「ならば、後にしてくれ。今は立て込んでいるんだ。」

 

「済まないが、克人くんは部屋を出てくれないかね?ここからの話は君に聞かせるわけにはいかないんだ。」

 

「なぜ、私だけなのですか?」

 

「彼はこの大会の関係者だ。だから残るんだよ。君はここにおいては十師族だろうが、一選手でしかない。」

 

「…わかりました。」

 

克人が渋々部屋を出ていく

 

「さて、邪魔はいなくなったな。では、改めて。私は直接見たわけではないので状況を詳しく説明してもらいたい」

 

達也の質問を大会委員長のそばについていた一人の大会委員が答えた

 

「モノリス・コード、Aグループ第3試合、第一高校と第四高校の対戦において、『破城槌』の使用が確認されました。これにかけられた疑いは『破城槌』の使用タイミングが早く、狙いが正確だったことです。」

 

「『破城槌』は屋内だと殺傷性ランクAに跳ね上がる。屋内だとわかっていてそんな魔法を放つか?」

 

「どうやら四高は『破城槌』を入れていないと主張しているようだ。」

 

「では、これもバトル・ボードのように何者かによる妨害工作だというのか?」

 

「おそらくはそうだろう。そして何より怪しいのは四高が例の試合で使ったCADが何者かに盗まれたそうだ。」

 

「はぁ…一高の移動時の自爆攻撃、開催前の不審者侵入、バトル・ボードの事故、そしてモノリスの事故。これで4件目だ。」

 

「大会委員に裏切り者がいる可能性があるな。」

 

「そうだね。さて、大会委員長。どう落とし前をつけるつもりかね?この九校戦で4回もドロップアウトが起きかねない事故が発生している。妨害工作を施しているであろう不届き者にも問題はあるが、事前に防げなかった君たちの責任も大きい。それは理解しているかい?」

 

「はい…申し訳ありません」

 

「大会委員に裏切り者がいる可能性が高い。一度大会委員全員の再調査が必要だな。」

 

「それは風間君に任せよう。彼らも調査を勧めているはずだ。」

 

「確かに風間少佐なら調べていそうですね。」

 

「そうだね。そして、もし代替え選手の希望を出してきたら受けようではないか。」

 

「そ、それは!?いや、しかし…」

 

「四高は断ってもいいが、一高は被害者だ。出る権利ぐらいはあるだろう?」

 

「それはそうですが…」

 

「何なら達也君が一人で出るかい?」

 

「はい?なぜそこで私の名前を?」

 

「久しぶりに君の実力が見たくなった、って理由じゃだめかね?」

 

「出ませんよ。選手とは仲悪いですから。」

 

「そうかい…残念だね。じゃあ、話は以上かな?」

 

「ええ。このあと、担当選手の決勝ですので。」

 

達也が部屋を出ると、克人が再びは部屋へと入っていった

 

それを確認して達也は部屋へと戻った

 

―――――――――――――――――――――――――

 

戻った達也はミラージ・バットの準備を始めた

 

決勝戦は一高二人、二高一人、三高二人、七高が一人の計6人で行われる

 

「さて、二人共。無駄な小細工は無しだ。自分の精一杯の実力を他校に見せつけてやれ!」

 

「「はい!!」」

 

始まった決勝戦では、ほのかもスバルも自分の持ち味を最大限に発揮した結果、達也の予想通り、ワン・ツーフィニッシュを達成した

 

ちなみに、ほのかが一位でスバルが二位だった

 





次回、会議室からスタートです

出場していることは確定している達也ですが、その過程がどこまで幅を取るか、未だに分かってませんが、お楽しみに

それと、メモ帳は現在進行形で作成中です

では、また次回
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