時空を操るもの   作:旭姫

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さぁ、やっと本編が始まります


入学編
入学編 第一話


『魔法』

 

それが伝説や御伽噺の産物ではなく、現実の技術となったのは何時のことだったのか。

 

当初は『超能力』と呼ばれていた力は研究が進み、それは『超能力』から『魔法』への名前が変わっていった。

 

『超能力』から『魔法』に変わったことで〝超能力者〟と呼ばれる人間はいつしか〝魔法技能師〟と呼ばれ、各国の管理下におかれた

 

核兵器すらねじ伏せる強力な魔法技能師の存在こそが国を左右するとも考えられた。

 

そんなこんなで二十一世紀後半、今だ統一される気配すら見せぬ世界の各国は魔法技能師の育成に競って取り組んでいる。

 

 

国立魔法大学付属第一高校

 

毎年、国立魔法大学へ全国9つある魔法科高校で最も多くの卒業生を送り込んでいる高等教育機関として知られている。

 

それは同時に、優秀な魔法技能師(略称〝魔法師〟)を最も多く排出しているエリート校ということでもある。

 

魔法教育に、教育機会の均等などという建前は存在しない。

 

この国にそんな余裕はない。

 

それ以上に、使えるものと使えないものの間に存在する歴然とした差が、甘ったれた理想論の介在を許さない。

 

徹底した才能主義と残酷なまでの実力主義

 

この学校に入学を許された事自体がエリートということであり、入学の時点から既に優等生(ブルーム)劣等生(ウィード)が存在する。

 

―――――――――――――――――――――――

 

「納得できません!!」

 

「おい、深雪…。この話は何回目だと思っているんだ…。」

 

「私は何度だって認めません!泉美、貴方もそう思うわよね?」

 

「確かにそうですけど、さすがに言いすぎて達也兄様の疲労が…」

 

「いや、それは気にしなくて良いんだ…。疲労なんてさんざん経験している。だが、さすがにこの話を何度も聞かされるとちょっとアレだな。」

 

「達也さん!!」

 

「わかった、わかった。今度入学祝いで買い物に行こう。それに、深雪の晴れ姿を俺に見せてくれって言ったろ?」

 

「ぐぬぬ…わかりました。達也さんが私と2人きりでデートに行ってくれると信じて私は行ってきます!」

 

「はっ!?ちょっと、達也兄様!?冗談ですよね!!」

 

「え、、、」

 

達也が驚きで固まっているうちに深雪はリハーサルのために行ってしまった。

 

「深雪は行ったか。なら、どっかで座らないか?」

 

「座ったら話聞きますからね」

 

達也と泉美は座れる場所を目指してあるいていた

 

道中では

 

「ねぇあれカップルかしら?」

 

「男の人かっこいいわね。」

 

「それに比べて彼女はウィードよ。彼氏がかわいそうね」

 

といった言葉が良く流れていた

 

「泉美、気にしなくて良いぞ。」

 

「でも…」

 

「気にしたら負けだ。それにあいつらは将来後悔するタイプだ。心配する必要はない。…よし、ついたぞ」

 

達也は泉美と席に座ると、空間に干渉して認識阻害の結界を張った

 

達也は端末を取り出すと、会社から上がった研究資料を確認していた

 

その間にも泉美からの言葉責めは続き、達也も確認しながら返したり、言葉を濁したりしていた

 

やがて新入生の入場時間になると達也達は認識阻害を解除しながら、講堂へと歩いていった

 

すると、

 

「新入生ですか?もうすぐ入学式が始まりますよ?」

 

「あ、すみません。今行きます。(CAD…構内での所持は禁止されている筈…それに泉美が顔を見て反応している…まさか!?)」

 

「あ、私は生徒会長の七草真由美です。」

 

「あ、…自分は司馬達也です。こっちが妹の泉美です」

 

達也は一瞬七草真由美の眉が動いたのを見逃さなかった

 

「はじめまして…」

 

「へぇ~、貴方達が()()司馬兄妹なのね」

 

「すみません…あのとは?」

 

「あ、ごめんなさい。2人のことは先生方の間で話題になってたのよ。」

 

「はぁ…。」

 

「兄の司馬達也君は筆記試験の平均点98点で1位。特に魔法工学と魔法理学に関しては平均点70点にも満たない中で小論文も含めて満点。実技試験も主席の四葉さんに及ばずとも2位で総合でも次席。そして妹の司馬泉美さんはお兄さんと同じく筆記試験の平均点が94点で3位。魔法工学と魔法理学は満点とは行かなくても90点は取っている。そういう意味で話題になっているのよ!!」

 

「は、はぁ…。そうですか。というか生徒会長なら行かなくて良いんですか?」

 

「私たちも行きますので」

 

「あ、そ、そうね。」

 

「では、失礼します」

 

―――――――――――――――――――――――

 

講堂に入ると、綺麗に別れていた

 

何がとは言わなくてもわかるだろうが、一応伝えておくと、前半分は一科生、後半分は二科生

 

つまり、差別を差別だと受け入れているのは二科生も同じということ

 

「泉美、後に座ろう」

 

「え!?でも…」

 

「俺は泉美と座りたいんだ。」

 

「わ、わかりました。」

 

達也と泉美が後ろに座ると、全員が2度見した

 

しかし、達也は気にせずに泉美と話していた

 

その後は、達也のとなりに座ってきた千葉エリカという少女と柴田美月という眼鏡をかけた少女も含めて4人で話していた

 

気になるのは眼鏡をかけている点

 

この時代、視力が悪いから眼鏡をかけるという行動は絶対にあり得ない。

 

その為だて眼鏡という可能性もあるが、別のケースで眼鏡をかける場合もある

 

それこそが霊子放射光過敏症という目の病気

 

簡単に言うと、霊子が視えるということだ。

 

霊子とは日常生活に溢れる全ての事象で出る物

 

通常では見ることが出来ないので、病気扱いされることも多い

 

そんな物を恐らく患っていると考えつつも達也は自然に接していた

 

それともう1つ、達也の記憶上千葉家にエリカという同年代の少女がいたという情報はなかった。

 

これは千葉家の問題だから関係ないと早々に考えを消した

 

『ただいまより入学式を開始します』

 

入学式が始まると、校長の話、現生徒会長の話、新入生総代の話が順番にそって始まった

 

ちなみに、深雪のスピーチだが、「魔法以外」とか「一高生として」というような一科生の精神を逆撫でするようなワードを自然に盛り込んでいたことに達也は内心ハラハラしつつも、一高生達が深雪の美貌に見惚れてそんなことに気づいていないことに気づいて一瞬ホッとした。

 

そんなこんなで2095年度入学式が終了した





今回はここまでです。

次回から学校生活が無事スタートします。

今後はどうなることか。

それはまたのお楽しみということでまた次回をお楽しみに

では、また次回
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