ちなみに、七草香澄はA組です。
達也の朝は早い
何時も、家から数キロ離れた九重寺まで走っているので、朝が早めでなくてはならないのだ。
そんなわけで達也は何時も早起きだった
しかし、今日の朝が早いのは達也だけではなかった
「達也さん。先生への挨拶ですよね。私も行ってもよろしいでしょうか?」
「深雪…良いけど、その格好で行くのかい?」
「ローラーシューズを持っていますので、」
「わかった。穂波、家の留守は任せた」
「行ってらっしゃい」
――――――――――――――――――
達也達3人は坂道を走りながら九重寺へと向かっていた
勿論、達也は魔法で重圧を上げてだが
そんなわけでおよそ60m/hの早さで駆け抜けてった一行は九重寺に到着した
「深雪、下がっていなさい。」
「今日は乱取りらしいので」
「わかりました。」
達也と泉美が境内に入ると突然襲われた
勿論、九重寺の弟子達である
それを2人で返り討ちにさせながら訓練を行っていた
深雪はその様子を見ていた
「深雪君」
すると、深雪に声がかけられた
深雪は声のした方を探すが、見付からない
すると、頬に触れられた感触を感じた
「!?せ、先生!!」
「久しぶりだね、深雪君。泉美君の紹介の日以来だね」
「先生!どうして私と会う時は気配を消して近付いてくるんですか!!」
「どうしてって、僕は忍びだからね~。気配を消すのは忍びの性だから~」
「今の時代『忍者』はいません!更正するべきです!」
「ちっちっちっ!深雪君は甘いね~、僕は『忍者』じゃなくて『忍術使い』の忍びだ。そこは大事だよ。」
「ですが、、、」
「ところで、それは第一高校の制服かい?」
「はい。…先生?」
「う~ん、いいね!」
「え?」
「真新しい制服が初々しくて、清楚な中にも隠しきれない色気があって……まるでまさに綻ばんとする花の蕾、漏れ出る新緑の芽、そう……萌えだ、これは萌えだよ!……むっ!」
先生こと、九重八雲が危険を察知して受け止める
それは達也の踵落としだった
ちなみに、乱取りを終えて泉美はその場に立ち尽くすままだった
「くっ!……ねぇ、達也くん。僕じゃなかったら死んでたよ?」
「セクハラはやめてくださいね、師匠?」
「達也君、僕の後継がない?」
「お断りします」
達也は空間を操作して氷の剣を作ると、八雲に斬りかかった
「それは残念。じゃあ僕とも始めようか」
達也は剣を消して、八雲へと迫った
達也と八雲の攻防には弟子達も、そして泉美と深雪も魅入っていた
達也は体術で攻めつつも、『時空間操作』を使用して、空間に火の玉を作り出したり、氷の礫を飛ばしたりと果敢に攻めていた
ちなみに、達也はよほどのことがない限り時への干渉はしない
現在の達也が時間に干渉してできることと言えば、体の動きを一時的に停めたり、人の傷を巻き戻したり、位しか出来ないが、そんなものを稽古で使うような真似はしなかった
一方の八雲は達也の攻めを読みきりながら、異能による攻撃を防ぎつつ、達也へとカウンターを決めていった
やがて、そのまま10分くらい経つと、達也が地に伏せ、八雲は近くの石の上に立っていた
「はぁ…はぁ…。今回も駄目か…」
「それはそうだ。何せ、ここは僕のホーム。僕に利があるのに負けるわけはないだろう?負けたら弟子達が居なくなっちゃうし…。にしても、達也君も成長したね。体術だけじゃ僕に勝ち目は無いかもね、異能に限らず」
「それは…皮肉…ですか?」
「達也さん、そこは素直に受け取りましょうよ。」
「そうだよ、達也兄様!かっこよかったし!ね、深雪」
「ええ、そうですね。」
「達也君も隅に置けないね~。」
「達也さん、ご飯にしましょう。先生も如何ですか?」
「じゃあ頂こうかな。お茶を出してこよう。」
その後、達也が復活して、縁側に座ると、八雲がお茶を出した
「ああ、達也君。それに2人もだけど。七草には注意しておきなさい。特に泉美君はね。それと、達也くんは知ってるかもしれないけど、第一高校にきな臭い動きがあるみたいだ。赤と青のトリコロールのリストバンドには気を付けなさい」
「赤と青のトリコロール…助言ありがとうございます」
「うん。それと、みんな入学おめでとう」
「ありがとうございます、先生」
―――――――――――――――――――――
九重寺から帰ってきた3人は、そのまま学校に向かった
学校の前でエリカ達と会って、入っていった
達也と深雪がB組に入ると、B組の生徒達が静かになって達也達の方を見た
正確には深雪の方をだが、
「おはようございます、皆さん」
「おはようございます」
達也は自分の席に座ると、履修登録を始めた
すると、後ろの席から声をかけられた
「へぇ~、キーボードオンリーだし、随分と早打ちなんだね。」
「この方が慣れていてな」
「へぇ~、そうなんだ。あ、僕の名前は十三束鋼。よろしくね、司馬達也君。」
「十三束の【レンジ・ゼロ】か。まさか、こんなところで会えるとは…。ところで、どうして俺の名を?」
「君は結構有名だよ?総合2位で、筆記においては2位以下を寄せ付けずに、平均98点で1位。さらに、入学式当日に七草を含めた十師族に喧嘩を売って、四葉さんと仲がいい。まぁ、こんな感じかな」
「別に喧嘩を売ったわけじゃないんだが…。」
「まぁ、いいや。それよりも四葉さんと仲が良いみたいだけど、四葉の縁者なの?」
「いや、俺は縁者じゃないよ。ただ、幼い時から四葉真夜殿に懇意にしてもらっていたんだよ。だからその関係で深雪とは仲が良いんだ。」
「へぇ~」
一方の深雪も、達也と同じように1人の生徒に話しかけられていた
「貴女は主席の四葉深雪さんね?」
「え、ええ、そうですけど…。」
「私は明智詠美。エイミイって呼んでね?」
にぱっ!という効果音がつきそうな笑顔で話しているエイミイに深雪は緊張を和らいでいた
「わかったわ、エイミイ。改めて、私は四葉深雪。深雪って呼んで下さいね。」
「よろしく、深雪!…ところで、あの男の子。司馬達也君だっけ、彼とどういう関係なの?」
「え!?」
「ほら、今日一緒に登校してきたじゃない!」
「達也さんは…幼馴染です…」///
「へぇ~幼馴染ね~」
エイミイの笑みに黒い何かを見た深雪は達也のもとへと向かった
「達也さん」
「深雪か、どうしたんだ?」
「あ、貴方が司馬達也君ね!私は明智詠美って言うの!よろしくね!」
「エイミイって呼んであげて下さい。」
「そうか。よろしくなエイミイ。そして横にいるのが十三束鋼だ。」
「十三束鋼です。よろしくね、明智さん」
「むぅ~。エイミイ!」
「え?」
「エイミイ!!」
「…え、エイミイ…さん。」
「さんは要らないんだけどな~。にしても2人とも良い男ね!」
「鋼はともかく俺はそこまで良い男じゃないんだが…」
「そんなことありません!!」///
「ん?深雪?」
横でエイミイが意味ありげな顔で微笑んでいるが、そんなことも理解できない達也はチャイムの音に気付いて3人を席に座らせた
一旦切ります
次回はこの続きです。
ちなみにですが、A組は選民思想の塊でB組は選民思想を持っていません。
今後のためにも言っておきます
それと、対森崎・七草家用にアンチ・ヘイトをつけるべきか…
というわけで、また次回