黄金の暴君×永遠の二番手=星の皇帝(僕) 作:パンダコパンダ
1、飛行機
2、しつこい記者
3、大魔神の嘘
4、レースで前にいる遅いやつ
読者の皆様が嫌いなもの
1、誤字←本ッ当に申し訳ありません。
あと、活動報告あげてます。詳細はリンクで。ご応募待ってます!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=271189&uid=371990
先に言っておこう。隔離期間を終えて秋の天皇賞へ直行となった僕は、それはとても気が立っていた。
そもそも飛行機の音に苛立って一睡もできなかったし。知ってる? 馬って1日で3時間とかしか寝ないんだよ? そんだけ寝なくても大丈夫な馬の体の僕が眠れなくて苛立ってるんだからね!!
それで、空港から馬運車に乗って検疫のところ行くけど、その馬運車をずっとフラッシュで写真撮り続ける人。
え? 車の中だから大丈夫だろって? ノンノンノン! 普通に外見えるから。うん。多少明るさはましだけどね。
馬運車から検疫のところ行っても人が追ってきて、検疫のところから栗東に移った時も人がいて、そして東京競馬場の場所にも人がたくさん。本っ当に鬱陶しい。カメラだけ踏みつぶしてやろうか。
「うん。脚の状態は全然悪くない。凱旋門なんか走ってないって言われてもわからないレベルですよ」
「去年の春天は何だったんだ……」
うん。知らん。
触られていない方の脚で地面を掻き、暴れはしないもののムカついています! ということを表現する。
もちろん後ろ脚を触られているときに前脚で地面を掻くと当たったりして危ないので、その時は触られていない後ろ脚で掻いているので問題ない。
「とりあえず、そろそろパドックだ。お願いします」
「はい。かしこまりました。行こうか。ツァーリ」
了解だよおねーさん。
『さあ、ここ東京競馬場に、日本最強から世界最強となった競走馬が戻ってきました。世界に輝いた黒い星。検疫後ここへ直行という強行ローテ。さらには距離適性不安がありますが、この馬の底力を見せてほしいところです』
| 枠 | 馬 | 馬名 | 展開予想 | 人気 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | コントレイル | ◁◀︎◀︎◁ | 2 |
| 1 | 2 | ズヴィズダツァーリ | ◁◀︎◀︎◀︎ | 1 |
| 2 | 3 | モズベッロ | ◁◁◀︎◁ | 11 |
| 2 | 4 | ポタジェ | ◁◀︎◀︎◁ | 7 |
| 3 | 5 | エフフォーリア | ◁◀︎◀︎◁ | 4 |
| 3 | 6 | トーセンスーリヤ | ◁◀︎◀︎◁ | 10 |
| 4 | 7 | ワールドプレミア | ◁◁◀︎◁ | 8 |
| 4 | 8 | サンレイポケット | ◁◁◀︎◀︎ | 12 |
| 5 | 9 | グランアレグリア | ◁◀︎◀︎◁ | 3 |
| 5 | 10 | カイザーミノル | ◁◀︎◁◁ | 13 |
| 6 | 11 | ロジャーバローズ | ◀︎◀︎◁◁ | 6 |
| 6 | 12 | ラストドラフト | ◁◁◀︎◁ | 16 |
| 7 | 13 | ペルシアンナイト | ◁◀︎◀︎◁ | 15 |
| 7 | 14 | カレンブーケドール | ◁◀︎◀︎◁ | 5 |
| 8 | 15 | ヒシイグアス | ◁◀︎◁◁ | 9 |
| 8 | 16 | ユーキャンスマイル | ◁◁◀︎◁ | 14 |
『ズヴィズダツァーリ以外にも夢がある今日の天皇賞・秋。なんといってもズヴィズダツァーリの2着三回。だが前回は写真判定の後ハナ差だったコントレイル。さらには短距離の女王グランアレグリアも出走します。
そして、菊花賞に出走せずここに直行した無敗の皐月賞馬のエフフォーリア。最も速い馬が勝つと言われる皐月賞を無敗で勝った三頭が、中山から東京に舞台を変え、2000メートルを走り抜けます』
いつも通り、一頭だけ動かない僕。
凱旋門賞でも動かずいたので、初めてみた騎手はすごく驚いてる感じだったけど、日本の騎手やお客さんはもう見慣れたものだろう。
「ツァーリの兄貴!」
「おうコント。どしたん」
「いやー。ツァーリの兄貴が苦手な距離ってユーイチが言ってたから、今日こそ勝ちます! って宣言を」
ユーイチ? ああ、騎手さんか。
背中に乗ってる先生たちもなんか話し始めたし、一旦このまま話すか。
「僕的にも短いなって思うけど……。負けないよ」
「おい……」
ん? なんか聞き馴染みのない声が聞こえてきたけど。
そう思って横を見てみれば、見たことない鹿毛の馬体。
「お前、強いの?」
あれ? なんかデジャヴ……。
「まあ、世界最強だね」
そう返してみれば、彼、エフフォーリアはお前より強い。と大変ありがたい言葉を呟いた。
「あははー。だってさ。そんなこと言いながら僕にしっかり負けたんだよねー。ね? コント」
「いやぁ、思い返しても恥ずかしい。でも、君……。相手は選んで挑発した方がいいよ? 俺は傑物だけど、ツァーリの兄貴は怪物。そもそも、ツァーリの兄貴に挑戦しようと思うなら、ダービーで一着取ってからにしなよ」
うわぁー。コント君結構キレてない? これ。
「まあ、若者は勢いがあって良いよ。でも、僕は負けないよ?」
先生が進めと指示出してきたので、話を終わらせてゲートへ向かう。
「ツァーリ君……」
「覚えてるよロジャー。ダービーじゃ危なかった。君とまた一緒に走れて嬉しいよ」
新馬戦とダービーで戦った懐かしい顔がいる事に嬉しさが溢れるが、勝負は本気。多分彼もわかってる。ダービーの再戦はここじゃない。
「ジャパンカップで」
「うん。ダービーのお礼参り。させてね」
僕の横を通り抜けてゲートへと入って行った彼の後ろ姿。その背中に力は無くて、多分今日は本気で走れないんじゃないだろうか。なんかあったかな? なんて考えるが、僕にわかるはずもない。
対戦数はクロノジェネシスよりも少ないけど、それでも数少ない、また戦いたいと思える相手。
サートゥルナーリア。コントレイル。クロノジェネシスの様な大きな存在。
「勝つぞ。ツァーリ」
もちろんだよ先生。
『さあ! 16頭全頭の準備が整いました。凱旋門賞馬、世界最強のズヴィズダツァーリが勝つのか。それともコントレイルが屈辱を晴らすのか。無敗の皐月賞馬が勢いのまま勝ってしまうのか!
役者は揃っています。さあ、第164回天皇賞・秋。ゲートが開きました! コントレイル良いスタート! ズヴィズダツァーリは少し遅れたか? 距離不安の2000で大丈夫か?』
クソっ! コントレイルに気を取られ過ぎて反応遅れた!
先生どうする? 皐月賞の時みたく前? いや、手綱引っ張ってるから抑えよう。コントの後ろあたりを走ろうとか考えてたけどやめだ。
『さあすぐにやってくる2コーナー。ハナ争いは10番カイザーミノル。1馬身後ろに6番トーセンスーリヤ。屈腱炎からの復活。毎日王冠勝ち上がりました、星帝に限りなく近づいた19年アタマ差二着のロジャーバローズが半馬身外側に控えます。さあ、良い位置につけている先頭から4番手に居るのは短距離女王グランアレグリア。ズヴィズダツァーリとは違って距離が長い不安がありますが好走期待です、
向正面下り坂を降りまして、4番、14番続いて、今日こそ一矢報いたい1番コントレイルは7番手。サンレイポケットが内側からするすると上がってきて8番手。1000メートル走ってタイムは……。59秒台! 逃げ馬不在でありながらかなりのハイペース!
全体的に纏まってはいるもののハイペース。後続馬たちは大丈夫なのか? 第3コーナー回って行きます。
15番、3番、12番の三頭が横並び。少し離れて11番』
うげー。やっぱり短いよこの距離。滅びれば良いのに……。右側の紅葉楽しむ余裕すらねぇじゃん。
どうする先生? どっかの国と違って足元の反発いい感じだからある程度はスピード出せるよ? あ、まだ? を? 外膨らむのね? おけおけよー。
『さあ、最後尾にいた2番ズヴィズダツァーリが外側、馬群から一頭分離れた辺りでしょうか。外膨らみながら走っていきます』
凱旋門のロンシャンで気づいたんだよ。いつもは長く大きくを意識するスパートだけど、小さく速くは、短い距離で使える。スタミナを余計に使う分、距離以上にギアが入る。
普通にやってギアが入らないなら、普通じゃないことして入れればいいんだから。
って先生! 内内!! ギリギリ通れるよここ!!
『おっと外に膨らんだズヴィズダツァーリ、4コーナーのカーブで内側に動く! 先頭はカイザーミノルで入っていく! 東京の直線は長い! カイザーミノルの横グランアレグリア上がって! 並んで! 最内トーセンスーリヤやってくるが、エフフォーリア上がってくる上がってくる! そしてさらに、コントレイル! 三冠馬の意地だ!』
邪魔だよ6番! 退け! 先生の足が内ラチ当たってんだよ! 噛み付くか蹴るかするぞ! ほら! ほらさっさと退け!
んで? 前はどうなってる? 固まってて一番前がグラン。その次が……挑発君。って、コントが3番目? いや、今先頭か。
入った鞭が僕を押す。頭を下げて、次は、前。こいつら全員ぶち抜いて、ロジャーに示す。お前の努力が無駄じゃないって思える相手が、目標が、僕だって。
距離不安なんか、意地で押し通せよ! 僕!
『内から! 内から上がってきたズヴィズダツァーリ! 一気に4番手! 抜け出した三頭に追いつくか! 追いつくか! 残り100! 並ぶか! いや並ばない! 世界最強にはもう! 距離という弱点すら無くなってしまったのかーっ!!』
完全に抜いたか微妙だけど、どう? 勝ったでしょ?
『どうすればこの馬に勝てるんだ! まさに皇帝! ターフの独裁者! コントレイルまたしてもこの馬の前に敗れた!』
| 着 | 枠 | 番 | 馬名 | タイム | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 2 | ズヴィズダツァーリ | 1:56:0 | 1 |
| 2 | 1 | 1 | コントレイル | 1:56:1 | 2 |
| 3 | 3 | 5 | エフフォーリア | 1:56:3 | 4 |
| 4 | 5 | 9 | グランアレグリア | 1:56:4 | 3 |
| 5 | 6 | 11 | ロジャーバローズ | 1:56:8 | 6 |
『れ、レコードです! 勝馬ズヴィズダツァーリ、11年にトーセンジョーダンが記録したタイムをコンマ1更新し、1分56秒ジャストで、秋の天皇賞レコード勝ち! これでズヴィズダツァーリは、天皇賞春秋制覇! 同一年制覇はキタサンブラック以来となります!』
背中の上にいる先生は、G1勝利の回数を両手で表す。右手で十の位である人差し指を。左手で一の位である二本指を立てて。
さあ、宝塚記念以来のお辞儀をして、僕達も戻ろう。さすがに間が開いてないとしんどい。今はとりあえず飼い葉食ってゴロゴロしてたい。
なお、コントレイルと違って負けず嫌いなエフフォーリア君は、若干うるうるした瞳で僕を睨みつけた後に帰って行った。
「ツァーリ……。やっぱり強くてカッコいい。襲ってくれないか……」
うわ。スッゲェ聞きたくない言葉がグランから聞こえてきた。逃げよう。
迎えにきたおねーさんを気にせずターフを去る僕。多分今だったら短距離走でもどうにかなると思う。
出走成績 18戦17勝
獲得賞金総額24億1500万+298万ユーロ
18/09/22/土 新馬戦 2000メートル
1番人気 1着 2:01:8 700万
18/11/17日 東スポ2歳s 1800メート
1番人気 1着 1:45:2 3,300万
18/12/28/金 ホープフルs 2000メートル
1番人気 1着 2:01:2 7,000万
19/04/14/日 皐月賞 2000メートル
3番人気 1着 1:57:9 11,000万
19/05/26/日 東京優駿(日本ダービー) 2400メートル
1番人気 1着 2:22:5 20,000万
19/09/22/日 神戸新聞杯(G2) 2400メートル
1番人気 1着 2:24:5 5,300万
19/10/20/日 菊花賞 3000メートル
1番人気 1着 2:58:9(WR) 12,000万
クラシック三冠 10000万
19/12/22/日 有馬記念 2500メートル
1番人気 1着 2:30:1 30000万
20/03/22/日 阪神大賞典(G2) 3000メートル
1番人気 1着 3:00:1 6700万
20/05/03/日 天皇賞(春) 3200メートル
1番人気 1着 3:16:4 15000万
裂蹄
20/11/29/日 ジャパンカップ 2400メートル
1番人気 1着 2:22:9 30000万
20/12/22/日 有馬記念 2500メートル
1番人気 2着 2:29:9 12000万 ハナ差
1着 サートゥルナーリア 2:29:9
21/04/04/日 大阪杯 芝2000メートル
1番人気 1着 2:00:2 13500万
21/05/02/日 天皇賞(春) 3200メートル
1番人気 1着 3:12:5 15000万
21/06/27/日 宝塚記念 2200メートル
1番人気 1着 2:10:7 15000万
春古馬三冠 20000万
21/09/21/日 フォワ賞(G2) 芝2400メートル
1番人気 1着 2:31:6 13万ユーロ
21/10/03/日 凱旋門賞 2400メートル
1番人気 1着 2:36:02 285万ユーロ
21/10/31/日 天皇賞(秋) 2000メートル
1番人気 1着 1:56:0 15000万
2着 コントレイル 1:56:1 1/2馬身差
次走 21/11/28/日 ジャパンカップ
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