5歳になってから1年が経った。目標の身体強化もそこそこに出来た。
そんなある日、近くの公園で半分赤色もう半分が白色の特徴的な髪の色の少女が泣いていた見つけた。
(あれは焦凍?)
「うぅぅぅ....ぐすっ」
「大丈夫?なんで泣いてるの?」
「うわぁぁぁぁん」
これはどうしたものか、なにか気を引かないといけないな....そうだ
「ほら、世にも珍しい真っ赤な花だよ」
そう言って自分の個性で作った血の花を見せる
「わぁ!綺麗なお花!」
「ねぇどうして泣いてたの?」
「その....おとうさんが....私は特別だって言って....どこにも遊びに行かせてくれないし...おとうさんの言う通りにしないと....うぅ」
(やっぱりエンデヴァーが原因か)
「そっか、そしたらさ俺に嫌な事全部話してくれる?全部吐き出しちゃえば少しは楽になると思うからさ」
「うん」
そこからはエンデヴァーのえげつない行為を説明される。子供どころかどんなにメンタルが化け物みたいなヤツでも潰されそうな内容だ。
「話してくれてありがとね」
「ううん、こちらこそ話を聞いてくれてありがとう....えっと名前を聞いてもいいですか?」
「俺の名前は赤井 流だ」
「私の名前は轟 焦凍です。その今日は話を聞いてくれて本当にありがとう」
「全然いいよ。またなにか辛かったらさ俺に話してよ。この公園で待ってるからさ」
「いいの?」
「それで少しでも気が紛れるなら全然いいよ」
「ありがとう!」
「それじゃあ、またね」
「うん、またね」
そんなことで焦凍と会うことはできたが時期的にはもうそろそろ母親に熱湯をかけられて火傷跡が出来る頃だ。心が壊れないようもっと話をしようと毎日公園で待っては話を聞くこと数ヶ月、突然その時はやってきた。
「そのもう会えない.....人と話すことも禁止されちゃって。今までありがとね話聞いてくれて」
「ほんとに大丈夫なのか?だってまた誰にも話さず1人きりなんて焦凍が壊れちまうよ」
「もう大丈夫だって言ってるから私にはもう関わらないで!」
「なら、なんで泣いてるんだよ」
目の前の少女はボロボロと涙が零れている。何度も涙を拭くが流れ続ける
「あれ?おかしいな....目にゴミでも入っちゃたかな」
「そんなわけないだろ。ホントの気持ち話してくれよ」
「そんなの.....そんなの....嫌に決まってる!もう殴られるのは痛いし、初めてできた友達とすら会えなくなるなんてもっと嫌だ!」
「言えたじゃねぇか。なら俺が助けてやるよ」
「そんなの無理に決まってる!だってお父さんはNO.2のエンデヴァーなんだよ。子供の私たちなんかすぐにやられちゃう」
「安心しろ、俺は負けない。焦凍を絶対に救う!」
「焦凍のHEROになってやるよ」
「....ありがとう。」
そう言って焦凍はボロボロと涙を流す。ひとしきり泣いた後に立ち上がる。
「ねぇ、ホントにやるの?」
「あぁ男に二言はねぇ。助けるよ」
そう言うと焦凍は家の前まで連れて歩いた。家の門に近づくと焦凍の手が震えていることに気づいた。
「大丈夫」
そう言って焦凍の手を取り握ってやる。
「うん」
俺は轟家の門を開ける。そうすると大きな音を立てながらエンデヴァーがやってくる。
「貴様は何者だ」
焦凍に続いてやってきた俺に向かって苛立った声で質問してくる。腐ってもNO.2オーラも違うがドスの聞いた声を聞くと縮み上がりそうになるが焦凍の手をギュッと握り宣言する。
「焦凍のHEROになる男だ!」
「うちのバカ娘に何を唆されたか知らんが俺の邪魔をするな」
「うっせえ、万年NO.2。俺と焦凍をかけて勝負しろよ」
万年NO.2に反応し身体から大きく炎が舞い上がる。
「小僧がプロヒーローに勝てると思ってるのか?舐めるのも大概にしろ!」
「あぁ勝てるよ。家族を泣かせるクソ人間より絶対に」
ビキビキとこめかみに血管が浮き出るのが見える。
「なら、さっさとケリをつけてやる。」
そう言うと道場のような場所に連れていかれる。
ちなみにだが俺が勝つ可能性は微塵もない。なんならエンデヴァーが両手両足折れて動けない状態でもだ。だがここでは勝つことではなく改心させる事が重要だ。だからこそどうにか一太刀浴びせ話を聞かせるしかない。
「さっさと来い。」
そう言って身体の炎を燃やし軽く臨戦態勢をとる。
手から血の剣を取り出し切りかかる。
「はぁぁぁぁ」
だが血の剣はエンデヴァーに当たる前にどろりと溶ける。しくった、血を凝結させただけじゃエンデヴァーの出す炎に負ける。一太刀どころか触ることすら出来ない。
そこからエンデヴァーのパンチが目の前に表れる。
(避けれねぇ、受け身だけでも)
「ゔっ」
エンデヴァーのパンチをモロに食らった俺は壁まで吹き飛ばされる。
(くっそ、分かってはいるが流石にプロと子供じゃやばすぎる)
「だからって諦めねぇ。」
何度も何度も切りかかるがその度にまたパンチを食らう。
もう何回繰り返していただろう。もう片目が隠れるほどたんこぶが膨れ上がる。誰が見てもエンデヴァーに軍配が上がっている。だがエンデヴァーは焦っていた。
(誰がどう見てももう立てないはず....なぜまだ立てる、立てるはずがない)
「なぜ立ち上がるもう勝敗は見えただろ。誰がどう見ても貴様の負けだ」
「終わらないさ。焦凍を助けるまで、次で決着つけてやるよ」
そう言って俺は自身の右の手のひらに剣を突き立てる。
「くだらん無駄だ」
「逃げんのか。誤魔化してNO.1にはもうなれないと考えたように」
「知った口を聞くな!」
激情し初めて自分からパンチを仕掛ける。
(まってたさ、そうやって我を忘れて力だけで分からせるようにやることは)
「身体強化」
激情に任せて打つパンチに子供ゆえに侮った思考が反応が遅らせる。
パンチより速くエンデヴァーの身体に潜り込みエンデヴァーの鳩尾に右手で触れる。
「インパクト!!!」
そう叫び身体の血を右手から放つ。
「ぐっ」
だがエンデヴァーは数歩後ろによろめいただけだった。
(くそが...ここまでやってよろめかせるだけか)
「ふんっ、やはり子供ではこの程度か。もうその火傷だと動けんだろう」
そうエンデヴァーの身体に触れただけで身体は火傷跡まみれだ。
「だからどうした。まだ俺は立ってる諦めてないぞ!」
(なぜだ、なぜ諦めない何がそうさせる)
「もう貴様の身体は動かんのになぜ足掻く無駄なことだろう」
「ヒーローになりてえから」
まっすぐエンデヴァーの目を射抜く。その目は1点の曇りもなくただただ純粋な憧れだ。
「ヒーローなら泣いてる子を見たら助けてやらなきゃならねぇ。それがどんなに強いやつだと諦めたらヒーローじゃなくなっちまう。」
ハッとしたようにエンデヴァーは気づく。
(俺はずっとあいつを追い続けてきた。だが分かってしまったあいつとの差を知ってしまった。だから俺は...しかし)
「何を迷ってるのかは知らないけど自分がやらないのに子供が着いてくわけないだろ。親ってのは背中見して生き様を教えてくもんだ。無理矢理やらせようたって上手くいかないもんだ」
(嗚呼、俺は最初から間違っていたのかだから燈矢も)
「俺の負けだ。」
「意外にあっさりと認めるな」
「間違いに気づいたんだ。今は家族に申し訳ない気持ちの方が俺のプライドより大きいに決まっている」
「そうか、ならいいが」
(あー疲れたわ....流石に個性の連続使用にボッコボッコにされて.....あれ?なんで俺は横向いてるんだ.....やばい目も霞んできた)
「おい!大丈夫か?」
「うーん、ここはどこだ」
はい、結構急展開っす。本当はもっと仲良し描写入れたかったんだけど俺には向いてなかったデス。
次回、また死んでしまったのか!?流死す!?