ソードアートオンライン オリシュゼーション・リコリス   作:愁雨

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~とぴっくす~
 直刀剣【夜空】
 夜空の剣のこと。
 本来は黒の剣士キリト、あるいは人界統一会議代表剣士キリトが担い手となるはずだった。が 本作では何の因果かロニエの愛剣となる。
 原作においてキリトはこの剣を 片手剣から両手剣サイズに微調整して即時使用したりしてる。
 このことから担い手の心意に応えてその形状を調整しうる特性がある。
 本作においてのロニエはカタナスキルと片手剣スキルのハイブリッドスタイルを使うため、片手剣と刀の双方の特性を持った複合属性となっている。

 記憶解放術・武装支配術ともに到達しているため、斬り合わせた相手と鍔迫り合いになったらリソース吸収したり、巨木の姿を解放しつつ旋風車で全周囲をいっきに薙ぎ払って軍勢を壊滅させたりわりと容赦ない組合せが可能。

 後に月影の剣と合わせて【月影 夜空】と呼ばれる二刀一対の神器として知られるようになる。


ミッション1 まじゅうとうばつ なかまをそろえよう! 1-2

~北セントリア コールディア平原~

 

 周囲の探索と調査は並行して行われる。

 外壁に守られた市街以外にも居住エリアは存在し、また、本来であれば、貴族が守るべき私領民も 領域内に住まうが故に生死も自由であるなどという理屈で守らない貴族の方が多い。

 

 コールディア平原にもそのような村が存在している。

 鉱石採掘場や農場など長閑な風景のなかでありながら。

 

 それらを睥睨するかのような位置合いに 封印禁足地は存在している。

 

「……これは……神聖語で刻まれている碑文か」

「……ちょっと読んでみますね…… コールディア平原 ミルディア平原……」

 

 黒い石板に刻まれる文様は赤が既にいくつか灯されている。

 

「……ミルディア平原は西帝国の領域だな。そうなると……ふむ……いや、もしかするとそう言うことなのか……?」

 

「セルルト将軍。何かお気づきになられたんですか?」

 

 見上げる碑文の色は赤が物々しい。

 近くに居る事すら忌避したくなる気配。

 魔獣や魔蟲、凶暴化した獣、それらの強化個体よりなおも肌に刺す警戒感。

 

 神獣の封印された地。封じられても尚、その場にある者に警告を発する偉容。

 

「……ああ、私を呼ぶときはリーナで良いぞ。余り堅苦しくても息がつまるだろう? それからだ……この石碑が示す地名、そこに存在し、現状確認されている強化個体の数と石碑に灯る赤光円の数……一致しているわけなんだが……偶然と思うか?」

 

 顔を見合わせ、同意の見解を得る。

 

「実証してみる必要がありますね……確か、農場の近くに魔獣の発見報告があがっています。そちらを対処してから、引き上げ際にここを確認してみれば検証可能だと思います」

 

「そんなところか……よし。では、西の農園近くだったな。行こう」

 

~コールディア平原 西の農園近く 養蜂小屋近くの休憩地~

 

 パチパチと火が燃える。

 何時の時代も夜営には欠かせないもの。

 炎素を使い火種に火をつけて、暖をとる。

 

「ほぉ…… セントリア煮 か。懐かしいな」

 

 ロニエがテキパキと用意する夕食を見て懐かしいとソルティリーナは評した。

 

「いや。何。私の家は爵位が爵位でな。形式張ったものはよく食べるが、そう言う料理は学院時代の夜営でユートやユージオの二人が作るのを食べるのが主だったものでね」

 

「なるほど。あの二人は私と出会ったときも夜食を作る担当だったが、普段からそう言う立ち位置だったんだな」

 

「「ってだれっ!?」」

 

 しゅたっとてをあげる。

 赤い跳ねたようなボブショートが特徴的な刀使い。

 メディナ・オルティナノスが其処にいた。

 

「不躾な登場失礼致します。セルルト将軍。つい、悪戯心が働き、隠業と軽業にてどこまで近寄れるか試してみた次第です。お叱りは如何様にも」

 

 ぺこりと頭を下げるその姿に毒気を抜かれる。

 

「いや、良い。それだけ、今宵の夕食に気をとられていたという事だろう。つまりは我等の未熟だ。気にするな」

 

「お、驚きました。……ああ、でも、敵意や害意がないのなら気配察知しにくいですし。あ、メディナ先輩も召し上がりますか?」

 

 ロニエは予備の食器を即座に引っ張り出し、見せるようにして可否を問う。

 煮込まれた鍋に目を落とし、その材料に余裕があるのを見て取るとメディナは首肯し。

 

「では、一杯だけ。此方も携行食は持ってきているので其方とあわせるのでそれで充分だ」

 

 黙々とした食事。

 貴族としてのマナーは夜営でも生きている。

 歓談をするなら食べ終わった後でも充分だからだ。

 無論の事、食事が会話のスパイスとなるケースもあるので状況に応じたものはある。

 

「……では、其方は最高司祭様の勅令で此方に合流したのか」

 

「ああ、そうなるとこれ、どうも整合騎士案件になりそうですね……」

 

「8割方。どうも、神獣発生には一定の周期があるところまでは見えているらしいのだが、その周期が偶発的なのか あるいは条件的なものなのかを最終定義するつもりらしい」

 

 ロニエとソルティリーナは顔を見合わせる。

 それを見て、メディナは首肯し、手に持つ白湯で唇を湿した後。

 

「特定の地域に周期的に発生する魔獣や強化個体は 神獣の封印禁足地に設置された石板と関係はあるらしい。だが、これまではダークテリトリーとの大戦の関係もあって、わざわざ整合騎士を派遣して確定調査をする余裕がなかったそうだ」

 

「つまり、大戦が一段落した今だからこそやれる事をやると?」

 

「人心の荒廃に繋がりかねない案件をこの際、一気に改めなさる御積もりです。魔獣討伐然り、腐敗貴族の一掃然り。司祭代行様直下において行脚を行うのもその一環だそうです」

 

「……て言う事はこれ……ひょっとするとひょっとしませんか?」

 

「「つまり?」」

 

「……神獣封印禁足地の観測観察をこの面子で行えとかそういうお話になってません?」

 

「うん? いや、待て。流石にそこまでは……いや、しかし、確かにこれは報告義務はあったが終了についての詳細は申し添えられてないな……」

 

「司祭代行様の巡察について行く場合は、こちらには参加させられないという事でティーゼはあちらに行ったので少なくとも北セントリアのコールディア平原の魔獣討伐だけでは終わらない気がしてきました……」

 

 三人官女は顔をつきあわせて溜息を吐く。

 溜息を吐くと幸せが逃げるとは言うが吐きたいときに吐かない溜息は内に淀む。

 

「しかし、そうなると後もう一人は欲しいな。火力偏重に編制するにせよバランスに整えるにしても どう整えるにしても三人は歪だ。 ロニエがユートの直伝のトンチキっぷりを発揮したとしても1:2だ」

 

「ええっと……そのトンチキって……?」

 

「ユート主席上級修剣士に続く北セントリア修剣学院に置ける特例第二号。ロニエ・アラベル特別修剣錬士。それが学院復帰した君の公式の場に置ける呼び名だ」

 

 ああ、だから教員や師範の先生が腫れ物触るような扱いしてたのか。と今更ながらに遠い目になってその扱いを実感するロニエ。

 

「まぁ、仕方ないだろうな。ロニエ。お前のそれはほんと、アイツにそっくりだ。ユートの学院に入ったばかりのやらかし以後の扱いとほんと同じだ」

 

 クスクスとメディナが笑う。懐かしいものを思い出すように。

 ソルティリーナも釣られて笑う。

 この二人には共通して 初年時のユートのやらかし と言う理解がある。

 

「あの……先輩って初年時に何をやったんですか? リーナ先輩の傍付きだった事は訊いてるんですけど……」

 

 ソルティリーナとメディナは顔を見合わせ笑う。

 快活な笑み。昔話を笑い話を愉しむかのような顔で。

 

「そうだな。夜は長い。少しばかりそう言う話をして共通見解と話題の共通を図ってみるのも良いだろう」

 

 




~りざると~

 メディナが合流しました

 パーティーメンバーにあと一人空きがあるようです

 一名メンバーを追加出来ます(アンケート発生)

【メンバー追加】ロニエのチームには余裕があります。整合騎士 か それに準ずる能力者が最高司祭様に投げ込まれてきます。果たしてそれは誰?

  • 一時期の里帰り中:整合騎士アリスちゃん
  • 現実界特別交流大使:黒の剣士キリト
  • 二人は物騒:フィゼルとリネル
  • 現在滞在中:創世神ステイシア・アスナ
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