人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝) 作:ミスター仙人
という少ないながら熱心に読んで下さる読者を無視し始まりますは、本編主人公「ケニー君」の妹「カレンちゃん」の日記です。
当然読者様は困惑している事でしょうが、原作の「航宙軍士官、冒険者になる」の魅力の一つとして、同じ状況を他の人視点に置き換えるという点が挙げられます。(例:アラン視点とクレリア視点等)
なので、なるべく原作に寄せたい自分は苦肉の策としてケニー一家其々の視点から見た、コリント領そして帝国へ至る道標を書いてみようと思います。
7月某日
今日、タルス商会コリント領支店(通称:カトルの店)で可愛い日記帳を兄ちゃんに買って貰っちゃった。
嬉しいよ!、なんたって初めての紙に書く私の持ち物だよ!以前住んでいたルドヴィークの街では、高級な白い紙で出来た私物なんて有り得ないよ!
ここコリント領が他の街と違うのは分かってたけど、紙製品が安いのはすご~い(なんたって他の街の100分の1)これも私のなかではポイント高い!
よーし、ここコリント領へ来るまでの道のりを忘れないうちに書き留めていこう、オー!!
でももう既に細かい日付は忘れちゃった、えへへっ
だから某月某日とか使おうっと
某月某日
この日、私の街は攻撃を受けてお城は燃やされちゃった、悲しかった・・・王城に比べれば小さかったけどキレイなお城だったのに。
兄ちゃんは兵士だから戦ってたけどその後どうなったのかわかんないし、これから私達がどうなるのかもわかんない。
それから数日たったら布告というものが出た。
何でも今日からルドヴィークはアロイス王国の物だって、えっ!スターヴェーク王国のじゃなくなっちゃたの?ついこの間クレリア姫様が来たってみんな喜んでたのに、だいたいクレリア姫様もどうなったかわかんないし。
某月某日、なんか前と同じ日に見えるけど数日経ってるよ
アロイス王国になって嫌なことがいくつも出来た。
1つ目は、ルミナス教以外の全ての宗教を無くす事、うちは父ちゃんが鍛冶職人だから鍛冶の神と火の神を仕事場で祀ってるけどルミナス教も普通に信じてる、なのに他の神を信じちゃだめだって、なんかおかしくない。
2つ目は、同じルミナス教でもルミナス神以外は信じちゃだめだって、えっ、なんで、だって他の神様もいるじゃないなんでも従属神というらしいけど、兄ちゃんが信じてるアラミス神や父ちゃんが信じてるトール神も立派な神様だよ!
3つ目は、税金が7割になるんだって、私はまだ働いてないけど家のお金が減るのは嫌だよ!だって新しい服買ってもらえないじゃん!!
某月某日、今度は1周間くらい経ってるよ
友達のテルちゃん一家が懲罰官に連行された!
なんでも商売の神様を信じてお店の神棚に祀ってたからだって、うちは神棚を物置にしまい込んでるけどだいじょうぶかな?
某月某日、今度は1ヶ月くらい経ってるよ
徴税官がうちにやって来た、いままでは各ギルドで集めてたのになんで?
なんでもごまかす者が多いからだって。
他にも人頭税ってのが加わって私の分の税金も取られちゃうんだよ!働いてもいないのに払えるわけないじゃん(怒)
某月某日、今度は2ヶ月くらい経ってるよ
ロベルトおじさん(本当は爵位も有る偉い人だったらしいけどこう呼んで貰いたいそうだ)から連絡と当座の資金が送られてきた。
正直額は少なかったけど父ちゃんは本当に助かったようだ。
この時は知らなかったけどなんとクレリア姫様が送ってくれたお金だったんだよ、ご本人が大変だろうに私達の為にって、素晴らしい人だよ!
某月某日、今度は1ヶ月くらい経ってるよ
クレリア姫様が無事が旧ルドヴィーク辺境伯の関係者と兵士の家族に知らされた、と同時にそこへ合流しないか?とのお誘いがかかった。
正直ルドヴィークは育った場所で思い入れも多いけど、友達が捕まったり雰囲気は悪くなったり何より偉そうにしているアラム聖国から来た司祭と懲罰官が大ッ嫌い!
父ちゃんも徴税官にお金どころか手形まで没収され、仕事も兵士相手に武器を卸す事が出来ないから包丁の研ぎだけでは年も越せないと言って合流には乗り気で、母ちゃんも裁縫のアルバイトができなくなった(仕事場が前の戦争で燃えたから)ので父ちゃんに賛成だ。
手助けの人のお陰で夜半に城門を無事通り抜けて、かなりの人達と合流(中の良い友だちとも合流)出来てそのまま馬車に乗り込みセシリオ王国を目指した(この時はてっきりクレリア姫様はセシリオ王国にいると思った)
某月某日、今度は1週間くらい経ってるよ
セシリオ王国国境の国境検問所を手引の人が大規模商人キャラバン隊と説明し商業ギルドのギルド証と袖の下(後で聞いたら賄賂なんだって)を渡し問題なく通過出来た、世の中お金なんだね~勉強しちゃった。
セシリオ王国のとある街(後で聞いたらシスタナという街)で脱出した皆が集まった。
ロベルトおじさん(正直おじいちゃんだよ)が代表者達を集め、本当の目的地を教えてくれてその代表者(友達のお父さん)から私達家族は知らされたんだけど、なんでもクレリア姫様は今ベルタ王国にいて「シャイニングスター」(カッコイイよね!)って名前の冒険者をやっていて、今までのお金も依頼の仕事で稼がれたんだってお姫様なのにすご~い。
話を聞く内にスゴイ話はさらにスゴくなっていく、クレリア姫様を助けてくれて今はベルタ王国王都に向かっているアラン様という人は、他の大陸(ここ以外の大陸ってあるの?)の貴人で窮地に陥ったクレリア姫様を救い、義によってスターヴェーク王国復興に尽力し冒険者となっては名を馳せ更には人に危害を与えるドラゴンを討ちその功績を以って貴族に叙爵されるべく現在ベルタ王国王都に招聘されているんだって。
ドラゴン?!ドラゴンを討ち取ったの!!
えっ、ほんとにと驚いていたらこの移動費用もその討ち取ったドラゴンを売ったお金で支払われてるんだって!
それじゃあほんとなんだと納得したけど、やっぱりあらためて驚いちゃう!
まるで英雄伝説じゃない!こんなことがあるなんて。
ついでの様に兄ちゃんの無事が伝えられたけど、アラン様への思いで心がいっぱいになり後で母ちゃんから聞くまで兄ちゃんのことは思い出さなかった。
某月某日、今度は1ヶ月半くらい経ってるよ
先に行ったロベルト老(この方があってるよね)から商業ギルド経由で向かう先を教えて貰ったけど、その場所が問題だよ!
なんと行く先は「魔の大樹海」なんだって、スターヴェーク王国はとなりあってないから細かくは知らないけど、噂では嫌というほど聞いてるよ。
「魔の大樹海」はこの大陸でも大秘境と言われ、人が入れる場所じゃ無いって聞かされてるよ。
アラン様へのあこがれでこの1ヶ月半ワクワクしっぱなしだったのに、憂鬱になっちゃった・・・
これがこの時の私の正直な気持ちでしたが、その気持ちを抱えながら、翌日「魔の大樹海」へ向けて我々家族は千人の第一集団として旅立ちました。
キリが良いので今日はここまでね、明日はコリント領に到着する処までかな。
頑張って思い出しながら書くぞ~!
後書き
別視点で書くという自分の実力からすると、無謀極まり無い暴挙に打って出てしまいました。(汗)
非常に違和感だらけでお見苦しい文だと反省しきりです。
ですが、ケニー君の日記では把握出来ない裏事情等を描写できるのは作品を作る上で便利ですね。
申し訳有りませんが、今後もこの「ケニー一家」の描写は続くのでご了承下さい。