人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話㊳『カレンちゃん日記」⑳(カレンちゃん、『ケッちゃん』と『マドンナ』さんの結婚式に出る)

 2月22日

 

 本日、『ケッちゃん』と『マドンナ』さんの結婚式が『軍事ブロック2』で盛大に行われたの。

 どう考えても生活ブロックでは、『グローリア』様と『ベヒモス』さんそして『グランド・タートル』さんは入れないし、4千匹(色々あって1千匹くらい増えたの)以上の猫さん達も集合出来ないしね。

 

 アラン様とクレリア姫様、そしてコリント領の上層部全ての人も参加されて、放送局の人達もかなりの人数で撮影してるから、多分放送する予定があるんだろうね。

 私もカー君とバンちゃん、そして友達達とその飼い猫が出席している。

 

 《因みに猫さん達は、最初人間との共存生活に慣れなくて、馬車に轢かれそうになったりしたから、『ケッちゃん』の指導で『ナノム玉ver.猫』を全猫が飲んで、『ケッちゃん』が放送局に依頼して作られた動画で学習したら、とても礼儀正しくなってくれて、今では各猫さん専用のカードが発行されているから、最近はフードコートに猫さん専用のお店も出来ていて、お昼に行くと猫さん達が集まるテーブルに係の人が猫さん用の飲食物を持ってきたら、各猫さんが肉球で選んでカード決済しているシーンをよく見かけるんだ。

 一昨日なんか、近くに居たコリント領に買い付けに来たと思う商人の人達が、普通にフードコートで礼儀正しく飲み食いしてカードで支払う猫さんを見て、驚いたまま硬直してたよ。

 まあ、コリント領以外の猫さんがこんなことしてたら、私も驚いちゃうかも》

 

 アラン様とクレリア姫様が並んで壇上に上がられて、マイクを使い仲人としての祝辞を述べられたているの。

 

 「・・・・・・・・こういった経緯を経て、此の良き日に猫の王国の王で有る『ケットシー128世』殿とファーン侯爵家の愛猫『マドンナ』さんの結婚式を挙げられる事は、我らがコリント領にとって非常に喜ばしく思っています。

 其れでは、僭越ながら乾杯の音頭も取らせて頂きます、皆様目の前のグラスをお手に取って下さい。

 また、グラスを持てない方は、目の前に有る大盃に顔を近付けて頂きたい。

 

 改めまして、お二人の晴れの門出を祝福しまして、・・・乾杯!!」

 

 「「「「「乾杯!!!」」」」

 

 とみんなで唱和して、グラスに入ったお酒やシャンパン(私達子供や、お酒の飲めない人はノン・アルコールね)を飲んで、拍手を『ケッちゃん』と『マドンナ』さんに贈ったの。

 

 『ケッちゃん』と『マドンナ』さんは立ち上がり(『マドンナ』さんは、『ナノム玉ver.猫』を服用する事で、言葉こそ喋れないけど、立ち上がったり両足で歩く事が出来る様になってるんだよ)、丁寧にその拍手に対してお辞儀を返してくれたよ。

 

 それにしても『グローリア』様と『ベヒモス』さんそして『グランド・タートル』さんは、スゴく大きな盃をこの日の為に作って貰ったらしいんだけど、ドンドン飲み干してお代わりを要求してる、酔っ払っちゃうんじゃないかな?

 本当なら『ケッちゃん』と仲の良いガイ君とサナちゃんの、ワイバーン夫婦も参加するはずだったんだけど、丁度2周間前に卵が孵化して、4頭の赤ちゃんワイバーンが誕生して、その世話でガイ君とサナちゃんはてんてこ舞いなんだよね。

 

 その代わりも兼ねて私は、『ケッちゃん』と『マドンナ』さんの所に行って、お祝いの言葉を贈ったんだよ。

 

 「『ケッちゃん』に『マドンナ』さん、ご結婚おめでとう!

 出席出来なかったけど、ガイ君とサナちゃんからもお祝いして欲しいって、サナちゃんの生え変わった牙を貰ってきてるんだ。

 『ケッちゃん』と『マドンナ』さんの赤ちゃんが生まれたら、その牙を削ってアクセサリーを親友のお父さんに作って貰うんだよ、期待しててね!」

 

 と言ったら、『ケッちゃん』が、

 

 「雌のワイバーンが、卵を産む時に渾身の力を入れるのだが、その時にあまりの力故に牙が抜ける事が時々有るそうだが、その牙はドラゴンの牙に匹敵する魔力を持つと聞く。

 その様な希少な牙を頂けるとは、大変有り難い!

 何れ吾輩と妻で、『ガイ』殿と『サバンナ』殿には表敬と赤子の誕生祝いに訪問させていただこう。

 妻よ、そういった話になったが、宜しく一緒に行って貰えるかな?」

 

 と今まで『マドンナ』さんの前では、何時もカチコチになっていた『ケッちゃん』が、今日は『マドンナ』さんの前で堂々としてる。

 

 「ミヤァァ!」

 

 と『マドンナ』さんは鳴いて答えてくれ、

 

 「ありがとう妻よ、其れでは『ガイ』殿と『サバンナ』殿が子育てに、一段落着いたら訪問しよう」

 

 と『ケッちゃん』が言い、それに『マドンナ』さんはコクンと頷いてくれた。

 何だか『ケッちゃん』スゴク頼もしいね、これなら大事な愛猫である『マドンナ』さんを嫁にやるレオン様も安心だね。

 そんなレオン様は、まるで娘を嫁にやる父親みたいに眼が真っ赤になるまで泣いたみたいで、隣に居る親友のアベルさん(ベルタ王国宰相ヴェルナー卿の息子)に慰められてる。

 

 今は辛いかも知れないけど、『ケッちゃん』と『マドンナ』さんの赤ちゃんが生まれたら、多分スゴくデレデレした孫を可愛がるおじいちゃんみたいになるんじゃないかな?

 そんな姿を想像したら、私もカー君とバンちゃんの赤ちゃん抱きたいなあと思ったの。

 そうしたらカー君とバンちゃんが、額の宝石をキラキラ輝かせて、『ケッちゃん』と『マドンナ』さんの前にルビー(紅玉)とサファイア(蒼玉)を出してくれたの。

 

 「此れは忝ない!

 カーバンクル夫妻が、吾輩の妻に安産祈願の宝石を贈ってくれた!

 吾輩も何れカーバンクル夫妻に、子供が生まれたら必ずお返しをさせて頂く、楽しみにしていて貰いたい!」

 

 と『ケッちゃん』が言い、

 

 「クゥゥーー!」

 

 とカー君とバンちゃんが答えてる。

 みんな本当に仲が良いから、これからも家族が増えて益々幸せの輪は、広がって行くんだね。

 全ては、幸せの場であるこのコリント領を作ってくれた、アラン様とクレリア姫様のお陰だ。

 仲人席に居られるお二人に、感謝の心を込めて頭を下げたら、全て判って下さってるのか、鷹揚(学校でならったの)な様子で頷いて下さったわ。

 

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