人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話53「ミーシャの思い出帳」⑨(私の赤ちゃんの相棒(パートナー))

 セリーナ、シャロン両准将の陸上巡洋艦『ドレッドノート』『ジャンヌ・ダルク』と陸上フリゲート艦6隻に分乗させたルーシア王国の避難民達は、クライナ公国の兵站基地たる『リビン』まで送り届けられ、そこから『マジノドーム』を経由して、帝都コリントに魔導列車で来られたわ。

 『アナスタシア』王女は、駅まで迎えに行きルーシア王国の避難民達と合流出来て双方喜び合っていたそうよ。

 そして、クレリア皇妃陛下に報告に来て、改めて避難民達と一緒に難民専用ドームで生活する事を伝えたわ。

 

 「判ったわ、私としても貴方には是非ルーシア王国の避難民達の心のケアをお願いしたいと思っていたの。

 私から、難民移民局にその辺の事を融通付ける様に命令するわ。

 でもね、アナスタシア貴方が全てを背負い込む事は無いし、避難民達もそれを望んでいないと思うの。

 そして、貴方を女子会の正式メンバーにするから、女子会開催の時は必ず参加してね!」

 

 とクレリア皇妃陛下は言われ、アナスタシア王女も「判りました」と返事されたわ。

 

 それから暫く経って、軍部からスラブ連邦との戦争に勝利したとの報告が有り、帝国民全員が沸き立つ様な様子で、戦勝記念をいたる所で開催されてるわ。

 私達クレリア皇妃陛下始め妊婦達にも、戦勝報告は届いていたけど、その詳細は教えられず、只誰も戦死していない報告だけはいち早く教えられたので、みんな一様にホッとしてたの。

 私も、最後の旦那との会話で、不安を感じていただけに、この報告は本当に嬉しかったわ。

 最近は、お腹の赤ちゃんの成長が著しくて、結構お腹の中で暴れているけど、優しくお腹を撫でると直ぐに大人しくなるから、きっとよく言う事を聞く素直な子供になりそうね。

 

 もう後2周間で出産予定日と云う10月28日に、漸く旦那達の乗る帝国軍艦隊が帝都コリントに帰還したの、この日はクレリア皇妃陛下に招かれて、皇妃宮で軍人の旦那達を出迎えて上げたんだけど、旦那に会った瞬間私は思わず立ち上がって旦那と抱きしめ合っちゃった。

 自分自身気が付かなかったけど、実は物凄く不安だった事に旦那と会えて判っちゃった。

 この後、アラン様とクレリア皇妃陛下に要請されて、出産はアスガルド城で行う事が決まり、その3日前にはアスガルド城に滞在する事になったわ。

 本当に恐れ多いけど、正直此処までご一緒させてもらえてると、半ば私達は運命共同体の様な気がしているので、大変ありがたいわと

 

 そしてその出産予定日の3日前に、アスガルド城の皇妃宮を訪れると、其処にはクレリア皇妃陛下以下の妊婦3人と、賢聖『モーガン』殿とケットシー128世、そしてケットシー128世の奥さんで有る『マドンナ』さんと5匹の子猫ちゃんが居られたの。

 まあ、クレリア皇妃陛下への表敬訪問なのかな?と思いながら何時も座らせて貰っている、リクライニング・ソファーに座らせて貰い、全員に挨拶を交わすと、賢聖『モーガン』殿が、

 

 「どうやら全員集まった様ね。

 皆さん、順調に赤ちゃんが育っている様で安心したわ。

 これから、貴方達に素晴らしい贈り物が有るの、是非受け入れて欲しいから拒否しないでもらいたいから、お願いに来たの!」

 

 と言われたので、何の話か判らないけど、話の続きを待ったの。

 すると、ケットシー128世が、

 

 「モーガン殿のクレリア様の了解を取っているので、吾輩が話させて貰うのでどうか聞いて欲しい。

 実は、この程吾輩の妻マドンナとの間の子である5匹の子猫が、無事巣立ちの時を迎えたので、その報告とクレリア様達5人の御婦人方に是非お願いしたい儀があり、訪問させて頂いた。

 御婦人方には、巣立ちした5匹の子猫を受け入れて頂き、其々の生まれてくるお子さんの相棒(パートナー)としてくれないだろうか?」

 

 と突然言われたので、クレリア皇妃陛下以外の私達は面食らってしまったの。

 正直、別に子猫を貰う分には全然文句は無いけど、猫の王様のケットシー128世の子猫となると、普通の子猫とはレベルが違い過ぎる。

 返事に躊躇していると、5匹の子猫達は、マドンナさんから促され、トコトコと5人の妊婦に歩む。

 そして信じられない事に、その背中に純白の翼を生やして、優美に純白の翼を羽ばたかせ、リクライニング・ソファーに座る私達の側に降り立つと、ペコリと頭を下げてきたの。

 驚いて、子猫を凝視してると、ケットシー128世が、

 

 「驚かせた様で申し訳無い。

 だが、この子猫達の姿こそが、真実の『星猫』の姿なのだよ。

 吾輩は、この惑星アレスの監視端末用にカスタマイズされていて、本来の翼や感覚器官はオミットされているが、既にアラン陛下のお陰で、役割の幾つかは目標達成しつつある。

 ならば、吾輩の子猫達には、その任務を引き継がせる必要は無く、貴方方のお子様達と同じく、この惑星アレスに縛り付ける事はさせず、将来あの星々の彼方に貴方方のお子様達と共に旅立って欲しいのだよ」

 

 と言い、続けてモーガン殿が、

 

 「だからケットシー128世の要請を受けて私は、この子猫達に掛かっていた能力封印を解除したの。

 よってもう既に、この5匹の子猫は『星猫』としての能力を取り戻しているし、其々が自分自身の相棒(パートナー)を選んでいるわ。

 どうかこの事実を受け止めて欲しいの」

 

 と言われたので、改めて子猫を見ると、とても聡明そうな顔を見せながら視線を私のお腹に寄せて来たので、私も意図が判り許可すると、子猫はゆっくりと私のお腹に近づき頬ずりして来ると、不思議な事にお腹の赤ちゃんが呼応した様な気がしたわ。

 それが、単なる勘違いでは無いらしくモーガン殿は大きく頷かれて、

 

 「やはり、感応したわね。

 もう既に赤ちゃん達は、相棒(パートナー)を認識したわ。

 どうか貴方方は、この現実を受け入れてね」

 

 と諭されたので、私達も頷いたら子猫も嬉しそうに「ミヤァー!」と返事してくれたから、子猫の頭を撫でて上げたら、心地よさそうにしている。

 こうしてまだ生まれて無い内に、私の赤ちゃんの相棒(パートナー)は決まったの。

 

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