人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝) 作:ミスター仙人
10月10日(2年目)
「カレン!久し振りじゃのう、元気じゃったか?」
と兄ちゃんの通信機越しに、爺ちゃん婆ちゃん達がモニターに出てきたので、驚いちゃった。
さっきまでスターヴェーク王国が正式に復活した話を聞いていて、小躍りしてみんなに教えて上げなくちゃと、走り出しそうにしてたんだけど、突然モニターに出て来たの、話を聞いてたら何でも田舎に疎開していて、戦乱に巻き込まれるのを避けれたんだけど、元の住居は壊されていて、兄ちゃんと一緒に元アロイス王国の男爵居館に済んでるんだって。
結構広いし、そのまま住み続けるかも知れないと言ってる。
「うーん、それでも良いけど、一度はコリント領の私達の家に来てね!
スゴイ所だから、きっと驚いちゃうからね!」
と言ったら、
「うむ、トレーラーと云い、ケニーの奴の所属している軍の凄さや、クレリア様のお付きの方々の豪壮さと云い、驚いとるよ!
是非行きたいので、『魔導列車』とやらで向かわせて貰うから、お土産を楽しみにの!」
と答えてくれて通信は終わり、直ぐに隣の家の『テルちゃん』に教えて上げたら、意外な事にスターヴェーク王国が正式に復活した事は、ニュースで知ってたんだけど、爺ちゃん婆ちゃん達が無事だった事は、とても喜んでくれたんだ。
他にもアロイス王国の元王様や貴族の人達は、全て裁かれたってニュースで放送されたんだって、当然だよね。
テルちゃん一家もそうだけど、スターヴェーク王国の人たちをあれだけ、ひどい目にあわせてたんだよ、因果応報ってやつだよ。
11月3日(2年目)
爺ちゃん婆ちゃん達がコリント領に着いたんだけど、ポカーンとした顔をしてる、思わず笑っちゃった!
そのまま送迎車両でホテルに向かって行って、取り敢えず落ち着いて貰ってから、家族全員(ミーシャさんも一緒)で食事を摂ったの。
みんなで楽しい時間を過ごしてたんだけど、爺ちゃん婆ちゃん達の変化に気づいたから、聞いてみたら、
「やっぱり気づいたか、実はの、ケニーとミーシャさんから勧められて、例の『ナノム玉』を飲んだら、あら不思議!
次の日から、段々と視力は良くなるわ、節々の痛みは無くなるわ、今では持病のリウマチと偏頭痛まで無くなったんじゃよ。
全く『ナノム玉』サマサマじゃな!」
と豪快に笑ってる。
終いには、魔導列車が気に入ったからこのベルタ王国の各地を廻ってみるんだって、元気だよねー。
11月6日(2年目)
朝のニュースで、ベルタ王国、スターヴェーク王国、セシリオ王国を全部合わせて、一つの国『人類銀河帝国』に纏まるんだって。
然も、今私達が住んでるコリント領は、『帝都コリント』になるそうだよ。
でも当然かな、こんなにスゴイ都市は、他に無いに決まってるからね!
でもそうすると、ベルタ王国国王アマド陛下や、スターヴェーク王国王女クレリア殿下はどういう立場になるのかな?
夕方のニュースで、アラン様が、
『人類銀河帝国初代皇帝 アラン・コリント一世』
となって三国のトップになって、ベルタ王国国王アマド陛下や、スターヴェーク王国王女クレリア殿下はそれぞれ、公王と公女になってアラン様を輔弼して、更にクレリア様は、
『人類銀河帝国初代皇妃 クレリア・スターヴァイン・コリント』と成られるんだって!
うわあ~、素晴らしすぎるよー!
いよいよ、アラン様とクレリア様は正式に結婚されて夫婦になって、私達の指導者になってくれるんだって、嬉しすぎて親友みんなでフードコートに突撃したら、全部の店がお祝いだって事で格安でサービスしてくれたから、家族も呼んで、スゴイお祝いをみんなでしちゃったよ!
11月14日(2年目)
久々に大規模な女子会パーティーが開かれて、全員でクレリア様をお祝いする事になり、建築中のアスガルド城近くの広場で女子会以外の母ちゃん他の高級服飾工場の人々等、大人数が参加したの大体300人くらいかな?
開催の言葉が司会から述べられた後、直ぐに全員でのお祝いがクレリア様に集まったら、クレリア様は真っ赤になって、
「ありがとう、皆がこんなに祝ってくれて本当に嬉しく思う。
9月にスターヴェーク王国を取り戻して以来の、喜びだ。
改めて報告させて貰うが、今現在建築中(背後を指さして)のアスガルド城が来月落成して、来年の1月1日に正式に『人類銀河帝国』が成立すると同時に、私とアランの結婚式が執り行われ、その時スターヴェーク王国はある意味無くなってしまうが、皆悲しまないで欲しい!
何故なら、スターヴェーク王国は此れより誕生する『人類銀河帝国』の大いなる基礎にして基盤となるのだ、この事実を皆は、誇りを抱いて帝国民としての自負を持って生きて貰いたい!
私とアランは、その誇りを抱けるに相応しい国家を目指し、日々努力するつもりだ。
皆、どうかこれからも宜しく頼む!」
と頭を下げながら仰られたので、この場にいる全員が、深々と頭を下げて、
「「「「「とんでも御座いません、『人類銀河帝国』に栄光有れ!!!」」」」」
と一斉に唱和して、そのまま乾杯する流れになってみんなで、シャンパンと云う飲み物を飲んだんだ!
このシャンパンって美味しい!
私や親友達とエラちゃんは、ノンアルコールのジュースみたいな物を飲んだんだけど、シュワシュワして面白い飲み心地!
エラちゃんも7歳になったから、私達と同じ飲み物や食べ物を摂れるし、随分大人びてきて、最近ではスカートの良く似合う可愛い女の子になってきたし、母ちゃんの高級服部門の女の子専用のモデルになってるから、同世代では一番の有名人なんじゃないかな?
女子会パーティーの最中、私とエラちゃんが同時にクレリア様に呼ばれて、改めてお祝いを述べて促された席に着席したら、クレリア様が、
「呼び出したのは他でもない、カレンとエラには私とアランの結婚式の際に、私のウエディングドレスのロングトレーン(引き裾)の裾の先を持つ小姓として参加して貰いたいんだ。
肝心のウエディングドレスもカレンの母親に発注している事だし、お願いしたいんだ」
とお頼みされたから、私とエラちゃんは顔を見合わせて、私が、
「・・・ロングトレーン(引き裾)の裾の先を持つ小姓って、何をするのか良く判らないけど、私はクレリア様の為なら出来る限り頑張ります!」
と答えると、エラちゃんも、
「当然私も、引き受けます!
私は、アラン様をアニキと呼ばせて頂いた幼い頃からの恩義を絶対に忘れないから、どんな事でもします!」
と私よりも、しっかりと受け答えしている。
流石、同世代の神童と呼ばれてるエラちゃんだわ。
みんなから将来の、宮廷女官長間違いなしと言われてる所以ね。
私ももうちょっと、礼儀作法を学ぼうかな。