人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話55『カレンちゃん日記」㉖(カレンちゃん、私、華族になってた)

 12月20日(2年目)

 

 今日、量産型ボットが沢山働いて現在30有るドーム群の中心の、スゴく立派なドームに、帝都コリントの中心になる『アスガルド城』が出来上がったの。

 見上げると、高さは200メートルは有りそうで、敷地面積はまだ建設中の場所も有るからよく判んない(華族用の邸宅も有るから、境目がわかんない)。

 

 一杯居るボットさんの中でも、『ハイ・ボット』と呼ばれるボットさんに連れられて、皇妃宮に案内して貰う為にアスガルド城内を移動してたら、その途上で驚いちゃったの!

 吹き抜けの空間を通って行くんだけど、廊下の壁も継ぎ目が見えない綺麗な通路を通ってる最中、多くの偉い人達が落成式に参加してたんだけど、お年寄りの人達用の場所が有って、そこでは何故か私の爺ちゃん婆ちゃん達が着飾って、お偉い華族のお年寄りの方々と、親しそうに歓談してたの。

 

 「お爺ちゃんお婆ちゃん達、どうしてここに居るの?」

 

 て聞いてみたら、

 

 「どうしてって、儂等も宮内庁長官のロベルト長官から呼ばれた、華族の親族じゃからな」

 

 て答えたので、

 

 「え、どうしてお爺ちゃんお婆ちゃん達が、華族の親族なの?」

 

 と不思議に思って聞いたら、

 

 「ロベルト長官に確認したら、今の処ケニー坊は”名誉男爵”に該当するんじゃと、今後昇進すればもっと上がるらしいんじゃが、取り敢えず私らは男爵相当の華族待遇になるんじゃよ!

 それに、カレン達も特別待遇で”名誉士爵”に当たるから、個人としても華族となるんじゃ!

 偉いもんじゃな!」

 

 と笑いながら、頭を撫でて来たので、嬉しいというより混乱しちゃって、複雑な気分になっちゃったよ。

 

 この後、ハイ・ボットに案内されてクレリア様の居られる皇妃宮に向かってたら、途中でテオ君とエラちゃんと合流して一緒に行くことになったの。

 2人共、何時もと違いスゴく着飾っていて、立派な護衛従士と小さな女官みたい。

 

 「スゴく似合ってる、将来は立派な護衛騎士と綺麗な女官長だね!」

 

 と褒めたら、2人ともはにかんで顔が紅くなってる可愛い、

 

 「カレン姉さまも凄く綺麗、誰が見ても可愛い華族のお嬢様ですよ!」

 

 とエラちゃんが褒めてくれたんだ。

 自分としては、もっと動き易そうな服を着て来たかったんだけど、母ちゃんが朝から何度もコーディネートして、結構フワフワしたスカート(フレアスカートって云うんだって)を着せられてるから、あまり早く動けないから不便なんだよね。

 

 そうこうしてる内に、クレリア様の居られる皇妃宮に着いたら、周りは綺麗な華族のお姫様やお嬢様だらけだし、普段は武装している親衛隊の女性達も、剣は腰に挿してるけど儀典用の綺麗な服装をしてる、やっぱり今日は午前中に式典が有ったばかりだから、そのままなんだろうね。

 やっとクレリア様に会うことが出来ると、エレナ親衛隊長に知らされたから案内して貰ったら、周りの華族の女性達より、一段と光り輝く様なオーラを放つクレリア様が居られたんで、予め練習していた皇族に対しての礼儀作法で挨拶を頑張ってしたの。

 どうやら、そんなに間違っていなかったらしくて、場の雰囲気を壊さないで出来たみたいだけど、クレリア様や近くに居た女子会のメンバーは、クスクスと含み笑いしながら、「そんなに畏まる事無いのよ」と教えてくれたんだけど、

 

 「両祖父母から聞きましたが、私いつの間にか華族だったらしいので、これくらいは出来ないと笑われちゃいますよ!」

 

 とクレリア様に申告しちゃったら、

 

 「・・・嗚呼、成る程そう云う事だったのか。

 其れは済まなかった、正式には来年1月1日の『人類銀河帝国』が誕生した瞬間に確定する事になるけど、実際な処既に身分登録の作業は済んでいて、カレン、そなたは”名誉士爵”となっていて華族特権の幾つかを行使する事が出来る。

 具体的には、アスガルド城レベル1までの自由往来、『ルンテンブルク館』での自由往来等が出来るから、立派な華族と云って良くて、更にカレンは女子会メンバーとしての顔が有るから、我が皇妃宮への往来も自由だ!」

 

 と仰られたから、周りの女子会メンバー以外の女性達がざわつき始めちゃった。

 実は私も最近知ったんだけど、クレリア様主催の女子会は、華族の女性達にとって、一つのステータスなんだって!

 それもそうかも知れないなー、女子会メンバーは准メンバー(私の親友達タラちゃん、テルちゃん他)含めても30人に届かないし、何と云っても女子会メンバーだと、時々アラン様の創作オリジナル料理やスイーツ、そして趣味の釣り等に参加出来るから、これってスゴイ特権だよねー。

 

 クレリア様とはその後、来年1月1日の細かい打ち合わせをして、あまり他の人との面談に邪魔になると思ったから、早々に切り上げて貰えたから、帰ろうとしたら大勢の華族のお姫様やお嬢様に取り囲まれて、各々とカードの登録をし合って、今後の交友を考えて欲しいとお願いされちゃった。

 うーん、私はにわか華族だから礼儀がなって無くて、交友関係になるとご迷惑を掛けますよ、と言ったんだけど、「全然構わないから今後都合の良い時に、色々とお話しましょうね!」と言われたので、拒否するのは失礼だと思ったから、諸々の諸行事が終わって都合の良い時に、お会いしましょうと、約束したらとても喜んでくれたの。

 華族なのに同世代だからか、友達と会話してるのと変わんなかったから、結構楽しみになっちゃった。

 

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