人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

188 / 352
閑話56『カレンちゃん日記」㉗(カレンちゃん、御成婚式とシルバー華族のサロン会に立ち会う)

 1月1日(コリント朝元年)

 

 前日から皇妃宮でリハーサルって云う、事前練習を繰り返したり、自分の服装での歩き方を練習してたらすっかり遅くなっちゃって、そのまま皇妃宮の客室の一つにエラちゃんと一緒に泊めさせて頂いたの。

 その夜は、エラちゃんと一緒に盛り上がって、中々寝付けなくて夜更かししちゃったよ。

 

 早朝、エルナさんが起こしに来てくれたから、寝坊しなくて済んだけど、寝不足にならずにサッと起きれて行動出来たのは、やっぱり『ナノム玉』のお陰だろうね、本当に精霊の守護は偉大だなあ。

 

 式典が始まって、私の最初の任務はアラン様のマントのドレープ(裾)が下に着かない様に、一緒に進む事!

 正装したテオ君とエラちゃん、そして私とケットシー128世が小姓なの。

 身長が違うから歩幅がバラバラなんだけど、リハーサルを十分してたから、誰も躓かなくて成功!

 

 そして、アラン様とクレリア様がお色直しに控え室に向かわれ、私の次の任務はクレリア様のウエディングドレスのロングトレーン(引き裾)の、裾の先を持って付いていく役目。

 

 アラン様のマントのドレープ(裾)は、若干重さが有ったけど、クレリア様のウエディングドレスのロングトレーン(引き裾)は、少しも重さを感じないから、逆に私は本当に何か持ってるのかな?と不安になるんだよね。

 

 無事、御成婚式が終わろうとする最後の、ゲルトナー枢機卿の宣言が行われた瞬間、スゴイ事が起こったの!

 使徒『イザーク』様が降臨されて、私達全員に柔らかな光りを注がれて、御成婚式を祝福されたんだよ!

 その場に居た全員が、一斉に跪いて『イザーク』様を拝んでいたんだけど、私の近くに居た足の状態が悪いから椅子に座ったままだった、元スターヴェーク王国の貴族で、今日から帝国の男爵位の華族になった老婦人が突然立ち上がって、喜び始めたの。

 

 「良かったですね。

 きっと『女神ルミナス』様が、日頃の信心を認めて使徒『イザーク』様を遣わして、足を治してくださったんですね!」

 

 と言って上げたら、大粒の涙を流して去って行かれる使徒『イザーク』様に向かって、何度も感謝してる。

 本当に『女神ルミナス』様は、天から私達を見守ってくれてるんだね。

 

 御成婚式が終わって、アラン様とクレリア様が控え室に向かうから、そのまま付いて行ってクレリア様がお着替えしている間のお話相手をしたんだよ。

 クレリア様も、緊張が解けてホッとしてるみたいで、気楽そうに話されてるけど、やっぱり先程の使徒『イザーク』様の降臨には、とても驚いたんだって。

 当たり前だよね!

 そりゃあ今までも、アラン様達を救う為や元セシリオ王国の避難民を救う為に使徒『イザーク』様は、現れておられたけど、今回は別に戦争中じゃないし、誰も困ってる訳じゃないからね。

 

 「きっと『女神ルミナス』様は、クレリア様とアラン様の今までの正しい行いへの、ご褒美に使徒『イザーク』様をお遣わしになって、周りにいた方々にも祝福の光りを与えて下さったんですよ!」

 

 と近くに居た、華族の老婦人の話をしてさしあげたら、

 

 「本当にそうかも知れないわね。

 『ベルタ公アマド殿下』も実際に足が治られた様だし、他の人々も怪我や病気が治ったと云う報告が、アランにも来たらしいから、私達への『女神ルミナス』様のご褒美かもね」

 

 と微笑みながら言われたので、周りにいる女官やスタイリストの女性も私と一緒に賛同してくれた。

 今日は、ここで家に帰る事になったんだけど、家に着いたら友達に質問攻めにあい、とても疲れちゃったんで、夕食を食べてお風呂に入ってたらそのまま寝ちゃったらしくて、この日記も実は翌日に書いてるの。

 

 1月11日(コリント朝元年)

 

 今日は、爺ちゃん婆ちゃん達と一緒に、お馬さんが放牧されてるドームに向かったの、

 何でも車両や魔導列車が、移動手段の主流に成ってきて、お馬さんの仕事が激減してるから、不要になったお馬さんを帝国は片っ端から買い上げて、このドームで放牧させて馬乳等を提供して貰ってるんだって。

 でもそれだけじゃあ勿体ないから、今回起ち上げる『シルバー華族のサロン会』で運用させる事になるんだって。

 具体的には、例の使徒『イザーク』様の祝福の光りのお陰で足が治った人達の、リハビリも兼ねて馬術クラブとしても機能させるそうよ。

 私も協力して、前に交友を申し込まれた華族のお嬢さんに声をかけて、華族のお嬢さんの祖父母さん達に参加して貰う事にしてたの。

 その伝手で、大勢の華族の老人が参加してくれたから、今日起ち上げる『シルバー華族のサロン会』は最初から100人のメンバーでスタートするの。

 

 馬術用のお馬さんは、予め馬用の『ナノム玉』を服用させてたから、スゴく従順で華族のおじいさんおばあさんも気に入ってくれて、『シルバー華族のサロン会』起ち上げは大成功!

 代表は宮内庁長官のロベルト長官なんだけど、あくまでも肩書だけで、実際は私の爺ちゃん婆ちゃん達が運営するんだって、先日までただの平民のおじいさんとおばあさんだったのに、なんて行動力なんだろうね。

 普通は尻込みしそうなのに、率先してやりたがるって、パワフル過ぎるよ!

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。