人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

190 / 352
閑話58「ガトル親父の雑記」⑯(親父、『陸上空母』(アイン)を就役させる)

 11月20日(2年目)

 

 とうとう『陸上空母』(アイン)が就航した、続けて2隻も来週に就役する予定で有る。

 この『陸上空母』の概要は、

 

 全長・・・・・180メートル

 

 全高・・・・・40メートル

 

 全幅・・・・・120メートル

 

 動力炉・・・・・『魔力凝縮炉』1基

 

 主砲・・・・・30センチ砲2門

 

 パルス魔導速射砲・・・・・両側舷側合計30門

 

 最大積載機数・・・・・ワイバーン40頭、ドラゴン5頭、ヘリコプター20機、戦闘車両50両

 

 対地浮揚能力・・・・・常時2メートル(最大瞬間浮揚30メートル)

 

 巡航速度・・・・・30ノット(最大巡航速度50ノット)

 

 といった具合だ。

 ドレイク殿は、今回の『陸上空母』の出来上がりを見て、いよいよ自分自身の夢描く最高傑作に挑むそうだ。

 俺も色々なアイデアが有るから、協力するつもりだぜ。

 

 12月3日(2年目)

 

 来年1月1日に誕生する、『人類銀河帝国』が発足するに当たり、俺やドレイク殿と相棒のドップ達は、あまりにも活動範囲が広すぎるんで、アラン様特別預かりの『何でも屋』と云う、色々な省庁と切り離している、特別部局とやらになっちまった。

 

 12月20日(2年目)

 

 アスガルド城の落成式に呼ばれたんだが、凄え城で圧倒されちまったぜ!

 高さは200メートルは有り、敷地面積はまだ建設中の場所も有るから、まだ完成してはいねえんだから、取り敢えずの落成式だそうだぜ。

 『ハイ・ボット』っていうボットでもより人間に近い連中が、酒等を丁寧に給仕してくれたが、俺は結構無骨な8ちゃんが長い付き合いも有るから、ドップと同じくらい信頼しているし、港湾施設や造船工場で四六時中働いてくれてる量産型ボットの『汎用・ボット』が、使い勝手が良くてお気に入りだ。

 アラン様から、俺たち『何でも屋』の為に『汎用・ボット』と『ヘビー・ボット』を500体ずつ預かってるから、かなり無茶な要求もコイツラが居れば大抵叶うから重宝してるぜ。

 

 1月1日(コリント朝元年)

 

 今日から『人類銀河帝国』が始まるってんで、俺もアスガルド城の式典に参加しちまった。

 然も俺は知らない内に、華族って奴になっちまってた。

 実は去年の12月の段階で俺は、”名誉子爵”とやらで、結構凄え立場らしいが別に華族としての特権なんざどうでも良いぜ。

 そんな事より、俺は人類銀河帝国皇帝で有られるアラン様と結構な頻度で、面と向かって技術開発の話をしたり、時々例のむさ苦しいホシとジョナサン、そしてアルムおんじとドレイク殿と一緒に場末の居酒屋で、飲み明かしている事の方が、どんな華族よりも凄え特権の様な気がするぜ。

 正直アラン様も、帝国の華族や他国のお偉い王族と貴族達とのパーティーや、サロンに参加されるより、寛がれてるのが判るんで、俺たちもなるべく敬語なんて七面倒臭い話し方はせずに、ざっくばらんと対応してるから、結構アラン様も本音を喋ってくれて、クレリア様との馴れ初めなんかも聞いちまって、他言無用の秘密を抱え込んじまった。

 だけど本日、漸くそのクレリア様と御成婚する運びになったんだ、敢えて失礼を承知で書かせて貰うが、物凄え天才だが色恋には不慣れな俺たちの若い仲間が、頑張って可愛い嫁さんを貰って一つの家族を背負おうと、必死に努力してる姿は、あまり泣いた覚えの無い俺も涙ぐんじまったぜ。

 御成婚式が終わろうとした瞬間には、使徒の『イザーク』様も降臨されて祝福の光りなんて、大層なもんをプレゼントされてたが、俺は当然だと思ったぜ。

 アラン様は、歴史上のどんな英雄よりも頑張り、努力されて今の帝国を無から作り出し、これからも人の為に尽くして行く覚悟が有るんだ。

 『ルミナス神』様も、それが良く判ってるから、使徒の『イザーク』様を遣わされたんだろうな。

 

 1月15日日(コリント朝元年)

 

 俺の息子のケニーの奴が、漸く覚悟を決めてミーシャの嬢ちゃんと結婚した。

 合同結婚式と云う形で、大勢の友人達と一緒に結婚をしたんだが、どいつもこいつも幸せそうな顔をしてやがるから、家族全員で盛大に祝ってやった。

 披露宴で計画通りに水を掛けて、会場から追い出してやり、しこたまに酒を飲ませて貰い、家路についてカレンを寝かしつけてから、俺は自分の女房のマゼラとしんみりと過去の思い出を語り合った。

 

 「・・・マゼラ、俺とお前の結婚なんざ、式とも呼べねえ貧相極まりねえ代物だったが、父母達と職人仲間が本当に心から祝ってくれて、俺は凄え幸せに感じてた。

 今日の息子の結婚も其れに負けず劣らずだったし、色んな人が本当に祝ってくれてるのも判ったし、アラン様とクレリア様達まで祝ってくれた。

 息子は幸せ者だよなあ」

 

 と言ってやったら、

 

 「・・・そうね、ガトル、貴方と結婚して、色んな事があったけど、ケニーとカレンと云う素晴らしい子供を授かったのは、本当に『ルミナス神』様に感謝するわ。

 そして一つの区切りとして、ケニーは私達と同じ様に一つの家族を作ろうとしてる。

 きっと、ミーシャさんとなら暖かい家族を作れる筈よ。

 私達の家族としてのこれからの仕事は、少し離れた所でケニー達を見守り、正しい道を進むようにアドバイスする事ね」

 

 と答えてくれた。

 嗚呼、全くその通りだと思い、女房に向かい深く頷いてやった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。