人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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11月の日記④(人類銀河帝国 コリント朝元年)《『星の涙(スター・ティア)』とスラブ連邦総括》

 11月18日(人類銀河帝国 コリント朝元年)

 

 改めて、ミーシャと息子の『ケント』を伴ってアスガルド城に向かった。

 どうやら職員には、通達が出されているらしく、ノーチェックで新築の皇子宮に通された。

 既に集合していた他の、シュバルツ達の子供達と嫁さんズが寛いでいる。

 子供達の相棒で有る星猫も、兄弟達と戯れていたが、親のケットシー128世がやって来ると5匹共に集まって神妙な様子でケットシー128世の前に並ぶ。

 そしてケットシー128世と一緒に現れた賢聖モーガン殿が、我々全員に説明を始めた。

 

 「・・・貴方方のお子さんは、アラン様とクレリア様のお子で有る『アポロニウス皇太子殿下』と同じく、神々(調整者)から選ばれた存在なの。

 この事実は、覆しようがない事なので、どうしようも無いわ。

 その為にこそ、セーフティーと話し相手として星猫の兄弟が相棒に選ばれたの。

 その一つの証明として、海底神殿に眠っていた遺物『星の涙(スター・ティア)』を渡して置くわ。

 今は、子供達のお母様達が持っていれば良いけど、ある程度の時期、子供達が分別を持ち負担に感じなくなったら、首飾り等にして身に着けさせてね!」

 

 と言われ、非常に綺麗な魔宝石と思われる物をミーシャに預けられた。

 

 「・・・その『星の涙(スター・ティア)』は、貴方方の子供と世界各地に眠るそれぞれの『神機』との道標になる様にカスタマイズしてあるわ。

 ある程度の年齢になって、その『星の涙(スター・ティア)』を介して、それぞれの専用武器たる『星剣(スター・ソード)』を自身の能力で発現出来る様になれば、『神機』とのダイレクトリンクが確立するわ。

 その時を問題なく迎える為に、子供達の乗騎たる『神機』を他の者に奪われない為に、貴方方は親として協力してね!」

 

 と賢聖モーガン殿は言われ、細かい事はよく判らないが、子供の為にも最大限便宜を図るのは、親としての義務だと思い、アラン様とクレリア様が了承したのと同様に、自分を含む全員が了解した。

 

 11月25日(人類銀河帝国 コリント朝元年)

 

 『アポロニウス皇太子殿下』と我が子の『ケント』の為の、諸々の手続きや健康診断等を終え、漸く先のスラブ連邦戦の総括を帝国の上層部と賢聖モーガン殿、そしてオブザーバーとして『魔法大国マージナル』に居る『守護竜アルゴス』殿とのモニター越しでの参加の元で行われた。

 結局、『ラスプーチン』とは一体何者だったのか?そしてその目的と『共産主義』とは?あの戦いの際に呼び出された『ダゴン』と眷属の様な『インスマウス人』と云う半魚人、更に犠牲となってしまった膨大な北方人はどこに行ったのか?

 そして最大の謎であるアラン様の呟かれた『バグス』とは?

 様々な疑問点に対して、アラン様と賢聖モーガン殿は出来る限りの説明をした上で、未だ完全に判明した答えの無い疑問点も多く有る事も説明してくれた。

 

 どうやら以前説明した通り、『ラスプーチン』の正体は奴の残した左手の解析結果から、元は例の農奴が母体だったのだが、天より飛来した円筒状の巨大金属の塊が変貌させてしまった物らしい。

 未だ天より飛来した円筒状の巨大金属の塊の正体は、判明しておらずに今後の解析結果が待たれる様だ。

 『共産主義』と云うのは、以前賢聖モーガン殿が推測した通り、当初スラブ連邦では無くスラブ国でしか無かった頃に、ルーシア正教を乗っ取る為の便宜上の思想だったらしく、しっかりとした思想背景の無い意味不明な思想に過ぎなかった様だ。

 そして億と云う膨大な北方人は、どうなったかと云うと、残念な事に殆どの者がMMにより疑似兵士と疑似魔獣、そしてインスマウス人という半魚人等に変えられ、『ダゴン』や『ハイドラ』を召喚する為の生贄として使用されたり、単に巨大な魔獣を構成する部品の様に作り変えられたそうだ。

 何とも後味が悪い話しだが、恐らくは事実だと考えられる。

 そして最大の謎である『バグス』とは?と云う疑問は、結局『ラスプーチン』自身が作り変えられた存在でしか無くて、純粋な意味での虫との融合体では無くて、あくまでも似せた疑似『バグス』と云う存在ならしい。

 ただ、『ダゴン』や『ハイドラ』、そして巨大な『バックベアード』は何か?と云うと、実はそいつらの本体では無くて、あそこに居たのはあくまでもMMを介した、この世界に存在するための力の一部でしか無くて、奴等の本体は次元を異にした所に有るらしい。

 つまり、『ダゴン』や『ハイドラ』は滅びておらず、何時でも此方の世界に条件を満たせば現れる事が出来るらしい。

 全くとんでも無い話しだが、奴等と相容れないのは、対峙する事になった帝国軍全体の共有認識なので、今後もいざ対峙する事になったら、敵対するしか無いだろう。

 

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