人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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4月の日記① (人類銀河帝国 コリント朝2年)《龍脈門(レイライン・ゲート)の設置》

 4月1日(人類銀河帝国 コリント朝2年)

 

 先日の会議で方針が決まった為に、その要件の一つで有る龍脈門(レイライン・ゲート)の設置工事がこの3日間で終了した。

 そしていよいよ今から空間固定し、帝都コリントの特別ドームと空間連結をする事になり、随時では無いが任意に連結して、人・物資・艦船・カーゴシップでの小型ドームなどを輸送出来る事になる。

 その為に、予めアラン様が新鎧『ジークフリート』を装着して、龍脈(レイライン)を使用した瞬間移動を行い、『魔法大国マージナル』の海中神殿に保管されていた、『ムー大陸』が『トン(犭貪)』の飲み込まれる前に回収されていた、『ムー大陸』で使用されていた龍脈門(レイライン・ゲート)を、此処『南京』に瞬間移動させていたのである。

 

 遂に龍脈門(レイライン・ゲート)を起動させる為に、帝都コリントの特別ドームには、賢聖モーガン殿を中心とした帝国の誇る頭脳集団と技術者達、更に転送して貰う帝国の誇る陸上艦船計30隻が何時でも来れる様になっている。

 

 「・・・それでは、龍脈門(レイライン・ゲート)を起動する。

 汝、惑星アレス設置、門(ゲート)NO,02の管理者移譲を確認する。

 前管理者、調整者にして惑星アレス管理者『ルミナス』より、現宙域管理者にして最高指揮官アラン・コリントへの管理者移譲を要請する!」

 

 とアラン様は言われたが、恐らく『ルミナス神』への祈りの様なものなのだろう。

 続いて、親父の所有ボットである8ちゃんの様な言葉が、龍脈門(レイライン・ゲート)から返ってきた。

 

 「(ゲート)NO,02ヨリカクニン、ゼンカンリシャ『ルミナス』ヨリ、アラン・コリントヘノカンリシャケンゲンイジョウセイコウ、コレヨリワクセイアレスニオケルゼン(ゲート)ハ、アラン・コリントヲ『マスター』トミトメマス」

 

 と自分には、『マスター』と云う意味合いは判らないが、きっと責任者等の事だろう。

 

 「それでは、空間連結!

 門(ゲート)NO,01,『帝都コリント』と接続!」

 

 とアラン様が命じると、今の今まで真っ黒だった龍脈門(レイライン・ゲート)の表面が、虹色に光り、次の瞬間懐かしき帝都コリントのドーム群が見える遠望が見えた。

 するとゆっくりと、準備の終わっていた帝国の誇る陸上艦船計30隻が1隻ずつ龍脈門(レイライン・ゲート)をくぐる形で現れた。

 

 先頭は陸上重巡洋艦『バーミリオン』、続いて陸上巡洋艦『ドレッドノート』『ジャンヌ・ダルク』、そして陸上フリゲート艦と陸上駆逐艦が5隻ずつ、更に大型の新造艦船である補給艦10隻と支援艦7隻が龍脈門(レイライン・ゲート)を通過して来た。

 

 取り敢えず『南京』郊外の平野に帝国艦隊を集結させ、新たにやって来てくれたダルシム中将始め帝国軍上層部との合流を果たし、続いて崑崙皇国の現在は反乱軍として中央から扱われている、李世民殿達との紹介を行った。

 そして、補給艦に積んで来て貰った、『ナノム玉』と各種武装用のサポーターを李世民殿達の軍人全員に配布して貰う事になった。

 此の夜、『南京』の郊外で全軍が参加出来る程の大宴会が開催された。

 予め、大豪族の魯粛殿に斡旋して貰い、この地の大商人達から買い付けに動いてもらい、かなりの食材と酒類は用意出来たが、当然50万人もの参加者分の人数分は用意出来なかったので、予め帝国の補給艦に圧倒的な量の食材と酒類を運んで貰っていたので、問題無く準備が出来た。

 乾杯の音頭を取って貰う為に壇上に上がられた李世民殿が、

 

 「・・・アラン皇帝陛下、並びに人類銀河帝国の方々には、大変ご迷惑をお掛けしている。

 此の場を借りて、篤くお礼申し上げる、誠に感謝している、有難う!

 そして、この様な盛大な宴会を催す事が出来たのは、大変辛い目にあったというのに、我が身を省みずに協力してくれた魯粛殿と諸葛瑾殿、そして大商人の方々と頑張ってくれた平民の諸君だ。

 我と我軍は、幾重にも貴方がたに感謝する!

 そして、必ずこの恩に報いる為に、現在の可笑しな中央を倒し、新たな政体の崑崙皇国を再構築して見せる。

 後少し、協力願いたい!」

 

 と頭を下げられたので、乾杯どころでは無くなったが、後を継ぐ形で壇上に上がったアラン様が、

 

 「・・・李世民殿、感謝のお言葉確かに受け取った。

 しかし、全ては中央軍を打倒し、実際に新たな政体を提示し、より良い政治体制を構築してからの話し、魯粛殿と諸葛瑾殿、そして大商人の方々と頑張ってくれた平民の諸君も、李世民殿達が民を思いやる素晴らしい国が出来ると信じての行動です。

 そして、その素晴らしい国と良い同盟関係を構築出来ると信じているからこそ、我等帝国は惜しみ無い協力体制でいるのです。

 さあ、そんな辛気臭い事は、この宴会の場では不要です。

 どうぞ、乾杯の音頭を!」

 

 と促されたので、李世民殿は、

 

 「そうですな、それではこれからの戦いでの勝利を願い、乾杯!!」

 

 と宣言され、

 

 「「「「「乾杯!!!」」」」」

 

 全員が唱和し、手に持った各種の酒類を近くの者達とグラスを合わせ、次々とグラスに入っている酒類を飲み干し、会場に用意された、豪勢な食事に皆がありついた。

 

 最初こそぎこちなかったが、やがて皆酔い始めたので、場も次第に崩れて、そこかしこで愉快な笑い声が聞こえ始めて、皆心行くまで宴会を楽しむ事が出来た。

 明日から、帝国軍が提供する戦闘車両や戦闘バイク、更には魔道具での訓練が始まる忙しい日々が続くが、今宵は多いに楽しもうと、皆同じ思いでいる様だった。

 

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