人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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4月の日記② (人類銀河帝国 コリント朝2年)《敵の武将達》

 4月2日(人類銀河帝国 コリント朝2年)

 

 昨日の龍脈門(レイライン・ゲート)の連結で、今朝から帝都コリントから引っ切り無しの輸送が行われている。

 大きなカーゴシップが小型ドームを4基、『南京』の東西南北に据え付けられ、壊れ尽した南京の街を一旦更地にして、超巨大ドームの基礎工事を始めて帝都コリントにも無い、ドームで覆われた新『南京』都市を構築する為で有る。

 なので現在、建築資材や物資がトレーラーによって、ピストン輸送されている。

 そんな状況を尻目に、帝国軍と李世民殿達の軍は、かなり離れた荒野で実地訓練に勤しんでいた。

 連携訓練をするに当たって、前日に兵士全員に『ナノム玉』を服用して貰っている為に、かなり意思疎通は円滑に行える様になっているが、昨日来た大量の戦闘車両や戦闘バイクとの連携に不安を感じたからだ。

 どうしても、騎馬と魔導技術で生み出された戦闘車両達では、呼吸というかタイミングが合わせづらい。

 なので、戦闘部隊としては完全に分けているのだが、戦闘力に差が有りすぎるので、早々に戦闘部隊として騎馬部隊は陽動と補給部隊に従事して貰う事にして、比較的に騎馬に似ている3輪戦闘バイクに、騎馬部隊の将校と兵士には乗って訓練する。

 その総数は、驚くべき5万台!

 この3輪戦闘バイクは、初期型をセリーナ・シャロン両准将が、徹底的に乗り潰す程駆動させ、親父やハインツ達がその駆動記録から改良点を把握して、量産型3輪戦闘バイクを開発し今回の大量生産に漕ぎ着けた。

 当然、日中は乗車訓練、夜はモニターを使った教習訓練を課す事になった。

 

 4月8日(人類銀河帝国 コリント朝2年)

 

 李世民殿の軍がかなり訓練に慣れて来たので、帝国軍との実戦に即した紅白戦等を行い、いよいよ中央軍との決戦に向けた準備に入る。

 だが、あくまでも中央軍に所属している兵士は全員人間だし、積極的に此方に敵対意志を持っている者は少ないと考えられた。

 なので、紅白戦でも使用された、敵を殺さずに行動不能にする麻痺魔法を主軸とした攻撃に終始あうる事にしている。

 更に此方の損害を減らす事を主眼にする為、ドローンからの支援連携をより強力にする為に、各ドローンには攻撃では無く防御主体に魔法を味方に常に放出する予定だ。

 

 4月10日(人類銀河帝国 コリント朝2年)

 

 全ての準備を終えて、我等帝国軍と李世民殿の軍は長江を渡り、徐州から寿春と云う都市に西進した。

 この動きに、敵の中央軍は洛陽から南進して来て、延城と云う平城に入城した。

 明らかに敵の中央軍は、籠城戦は考慮に入れず、野戦を志向しているのが見て取れる。

 この辺りの状況は、逐一ドローンによって情報を得ているので、万に一つも奇襲を掛けられる事は無い。

 そして敵の中央軍の陣容が把握できた。

 

 敵の主将は、崑崙皇国第一皇子『李建成』が任命されているが、問題はその配下にいる人物達だ。

 

 『楊 大眼』

 

 此の名を聞いた李世民殿の軍のほぼ全員が、いきなり押し黙ってしまったのだ。

 実はこの人物の事は、事前に帝国の中央情報局の情報で、帝国軍はある程度把握していた。

 崑崙皇国随一の勇将で、妖怪を含む崑崙皇国の将で彼にかなう者は、ただ一人も居らず。

 片手で、虎や妖怪の頭骨を砕く事が出来、大変な足の速さを誇り、3丈の縄を髷にくくりつけて走り、それで縄が地面につかず、真っ直ぐ張るほどの速度で走る事が出来るそうだ。

 だが、李世民殿始め、素晴らしい将達が、これ程の反応を示すとなると、情報以上の強さが有ると考えるべきだろう。

 

 『蘭陵王』

 

 実名は高長恭と言い、あまりにも顔立ちが優れていて、殺伐とした戦場では不釣り合い過ぎて侮られるので、ワザワザ厳しい仮面を着けて戦うそうだ。

 だが、それでも舞を舞うが如くの美しき剣技に、敵は見惚れてしまって死んだ事に気づかずに、戦闘が終わり『蘭陵王』が居なく成ると、漸く死んだ事に気づくそうだ。

 

 『霍去病』

 

 弓矢での武勇は恐らく崑崙皇国で随一の存在で、符術を駆使する事での弓術は、遥か彼方(10キロメートル)の標的の眉間を必ず穿つと言われていて、この『霍去病』から遠方から狙われたら、死ぬしか無いと言われているそうだ。

 

 全くこの崑崙皇国の人物は、多士済々過ぎて困るぐらいだ。

 敵にまで、ここまで優秀な人物が居るのは、流石に想定外としか言えないな。

 呆れて、同じくモニターを凝視している、他の面々を横目で見ていると、殆どの武将達が苦虫を噛み潰した様な顔でい中、ただ一人喜悦に顔を綻ばせている人物が居た。

 

 そう、敵の武将の強さに意気消沈や、憮然としている者が多い中、当然敵よりも絶対に強い方が我等が陣営には、居られるのだ。

 そう、アラン様は敵の武将のプロフィールを見ても、逆に目を輝かせて物欲しそうに喜んでおられ、恐らくは何れ自分の幕下に加えてやろうと舌なめずりする様にしていると、自分には見えて仕方が無かった。

 




 ytaki33さん以外にも、そろそろある程度の背景説明が無いと不親切と言われまして、それにアラン視点で無いが故に、ケニー君では最後まで明らかにならない、この世界の真実を今後のネタバレを晒す形にはなりますが、開示します。
 ですが、所詮はただの妄想なので、これが原作の真実とは誤解しないで下さい、お願い致します。

 度々出ている、『調整者』に着いて答えます。

 調整者・・・この世界、地球や惑星アデル、惑星アレスを含む次元の文字通りの調整者で、この次元に於ける歪を嫌い、修正する存在である。

 このメンバーの一人に『ルミナス』も居るが、『ルミナス』自身は既に高次元にランクアップしており、惑星アレスには残滓と云える基幹プログラムが有るだけで、此れと接触したイーリスが修復を行い疑似AIプログラムとして活用している。

 『ルミナス』を含む『調整者』は、この次元に於ける最初の知的種族で、別名『始原種族』と言われており、『シード』プロジェクトの名の下に、自分たちの遺伝子を持つ種子を全ての宇宙群にバラ撒いた。
 それがこの宇宙に於ける『人類に連なる者』で有る。
 
 他の設定も少しづつ、開示して行きますので、興味の有る方はこの後書きも読んで下さいね。
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