人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝) 作:ミスター仙人
9月23日
ファーン辺境伯、ブリテン伯爵、フランシス子爵が泊まるホテルの近くのビルに、それぞれの仮の領事館が用意され、それぞれの領地との直通連絡手段を設けるべく改装作業が行われた。
昨日の秘密会談で決まった諸々の件での連携の為には、スムーズな情報共有は必須事項である、そして器材のそれぞれの領地への運搬は、まだ道路等のインフラ整備が出来ていない以上は機密保護の観点から、現状ワイバーン隊が適任であり、「放送局」の人員も伴い、将来のテレビ放送(コリント領で日々モニター画面で放送しているニュースや音楽広報の事を指す)の為の試験運用を貴族宅で行うべく設置作業をさせる。以上の内容をダルシム副官から通達され、近いうちにファーン辺境伯、ブリテン伯爵、フランシス子爵の其々の領地に向かう事になった。
9月25日
カイン殿(様と言われるのが苦手ならしく、殿とつける事になった)がコリント領にするファーン辺境伯領駐在武官に正式になられ、公開して問題無い訓練等に参加される事が決まった。
余程ワイバーンのガイで空を飛んだ経験が気に入られたらしく、「空軍」の訓練に優先的に参加されたいようだが流石にファーン辺境伯のご子息を竜騎士にする訳にはいかず、ヴァルター第一軍指揮官が預かることになった。
やって来た大移民団と、ゴタニア始め諸々の市町村からの難民等の流入人口がコリント領民として新たに加わり、現在コリント領民は約4万人という規模に膨れ上がり、その中には当然前職が軍関係の者や志願兵もおりその数は千人を超えた。
よってアラン様は新たに軍団を2つ創設され、其々500人の2軍団を編成された。
第一軍・・・・・ヴァルター第一軍指揮官が長で、「近衛軍」「支援軍」と違い騎馬を使わず、現在量産している{モト・ローラー}(以降車両)、{モト・サイクル}(以降バイク)の戦闘用タイプの物を運用しその圧倒的な機動力と攻撃力で、「紅」とは基本別行動による機動戦力として運用する。通称(機動軍)。
第二軍・・・・・ハインツ第二軍指揮官が長で、ブルーノ、パウル、ランドル、ローマン、ウッツが5つの隊を率い、主に補給を担当し車両の中でも大型の「トレーラー」を運用し、補給物資の大量且つ迅速な運搬と捕虜や怪我人等を戦場から運び出す等の任務を担う。通称(補給軍)。
この第一軍の戦闘バイク部隊にカイン殿は訓練される際に行動を共にする事になった。
カイン殿は、ワイバーンに乗れない事に当初かなり落ち込まれたが、試作戦闘バイクを見て直ぐに気に入られた様で試作された10台の内1台を借り受けて乗り回し始めた。
最初は勢いよく戦闘バイクごと転倒されていたが、4時間程でかなり上達され相当なスピードにも対応され
ヴァルター第一軍指揮官に今後宜しく共に訓練させて欲しいと頼まれて、ヴァルター第一軍指揮官もこちらこそ宜しく頼みますと返答されていた。
9月27日
王都から、先のセシリオ王国との戦争が一旦の休戦となったので論功行賞を行うと王命での召喚状が届いた。
ファーン辺境伯、ブリテン伯爵、フランシス子爵は、アラン様と上層部の方々と協議され、共に王都にこのまま向かう方針が決定され、我々「空軍」は上空からの護衛を命じられたが自分は別任務に着く。
「黒」からの情報で、迎撃軍司令官だったロドン将軍とその取り巻き、そして現宰相ヴィリス・バールケ侯爵が王に対して実情とはかけ離れた戦争報告をしていて、あまり好ましい事態になっていないようでありそれに対抗する為に数多くの証拠を用意する必要があり、自分とガイは「放送局」職員のハリーを連れて、戦争捕虜を預かっているファーン辺境伯の城邑に赴き、戦争捕虜からの聞き取りを動画にしたり、戦争に参加していたが論功行賞に呼ばれていない中立的な立場の貴族そして兵士の面々からの聞き取りを動画にする事を命じられたのだ。
9月29日
アラン様とファーン辺境伯、ブリテン伯爵、フランシス子爵は、車両20台とバイク10台そしてワイバーン5頭の編成で王都に出発した。
その間の留守居役は、表向きロベルト老とヴァルター第一軍指揮官が行うがクレリア姫様が主導し、表向きの留守居役と前宰相ヴェルナー・ライスター卿とその御子息アベル・ライスター殿も補佐する事になった。
やはりベルタ王国の政治状況と地理そして周辺国家との関わりは前宰相ヴェルナー・ライスター卿が詳しく、御子息のアベル・ライスター殿は経済官僚としての経歴が有り、そのセンスはアラン様とカトルが素晴らしいと絶賛する程であり、このお二人がアラン様とクレリア姫様のプランを地に足のついた施策として手直ししてくれるお陰で、予定を繰り上げてコリント領と周辺の街とのインフラ整備そして物流がはじまっている。
恐らく王都からアラン様達が帰って来る頃には、ブリテン伯爵とフランシス子爵の領地までの道路インフラは完成するだろう。
漸く私の書きたかった場面の一つに登場する、戦闘バイク(まだ試作段階ですが)の初御目見得です!
何故書きたかったか?というと自分同様年配のオジサンは知っている可能性が有りますが、その昔少年チャンピオンに連載されていた漫画家どおくまん様の作品「熱笑!! 花沢高校」に出てきた戦闘バイク(グーグルで画像検索すると出てきますが、この主人公の乗るタイプは相当進まないと登場しません)を是非縦横無尽に戦わせたい!との思いが強烈にあったからです!
ですので、この世界の騎馬民族の大騎馬軍団や魔物の大量氾濫、ゾンビ軍団との対戦で大いにその本来の力を振るってもらいます!