人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話69「ミーシャの思い出帳」⑪(人類銀河帝国生誕1周年記念セレモニーとグローリア殿とアトラス殿の結婚式)

 人類銀河帝国生誕1周年記念セレモニーが始まって、アポロニウス皇太子殿下を始めとしたアラン様達皇帝一家が壇上に現れると、一斉に帝国の軍人・官僚・大臣等がその姿に拝跪したの。

 その直ぐ後に華族の方々も深々と頭を下げられて、帝国の威風が察せられるわ。

 元王族・貴族である華族の方々が、アポロニウス皇太子殿下始め、息子のケント達に群がる様にやって来て、挨拶を交わすのが大変で、いつの間にかセレモニーが終わっていたので、上手に対応出来ていたのか不安だったけど、宮内庁長官のロベルト長官から、「赤ん坊のいる参加者は形式ばった儀礼は気にしなくて良いよ!」と言われ、そんなものかと納得したの。

 それでも、昨年と比べても、元王族・貴族である華族の方々の多さに驚くわね。

 海洋大国デグリート王国・ザイリンク帝国とその従属国・イリリカ王国そして魔法大国マージナルの王族や貴族も来賓として参加されてるから、事実上昨年の倍の人数が居られるわ。

 セレモニー会場のアスガルド城が有る巨大ドームでさえ、将来を見据えると手狭になりそうだから、周辺のドームをカーゴシップで動かし、新たな巨大ドームを3つ華族用に作ってるらしいわ。

 まあ、何れはこのセリース大陸どころか、惑星アレスそのものの首都と成るのだから、当然とも云える事態だと思うわ。

 それにしても両祖父母様達が主催する『シルバー華族のサロン会』のメンバーと一緒に記念撮影や、年配の華族が率先して息子のケントを抱き上げて喜んでいるのは凄いわね。

 結局その流れでとうとうアラン様とクレリア様、更にアポロニウス皇太子殿下が合流したので、改めて全員集合の記念撮影と個別の記念撮影を行って、式は無事成功裏に終わったわ。

 

 1月5日、此の日にグローリア殿とアトラス殿の結婚式が行われたわ。

 帝国軍の上層部と空軍総出で空軍ドーム内で行ったの。

 ルミナス教の正式婚姻である為、ゲルトナー枢機卿に来て貰い、幾つかの誓約を誓わせて正式な夫婦となったわ。

 アラン様とクレリア様更にアポロニウス皇太子殿下も参列しているから、完全な帝国の国事行為なので、素晴らしい式になっていて、グローリア殿とアトラス殿以外のドラゴン達と、ワイバーン達もその厳かな式典に気圧されたのか、非常に礼儀正しかったの。

 まあ、この結婚式にはモニター越しとは言え、魔法大国マージナルに居られる『守護竜アルゴス』殿も出席しているので、竜族にとっては神と呼べるお方なので、緊張するのも判るわ。

 

 「・・・遠い昔、お前(アトラス殿の事)を卵の時に保護して以来、たった2頭の家族として長く生きて来たが、漸く新しい家族が増え、仲間も数多くなり再び竜族と人との仲が修復されようとしている。

 グローリアさん、末ながら孫の事をお願いする。

 そして、アラン殿!

 今後も孫達の事をお頼み申す!」

 

 と『守護竜アルゴス』殿は、その大きな頭を深々と下げられ、アラン様とクレリア様始め帝国の上層部もしっかりとした礼儀を『守護竜アルゴス』殿に返しました。

 その後『守護竜アルゴス』殿は、アポロニウス皇太子殿下と私の息子ケントに視線を移し、

 

 「・・・とうとう星の子達がお産まれになったのだな。

 この子達こそが、真の意味でのこの惑星アレスを次の段階である、星の海に漕ぎ出す世代となるのだな。

 きっとこの星の子達が、我にとっての曾孫達や竜族を、本来の役割である星竜の役目、『ドラグノイド(龍機士)』となって、『古きものども』と戦う事になるのだな・・・」

 

 と最後の方は消え入る様に呟かれたわ。

 

 結婚式も無事終わりドラゴン達が帰還すると、アラン様とクレリア様から旦那と私は内示とする前の打ち合わせを提案された。

 もう少しすると、崑崙皇国への外交使節団をアラン様自らが率いて向かう事が決まっているけど、そのお供として旦那を連れて行く事に決まっていて、その留守の間の空軍部隊の統括と、ドラゴン・ワイバーン達を予定通り進化させる事を進めて欲しいと命令されたわ。

 流石にドラゴン・ワイバーン達の進化の事は、賢聖モーガン殿と一緒に取り組む為に応援人員が欲しいと要請すると、もう少しすると卒業する事になる士官学校生の俊英達を、手配してくれる事になったわ。

 何でも、アラン様とセリーナ・シャロン両准将が監修した教育と訓練をミッチリと3年間受けた、帝国のこれからを担う人材らしいわ。

 然も、帝国軍でも将官クラスしか服用していない『ナノム玉2』を全員が服用しているそうね。

 つまり、私達の様なスターヴェーク王国や他の国家の軍人をそのままスライドして、軍人として活用していたのと違い、純粋な意味での帝国軍人だそうで最初から少尉と云う、それなりの役職から始めるのだって。

 きっと頭でっかちの連中だろうから、現場の厳しさを思い知らせてこき使わせて貰うわ。

 その時が今から楽しみね!

 

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