人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話72『カレンちゃん日記」㉙(カレンちゃん、オバサンになる事にショックを受ける)

 3月25日(コリント朝元年)

 

 先日以前勤めていた病院の看護師仲間から、極秘情報が上がって来たんだよ!

 兄ちゃんの奥さんになったミーシャさんの健康診断で、どうやら妊娠した事が判ったんだって!

 

 やったー、早くも兄ちゃんの子供が出来たんだって、良かったねえ。

 

 あれ?よく考えてみると、私の立場って新しく産まれてくる赤ちゃんにしてみれば、オバサンにならない?!

 

 うわあ~、ショック!

 

 私まだ10代なのに、オバサンなの?!

 

 その事を友達に言ったら、意外と同じ立場の子がいて、「当たり前だよ!」と言われちゃった。

 

 それもそうか、と納得して母ちゃんと相談して、義姉のミーシャさんのサポートをどうするか?考えたんだ。

 幸い母ちゃんも今は、仕事も忙しく無いから、全面的にフォロー出来るって、タイミングにも恵まれてるね。

 

 4月15日(コリント朝元年)

 

 何だか凄い事になってるよ。

 義姉のミーシャさんの妊娠発覚に始まり、クレリア様の懐妊発表!

 他の親しい義姉のミーシャさんの同僚達の妊娠発覚!

 そして、神様の計らいなのか、出産予定日まで全員一緒なんだって!

 驚きすぎて、帝国中がテンヤワンヤの大騒ぎで、同盟国や関係各国からの祝報や、華族の方々の来訪が多くて、クレリア様は大忙しなの。

 こんな時に、肝心の夫であるアラン様は、西方各国への歴訪中なんだって!

 帝国にとって、とっても大事な事なのは判るけどさあ、何もこんなタイミングは無いんじゃないかなあ。

 思わず、クレリア様に注進しちゃったら、

 

 「カレン、貴方が私を思って言ってくれてるのは判るが、心配は無いのよ。

 アランは、毎日夜のプライベートタイムにはモニター越しに話せてるし、色々と気遣って、同盟国や関係各国からの祝報への返報や、華族の方々への対処は宮内庁との連携で、面子を潰さない対応をしてるわ」

 

 と笑いながら聞かせてくれたの。

 前から思ってたけど、これってクレリア様の惚気なんじゃないかな?

 だとしても折角クレリア様が、喜びながらアラン様との話しをされるのは、帝国人の自分としても嬉しいから、水を差すのは野暮だよね~。

 

 4月25日(コリント朝元年)

 

 カー君とバンちゃんのお陰で、『ルンテンブルク館』群の一角の邸宅に入居する事になったんだよ。

 どうしたらそうなったかというと、ケッちゃんからの申し出から始まったの。

 何でもケッちゃんは、もう少ししたら、『モーガン』さんの飛行船に乗って『魔法大国マージナル』に向かうんだって。

 『魔法大国マージナル』には、守護竜『アルゴス』さんて云うドラゴンさんが居て、そのお孫さんの『アトラス』さんていうドラゴンさんと、私達のドラゴンのグローリア様と今度お見合いをするんだって。

 他にも所要が有るから大体2ヶ月位邸宅を留守にする事になって、是非カー君とバンちゃんにこの際邸宅を譲りたいと、お願いして来たの。

 するとカー君とバンちゃんが、私を見て「クゥーッ」と鳴いたから『ケッちゃん』に訳して貰ったら、「カレン殿とそのご家族と同居出来るなら良い」と教えてくれたんだよ。

 ケッちゃんに良いの?と聞いたら、何でもケッちゃんの奥さんであるマドンナさんは生まれた子猫達と一緒にお里帰り(『ルンテンブルク館』のファーン侯爵邸宅)していて、そこが気に入っているから動こうとしないので、実際の処『ケッちゃん』自身もそこで寝泊まりしてるから、正直使用した事の無い邸宅だったんだって。

 だから気にしないで貰って欲しいと言われたんだけど、名義変更とかでややこしくなるから、一応邸宅は一旦売りに出されて購入したという形で譲って貰ったんだよ。

 

 でもどう考えても、これってカー君とバンちゃんが家主で、私達ってただの居候になるんじゃないかな?

 そんな気分を察したのか、カー君とバンちゃんは私の両肩に乗って、両頬を鼻先でこすって来てくれたの。

 私も付き合いが長いから、カー君とバンちゃんが気にしなくていいよ!

 と伝えてくれたのが、判ったから、

 

 「ありがとうね、カー君とバンちゃん!」

 

 と感謝して、キスを返したら、「クゥーッ」と嬉しそうに返事してくれたよ。

 気持ちが通じてるって、嬉しいね。

 

 5月10日(コリント朝元年)

 

 日頃の努力のお陰なのか、学校での中等部のカリキュラムが全て終わってしまって、最近は同期でもカリキュラムが終了していない人の手助けをしてるんだよ。

 学業の方は、『ナノム玉』と睡眠学習で、かなり早い段階で同じ程度に習得出来るんだけど、魔法関係と身体の動かし方や集中するやり方は、その要領を経験者が教えないと、無理みたい。

 まあ、そうだよね。

 医療魔法のヒールだけでも、骨を折る怪我と打ち身、他にも回復と毒気を抜く等のヒールの掛け方はまるで違うし、イメージは結局自分なりの映像を脳裏に浮かべなければ成功しないから、例を出して自分にとってより良い映像を構築しないと本当の意味で成功しないからね。

 だから、私は自分のかなりの回数掛けてきたヒールに関しては、本職並だと自負してるんだよ、偉いでしょうエッヘン!

 お陰でアスガルド城の宮廷医師や看護師の方達から、時々ヘルプの要請が来たら、即座に対応して上げてるんだよ偉いでしょう!

 

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