人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝) 作:ミスター仙人
10月15日
延期された論功行賞が行われたが、それと同時にベルタ王国現体制の刷新が王都にて告示され、功労の有った者達への陞爵と役職授与は以下の通り、
ファーン辺境伯ルキウス・・・・ファーン侯爵となりベルタ王国北部の護国卿を兼任する。
ブリテン伯爵シモンズ・・・・・ブリテン侯爵となりベルタ王国中央の治安を担当する。
フランシス子爵ユリウス・・・・フランシス伯爵となりベルタ王国中央の行政に参画する。
コリント男爵アラン・・・・・・コリント辺境伯となりベルタ王国全土の護国卿を兼任する。
その他功労の有った武官・兵士諸氏は一階級の上格と報奨金の授与。
同上の貴族諸氏には貴族位階を一階級陞爵の上領地を拡充させ、王都への無期限の滞在を許可する。
逆に国家反逆罪及びその加担者に対する罰は以下の通り、
アンテーヌ伯爵ロドン将軍・・・貴族位を剥奪の上、領地を召し上げ罪科が確定次第死罪。
ルーテス子爵ルチリア・・・・・貴族位を剥奪の上、セシリオ王国から帰還させ罪科が確定次第死罪。
バールケ侯爵宰相ヴィリス・・・疑いは濃厚なれども未だ罪は確定では無いので、宰相位は剥奪の上領地での
蟄居・閉門とする。
その他ロドン将軍に同心した武官は、役職停止の上牢獄に送り罪科によって裁く。
同上の貴族達は貴族位階を降格の上領地半減、王都への上洛を禁止とする。
といった告示が王都の至る所に掲示された。
10月17日
アラン様はブリテン侯爵と共に、位階の上がったバール男爵ヘルマン卿と打ち合わせの上で、王都守備軍の拡充と質の向上を図る為に王都近郊に練兵場を設ける事にし、其処にはグローリア殿とワイバーン隊の離着陸スペースを用意する事になった。
10月20日
後続のトレーラー3台がやって来て、積まれていた諸々の資材と放送局職員の手により王城・商業ギルド本拠・ゲルトナー大司教のいる教会・職人ギルド・王都城門に大型モニターと王都各所にスピーカーを設置し、緊急時にはニュースが其処から放送されるが、日頃は心を落ち着かせる環境音楽が流される事になった。
10月22日
ファーン侯爵がベルタ王国北部を統括する為に、王都から北部貴族諸侯を伴い計1万人の国軍を連れてセシリオ王国との国境線へ向かう。
現地に着き次第ロドン元将軍の息のかかった武官を更迭し、代わりに復帰させた武官をその職に割り当てる事になる。
10月24日
ゲルトナー大司教と面談する為に教会にアラン様が赴く、護衛兼モニター操作係として自分とハリーが随伴した。
ゲルトナー大司教は、初めて見るコリント領の様子や生活ブロックに建てられた壮大な教会とその周辺に有る病院や薬局等を見て嘆息され、是非諸々の行事が終わればコリント領に伺いたいとアラン様に申し出られた。
アラン様は、
「勿論歓迎致しますが、諸々の行事とは?」
と尋ねられると、ゲルトナー大司教は、
「実は、後半月もするとアラム聖国が派遣してくる司祭や神父を含む、総勢3千人に及ぶ大使節団がアロイス王国を経由して来訪するのです。
以前ベルタ王国に来訪されたイーヴォ枢機卿とは別の枢機卿も来られる様で、其れ等への対応と前宰相ヴィリス・バールケが無理強いして要請して来た教義内容変更と司祭や神父の交代要件で交渉しなければならず、私が居なければとても対処出来るとは思えないので此処を留守には出来ません。」
と大変残念がられた。
アラン様はまた沈思黙考され、
「了解しました、いずれタイミングの良い時に映像にも出て来た車両にてお連れ致しますので、ご来訪を心よりお待ちします。」
と返答され、ゲルトナー大司教も、
「あの馬車よりも早く、人が運転する乗り物ですな、見ていて心踊るものがあり是非乗ってみたいと思っておりました。
諸々の行事が終わり次第、例の頂いた通信機で連絡させて頂きます。」
とにこやかに返答された。