人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話91『カレンちゃん日記」㊱(カレンちゃん、デパートで水着を買う)

 7月18日(コリント朝元年)

 

 マリオン君は帝国の用意した学生寮に住んでいて、其処には『魔法学校』からやって来ていた付添の人も居て、その人の了解を得てマリオン君を連れ出してデパートに私の親友達と向かったの。

 目的は、帝国の物流システムと世界の物産の勉強と云う事にして、『学校』側が用意してくれたバスで行ける様にして、沢山の買い物をしても運べる様にして、いざ出発!

 

 ドームを跨いで移動して行くから、途中の『牧場ドーム』や『工場ドーム』も見れて、マリオン君は興味津々にその景観に喜んでくれたわ。

 

 そして『生活ドーム』の一等地に有る『デパート』に到着して、従業員用の入り口からゾロゾロ入っていくと、専門スタッフがやって来てくれて私達とマリオン君を案内してくれる事になったの。

 実は、親友の一人でありタルス商会の長女のタラちゃんが根回しして、『デパート』案内してくれる事にしたんだよ。

 何だか鹿爪らしい小等部の低学年用の『社会見学ツアー』のようだけど、実はこれにはメリットが有って、最新トレンドの商品やフルーツ等の確保、そして此れが最重要のレストラン『豊穣』の予約と選んだメニューの準備をしてくれるんだ。

 

 だから専門スタッフが渡してくれた『専用パスポートカード』を首から下げて、様々な店舗の案内をしてもらったの。

 やっぱり日頃来店する時は、行かない店舗の説明を受けると、結構知らない知識や珍しい品物を見れて、面白いよね。

 暫くの間、本当に社会見学のつもりで色々と珍しい文化に触れていたら、タラちゃんが専門スタッフに目配せしたので、専門スタッフもタラちゃんの意を汲んで、私達の本当の目的地で有る『水着売り場』に案内してくれたんだ。

 早速『水着売り場』の有る4階に行って、色とりどりの最新の商品コーナーに向かったの。

 うわ~、あるある母ちゃんの所属している服飾関係の紹介しているモニターでCMしている、今夏の最新トレンドの水着が一杯あるー。

 私達が熱中して新商品の水着に殺到していると、マリオン君も男性用の水着を興味深そうに触ってた。

 一通りの商品を確認して目当ての水着を選んで満足してから、マリオン君の側に行って「どうしたの?」と声を掛けたの。

 すると水着の生地を確認していたマリオン君が答えてくれたわ。

 

 「『魔法大国マージナル』も海沿いの国なので水着は有ったんですが、あくまでも海での作業用だったり、子供用のお遊び程度でしか無かったんですが、此処に有る水着は素晴らしくデザイン性が有って、然も此の最新商品の水着は魔法化処置がされていて、少し程度のサイズ違いは補正によって自動リサイズする様ですね。

 こんな処置が行われている衣装は、王族レベルの上流貴族くらいしか所持していないでしょう。

 本当に帝国は凄い!

 単に軍事力や経済力での先進性だけでなく、文化面でも素晴らしい!

 『魔法大国マージナル』が、打ちのめされるくらいショックを受けたのも判るなー!」

 

 と感嘆しながら言ってくれたの。

 

 何となくそんなものかなあと、思いながらマリオン君以外のもう直ぐやって来る留学生の分の水着を選んで上げて、デパート側に学生寮に送ってくれる様にタラちゃんが専門スタッフに指示してくれたわ。

 

 お昼時間になったから専門スタッフに案内されて、予約してもらっていたレストラン『豊穣』に行き、店舗奥の予約席に着き、席に座ると直ぐに料理が運ばれて来たの。

 やっぱり美味しそうな香りが漂ってきて、凄く食欲をそそって来る!

 マリオン君も、左右の色が違う綺麗な目をキラキラと輝かせて、目の前にセットされた『コロッケとメンチカツ定食』を見てる。

 みんなで一斉に、帝国の『学校』の学食での食事マナーの『頂きます!』を唱えて、食べ始めたの。

 私はマリオン君と同じ『コロッケとメンチカツ定食』を頼んでいたので、マリオン君にテーブルに用意されている『ウスターソース』と『デミグラスソース』の2つから、好みの方を選んで適量掛けさせて、同じく選んだライスと一緒に食べて行くと、マリオン君は「美味しい!!」とうめき声を上げて、モリモリと見事な食べっぷりを見せてくれたの。

 最初に紹介された時のマリオン君のイメージと違い、普通の学生の反応を見せるマリオン君に私達は、とても親近感を覚え、最後のデザートを食べながら、来週来る予定の『魔法学校』の留学生と一緒に『リゾート・ドーム』に、今日買った水着を着て泳ぎに行かない?と誘うと、マリオン君は、

 

 「僕は是非行きたいんだけど、『魔法学校』から一緒に来る予定の教師に確認してみますよ!

 その時は、カレンさんもお付き合いしてくれて、口添えをお願いしてくれませんか?」

 

 と頼んで来たので、私も『魔法学校』の留学生とは仲良くしたいから、協力する事は吝かでは無いので当然口添えして上げようと思う。

 だから、

 

 「うん、判ったわ!

 協力して上げるね!」

 

 と返答したら、マリオン君は私の手を取り感謝してくれて、私も「頑張ろうね!」と手を握り返したの。

 

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