人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話⑨ 「カレンちゃん日記」⑤(カレンちゃん色々な人?と出会う)

 6月15日

 

 初めて仕事をするために、専門の職業訓練を受けることになったの。

 私が志願したのは『看護師』。

 だってカッコイイんだよ!テキパキとした患者への対応、そしてヒールを患者にかけている神秘的なカッコ良さ、あこがれちゃうよ。

 朝9時から看護師職業訓練校で授業が始まったんだけど、私1番小さいから1番先頭の席に座ってたら横に軍服を着たお姉さんが座ってきて、「お互い頑張りましょうね。」と言われたので、思わず「ハイッ。」て答えたらニコッと笑い返してくれたので、良い人に出会えたなあとルミナス様に感謝しちゃった。

 モニターで講習が始まり、『看護師』の仕事内容とどんな事が出来るのかという事を説明されたんだけど、ヒールが使えるのが当たり前みたいに説明されたんで、正直に「私魔法は使えません。」と言ったら隣のお姉さんが、「大丈夫よ。」と答えてくれたので、「どうして?」と聞いたらお姉さんは壇上に向かい、持ってきていた箱から丸い玉を取り出し教室の全員に見せて、

 「私はサーシャという『支援軍』の者です、今回この『ナノム玉』を持って参りました、これは体に入れるタイプの『魔道具』で能力は『精霊の加護』を得るというもので、具体的には怪我をしてもすぐに治り時間は掛かりますが魔法がつかえなかった人も、1段階目の魔法が使える様になるというものです、証拠をお見せしましょう。」

 と言われ私の目の前でナイフを出して、腕を傷つけた。

 エッ、大丈夫なの?と驚いていたら、ちょっと血が出ただけですぐに血は止まり布で拭ったら傷口が治っていた?!

 スゴーイ!『精霊の加護』ってスゴイ能力なんだ!周りに居た講習生もポカンとしていて、傷がついていた筈の腕を確認させてもらったらさわいでいる。

 是非『ナノム玉』を飲んでみたいと、手を上げたら「どうぞ。」と渡されたので、すぐに飲んでみたんだけど、口に入れた途端に『ナノム玉』はとけちゃった?!

 不安になってお姉さんを見ると、「それで良いのよ。」とうなずいてくれて、みんなに、

 「『ナノム玉』の効き目は、傷を治す力は1日、魔法を使える様になるのは5日後となるので実地訓練は5日後以降になります、それまで教科書の勉強をします。」

 と説明してくれた。

 5日後に魔法が使える様になるなんて夢みたいと、みんな興奮しっぱなしでスゴク嬉しそうだったよ。

 

 6月20日

 

 今日で『ナノム玉』を飲んで5日目、ワクワクして看護師職業訓練校でイメージ動画を見て、外にある魔法練習場で、イメージ通りにトーチの魔法から試してみる。

 3秒くらいで、火が指先5センチ先に灯ったのを見て「うわあ~!」て声がでちゃった!

 続けて『ライト』『ウオーター』を試してみてアッサリと成功しちゃった!

 みんなも成功したみたいで大騒ぎになってたんだけど、例のお姉さんが、

 「早速病院で実践してもらいますので、付いてきて下さい。」

 と言われたので教会横にある病院に向かう。

 病院では、冒険者や職人の人達が怪我や打ち身を治してもらおうとやってきているので、それを治す事を実践するとお姉さんがみんなに指示したので、私は冒険者の人の打ち身をイメージを思い出しながら「ヒール」と唱えて手をかざす、すると手から柔らかい光が冒険者の人の打ち身部分を照らし少しずつ打ち身が治っていく!

 やった、やったよ!この私が『ヒール』を使えたんだよ!

 冒険者の人も子供の私が『ヒール』を使えたことに驚いていたけど、私自身がもっと驚いて「やったー!」と喜んじゃった。

 続けて何人か打ち身を治して上げてたら、フラッとめまいがしたのでお姉さんに言ったらお姉さんが

 「それが魔力が尽きる感覚です、よく覚えて置いてくださいね。」

 と説明された。

 うーん、あまりこんな気分になりたくないから、魔法は一杯使えないのかな?ちょっと残念。

 

 6月22日

 

 講習と病院の手伝いが終わって家に帰ったら、兄ちゃんが珍しく早く帰っていて大きな箱をもってきて私に見せてきた。

 中には2匹のリスを大きくした様な動物がいて額には大きな宝石みたいな物が光っていて、のぞきこんだ私を怯えもしないで見つめている。

 「うわあ~カワイイ!!」と叫んで、兄ちゃんに振り向いて「この子たちどうしたの?」と聞いたら、兄ちゃんがガイと訓練してたら、木が倒れてそれに巻き込まれていたので『ヒール』を掛けて保護した、と答えて「お前この子たちをペットにしてみないか?アラン様からも勧められたんだ。」と私にすすめてきたので、もう一度箱の中をのぞくと「クゥー」とカワイイ鳴き声を上げている。

 私は兄ちゃんに、

 「この子たちは、なんて種類なの?」

 と尋ねると、

 「アラン様から聞いたら、カーバンクルというおとなしい魔物だそうだ。」

 と答えてくれたので、

 「じゃあ、この男の子は『カーくん』で女の子は『バンちゃん』ね。」

 と名前を決めて飼う気マンマンなのを伝えたら、なぜか兄ちゃんはめまいがしたようにこめかみを押さえている。

 「どうしたの、ヒール使おうか?」と言ったら「何でも無い。」と苦笑いしてたので、まあいいかなと思い。

 『カーくん』と『バンちゃん』を箱から出して、

 「私は、カレンて言うんだよ、これから仲良しのお友達になってね。」

 とあいさつをしたら、2匹とも「クゥー」と答えてくれた。

 私は受け入れてくれた事がわかったので嬉しくなり、

 「今日から、一緒に暮らそうね!」

 と言って抱きついたら、2匹は首元や足元をグルグル回り喜んでくれた。

 弟と妹が出来たみたいで、今日はコリント領に来て最高な日になったよ!

 

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