人類銀河帝国 コリント朝 功臣列伝資料 「サテライト8班リーダー ケニーの日記」(航宙軍士官、冒険者になる異伝)    作:ミスター仙人

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閑話⑫「カレンちゃん日記」⑧(カレンちゃんプールで遊んじゃう)

 7月17日

 

 テオ君、エラちゃんと友達になってから1週間くらいたち、大分仲良くなれて一緒に工場見学に行くことになったの。

 実は、昨日母ちゃんから最新式のミシンが使えるようになったから寸法を測りたいと言われ、ついでに「テオ君、エラちゃんも行っていい?」と聞いたら、「良いわよ。」とアッサリ許してくれたの。

 コリント領では、色んな服がポイントで買えるんだけど、母ちゃんが服飾工場に勤務するから、専門の職業訓練校で練習でぬった服を貰えるんで、買った事ないんだよねえ~。

 お昼休みに工場見学に向かって母ちゃんと会うと、サッソク3人とも寸法を測って貰って、16時過ぎにもう一度来てねと言われ、3人で病院に向かい私の今日のノルマを終えて、病院にある育児室のお手伝いをしてたら16時になり、服飾専門の職業訓練校に向かったの。

 そうしたら、普通の服だけでなくて、『水着』まで作ってくれてたの!

 うれしいよ~!

 3日前に例の女子会で、クレリア姫様達大人の人達が、軍事ブロックに先日出来た『プール』で泳ぐ訓練のための『水着』を見せてくれたんだけど、訓練用以外に遊ぶための『水着』も見せてくれて、それがスゴク可愛かったの!

 いいなぁ~、うらやましい~なあ~って、母ちゃんに家で言ってたのを叶えてくれたんだね!

 母ちゃん大好きー!

 サッソク更衣室で着替えたら、驚いちゃった!

 この『水着』伸びるんだよ!!

 何でも、新しい素材で出来てて、最新の服にも使われてるんだって。

 実は伸びるだけじゃなくって、水をはじく性能だそうで水着に水を掛けてみたら、水が染み込まないの!

 スゴーイどうなってるの?!

 カンゲキして、水着のまま踊ってたらエラちゃんが水着に着替えて出てきたの。

 うわあ~、カワイイ!

 水着の端にフリルがついてて、それがヒラヒラと風にゆれるから、まるでお姫様みたい!

 みんなが、周りであんまりカワイイ、カワイイとホメるもんだから、エラちゃん顔を真っ赤にして、

 「カレンお姉ちゃんのお母さん、ありがとう。」

 と頭を大きく下げて、お礼を言った。

 「いいのよ、私も作り甲斐があったわ。」

 と母ちゃんも微笑んでうなずいてる。

 テオ君は着替えなかったけど、母ちゃんにお礼を言って3人で服飾専門の職業訓練校を出て、クレリア姫様の部屋に帰ったら、そこでまた水着を着て見せたら、クレリア姫様達も喜んでくれたよ。

 すると、クレリア姫様が、

 「此れで、皆に水着が揃った事だし明日の日曜日に、プールで泳ごうではないか、

 シャロンやセリーナも水着を持っているし、後で通信機で誘ってみよう。」

 と言われたので、私は泳いだこと無いけど、エルナさんとサーシャさんはスターヴェーク王国の海で泳いだことがあるそうなんで、教えてもらえる約束をしてくれたよ、あー、明日が今から楽しみー!

 

 7月18日

 

 朝から、早起きして母ちゃんにお弁当のサンドイッチを作ってもらったの、当然みんなの分も作るから私も手伝いをガンバって大量に作ったんだけど、作りすぎて私一人じゃ持てなくなっちゃった。

 どうしようと悩んでたら、兄ちゃんが馬車を借りて来てくれたから、ついでにカー君とバンちゃんも乗せることが出来た、兄ちゃんたまには役に立つね、エライ。

 兄ちゃんが馬車で、クレリア姫様のビルに横付けしてくれてクレリア姫様を待っていると、ミーシャさんがナゼか走ってきて、

 「ケニー隊長が来るとは聞いてないぞ。」

 と私に小声で話してきたので、

 「エッ、違いますよー、兄ちゃんは多くなりすぎた荷物を運んでくれるだけですよ。」

 と答えると、兄ちゃんも、

 「妹の言う通りだミーシャ、自分がいくら無神経でも、クレリア姫様の休息日のお楽しみの場に参加する等有り得ない、あくまでも自分は荷物の配達人だ、プールまで運んだらそのままガイの処に行き、ガイをブラッシングしたり、厩舎の清掃をする予定だ。」

 と答えた。

 ナゼかミーシャさんは、複雑そうな顔をしていたが、クレリア姫様達もビルから降りて来られ、

 クレリア姫様達の馬のタースとシラーそして兄ちゃんの借りた馬車で、軍事ブロックのプールに向かったの。

 その間ミーシャさんは、馬車の御者席で兄ちゃんと空軍の話やセシリオ王国の話をしてたようだけど、私は連れてきたカー君とバンちゃんを、テオ君、エラちゃんに紹介していたの。

 テオ君とエラちゃんは、カーバンクルの二匹をすぐに気に入ってくれて、わざわざ二匹に自己紹介してカー君とバンちゃんも鳴くことで返事しているみたいだった、カーバンクルって賢いねえ。

 プールの入り口に着いて、兄ちゃんが荷物をプールにある休憩室に運び、クレリア姫様にアイサツしてワイバーン達のいる厩舎に馬車で去って行ったんだけど、ミーシャさんがナゼか残念そうにタメ息をついていたの、何があったんだろうね?

 みんなで更衣室に行き、着替えようとしていたら、二人の女性が更衣室に入ってきた。

 スゴイ美人!と驚いて見てたら、この二人に見覚えがあるのに気づいちゃった。

 この間、父ちゃんが興奮して説明してた、人が乗る魔道具に乗ってた人だよ。

 この美人さん二人、近くで見てもスゴクソックリ、ちょっと髪型が違うくらいしか差がないよー。

 とジロジロと見てたら、美人さんの一人が、

 「ああ、貴方が空軍のケニー隊長の妹さんね、私はシャロンそしてこっち(もう一人の肩に手を掛けて)がセリーナよ、ヨロシクね。」

 とキレイな声で自己紹介してくれて、見とれていた私はハッと気がついて、

 「ごめんなさい、自己紹介もせずにジロジロと見て、私はカレンと言います、言われる通りケニーの妹です、ヨロシクお願いします。」

 と返事したら、カー君とバンちゃんが私がキンチョウしたのがわかったのか、スルスルとやって来てお決まりの首筋と足元に巻き付いて来たの。

 「これは、カーバンクル?!」

 とセリーナと紹介された、美人さんが声を上げ初めて私を見て驚いた顔をしている。

 「ハイッ、そうです、男の子の方がカー君で、女の子の方がバンちゃんです、ヨロシクお願いします。」

 と返事したら、

 「そう、私はセリーナ宜しくね。」

 と答えてくれた。

 その後、消毒水というシャワーを浴びプールに向かっていくと、スゴイ景色が広がっていたの!

 大きな長方形の水たまりと、何だか塔のような物が横にあって階ごとに飛び出た通路がある深そうな水たまり、そして大きな長方形の水たまりの半分くらいで私の足が届くくらいの浅い水たまり、この水たまりがプールっていうんだって!

 すると、セリーナさんが突然、

 「帝国式準備運動!」

 と言われて、上にある魔道具から音楽と次に運動する部分の掛け声が聞こえてきたの。

 言われるがまま、運動すると何だか、体がリラックスした気分になっちゃった。

 エルナさんとサーシャさんがやって来て、輪っかのような物(浮輪っていうんだって)を子供組3人にそれぞれの大きさに合わせて渡してくれたの。

 どうやらお腹の辺りで固定して置くみたいで、準備が出来たらゆっくりと浅いプールにはいってみると、気持ちいいー!

 最近は夏なので、ドームの中とはいえ暑いと思ってたんだけどプールの水は、ちょっと温めだけど充分涼しく感じる冷たさだよ。

 サッソク、エルナさんとサーシャさんが私達3人に泳ぐキソを教えてくれたんだけど、私達3人はすぐに覚えてバタ足と平泳ぎを浮輪を付けながらなら出来るようになっちゃった。

 隣の大きなプールでシャロンさんとセリーナさんが、クレリア姫様とミーシャさんに泳ぎを教えてたんだけどこちらもすぐに覚えたらしくて、みんな(子供は浮輪つきだけど)泳げるようになったから、後半は浅いプールの中でカー君とバンちゃん(二匹とも最初から泳げたの)も加えて、鬼ごっこをする事になっちゃった。

 大人の女の人も楽しそうに、キャーキャーと喜んでたし鬼ごっこの後の、水に浮くボールを投げる遊びも面白かった。

 疲れるまで遊んで、昼食用に朝母ちゃんと用意したサンドイッチと、クレリア姫様達が用意してくれた、お菓子とジュースをいただいたら、眠くなっちゃった。

 気がついたら私馬車にゆられて家に帰る途中で、御者席にいる兄ちゃんに聞いたらみんなも疲れたのか眠くなって来たので、お開きになったそうだ。

 水着のままタオルとカー君とバンちゃんを巻きつけた状態だったんで、家に着いたらすぐにお風呂にカー君とバンちゃんと一緒に入り、体を温めながらプールで遊んだ楽しい時間を思い出し、夕飯の時にでも家族に自慢してやろうと、考えながらカー君とバンちゃんを泡だらけにして自分も泡だらけになっちゃった、エヘヘ。

 

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