一時ネタとして有名だったルームマッチをお話にしました。
世界には自分と似た人が3人いるといいますよね、そんな感じです。
ところで「○○シップ」という言葉は結構な種類あるんですね、勉強になりました。賢さ+20

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シップだらけ

「あら、ここは?」

 

気がつくとマックイーンはレース場のゲート付近にいた。

 

「何故、私はレース場にいるんでしょう…」

 

「おーい、マックイーン!」

 

疑問が浮かぶマックイーンの背後から聞き慣れた声がする。

 

「その声はゴールドシップ?」

 

「おう、ゴルシちゃんだぜ!レース前だってのに何ぼーっとしてんだ?」

 

「レース…私、レースに出るんですか?」

 

「おいおい、レース場にいるんだから当たり前だろ何言ってんだ?」

 

「え?ええ…そうですわよね、すいません少し意識が散漫してま…」

 

〈ワァァァァァ‼︎〉

 

突然スタンドから大歓声が上がる。

 

「何事ですの!?」

 

「おー、早速やってんなーアイツ」

 

そう言うゴールドシップの目線の先を見たマックイーンは驚愕する。

 

「…は?」

 

 

スタンド前にはサングラスをかけたゴールドシップが大勢の観客を前にキレキレのダンスを披露していた。

 

「な…何でゴールドシップがもう1人いるんですか!?」

 

「おいおいマックイーン、ゴルシちゃんはここにいるだろ」

 

「いえ、あちらにいる方はどう見てもゴールドシップですよね?」

 

「ちげーよ、あいつは盛り上げ役と名高いショーマンシップ、レース前だってのにムーンウォークするなんてよくやるよなー」

 

「誰ですか!ショーマンシップって!どこからどう見てもゴールドシップではありませんか!」

 

マックイーンは大声でゴールドシップに詰め寄る。

 

「どうしましたマックイーンさん、何か問題でも起きたんですか?」

 

またもや後ろから聞き慣れた声がしたので振り向くとそこにはゴールドシップがいた。

 

「は?え?」

 

「あの…マックイーンさん、顔色が優れないようですけど大丈夫ですか?」

 

そこにいたのは確かにゴールドシップだが普段のゴールドシップと違い柔和な雰囲気を出していた。

 

「お?フレンドシップか、何でもねえよ」

 

「フレンドシップ…さん?」

 

「はい、フレンドシップですよ〜」

 

見た目はゴールドシップそのものだが明らかに雰囲気が違う何というか気が緩むというか、落ち着く感じがする。

 

「フレンドシップは誰とでも仲良くなれる体質でな、アタシもこいつの前だと爺ちゃんが側にいるみたいに和んじまうんだよな」

 

唖然としているマックイーンの前にまた1人のウマ娘が近づく。

 

「やあ!マックイーン君」

 

「マ…マックイーン君?」

 

マックイーンに話しかけてきたのは妙に目が澄んでいるゴールドシップであった。

 

「今日のレースの為に私はトレーナー君と共に厳しいトレーニングを課してきた、そして今日その成果を発揮し、正々堂々と君と戦い勝ってみせる!」

 

そう言い手を出して握手を求めてくる

 

「は、はぁ…よろしくお願い致します」

 

力強い握手を交わしたゴールドシップ?はそのままゲートへ向かっていった。

 

「奴の名はスポーツマンシップ、勝利、努力、友情を体現したウマ娘で強敵だ、油断するじゃねえぞマックイーン」

 

「待って下さいゴールドシップ、この調子でいくとまだ何人かいますわよね?」

 

「レースなんだから当たり前だろ、他には技巧派で知られるクラフトマンシップ、カリスマ性を持ったリーダーシップ、それとゴシップには気をつけな、盤外戦を仕掛けてくる奴でスポーツマンシップとは仲が悪い。あとはトレーニング後のケアに長けたレイシップがいるぞ、ちなみにレイシップは近づくとスーッとする匂いがする」

 

説明を聞きながらゴールドシップと瓜二つのウマ娘達がゲートに入っていくのを眺めるマックイーン。

 

「あ…悪夢ですわ」

 

そして始まるレース、ゲートが開く。

 

「うおぉぉぉぉ‼︎」

「マックイーン‼︎」

「不沈艦抜錨ォ‼︎」

「先行焦り、先行けん制、先行駆け引き。先行ためらいィィ‼︎」

「やってやりますわよ‼︎」

「待ちやがれぇぇ‼︎」

「曲がれぇぇぇ‼︎」

(舌を出しながら猛ダッシュ)

 

追込8人に対して先行のマックイーン1人。

大量のゴールドシップに追われ、必死に逃げるマックイーンという構図が出来上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁ‼︎」

 

はっと目が覚めるマックイーン、そこは寮の自室であった。

 

「ゆ…夢でしたか、そうですよねゴールドシップが増殖するわけありませんわ…」

 

部屋の時計を見ると午前6時を指している。

 

(何だか目が覚めてしまいましたわ…少し早いですが朝のトレーニングでもしましょうか)

 

 

 

 

 

 

自主トレーニングを終えて寮に戻ろうとすると寮の入り口にゴールドシップが立っていた。

 

「おう!マックイーン、待ってたぜ!」

 

「ゴールドシップ?こんな朝早くに何の用です?」

 

「いや〜マックイーンに渡さなきゃいけないもんがあってな、早く渡したくてゴルシちゃん夜しか寝れなかったぜ」

 

「それは普通では?ところで渡したい物ってなんです?」

 

「おう、よくぞ聞いてくれた!ほら受け取れ!」

 

ゴールドシップはマックイーンに木箱を渡す。

 

「何ですのコレ?」

 

「それは開けてみてのお楽しみだ!んじゃあゴルシちゃんは用事済んだし帰って3度寝してくるわ」

 

「ちょっ!待ちなさい、ゴールドシップ!」

 

マックイーンが呼び止めるも走り去っていくゴールドシップ。

 

「はぁ…まずは中身を確認しましょうか」

 

寮に戻ったマックイーンは木箱の蓋を開ける、その中身を見た瞬間マックイーンは言葉を失った。

 

木箱に入っていたもの、それはトロフィーである、そしてトロフィーにはこう書かれていた。

 

【第564回 Gチャンピオンシップ(GⅢ) 優勝 メジロマックイーン】


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