鏡世界の黒龍と融合した少年   作:バロンレモンアームズ

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第三話恩師と再会

出久の体の主導権を握った裏真司が大雨の中でひたすらヨロヨロと弱々しく歩いていた。

ここ最近敵や闇商売を行っていたヒーローをひたすら倒し続け心身ともに弱っていた為裏真司が体の主導権を握っていた。

裏真司はミラーワールドに入ろうとしたが出久の体が限界を超えて弱っているせいか入る事ができなくなってしまっていた。

「おいそこの小僧!こんな大雨の夜に何をしてるんだ!?」

後ろの方から声が聞こえて振り返るとヒーローの格好をした小柄な老人が傘をさしながらそこにいた。

出久(裏真司)は突然しゃがみ込んでしまう。

『くそ・・・あくまで出久の体だから疲労が俺にまで伝わってくる。』

「おい、小僧!大丈夫か?しっかりしろ!」

『はい・・・・少し動きすぎなのか疲労になってしまって』

「そうか・・・ならまず俺の事務所に来い。話はそれからだ。さぁついてこい。』

出久(裏真司)は立ち上がりながら老人についていく。

「さぁ此処が俺の事務所だ。入れ」

老人に案内され事務所に入りタオルを渡され頭を拭くとようやく此処で老人が誰なのかが分かった。

『あんt・・・いや貴方は確かグラントリノ、やっと思い出した。ありがとうございます。』

「礼はいい、それよりお前さん一体どうしたんだ?あんな大雨の中傘もささずに歩き回っていたが、久々にあったんだ。茶でも飲んでいくか?」

『ありがとうございます。でも俺はもう「待て」』

「この間のニュースを見たがお前さんまだワンフォーオールは使えるのか?あとお前さん本当に小僧か?目の前にいるのは小僧だが喋っているのは別人な気がするんだが気のせいか?」

『フハハハハハ・・・・流石は爺さんとはいえプロヒーロー・・・見抜かれたのは初めてだ。まだ使える。出久が除籍される前にあの外人かぶれの金髪筋肉ダルマに『この力は君のような人間が持ってていい力じゃない』と言われたらしいが』

出久(裏真司)はそう言うとグラントリノに自分の事を説明する。

「くそ、やはり俊典は小僧を疑ったんだな。俺よりも小僧を見て後継に選びワンフォーオールを渡しておいて・・・・」

『いや爺さんが謝る事はない、あんたは何も悪くない。悪いのは金髪筋肉ダルマと出久の元クラスメイトと教師達だ。あいつら初対面のアバズレ女の簡単な嘘に騙されて出久をリンチにしやがったからなぁ。あとあいつの師匠の志村奈々もご立腹だったよ。』

「そうか・・・所で親御さんがどうしてるのか知ってるのか?」

『勘当されたらしいぞ。実の母親に』

「!?」

『『あんたなんか家の子じゃない』と言ったらしいぞ。実の親なら何故実の息子を信じなかったのか不思議でしょうがねぇよ。まぁ自分のやった事に耐える事が出来ずに自殺したらしいが」

「そうか・・・悪いな。色々喋ってもらってこの事は内密にしてやる。そうだ。たい焼きでも食おうぜ。」

グラントリノと出久(裏真司)はたい焼きを食べていた。

「よく食うな。お前さん達ろくになにも食べてなかったのか?」

『あぁ』

「自炊はできるのか?」

『出久はできるか分からんが少なくとも俺はできんな。餃子は作れるけど』

「ならそれを作ってくれないか?口止め料はそれにしておくから。材料は揃っているはずだ。」

出久(裏真司)はグラントリノに出来立ての餃子を差し出しグラントリノは上手いと言い完食する。

出久(裏真司)が旅立とうとすると

「待て・・・呼び止めて悪いがお前さん達はヒーローになりたいとは思うか?」

『出久はなりたくないそうだ。俺もあんな奴らと同類にはなりたくないな。』

「そうか・・・」

グラントリノは出久(裏真司)に襲い掛かる。

「ほぅ今のを避けたか・・何少し食後の準備体操をしたいだけだ。」

『変身』

デッキを翳すとバックルにセットしリュウガに変身する。

「やはりお前さん達がリュウガだったか!どれ打ってみろ。どんだけ強かなったか確かめてやる。』

グラントリノはジェットでリュウガを襲うが

『SWORDVERT』

ドラグセイバーを召喚しグラントリノを峰の部分で叩きつける。

『これで終わりだ。』

リュウガはデッキからアドベントカードを引き抜きバイザーにセットする。

『STRIKE VERT』

ドラグクローを召喚し装着するとグラントリノに向かって黒炎を喰らわせる。

「ぐぁぁ!!おぉお前さんもやるな!!俺も老いたようだな。小僧を連れ戻すつもりだったがやめた。合格だ。」

「これは餞別だ・・・これで生活費の足しにしろ」

『折角だがこんな大金もらえない。あんたにも申し訳ないし出久も喜ばない。』

「気にすんな。俺の小遣いとしてもらっておけ。その代わりと言っちゃなんだが疑問なんだがさっき聞いた通りだとお前さんは現実世界のお前さんとしか融合できないはずだが何故小僧と融合できたんだ?」

『あぁあいつに似た人間だったら融合する事が可能だからな。あとそこまで言うなら貰っておく。』

出久(裏真司)は大金を受け取りながらそう答え事務所をあとにする。

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