バンドリ-漆黒の竜王- 外伝   作:D・MAKER

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今回はりーみん事、りみです。


外伝3:牛込りみ

(竜騎視点)

 

 

「う~ん、困った…」

 

 

俺、辰巳竜騎は今…大した事では無いけど…困った事がある。

 

 

「リサもそうだけど、Roselia全員…ホラー映画はダメなのかぁ…。折角ファンから貰ったペアチケットなのに参ったなぁ…」

 

 

リサを誘おうにも、リサはホラーとかは昔からダメで涙目になりそうだったからなぁ。あことりんにも聞いては見たが、用事があるからと言ってた。ダメ元でゆきと紗夜にも聞いては見たが、興味ないと言いながらも内心苦手なんだと直ぐに分かった。

 

 

「誰かホラー映画が好きな娘が居ないものかなぁ…」

 

「あれ?竜騎さん…」

 

「あ、ミサ…」

 

 

偶然会ったのは、ミサ…奥沢美咲。ハロハピでミッシェルをやっているDJだ。

 

 

「何か考え事してた様子でしたけど…どうかしましたか?」

 

「あぁ…実は…」

 

 

俺はミサにホラー映画のペアチケットの事を話す。彼女はまともで良い娘だわぁ。

 

 

「成程…でも、リサさんとかは怖くても、竜騎さんとならってイメージがありますけど…」

 

「無理矢理や強制をするのは元々好きじゃないからね」

 

「竜騎さんらしいです…。そう言えば…牛込さんがホラー映画が好きだって言ってましたよ」

 

「りーみんが?」

 

「はい」

 

 

そっか、りーみんはホラー映画が好きなのかぁ。誘って見るかな…。

 

 

「あ、そろそろ帰らないと。それでは竜騎さん、失礼します」

 

「うん、ありがとう。気を付けてね」

 

 

ミサは丁寧に挨拶をして帰宅して行った。

 

 

「取り合えず、メッセージを入れて見よう」

 

 

後はりーみんからの返事を待つだけだ。

 

 

 

 

 

(竜騎視点END)

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

(りみ視点)

 

 

 

「それでね、有咲ってば照れてからぁ」

 

「うるせぇ!?それ以上言うんじゃねぇ!?////」

 

「有咲がツンデレに入った」

 

「うん、入ったね」

 

「違うって言ってんだろ!?////」

 

「有咲ちゃん、落ち着いて…あれ?」

 

 

香澄ちゃん達と何時もの様に蔵でお話をしていたら、メッセージが届いた。相手は…

 

 

「ふえ!?」

 

「どうしたの、りみりん?」

 

「え?ううん、大丈夫だよ」

 

「そう?なら良いかな」

 

 

声を上げた私に対して、香澄ちゃんが訪ねて来たけど私は大丈夫と伝えるとコレ以上は詮索しなかったよ。

私が驚いたのは理由は…。

 

 

(竜騎先輩からの…メッセージ?何だろう?)

 

 

『実は今話題のホラー映画のペアチケットを貰ったんだけど、リサ達はホラー映画が全然ダメと言ってね…。りーみんがホラー映画が好きだって聞いたから、良かったら一緒に観に行かないかな?』

 

 

(えぇ!?////コレって…竜騎先輩からの映画デートのお誘い…!?)

 

 

竜騎先輩から映画を観に行こうって誘い…コレってデートだよね…?////ペアチケットだって言ってるから…2人だけだろうなぁ…。兎に角返信しないと…

 

 

『竜騎先輩の他にも居たりしますか?』

 

『ううん、俺だけ。りーみんの都合の良い日を教えて貰っても良いかな?』

 

『はい、土曜日の朝はどうですか?』

 

『大丈夫だよ!じゃあ駅で集合しよう』

 

『はい、ありがとうございます!』

 

『此方こそありがとう!じゃあまたね!』

 

 

竜騎先輩とデート…やったぁ!後は香澄ちゃん達にバレない様にしないと…。

 

 

「今度の土曜日、皆で遊びに行かない?」

 

「お、良いね!」

 

「あ、私は約束があるから土曜日は行けないんだ。ゴメンね」

 

「えぇ~!?」

 

「りみは来れないんだ…」

 

「仕方無いだろ…、りみだって約束があるって言ってるんだからさ…」

 

「そうだね」

 

「ゴメンね皆…」

 

 

折角のチャンスだもん…、香澄ちゃん達には悪いけど…竜騎先輩と一緒に映画が観れるんだもん。私は当日が楽しみで仕方ないよ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『駅』

 

 

 

「あ、りーみん!」

 

「竜騎先輩、遅くなってすみません」

 

「大丈夫だよ、まだ時間もあるからさ。香澄ちゃん達…映画に誘うべきだったかな…?」

 

「香澄ちゃんはホラー映画が苦手ですから…、無理矢理って訳にも行きませんから」

 

「俺もリサ達に強制はしたく無かったからさ。じゃあ、バイクの後ろに乗って!」

 

「はい!」

 

 

私は竜騎先輩のバイクの後ろに乗せて貰って、映画を観に行った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『デパート:映画館』

 

 

 

「おぉ…どうなるこの先…」

 

「この緊張感が凄く溜まりません…」

 

 

竜騎先輩と映画を楽しんでる。先輩もドキドキしてて…普段はクールでカッコイイし優しい竜騎先輩の貴重な部分を見れて嬉しい。

 

 

 

2時間後…

 

 

 

「迫力有ったねぇ、流石は話題のホラー映画」

 

「はい、凄く楽しかったです!」

 

「もう昼かぁ…何か食べる?奢るよ」

 

「えっと、じゃあ前から行きたかったお店があるんです」

 

 

竜騎先輩が食事も誘ってくれた。映画だけでも嬉しいのに…。そんな風に思ってると…

 

 

「りゅ~う~き~?何か楽しそうな事をしてるね~?」

 

「………」

 

「竜騎さん、説明して下さい」

 

「りみりん、これは一体どう言う事!?」

 

「用事があるって聞いたけど…まさか竜騎先輩と…」

 

「リサ、ゆき達も!?香澄ちゃん達まで!?」

 

「ど、どうして香澄ちゃん達が此処に?」

 

 

何処からとも無く、香澄ちゃん達やリサさん達Roseliaの人達まで出て来た。

 

 

「竜騎さん…まさか、牛込さんと一緒に…ホラー映画を?」

 

「うん、観に行くか聞いたらOK貰えたから」

 

「アタシを差し置いて他の娘と観に行くって…酷いんじゃ無いかな~?」

 

「ホラー映画が苦手って言うから…」

 

「ズルイですよ!りみりんだけ竜騎先輩と映画だなんて!!」

 

「抜け駆け酷い…」

 

「私達も一緒に観たかったです…」

 

「あれ?りーみんからホラー映画が苦手って聞いたんだけど…?」

 

「りみ…どう言う事だ?」

 

 

皆の視線が私に集まってる。うぅ…正直に話そうかな…。

 

 

「ご、ごめんなさい!折角の竜騎先輩からのお誘いだったので、香澄ちゃんがホラー映画が苦手な事を良い事に…」

 

「牛込さん、貴方だけの所為では無いから大丈夫ですよ」

 

「そうだよ!元を言えば…」

 

「竜騎が他の女の子を映画に誘ったのが…」

 

「め、面目無い…」

 

「竜騎、アタシ達にもランチをご馳走してくれるよね~?」

 

「分かってるよ…」

 

「竜騎先輩」

 

「ご馳走になります!」

 

「って、何で香澄達も何だよ!?」

 

「良いよ、折角なんだし」

 

「す、すみません…」

 

 

香澄ちゃん達も加わって、ランチに行く事になったけど…今日はとても楽しい時間だなぁ。また竜騎先輩と2人だけで過ごしたいなぁ。

 

 

 

(りみ視点END)

 

 

 

 

Fin

 

 

 

 

 

 

『オマケ』

 

 

 

 

「このハンバーグ美味しい」

 

「ポテトも美味しいですよ、竜騎先輩!」

 

「お前ら…」

 

「本当にすみません、竜騎先輩」

 

「大丈夫よ、竜騎は懐も暖かいから」

 

「それ、俺の台詞…」

 

「ですが竜騎さん、今度はちゃんと私達に一言だけでも言って下さいね」

 

「そうです…。今度は私と…2人だけでデートも、ですよ?」

 

「燐子~?また抜け駆け?」

 

「リサ姉なんてしょっちゅうだよね」

 

「ナニカイッタ?」

 

「な、何でも無い…」

 

「さて、ドリンク取って来るかな」

 

「あ、アタシも!」

 

 

竜騎とリサは2人でドリンクのお替りを取りに行った。

 

 

「ねぇ竜騎?」

 

「ん?」

 

「今度は、アタシと映画を観に行こうよ?アタシだって竜騎と観たい映画があるからさ…」

 

「分かった、何時行く?」

 

「来週の土曜日、約束だよ?破ったら…調教ダカラネ?」

 

「は、はい…」

 

 

 

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
ギャグを混ぜて、他のバンドの娘との映画デートでした。

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