仮面ライダーディケイド~昭和リイマジの世界~   作:火野荒シオンLv.X-ビリオン

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第2章
交差する思い


それは星空大学が、NEOBADANに襲撃される3日前の事。

 

 

 

 

「―――だぁぁぁぁぁぁそこのてめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!俺の飯を返しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

星空大学のある星空町より少し離れた町、菊一町と呼ばれる町……

そこにある1つの高校……神海高校と呼ばれるそれは、大変大きな学校………その学校全体に、一人の叫び声が響いていた。

 

現在、学校の中では、二人の少年が廊下を走っている……

一人はウルフカットのような髪型で、髪を紫色に染めており、制服も中に規定外のTシャツを着ている、少し背が高い男子……

もう一人も男子でボブカットの髪型、そしていかにも運動が得意じゃないような体をしている。

そしてボブカットの男子の腕の中には、パンが大量に入った袋がある……

 

「ハァ、ハァ、ハァ……ッ!!」

「待ちやがれそこの下級生らしきやつ!!」

「っ!?わぁぁ!!?」

 

紫髪の男子はボブカットの男子に追い付くと、そのまま飛び掛かって押さえ込む。

そしてボブカットの男子から袋を取り上げると、すごい形相で睨んでいた。

 

「おいてめぇ……俺を誰だか知ってはいるよな………?」

「っ…は、はい……」

「知っててなお、この俺、荒城(あらしろ)シゲル様の飯を奪うとは……てめぇ、死にてぇようだな。あぁん?」

 

紫髪の男子―――荒城シゲルは、両手をボキボキと鳴らしながら、ボブカットの男子に告げる。

周囲にいる者たちはなんだなんだと騒ぎながら、二人を見ており、一部始終を見ていた者は「あの低学年、シゲルに喧嘩売ったのか?」や「あいつ、下手したら死ぬぜ」等と話したりしている。

するとボブカットの男子は、何かをボソボソと呟いていた。

 

「……かり…」

「あぁん!?なんかあるなら言えやゴルァ!!」

「っ…!」

「なんにも言わねぇなら……まずは俺の昼飯盗んだ罪の制裁、受けやがれ!!」

 

シゲルはボブカットの男子の胸ぐらを掴み、顔を一発殴り飛ばす。

ボブカットの男子は殴られた場所を押さえながら、その場から逃げ出そうとするが、その前にシゲルに捕まってしまう。

 

「てめぇ、勝手に逃げんのか?あぁ?」

「っ……」

「言っとくが、まだ俺の制裁は終わってねぇんだ……ぞ!!」

 

シゲルは再びボブカットの男子を殴り、ボブカットの男子は、その場に倒れ混む。

そして彼の胸ぐらがまたもや掴まれ、もう一発拳が飛んでこようとした………

 

 

 

「―――コラァァァァァシゲルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

「ブルワァ!?」

 

 

 

瞬間だった。

突然一人の女子生徒が、シゲルの顔面めがけて、飛び蹴りを放っていた。

当然シゲルは避けれるはずがなく、そのままボブカットの男子を離して、大きく突き飛ばされていた。

女子生徒はショートカットの髪型をしており、どことなくボーイッシュ風味を漂わせている……

 

「ったく、アンタってやつは………!」

「っ……」

「あ、大丈夫?怪我は……って、シゲルのやつが殴ったからあるか」

 

ショートカットの女子は拳を握りしめるが、ボブカットの男子の方が気になったのか、大丈夫かどうかを尋ねる。

 

「ごめんねー。ウチのクラスの超超問題児が迷惑かけて。あ、私ユリコ。園野(そのの)ユリコ。3年3組よ。君、名前は?」

「…狩野(かりの)……ダイスケ…」

「そっかー。ごめんねー狩野君。痛かったでしょ?保健室行く?あ、その前にあのバカも連れて一度職員室に……」

「!け、結構です……!!」

 

ボブカットの男子―――ダイスケは、慌ててショートカットの女子―――ユリコの手を払い除けると、そのまま逃げ出していた。

ユリコは待ってと叫ぶが、既にダイスケは姿が見えなくなってしまっていた。

ユリコは「困ったな…」と呟くが、やがてため息をつく。

そして………

未だに延びているシゲルの頭に、拳骨を叩き込んでいた。

 

「ふんっ!!」

「∑ぎゃぁぁぁぁ!?!!?イッデェェェェェェ!!!ってユリコ!?まさかてめぇが!?」

「まさかって、私とゴロウ以外、誰がアンタを止められるのよ」

「あぁ!?ってことはあんにゃろー、逃げやがったのか!?まだ制裁が終わって」

「フンッ!!」

「みぞおちっ!?」

 

シゲルはダイスケが逃げ出した事に喚くが、それを煩いと思ったユリコは、彼の腹部に腹パンを決め込む。

シゲルはあまりの痛みにその場で悶え、ユリコはふん、と鼻息を鳴らしていた。

 

「大体なんであの子を追い回してたのよ。アンタの場合、何かしら下らない理由があるんだから…」

「下らねぇってなんだよ!!俺の昼飯が奪われたのが下らねぇのか!?あぁ!?」

「……アンタの昼飯を?」

 

シゲルの言葉を聞いたユリコは首を傾げる。

先程ユリコから見て、あんな気弱そうな低学年が、学校で噂になってるほどのバカをやらかしているシゲル相手に、彼の昼食を盗むようには思えない。

ユリコは何か引っ掛かるなと思うが、別にシゲルが嘘をついているようには見えない……というか、基本的にシゲルは自分に関する嘘は、あまりつかないのを知っている。

 

(うーん……これは後で、先生に話しておくべきかな)

「それよりもユリコてめぇ……さっきから人をさんっざん殴り飛ばしやがって………!」

「あら、アンタまさか、私にまで手出しするつもり?いいけど、アンタ私に勝ったことあったっけ?」

「へっ!そうやって意気がっているのも今のうちだ!!このゴリラ女!!」

「なっ………上等よ!!アンタみたいな単細胞バカ、今この場で叩きのめして」

「今だ!食らいやがれ!!」

「ちょ!いきなりそんな不意討ちきたな………きゃっ!」

 

ユリコがこの事を先生たちに伝えようかと考えていると、シゲルがゆっくりと立ち上がりながら、怒りを露にする。

それに対してユリコも彼を挑発するが、シゲルも彼女に煽りをかける。

それに乗っかってしまったユリコは、指差しながら告げるが、その途中でシゲルが不意打ちの先制攻撃を仕掛けていた。

ユリコはギリギリシゲルの攻撃を避けるが、その際足を滑らせ、尻餅をついてしまう。

 

「いたた……ちょっとシゲル!!いきなり不意打ちなんて………シゲル?」

「……」

「?ちょっとー、何突然黙っちゃうのよー。というかなんで顔をこっちに向けないのよ」

 

尻餅をついてしまったユリコは、シゲルに抗議するが、肝心のシゲルは何故か、十時の方向を向いたまま黙っていた。

それが気になり、ユリコは尋ねるが、一向にシゲルは返事をしない……

ただ、代わりにユリコに向けて、十時の方向を向いたまま、指を指していた。

ユリコは首を傾げたまま指された方角を見て……

 

「何よその指、私になに…か……」

 

ユリコは指された方と、シゲルの立ち位置を確認する……

そしてその意味が理解できたのか、ゆっくりと立ち上がる。

……その際、この世に存在してはいけないような、とても言葉では言い表せない形相をしていたが。

 

「……シゲル………アンタ……見た………?」

「…、……高校生にもなって、クマはないt」

「このド変態!!!」

「ゲブシャラワバ!?!!?」

 

 

 

~~~

 

 

 

「はっはっは!!ダッセェーなシゲル!!」

「んだとゴルァ!?俺だって好きでコイツのパンツなんか見たい訳じゃねぇよ!!」

「はぁ!?人のを見といて、その上ご丁寧に感想まで言っておいて、何ぬかしてるのよ!?」

「だーかーーらーーー!!!あれは不慮の事故だって言ってるだろうが!!」

 

その日の放課後、シゲルとユリコは、大柄の男子―――陸海(むつみ)ゴロウと共に下校していた。

ゴロウは今日の出来事を聞くと、豪快に笑う。

それに対してシゲルは怒るが、同時にユリコも彼の言葉に怒り、その場でギャーギャー騒ぎ出す。

そしてまたリアルファイトに勃発しそうなところをゴロウが引き留めていた。

 

「それにしてもシゲル、お前、不意打ちは流石に女子に対してきたねぇぞ。ユリコを女として扱っていいかだけど」

「ゴロウ、アンタは顔面パンチを受けたいの?」

「うるせぇ!!ったく、どいつもこいつも……」

 

シゲルはぶつぶつと文句を言いながら、一人先に進んでいく。

それを見たユリコはため息をつく。

 

「にしても……あの狩野っていう低学年、なんでシゲルの昼食を盗んだのかしら……」

「……狩野?そいつって確か、今二年生の間で問題になってる虐めで、今一番虐めにあってるはずだ」

「え、そうなの?」

 

ゴロウの言葉にユリコは驚く。

……詳しくはゴロウも知らないらしいが、つい最近二学年の間で、かなりの頻度で虐めが起きているらしい……

その上二学年の廊下を歩いていると、狩野ダイスケという名前が、虐めの対象によく上がるという話がちらほらしてるとの事。

理由としては、ダイスケの性格に問題があるらしく、何処か根暗な感じらしい……

その性格ゆえに、虐めグループが陰口がウザいなどという理由で狙われる羽目になったらしい……

その上、クラスの誰もがそのグループに逆らえないらしく、それどころか何人かはそのグループに混じって、共にダイスケを虐げているらしい。

 

その話を聞いたユリコは怒りが込み上げ、かっとなってしまう。

それをゴロウが押さえつつ、話を続ける。

 

「何よそれ……そんなつまんない理由で、あの子は虐めにあってるわけ!?先生も知ってるなら、なんでちゃんとやめさせないのよ!!」

「落ち着けユリコ!……どうやらそいつら、何回も担任が指導しているらしいが、全く耳にしないらしい……その上そいつら、実は今停学期間なんだよ。それでも学校に来てはまた………」

「………どいつもこいつも、変わんねぇな」

 

 

ふと、先程まで先に進んでいたシゲルが、立ち止まりながら呟く。

 

「シゲル…」

「どうせそいつらも、センコウとかの陰口してる立場だろ。それなのに他人の陰口が自分たちのじゃないくせに、それをいちいち文句を言ったり………そんなやつらは、クズだ。自分の事ばかり優先して調子乗って、他人の気持ちすら全然考えない、自分自身人の事を言えないクズだ」

 

シゲルの一言一言が、辺りを静かにさせる……

………シゲルは、問題ばかりは起こすが、それには方向性がある。

一つは自分自身に関わる事、もう一つはそういった虐めグループに、制裁を与えるというもの……

過去に数回ほど学校内のトラブルで、虐め関係が関わっているやつのほとんどは、シゲルが暴力で鎮圧させた事がある………

何故シゲルが、そういった虐め関係で暴力を起こすのか……

その理由は、彼の過去にあった。

 

シゲルも小学校低学年の時、酷い虐めを受けてきた。

それを誰からも助けてもらえず、次第に酷くなり始め、酷い時には大怪我を負うほどだった……

だがある日、一人の少女が、彼を助けた。

 

それは当初のユリコで、彼女は転校生としてやって来た。

そしてシゲルが虐めに遭っているのを知ると、彼を助けようと思い、何度も彼を虐めた者たちと喧嘩をしたほどだった。

 

そんなある日、今度は彼女が、ターゲットにされた。

彼女は最初は反抗したものの、次第に過激化していき、彼女は自然と、心が折れてしまった。

それ以降、彼女はシゲルと同じレベルにまで達し、虐めをされては一人、密かに泣くほどだった……

それでも彼女は、表向きでは何事もないように過ごし、必死にこらえていた。

 

そんな彼女を見てシゲルは、ある決心をした。

………自分が、強くなって、虐めをなくそう、と。

その為に彼は、小学校高学年に上がって以降、次々と喧嘩をしていった。

喧嘩をして、実際に力をつけようと、自ら【誰かを傷つける立場】に踏み入った……

それが彼なりの、精一杯の結論だった。

その結果が、今のシゲル自身………

ほぼ総ての表現が、暴力や暴言、怒りでしか、表せなくなってしまった………

 

 

「……そろそろ俺も、拳を振るいながらの、感情表現、卒業しねぇといけねぇな………」

「…、……意外ね。アンタがそう言うなんて」

「あぁ。いつものお前なら、今の話を聞いて、真っ先にそいつらをぶん殴りにいくと思ったが……」

「……その前にてめぇらを殴ってやろうか……あぁ?」

「ほら。そうやって怒るなら、何の意味もないじゃない……」

 

ユリコはため息をつく。

―――本当、よく今まで退学させられなかったね……

心の中でユリコはそう思ったが、そもそも神海高校は、そこら辺は軽く黙認している始末……

今更になって考えてみれば、それが虐めが多発する要因ではと思えるほどだ。

 

ユリコは再度ため息をついたと同時に、近くの河川に一人の男子が立っているのが見える。

その人物は見知った顔であり、それに気付いたユリコは声を掛けていた。

 

「あ、陣(じん)君だ。おーい!!」

「……」

「…ケッ、あの野郎かよ……」

 

陣と呼ばれたセミロングの男―――陣ケイスケは声に反応し、シゲルたちのいる方へ振り向く。

が、すぐにそのままそっぽを向いてしまっていた。

 

「相変わらずつめてーな。あいつ」

「はっ、別にいいだろ、あんなやつ。自分から誰かと関わろうとしねぇんだし」

「シゲル!それは言い過ぎよ!!」

「言い過ぎも何も事実だろ。アイツは人と関わるのを嫌うタイプの人間だ。だったら好きにさせたらいいさ」

 

シゲルの言葉にユリコは怒鳴る。

が、シゲルの言葉に、誰も否定しづらかった。

 

…陣ケイスケは、シゲルたちと同じクラスメイトで、スタイルもよく、勉強もスポーツも出来る、言わば万能タイプだ。

だが、そんな彼には、ちょっとした欠点のようなものがあった。

……それは誰とも関わろうとせず、一人だけで一日を過ごすという性格があるのだ。

どうして誰とも関わろうとしないか等は不明、そのためクラスの過半数の嫌われ者とされているのだ。

シゲルもその一人で、シゲル本人は「アイツが自ら動かないんじゃあ変わんねぇ」と言う理由で、シゲル自身から関わるような事はしないほど………

ユリコは基本的に、誰とでも仲良くなりたいと思い、よく声をかけているのだが、それでもさっきのように、そっぽを向かれてしまうのが現状だった。

 

「うーん……でも流石にあれは可哀想よ………」

「あっそ。なら勝手にしろ。じゃーな……」

「ん、おう。じゃあなシゲル。また明日」

 

シゲルは家の方角が二人と違うため、一人だけ別の道を歩いていく。

ゴロウはシゲルに手を振り、充分距離が離れているのを確認すると……

突然ぐるりと、ユリコに顔を向けていた。しかも、かなりにやけた顔をしながら。

いきなり顔を向けられたユリコは驚き、その場で尻餅をついてしまう。

 

「…さて、と……ムフーッ♪」

「うわぁ!?いつつ……な、なによゴロウその顔!?」

「いやー今日の話を聞いてな~思わずにやけ顔が抑えられなくて」

「は!?意味がわかんないわよ!!」

「誤魔化すなって~。お前正直言って、シゲルにパンツ見られたの嬉しいだろ!」

「なっ………!!///」

 

突然の言葉に、ユリコの顔が真っ赤になる。

それを見たゴロウは、尚もにやけ顔をしながらユリコに話し掛けてくる。

 

「ば、バカじゃないの!?なんでパンツ見られて喜ばないといけないのよ!私は痴女じゃないのよ!!」

「えー?だってお前、シゲルの事がす………」

「言うなっ!!」

「へぶしっ!?」

 

ゴロウが何かを言い掛けようとするが、その前に顔面を殴られてしまう。

ユリコは顔を未だに真っ赤にしつつ、震え声をあげながら尋ねる。

 

「あっ、アンタ……そそそ、その事……他に誰にも…い、言ってないよね……?」

「ん?流石に言いふらす訳ねぇだろ。お前がシゲルの事を好きだっt」

「だから言うなっ!!」

「くろさきっ!?」

 

今度は腹部にグーパンを打ち込まれ、ゴロウはその場で悶絶する。

ユリコは先程よりも顔を真っ赤にしており、次に何か余計な一言が飛び交えば、確実にさっきより痛い一撃が飛んでくるのは目に見えていた。

しかしそれでもゴロウは話を続ける。

 

「で、でもよ……いいのかよ……お前、卒業したら、遥か遠くの大学に行くんだろ……?思いも伝えないままじゃ、なんにも始まらねぇぞ」

「……だから何よ…」

 

ゴロウの言葉で、ユリコは気を沈めていく。

 

「私、決めたのよ。私のせいで、あいつがあんな道に進んでいった……だから私には、あいつの側に居てやる資格はない。卒業したら、あいつと会わなくていいよう、遠く離れるって」

「…、……それは逃げてるだけだろ……」

 

ゴロウの言葉に、ユリコは軽く口を噛み締める。

そして一言だけ呟くと、そのまま走り去ってしまった。

 

「…それでも、私は……!」

「あ、おいユリコ!!」

 

ゴロウは慌ててユリコを追いかけようとするが、今追いかけたら逆効果だと思ったのか、その場で立ち尽くしていた。

「ちょっとからかいすぎたかなぁ…」と呟くが、個人的にはシゲルとユリコには、幸せになってほしいと考えてる………

―――まぁ、本人が嫌なら、今はまだ、そっとしておくか………

ゴロウは考えると、さっさと帰宅しようと歩き出そうとしたときだった。

 

 

 

「―――貴様が、荒城シゲル、か?」

「……え………?」

 

 

 

突然背後から声が聞こえたと同時に、ゴロウの身体に痛みが走る。

そしてそのままゴロウは、その場で倒れ伏せていた。

 

 

 

~~~

 

 

 

同時刻、ユリコたちと別れたシゲルは、暢気に欠伸をしながら歩いていた。

 

「ふわぁーあー……家帰って寝ーよぉっと……」

 

そう呟きながら一人、道端を歩いていると、誰かが走ってくるのが見える……

その人物はシゲルの横を通り過ぎていき、シゲルはその人物が通り過ぎ去って数秒後に「あっ!!」と叫んでいた。

 

「今のやつ、昼間の昼飯泥棒!!えーっと確か………狩野ダイスケ!!」

 

シゲルは叫ぶと、急いで追い掛けようとする。

だが、何処かの曲がり角を曲がってしまったのか、既にダイスケはいなかった。

シゲルは舌打ちをしながら、再び歩き出していた。

 

 

 

(ちっ………しかし、妙だったな……あいつ、既に"息切れしてる"のに、何であんなに全力で走ってたんだ…?それにあいつの【左腕の腕輪】、あんなの学校ではつけてなかったよな………?)

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