仮面ライダーディケイド~昭和リイマジの世界~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
士「やっとか………」
ユウスケ「地味に長かったな、ここまで来るのに」
シオン「そんなこと言っちゃあいけない」
海東「因みに僕の出番は?」
シオン「………5、6話先ぐらい?」
海東「ちょっ」
士は少々苛立っていた。
理由は3つある。
1つ目は一昨日星空大学から下校してきてからだ。
帰ってきたら夏海がいきなり「鳴滝さんが士君に」と、ディケイドのアップデートカードという物を渡された。
鳴滝の心境に何があったか知らないが、試しにディケイドライバーにカードを差し込んで読み込ませた。が、ディケイドライバーが『エラー』と音声を発して、ドライバーから無理矢理弾き飛ばされた。
その後変身して(読み込みに成功したとして、そのとき何が起こるかわからないから外で変身した)カードを差し込んだのだが、こちらもエラーが起こり、どうしようもなかったからだ。
何故鳴滝がこれを送ってきたのかわからないが、どちらにしろ使えないなら渡されても困る。
2つ目は『フリーダムの化身』についてだ。
その次の日、ヒロシの奴が勝手に空手部に入れたのだ。
その事について抗議したのだが、どう足掻いても申請の却下をされ、顧問の先生もそのまま「腕がいいから入ってくれ」と言われて無理矢理入部させられた。
因みにユウスケもだ。
そして3つ目………それは………
「ねぇねぇ、士君ってどこの町から来たのぉ?」
「趣味は何?スポーツ?読書??」
「その髪型どうやっているのぉ?」
「………勘弁してくれ………」
星空大学の女子達に囲まれ、質問攻めをさせられまくってどうしようもないからだ。
抜け出そうと思っても腕をガッチリ掴まれ(その後紐をくくりつけられた)、逃げられずにいる。
そしてユウスケはそんな士を見てにこやか(若干顔が怖い)に笑って見てるだけで、助けてくれない。
「はっはっは士はいいよなぁーモテモテでー」
「………後で覚えてろよ………」
士はそんなことを思いつつ、この苛立ちを出来る限り押さえていた。
するとヒロシとカズヤが、弁当を買って戻ってきた。
………その際ヒロシの弁当の上にケーキやらなんやらが3、4つほど乗っていたが、そこは気にしないようにしよう。
「あっ!カズヤ!こいつらどうにかしてくれ!!」
「えぇ~」
「そんなこと言わないでよぉ~」
「それにまだ士君の事教えてもらってないんだからぁ~」
「………ごめん士、無理」
「むしろ今放してもらってもまた後で捕まるんだから」
「お前らぁぁぁぁ!!?」
士の絶叫は無視して、「そういえば」とヒロシが何かを思い出したような声をあげた。
「昨日バイトから帰る時変な集団が彷徨いていたんだよなー」
「変な集団?」
「そう。全身黒タイツで、骨のような模様の白いラインが入っているやつら。2、3種類ぐらい別の模様のやつがいた気がしたけど」
ヒロシの言葉に「何その明らかに不審者みたいな格好のやつら」とカズヤは声を漏らすが、それを聞いた士は、無理矢理女子を振り払うと、ヒロシの前まで来て詰め寄っていた。
「―――おい、それは本当か?」
「士?」
「どうしたんだよ士」
突然の行動にユウスケとカズヤは首をかしげる。
しかし彼らを無視して、士はヒロシを見つめる。
「で、本当に見たのか?」
「うん。さっき言ったように、そんな格好のやつらを見たよ。すぐにどっかに行って見失ったけど」
その言葉を聞き、士はユウスケの腕をつかむと、「ちょっと来い」と言って、ユウスケをつれて教室から出る。
その様子を見たヒロシとカズヤは、思わず首をかしげ
ていた。
~~~
「ちょっと待てよ士!」
無理矢理連れてこられたユウスケは、人気のない場所で士の手を振りほどく。
「いったいどうしたんだよ士」
ユウスケは士に尋ねるが、士は真剣な顔でユウスケにいっていた。
「………どうやらこの世界に、大ショッカーがいるらしい」
「え!?」
士の言葉にユウスケは驚く。
それはそうだ。
何故なら大ショッカーは以前、士がユウスケや他のライダーたちと共に倒したからだ。
それに【ライダー大戦の世界】の時に現れたスーパーショッカーも、ユウスケ以外のリ・イマジネーションたちやW(ダブル)の二人と共に倒したからだ。
「でも大ショッカーとか全て倒したんだろ?」
「恐らくは残党が残っていて、それらが再び集まったんだろうな」
士の解釈に「そんな」とユウスケは声を漏らす。
「それにヒロシの話が本当なら、恐らくやつらは」
この近くにいる。
士がそう言おうとしたときだった。
「きゃあーーーー!!!」
突然この学校の女子の声が聞こえ、士はしまったと声をあげる。
士とユウスケは急いで声の聞こえたところに向かうと、そこに居たのは
―――大量の黒タイツの集団。
その中の一部に"異形"。
それらに見覚えがある士たちは、ここに来て確信していた。
その集団は大ショッカーであることを。
「な、なんなんだこいつら!?」
「うわーっ!!」
「こっちに来ないでー!!」
「「「イーッ!!」」」
黒タイツの集団―――ショッカー戦闘員は生徒たちを必死に追いかけ回す。
生徒たちは全員混乱して逃げ惑い、一部の者はショッカー戦闘員に捕まっていた。
「クソッ、遅かったか!!」
「士!急いで助けよう!!」
「分かってる!!」
士は制服の内側からディケイドライバーを取りだし、ユウスケは腰に"アークル"と呼ばれるベルトを召喚する。
そしてそれぞれポーズを構えると、同時に声を出していた。
「「変身!」」
『カメン・ライドディケイド!』
ディケイドライバーから音声が鳴り、二人の姿が変わっていく。
ユウスケは赤い光に包まれ、そこから赤い体をしたクワガタのような存在が現れる。
対して士は、背後に灰色の影が複数現れ、それが重なると同時に、赤い棒状のものがいくつか士の目の前に現れ、それらが士のところに張り付いていく。
そしてそこに居たのは、マゼンタの色をし、黒と白のラインで十字を描いた体をした存在。
赤い存在―――仮面ライダークウガとマゼンタの存在―――仮面ライダーディケイドは、近くの生徒を捕まえようとする大ショッカーの一人を殴り飛ばす。
「「はぁーっ!!」」
「イーッ!?」
殴り飛ばされた戦闘員は、近くの人が少ないところまで飛ばされる。
「きゃあ!?」
「あっ、大丈夫!俺たちは味方!みーかーた!!」
「味方………?」
襲われかけてた女子生徒は、ディケイドたちの姿を見て悲鳴をあげるが、ユウスケが必死に説得する。
その間にも、ディケイドは他の戦闘員を"ライドブッカー・ソードモード"を使い、切り伏せていく。
「はぁっ!いやっ!せいっ!」
「な、なんなんだお前!?あいつらの仲間じゃないのか!!?」
男子生徒がその様なことを言うが、ディケイドは『お決まりの台詞』を言っていた。
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
ディケイドはその言葉の後、ライドブッカー・ソードモードをライドブッカー・ブックモードにする。
そしてそこからカードを一枚取り出すと、ディケイドライバーのバックルを開き、カードを挿入した。
『カメン・ライドフォーゼ!』
ディケイドライバーから音声が鳴り、次の瞬間、ディケイドの姿が変わる。
その姿は、全身が白く、頭がロケットのような存在―――仮面ライダーフォーゼになっていた。
「「「姿が変わった!?」」」
「構わなイーッ!イーッくぞ!」
「「「イ、イーッ!」」」
周りの生徒たちは驚愕し、戦闘員たちは構わずディケイドに突撃する。
しかしディケイドは、再びドライバーにカードを差し込む。
『アタック・ライドビート!』
すると右脚に音響の時に使う機械が現れる。
それを前に突き出すと、大きな音が鳴り響き、目の前の戦闘員たちは耳を塞ぐ。
「お次はこれだ!!」
『アタック・ライドハンマー!』
今度は左腕にハンマーがつけられ、ディケイドフォーゼ(以下、Dフォーゼと略)はそれらを振り回して、怯んだ戦闘員たちをなぎ倒す。
更にDフォーゼはカードを挿入し、今度は右腕にオレンジのロケットをつける。
そしてその”ロケットモジュール”を使い、戦闘員たちに突撃していく。
「イーッ!?」
「さっきからイーイーうるせぇな。ここで終わらせるか」
Dフォーゼはそう言うと、右脚と左腕の武器をしまう。
その代わりに、別のカードが二枚挿入された。
『アタック・ライドドリル!』
『ファイナル・アタック・ライドフォ-フォ-フォ-フォーゼ!!』
その音声がなると、Dフォーゼはロケットモジュールを使い空を飛ぶ。
そしてある程度の高度に達すると、左脚にドリルが付けられる。
そしてドリルの先端を構えると、ロケットの勢いで急降下してきた。
「はぁぁぁ!!」
「「「イ、イーッ!!」」」
それらが激突すると、戦闘員たちは爆散し、Dフォーゼはディケイドの姿に戻っていた。
やっと戦闘回来たのにここまでです←
鳴滝w。
使えないもん送るなww。
といっても多分しばらくは使えないと思います。
ヒロシのフリーダムww。
クラスの女子にまとわりつかれる士www。
笑っているだけで助けないユウスケwwww。
ヒロシの話を聞いて戦闘員を不審者扱いするカズヤ………いや、あながち間違いじゃないけど。
たぶん読者の方は気づいていますが、士たちは敵がNEOBADANとは気づいていません。
むしろ気づいていてもどうしようにもないです。
今回はやっと戦闘回でしたが、雑魚戦でした。
そして出番が省かれたユウスケwww。
次回はちゃんと戦わせますが、その分vsZXが………。
今回の初カメンライドはフォーゼにしました。
理由?適当です←
まぁ、うまく戦えたのでよかったです。
そしてこのとき自分の中で、「宇宙キター!」を士に言わせようとしましたが、文字数がもったいないのでやめました←
次回はユウスケ戦闘回+ちょいとvsZX回。