魔法つかいプリキュア! 〜奇跡と魔法と幸福の翼〜 作:シロX
ではスタート!
第1話 地獄の始まり
此処は魔法界
普通の世界とは違う別の世界
誰しも魔法が当たり前に使える世界
そんな世界で住む彼女──「ナギ・カイン」は部屋に篭って魔法の研究をしていた
いや少し違う。
「え〜っと、この文字がこうなるからこうして、こんな風になるからこう組み合わせて……」
かなりの厚さのある本に、ナギは何やら魔法文字を組み合わせては書き込んでいた。部屋は散乱としており、壁や天井にはビッシリと紙が貼り付けられており、仕舞いには部屋の空間にも吊るされていた
「出来た!私だけにしか使えない本!『グリモワール』が!!」
何か出来たと本を手に掲げて大喜びしていた。どうやら作るのに、かなりの時間と労力を費やしたのだろう
「リコに自慢しよ〜っと!」
そう言ってナギは、家から飛び出して魔法界の中心地の魔法学校へ走って行った
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「ドーン!リコおっは〜!」
「うわっ!?」
とある教室の扉を勢いよく開くと、「リコ」と呼ばれた少女はビックリする。補足するとリコ以外にも生徒がおり、含めて全員が突然の乱入したナギに驚く
今、魔法学校では春休み期間中。なのに教室に居る。疑問を持ち、質問してみる
「リコ、補習してたの?」
「えぇそうよ、そうですか何か!?」
という事は、この場に居る者全員が補習の為集まっているということ。ナギは補習を受ける事となっているリコが、どうしてそんなにカリカリしているのか分からなかった
「どうしたのそんなに怒って?仕方ないね、元気になる薬をあげようではないか!」
「要らないわよ!!」
「キャー!リコに振られちゃった!えんえん!」
調子に乗り、泣き真似をした事でリコの頬が引き攣り始める。爆発寸断のところで、ナギに向けて他の補修生が声を掛ける
「ねぇリコちゃん、その人誰?」
リコの怒りを梅雨知らず、同い年程の女の子がひょっこりと顔を出す。声を掛けて人物をナギは知らない。別の教室の子か、はたまた補習関係なく授業を受けに来ただけか
分かるとしたら、リコとその子は知り合いだという事だけ
「あ〜この子は──」
「私、ナギ・カインって言うの!リコの友達!宜しくね!!」
「えぇ!?リコちゃんって友達居たんだ!?」
「グハッ!」
何の悪気も無い純真な言葉がリコの胸に突き刺さった。泣きたい気持ちをグッと抑え込んで、強く心を保つ。しかし、次そんな事言われた日にはもう二度と立ち直れない
初めて見る子は、リコと違い元気いっぱいに挨拶をした
「わたしは『朝日奈みらい』!それでこの子は『モフルン』!」
「モフ!」
みらいと紹介された少女に目が行って気付かなかったが、その子が抱きしめるぬいぐるみも紹介されて喋って反応した
そして、みらいの名前を聞いてピンとくるものがあった
「みらいって、もしかして噂に聞く
ナシマホウ界とは、此処魔法界とは別の魔法が存在しない異世界。逆にみらいからすれば、魔法界は夢と希望とわくわくが詰まった異世界
「そんなにわたし有名人なんだ!なんか照れますね〜!」
「照れて下さいよ〜!」
「嗚呼、なんて面倒な人が……ってところで貴女はどうして此処に?補習はない筈よ」
リコの言うように、ナギに補習を受ける様に言い渡されてはいない。かと言って、理由も無く此処へ足を運んだ訳でもない。
話に夢中になって遅れたが、ナギは此処に来た目的を話す
「フッフッ、やっと私だけの本──グリモワールが出来ま──」
「ナギさんそこまでです」
手を叩いて遮って注目させたのは、教卓の前で一連の会話を聞いていた「アイザック先生」だった
「ナギさんは補習はない筈ですが?」
「そんなの私の知った事ないわ。私が来たい時に来ただけ。何を学ぶにしても、初歩ばかりしか教えてくれない学校に興味なんて無いの。あ、先生達には敬意を払ってますよ」
「それってアタイ達の事を馬鹿にしてのんか?」
ナギの言葉に反応したのはアイザックではなく、その場に居た補習生徒の一人である「ジュン」だった
補習を受けるのはみらいとリコを含めて5人。
残りの2人である「エミリー」と「ケイ」だ
2人も少し不服そうな表情をしているが、ナギは相変わらず興味無いといった感じ。それだけで終われば良かったのだが、ナギの性格は少々捻くれていた
「出席日数が足りない、忘れ物が多く遅刻常習犯、高い所が苦手で箒で飛べない。魔法を学ぶ前に、自分達の欠点をまず克服すれば?」
「言わせておけば…」
止まるどころか、火に油を注ぐ様な挑発言葉ををペラペラと口に出す
「その点リコは優秀よ。魔法が少し下手だけど、そこは私が何とかするの。だってそれが私の専売だから!」
ナギとジュンが火花を散らす中、リコとアイザックはやれやれといった感じて困っていた。
ナギという少女は少しばかり問題がある子。今の会話の流れから分かるように、リコや先生以外の人、つまり魔法学校の生徒に対しては冷たい対応をしている
その為、魔法学校の生徒全員とは敬遠の仲である
「あ、そうだ!アイザック先生、私もその補習授業について行って良いですか?」
話す事は話した。しかしこれで回れ右して帰るのもつまらないと思ったナギは、アイザックにお願いしてリコとの同行をお願いする
「ん?う〜ん……許可します」
補習を受けない子が来ても特に意味は無いが、それでも付いてくるのであれば無碍に断る事も出来ず了承する
「やった!これでリコの合格は約束されたね!」
「んっ!取り敢えずは場所を移動しましょう」
アイザックに言われて場所を移動した
魔法の絨毯に乗って移動した場所とは
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「寒っ!」
ひゃっこい島
可愛い名前をしているが、辺り一面雪と氷で覆い尽くされた極寒の地。
防寒対策をしないと危険な場所なのだが、勝手について来たナギにはそんな物は用意されてなかった
「ここ、ここんな所でいいい一体何の補習をすす、するののの??」
寒さで会話すら困難になっている。そんな様子をリコは呆れて見ていた
「魔法のやかんでお茶を淹れるのが今回の補習。この島で魔法を使うには、高い集中力が必要です。寒さを忘れる程のね」
そう言ってアイザックは魔法のやかんを真剣に見つめる。この極寒の空間で集中力を高めている
そしていざ
「キュアップ・あひゃあひゃ…」
魔法の言葉を唱えおうとしたが、アイザックの入れ歯を落としてしまい上手く魔法が使えず終わってしまった
「とと、取り敢えずやってみようか!」
お手本は見れなかったが、急いでこの地から帰る為に実戦あるのみと行動に移す
「そうだね!リコちゃん頑張って!」
「頑張るモフ!」
「キュアップ・ラパパ!やかんよ、お湯を沸かしなさい!」
魔法の杖を振るも、手が悴んで投げてしまった。
それはリコだけでは無く、エミリーは舌が回らず、ケイは足元が滑り、ジュンは寒くて上手く出来ず皆んな悪戦苦闘していた
その中で、みらいはナギの様子が気になっていた。自分達と同じ魔法つかいだというのに、魔法の杖を持っていない。多分、同行しているだけだから補習には参加しないという事で手にしてないだけで、言えば魔法を見せてくれるに違いない
「ナギちゃん、お手本って出来る?」
興味本位で聞いてみたものの、内心はわくわくしている。ナギがどんな風に魔法を扱うのか
しかしその期待は一瞬で、しかも思わぬ理由で裏切られる
「それは無理よ。この子、魔法の杖をバラしたせいで持ってないのよ」
「ば、バラした!?」
「いや〜、どうやって言葉と杖で魔法が使えるか気になって、つい杖の方をね」
研究したいという好奇心には勝てず、大切な魔法の杖を自ら手放したのだ。当時、それをリコのいる目の前でその様な奇行に走って、たんまり怒られたのは別の話
とはいえ、こうも寒くては集中どころの話ではない。それが課題でもあるが、それでもみらいは何とかしようと考えて一つだけ閃いた
「…寒くなければ魔法が使えるんだよね?」
「え?まぁそうね」
「良い事思い付いちゃった!」
「おしくらまんじゅう!押されて泣くな!」
みらい、モフルン、エミリー、ケイが体を温める為おしくらまんじゅうをする。
これがみらいが言っていた良いこと
「何なのこれ?」
「おしくらまんじゅう!体が温まるんだよ!お婆ちゃんに教わったの!」
「な、なるほど」
「三人も一緒にやろうよ」
「今回はパスするわ」
「何でアタイが…」
「結構よ」
虚しくもナギ、リコ、ジュンはそれを断った。三人の心の中で、このやり方には少々恥ずかしさがあると思っていた
「温かくなるんだけどなぁ〜」
「声を合わせるモフ!」
嫌と言うなら仕方なく、みらい達はそのまま続けるのであった
みらい達はそのまま続け、反対にリコは呆れて魔法を続ける
「リコごめん!まさか、ひゃっこい島に来るなんて思わなかったから温まる道具は何も持って来てないの!今回は力になれそうにないわ!!」
「…最初から当てにしてないし」
ナギは、リコの力になれず嘆いており、ジュンはというと
「アタイもやっぱ入れてくれよ!」
みらい達と混ざっておしくらまんじゅうを始めたのだ
(集中しないと。わたしは、立派な魔法つかいになるの)
みらい達の声が聞こえない程集中力を高め、杖を振り下ろす。補習と言えど、魔法だけは真剣にやらなくてはならない
「キュアップ・ラパパ!やかんよ、お湯を──」
「リコちゃん!」
突然みらいに呼び止めれて中断してしまう
みらいへ振り返ると、僅かに頬が赤く染まっていた。
おしくらまんじゅうで体温を上げ終わったのだろう
「見てて!やってみるから!」
「ちょ、ちょっと!」
「──キュアップ・ラパパ!やかんよ、お湯を沸かしなさい!」
やかんに魔法が掛かると、軽く煙りが立ち沸かす事に成功した
「やった!今の見た?わたしやっと魔法が使えたんだよ!!」
それに続いて、他三人も魔法を成功させていく
「「「やった〜!」」」
「只単に体が温まったから成功したこではありません。皆んなで集まる事によって、心まで温まり集中出来たのでしょう」
こうして無事全員合格
アイザックは、それぞれに合格の証であるハンコを押していくのだが
「待って下さい!合格なんてやっぱりおかしいです!」
リコだけは納得していなかった
「え?ちゃんと出来てたでしょう?」
「わたしは何もしてないわ!」
それもその筈、何も出来てないリコにも合格のハンコが押されたのだ。リコからしたら屈辱的なもの
「君達は二人で一組。どちらか成功すれば良い。そういう決まりです。君達は合格」
そんな事を言われてもリコには無理だった。ムスッとした表情でリコは一人何処か歩き出した
「リコちゃん待って!」
それを追い掛けるみらいとモフルン。
友達であるナギはリコを追い掛けなかった
「リコ拗ねちゃった。まぁ時期に戻って来るかも、ね」
しかしいつまで経っても三人が帰って来る事は無かった。いつの間にか雲行きも怪しくなり、それを決定づける生き物が空を飛んでいた
「あ、アイザック先生見てください」
「あれはアイスドラゴンですね」
「高く飛んでいます。嵐が来ます」
ナギは本を片手に持って歩き出した。嵐がもし吹けば、何の対策もしていないみらい達が危険。最悪の事態も考えてナギは行動を起こす
「捜しに行きますね」
「おいおい嵐が来るんだぞ!分かってて何で行く?リコが居るんだから大丈夫だ!」
ジュンの言う様に、ナシマホウ界出身のみらいよりも、リコがいれば嵐が来る事は予測出来る
「…リコとみらい、モフルンが心配だからよ。嵐なんて私の魔法…魔術で吹き飛ばす。それに──」
ナギは振り返り、ジュン達に冷徹な目で向けて言い放つ
「私に命令しないで」
危険が今にも迫っているのに待ってるだけ、何もしないのは少し腹が立つ
ナギの思ってた通り嵐が発生した。豪雪がナギの体を掠める
「さて、この辺でいいかな」
人がいない事を確認して、ナギはグリモワールを開き魔力を込める。これからする事は、あまり他人には見られたくない
「すぅ…はぁ…」
アイザックが言う通り、集中すれば寒さなど忘れる
ナギはグリモワールに集中して寒さをシャットアウトしていた
そしてナギの周りは魔力の高まりによって温度が上昇し、足元の雪が溶けていく。
そして空は嵐に加え、雷雲がたちこむ
「白魔法──」
グリモワールは白い輝きを放ち、ひとりでにページが捲られる。そして右手を空に掲げて魔術を行使する
「ゼクス・ビギニング!」
激しい雷と共に、ナギの背後から巨大な白い龍とおもしき右腕が現れた。島の外からでもその大きさは充分人伝わるほど
「これでどう!!」
大きく右腕を振り翳すと、龍の腕も連動して空を切り裂いた。
それにより、嵐だった天気が雲ひとつない晴れ渡れた空に早変わりした
「よし次は!」
グリモワールのページが勝手に開き、次のページへも開いていく。魔術は先程の一つだけではない。魔術の数は、その見た目からでも分かる様にページ分用意されている。
如何にして、その時に応じて魔術を行使するか
「白魔法──ベスト・ビギニング!」
ナギは、魔力によって作られた二体のケンタロウス型の守護騎士を召喚した
「三人を捜しなさい」
ケンタロウスは何も言わず頷き、みらい達の捜索に空へ飛んで行った
「私も」
ナギも魔力だけで浮き上がり、みらい達を捜しに飛び去った
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捜し始めて10分程経過しようとした時、二体の内一体のケンタロウスが戻って来た
『──』
「見つけたのね良かった……え?」
ケンタロウスは黙ってナギを見てるだけだが、一応喋っているらしく見た事を全て報告する
「変な怪物がリコ達を襲ってる?急いで案内して!」
「居た……けど何あれ?」
ナギはブレーキを掛けて、その光景に首を傾げる
佇むは赤い衣装に身を包み、ツインテールをした金髪の少女と紫の少女二人。あの様な派手な格好をした人を見るのは初めて。
更には、知らされていた怪物と戦闘を繰り広げて圧倒していた
これだけ目立っていれば、絶対に魔法界で有名になっているはず。しかし、そんな噂を耳にした覚えはない
空から観察していると、少女二人がナギの存在に気付いて声を掛けた
「あ!ナギちゃ〜…って、ほうきも無いのに飛んでる!?」
「本当ね、飛んでるわね…」
二人の元へ舞い降りるも、ナギには誰だか分からなかった。こんな知り合いがいるものなら、忘れる筈もない
「ごめんえっと……誰?」
「わたしだよわたし!みらいだよ!」
「え…私と対してあまり身長が変わらなかったみらい、なの?するとこっちは…」
「籠ってた貴女は知らない様ね。わたし達、あの伝説の魔法つかい『プリキュア』になったのよ」
プリキュアという存在は一応認知はしていたが、それは本の中のでの話かと思っていた。
みらいは「キュアミラクル」、リコは「キュアマジカル」に変身している
「へぇ〜、あの伝説の魔法つかいプリキュア、か」
「意外と反応薄いわね…」
すると雪に埋もれていた怪物──ヨクバールが起き上がった
「ねぇ、怪物は分かるけどあっちのコウモリは何?」
「リンクルストーンを狙う闇の魔法つかいよ」
「はいストップ!これ以上は頭がパンクしそうなので、続きは帰ってからで良いかな?」
「その方が助かるわ」
リンクルストーンと言う単語まで出て来た。これ以上積もる話は一度落ち着いてから聞きたく思う
まだナギ達が話してる最中、ヨクバールは容赦無く襲い掛かって来た
「ナギちゃんは下がってて!」
「ここはわたし達が──」
「白魔法──キングダム・ビギニング」
マジカルが言い終わる前にナギが魔術を使い、城壁とも言える盾を展開した
突然現れた城壁にヨクバールは勢い余りぶつかった
「ヨクッ!?」
「「へ?」」
二人が素っ頓狂な声を出すが、お構い無くナギは次の魔術を使う。ナギとしては、100点満点のリアクションを見れて大変満足していた
「白魔法──ロジック・ビギニング」
ヨクバールの周りに四つの魔法陣が現れ、その陣の中心から魔法文字で出来た鎖が飛び出し、ヨクバールを拘束した
「「ええぇぇぇ!?」」
「私のヨクバールが!?」
「白魔法──クロス・ビギニング」
手を前に翳すと、魔力の塊で出来たX状のビームを放った
「ヨクバール!?」
拘束されて身動き出来ないヨクバールは、直撃するしかなかった。見た目に反して、意外とあっさりと対抗出来てしまったので期待外れもいいところ
「拍子抜けね。二人共」
「ま、任せて!」
「行くわよ!」
「「リンクルステッキ!」」
「「ルビー!」」
「「紅の情熱よ!わたし達の手に!」」
「「フル・フル・リンクル!」」
「「プリキュア !ルビー・パッショナーレ!」」
「こんな筈では……彼女の使うアレは魔法の本。だけど少し違う魔法…魔術ですか。ますます面倒が増えましたね。オボエテーロ!」
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「氷のリンクルストーン『アクアマリン』」
「ダイヤやルビーと少し違うね」
「エメラルドを支えるリンクルストーン…」
「り、リンクル…何?」
話の先が見えないナギは首を傾げる。置いてけぼり感はあるナギに、更に追い討ちを掛けるカルチャーショックが続く
『はー!』
「何今の声?」
リコは懐から一冊の本を取り出す。ページが開かれると、画面らしき場所から手の平サイズの赤ん坊が出て来て、光り輝くと少し成長した姿へと変わった
「大きくなったモフ!」
「はー!はー!」
「何かしら?」
「ひょっとしたら…モフルン貸して」
モフルンがアクアマリンをみらいに渡した
アクアマリンを本にはめ込むと、本に備えられてあった魔法のタッチペンが勝手に動き、ページにある画面に絵を描き出した
その絵はそのまま実体化して現れた
「空色のスープモフ」
「やっぱりね!」
みらいはスプーンでスープをすくいあげ、その小さな子に食べさせる
「そういえばこの子の名前って?」
「はー!はー!」
「はーちゃん…」
「「「はーちゃん!」」」
どうやらその小さな子はたった今名前が決まったらしい
名を「はーちゃん」と
「あ、名前って言えばリコちゃん、さっきわたしの名前呼んでくれたよね?」
「呼んだモフ」
「リコちゃんなんて呼ぶの貴女だけよ。リコでいいわ」
「分かったリコちゃん…じゃなくて、リコ」
「それで良いわみらい」
「あの〜、そろそろ良いかな?」
ナギの居ない場所で、何やら友情を深めていた事は良い。
それでも何か言いたげに、そろりと手を挙げるナギ
「私の理解の範疇を越える様々な事が起きてるのだけど……そろそろ説明をしてくれますかね!?」
「それはこっちの台詞よ。何なのよその本」
「教室でグリモワールって言ってた様な…」
「私としては、先に貴女達の事を色々と聞きたい。そっちの方が情報量多過ぎる」
「じゃあ、魔法学校に帰ったら校長先生と一緒に話しましょうか」
これが新しいプリキュアの物語の始まりだった
そして魔法界とは別の世界───ナシマホウ界
ナギ達が、ひゃっこい島から魔法界まで帰る間の時間に、既にそこでも闇の魔法つかいが現れて、新しい出会いと物語が始まっていた
いや、今までのはプロローグに過ぎず、これからこそが本当の物語の始まり
『ゲゲゲッ、どうするよぉ!人間ンンッ!!?』
「…良いだろう。取り引き応じる」
ナギ・カイン
灰色の髪色をした少女で、常に魔法学校の制服を着ている。リコやみらいと同い年
常日頃から魔法を研究している。
リコとは友達であるが、本人からは少し面倒な人と思われてる。
友人や先生など良い関係でいるが、魔法学校の生徒達の事をよく思ってない捻くれ者。その為、友好的な人があまりいない
魔法界の住人なら誰もが持つ魔法の杖は、好奇心で壊した為所持してはいない。
代わりに、魔術を行使する為の本──グリモワールを持っている