魔法つかいプリキュア! 〜奇跡と魔法と幸福の翼〜   作:シロX

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今回でヒロイン明かします

ではスタート!


第10話 Fun school life

ナシマホウ界に帰った来たその日の夜

 

みらいから早速連絡があった

 

「はいもしもし翼だが?」

 

『あ、翼君!あのねちょっと頼みたい事あるんだけど良いかな?』

 

「遠慮無く言え。みらいの頼みなら何でも聞いてやる」

 

『えっとね、明日わたし達学校が始まるよね。その時、モフルンとはーちゃんの様子をゲゲとフフに任せたいんだけど…』

 

「分かった。二人に明日の朝、みらいの家に行く様言っておく」

 

『ありがとう!じゃあ明日登校中会うことがあれば!』

 

みらいとの電話はそれだけで終わった

 

受話器を置いて振り返ると、ゲゲとフフが浮いていた

 

「ゲゲ、フフ。明日モフルン達の世話をしてもらう。分かったか?」

 

二人は顔を見合わせて溜め息を吐く

 

『ゲゲ、みら坊にはとことん甘いなお前』

 

『フフ、その優しさをもう少しリコ子に与えられないのかしら?』

 

 

 

 

 

次の日の早朝

 

何とかみらいの家を見つけたゲゲとフフは、みらいの部屋の窓からお邪魔させてもらった

 

「二人共お願いね」

 

「モフルン達の事宜しく!」

 

『ゲゲ、それは分かったが時間は良いのか?』

 

「え?」

 

『フフ、ツバサはワタシ達が出ると同時に家を出たけど?』

 

「「あー!!」」

 

慌てて部屋から出て行く二人を見送って、ゲゲは一息吐く

 

『ゲゲゲ、さぁて、次はモフ坊達を探さないとな』

 

『フ、ゲゲ気付いて無いのね。さっきみら子の鞄からチラッと見えたのだけど、モフ子みたいな姿が一瞬目に入ったけど』

 

『ゲゲ!?』

 

ゲゲとフフは、また急いでみらい達を追い掛けるのであった

 

 

 

 

 

それから、みらい達は何とかして学校へ登校し、遅刻は免れた

 

掲示板を見て自分のクラスを確認する。そこで、一年生からの付き合いである「長瀬まゆみ」「大野壮太」の二人共クラスは同じだった

 

「皆んなとクラス一緒だなんてワクワクもんだ!」

 

教室入って自分の席を確認する。入って一番右奥の窓側。そこが席

 

しかし、自分席から右斜め前の席に目が行く

 

そこの席では、机に足を掛ける態度の悪い生徒が居た

 

「アイツと同じクラスかよ…」

 

「壮太知ってるの?」

 

「え、みらい知らないの?あの人、かなり態度が悪いので有名なんだよ」

 

「へぇ〜。でも、そういう風には思わないけど」

 

みらいはその態度の悪い生徒に近付いて挨拶する

 

「ちょみらい!」

 

「やめとけって!」

 

「おはよう!翼君!」

 

「「え?」」

 

名前を呼ばれた生徒──翼はみらいの挨拶に反応して体勢を整える

 

「みらい、お前この学校の生徒だったのか?」

 

「翼君こそ!こっちでも宜しくね!」

 

「待て待てみらい!知り合いなの!?」

 

「知り合いって言うか、春休みの時によく一緒に居たと言いますか」

 

「友達か?」

 

「うん!まゆみと壮太!」

 

翼は立ち上がり挨拶する

 

「翼だ」

 

「え、壮太」

 

「まゆみ…」

 

「何か怯えてないか?」

 

「あんな座り方してたら誰でも怖がるよ〜。あと、行儀が悪いよ」

 

「…次から気を付ける」

 

素直に注意を受けた翼にまゆみと壮太が驚く

 

「み、みらいお前!何か弱みでも握ってるのか!?」

 

「みらい、恐ろしい子!!」

 

「え〜、普通に友達になっただけだけどな〜」

 

そんな団欒をしてると、教室に先生の「高木」が入って来た

 

「はいはい着席!ほら、入って」

 

高木の後に、転校生が入室した。

その転校生には、翼とみらいのよく知る人物だった

 

「リコ、同じクラスなんだ!」

 

「二年生からこの学校に来た留学生の…苗字なんだったっけ?」

 

「苗字ですか?『十六夜』です!十六夜リコです。宜しくお願いします」

 

「はぁぁぁ!?」

 

その挨拶に翼が大きく反応し、席から立ち上がった

 

「何お前!」

 

「何よ?」

 

「おい問題児の……あ〜そういえばお前も同じだったな」

 

「え?同じ?」

 

みらいとリコは頭にクエスチョンマークが浮かび上がる

 

「実はあの問題児も『十六夜』って苗字なんだ。十六夜翼だ」

 

「「えぇぇぇぇ!!?」」

 

「つ、翼君そうなの!?」

 

「あ、あぁ…」

 

みらいは驚きながらもキラキラとした目で見られ、リコは開いた口が塞がらないの表情をしていた

 

その時遅れて教室の扉が開かれた。

どうやら遅刻して来た女の子だ

 

「はぁ…はぁ…」

 

「遅いぞ」

 

「すみません。ほうきが飛んでて!」

 

「ほうき?」

 

「ウチの生徒が空を飛んでたんです!」

 

その女の子の発言に、みらいとリコはギクりとして冷や汗をかく

 

けれど不幸中の幸い、誰かまでは判断出来ず正体はバレなかった

 

ようやくその話も落ち着いたかと思いきや

 

「あー!!熊のぬいぐるみが走った!妖精が飛んだ!」

 

「「ッ!?」」

 

翼とみらいが振り返ると僅かだが、教室の外に出て行くモフルンとはーちゃんの背中が見えた

 

「熊のぬいぐるみに」

 

「妖精って…」

 

二人は教卓の前に居たリコに視線を向けると、リコはその通りと言わんばかりに頷いていた

 

 

 

 

 

////////

 

学校のグランドの端っこ。そこでモフルンとはーちゃんが走っていた

 

「やっと学校に来られたモフ!」

 

「はー!」

 

「みらいが言ってた通りモフ!学校には沢山の友達が居て、ワクワクで楽しいモフ!」

 

その時、モフルンの鼻が匂いを拾った

 

「甘い匂いがするモフ!」

 

その匂いを辿って行くと、中庭の方へ出た

 

その中庭の中心に、昨日探していた物が落ちていた

 

「リンクルストーンモフ!」

 

『ゲゲ、見つけた!』

 

『フフ、モフ子!はー子!』

 

空からゲゲとフフが降り立った

 

「ゲゲとフフモフ!二人も学校に来たかったモフ?」

 

『ゲゲ、オレ達はお前達二人のお守りを頼まれたんだ』

 

『フフ、早く帰るわよ』

 

「はー!はー!」

 

『フフ?』

 

フフが連れて帰ろうとするが、はーちゃんは二人にリンクルストーンが目の前にある事を教える

 

『フフ、リンクルストーン?』

 

「はー!」

 

ゲゲとフフを引っ張って、リンクルストーンを取りに行こうとする

 

『ゲゲゲ、分かった分かった!ゲ、オレとフフが取ってくるから待ってろ』

 

けれどその時、モフルン達とは離れた別の場所で大きな地響きがした

 

そこには、ガメッツが降り立っていた。ガメッツもリンクルストーンの存在に気付いていた

 

『ゲゲ、急いでツバサかみら坊達に知らせねぇと!』

 

「ダメモフ!みらいの所には行けないモフ」

 

『フ、何でなの?』

 

「この世界で魔法を使ってる所を見られたらダメモフ」

 

ナシマホウ界で人前で魔法の使用が禁止となると、今呼びに行く訳もいかなくなった

 

「モフルンには無理モフ……はーちゃんにはもっと無理モフ。でも……」

 

急いで決断しないと、ガメッツにリンクルストーン取られてしまう

 

『ゲゲ、オレが行く』

 

「え?」

 

『ゲゲ、フフお前はモフ坊達の側に居てやれ』

 

「待ってモフ!」

 

モフルンの言葉も聞かず、ゲゲはリンクルストーンを取りに行った

 

そしてなんとか、滑り込みでリンクルストーンを横から奪い取る事に成功した

 

『ゲゲ、取れた!』

 

「小癪な。我に寄越さぬか」

 

『ゲ、モフ坊受け取れ!』

 

ゲゲはリンクルストーンをモフルンに投げ渡した

 

「モフ!」

 

モフルンは上手くキャッチして、はーちゃんと共に逃げ出した

 

『フフ、モフ子!はー子!』

 

「モフ!?」

 

「はー!?」

 

フフがモフルンの背中に引っ付いて空を飛ぶ翼となり、はーちゃんも一緒に抱えて学校の外へ逃げ出した

 

『ゲゲ!』

 

ゲゲもそれを見て後を追い掛けた

 

「ほう…我に挑もうというのか?誰であろうと手加減はせぬぞ!」

 

 

「魔法入りました!出でよヨクバール!」

 

 

掲示板と桜の木で生み出されたヨクバールは、飛行機に似た姿をして、空を飛んで逃げるモフルン達を追い掛ける

 

「ヨクバール!」

 

ヨクバールの風で、モフルン達は吹き飛ばされて地面へ落ちてしまった

 

そして落ちた先にはガメッツが立ちはだかった

 

「モフー!!」

 

「フン、他愛もない」

 

とうとうモフルンがガメッツに捕まってしまった

 

『フフ、モフ子!』

 

「邪魔だ!」

 

『フッ!?』

 

薙ぎ払われた腕がフフに直撃し、木の方へ叩き付けられた

 

『ゲ、はー坊は逃げてこの事を伝えるんだ!』

 

「はー…」

 

「はーちゃん行くモフ!」

 

モフルンの一声が一押しとなり、はーちゃんは泣きながらも逃げて行った

 

「モフー…」

 

『ゲゲ、モフ坊!』

 

ゲゲは自分の体から煉魔之刀剣(れんまのとうけん)を取り出して、ガメッツに立ち向かう

 

『ゲゲ!食らえ!』

 

「フン!」

 

しかし、煉魔之刀剣を最も容易く受け止めた

 

(ゲゲ、やっぱりツバサが居ないとまともな力が出せねぇ!)

 

「今は悪魔に構ってる暇など無い!」

 

『ゲバッ!?』

 

煉魔之刀剣から手を離し、硬い拳がゲゲに一撃を与えた

 

「ゲゲ!モフッ…!」

 

「モフルン!!」

 

ガメッツが力付くでリンクルストーンを奪う時、みらいの声がした

 

はーちゃんが翼達を此処へ呼んだのだ

 

「モフルンを離して!」

 

「ヨクバール!」

 

「伏せろ!」

 

翼が二人の頭を掴んで下げさせる。モフルンの所へ行きたくても、ヨクバールが邪魔してこれ以上先へ進めない

 

「さぁ、とっととリンクルストーンを──」

 

「ダメモフ!学校は、ワクワクで楽しい所モフ。三人の邪魔しちゃ───ダメモフーー!!」

 

モフルンの気持ちに応え、持っていたリンクルストーンが黄色に光り輝いた

 

ガメッツも思わず手を離してしまう

 

「『トパーズ』、ワクワクのリンクルストーンモフ!」

 

『ゲゲ、ツバサ!』

 

「みらい!リコ!」

 

モフルンはリンクルストーンの力でみらい達の元へ、ゲゲはボロボロの体を引きずって翼の元へ戻る

 

 

 

「「キュアップ・ラパパ!」」

 

「「トパーズ!」」

 

「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

 

「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

 

「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

 

 

「「魔法つかいプリキュア !」」

 

 

「煉魔之刀剣──侵食率25%!」

 

 

 

「トパーズのプリキュア モフ!」

 

他のカラフルスタイルと違い、トパーズスタイルとなった二人の周りには、二つずつ光の球が浮遊していた

 

「ヨクバール!」

 

ミラクルとマジカルは高くジャンプし、翼も高く飛翔してヨクバールの突進を避けた

 

しかし、サファイアスタイルと違って自由に空を動き回れない。

ガメッツもそれを知っており、ヨクバールに指示を飛ばして追撃する

 

「ヨクバール!」

 

「「ッ!」」

 

ヨクバールから放たれたビームを二人は腕をクロスして防御する時、光の玉が変化して盾となり攻撃を防いだ

 

「あれがトパーズの力モフ!」

 

「随分とトリッキーだな」

 

しかし空も飛べない二人は落下していく。だが、またも光の玉が合わさって変化し、トランポリンの様に丸くなって二人の落下を受け止める

 

そしてそのまま大きく跳ばせる

 

「ッ!」

 

マジカルは光の玉をブーメランと変えて投げ飛ばす

 

「ハァッ!」

 

「ヨクバール!」

 

けれどもヨクバールは、体を逸らして簡単に避ける

 

あらぬ方向へ飛んで行くがブーメランの形状上、投げては戻ってミラクルの元へ来る

 

「フッ!」

 

そのブーメランを掴みハンマーに形状変化させた。更に自分が持つ光の玉を合わせて、大きさを倍にする

 

「これで、どうだ!!」

 

振り下げるハンマーがヨクバールを捉え、地面へ押し潰した

 

「怯むな行けヨクバール!」

 

「ヨクバールルル!」

 

少々ヤケになったか、ビームを乱射して来る

 

「最近こんなんばっかだ!!」

 

翼はミラクルとマジカルの前に立ち、降り注ぐビームを打ち消す

 

「モフ!?」

 

しかし流れ弾がモフルンとはーちゃんへ

 

「モフルン!?」

 

「はーちゃん!?」

 

直撃したと思った

 

土煙りが晴れると、はーちゃんが謎のシールドを張ってモフルンを守っていた

 

「「モフルンとはーちゃんをイジメないで!!」」

 

 

 

「「リンクルステッキ!」」

 

「「トパーズ!」」

 

 

「「金色の希望よ!私たちの手に!」」

 

「「フルフルリンクル!」」

 

「「プリキュア・トパーズ・エスペランサ!」」

 

 

 

 

 

////////

 

「どうして学校に来てたの?」

 

「勝手来てごめんモフ…」

 

「はー!はーはー!」

 

はーちゃんが何か訴えようとする途中、体が大きく光輝いて変化をもたらした

 

「え〜!?」

 

「また大きくなった!?」

 

「こんなにも早く成長するものか!?」

 

成長したのは見た目だけではなかった

 

「みらい…リコ…翼…、モフルンは、一人で頑張ったの。三人の学校、邪魔しないように…でも、やっぱりモフルンもはーちゃんも、ゲゲもフフも三人と一緒がいいの!」

 

『ゲ、ゲ?』

 

(フフ、ワタシ達まで巻き込まれてる…)

 

「学校も、一緒がいいの!」

 

そんな可愛く言うはーちゃんに、ゲゲもフフもこれ以上は何も思わなかった。

悪魔や天使である自分達にも、同じ様に接してくれてるだけでもありがたいのだ

 

「モフルン、わたし達の為にありがとう」

 

「はーちゃんもありがとう」

 

「明日からはちゃんと隠れててね見つかったら大変」

 

「はーちゃんもね」

 

「「勿論!」」

 

みらいとリコは、ゲゲとフフに向き直る

 

「ゲゲもフフもね」

 

「翼、ちゃんと面倒見なさいよ」

 

「はぁ…」

 

「皆んなで学校に通えるなんてワクワクもんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、動こうかな」

 

学校から遠く離れた場所

 

そこでナギは翼達を観察していた




そんな訳で、今まで明かしてなかった主人公の苗字は「十六夜」でした

それと同時にヒロインタグも更新しました〜

次回は二話分程使ってのオリストを予定しております

ここまでの拝読ありがとうございました
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