魔法つかいプリキュア! 〜奇跡と魔法と幸福の翼〜   作:シロX

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登場するのが主に主人公だけという

ではスタート


第2話 闇と戦う者の門田

此処は津成木町

 

なんて事はない、ごく普通のありふれた普通の町

 

そんな普通の街に、土地面積が多い和風の一戸建てが塀に囲まれてポツンと建っていた

 

そして、和風門から一人の少年が竹箒を持って出て来た

 

「チッ、毎回思うが掃除が一々面倒だな…」

 

「もう、そんな事言ってないでテキパキ掃きなさい!」

 

「お袋」

 

「お願いね」

 

少年の母親がそういうと、家へと戻って家事の続きをする

 

少年も黙々と掃除をし終わると、掃除用具を仕舞い朝の散歩へと出掛けた

 

 

 

 

 

////////

 

「桜も咲いて風もいい。もうすぐ新学期だし、帰ったら準備でもするか」

 

そんな独り言を喋ってると、ふと足元に碧色の石ころを見つけた

 

「ふぅ〜ん、綺麗な石だ。まるでエメラルドみたいだな」

 

 

「今、エメラルドと仰いましたか?」

 

 

何処からともなく声が聴こえてきた

 

少年は辺り見渡しても何処にも居ない。ふと木の上を見上げると、コウモリの様に逆さまで男が木の枝に引っ付いていた

 

「言ったが、それがどうかしたか?」

 

少年は手に持った石ころを懐に入れて、コウモリ男を睨み付ける

 

「それを私に譲っては?」

 

「石ころ程度、そこら辺で拾ってろ」

 

「それは無理な話です。仕方ありません」

 

「なら力づくでか?」

 

「そうせざる終えません!」

 

コウモリ男が手に持つ石ころを目掛けて襲って来るが、横へ大きく飛び退く

 

「お前…!」

 

少年は急いでその場から逃げ出した

 

「逃しませんよ」

 

「ヨクバール!!」

 

そしていつの間にか、異形の怪物──ヨクバールまで現れていた

 

「ふざけんなよマジで!!」

 

少年は来た道を戻り、最終的に自分の家の庭へと戻って来た

 

「しつこいな!!」

 

少年は蔵へと滑り込みで入り込み、急いで内側から施錠する

 

「マジで一体何だよ…」

 

少年は苛つきながらも、蔵の地下へと足を踏み入れる

 

そこでは、色んな物が無造作に置かれてある

 

「何か武器になるもんはッ!?」

 

暗い地下室の中、武器になりそうな物を物色していたが、足裏に何か踏んでしまい滑り転けてしまった

 

「あ〜ダメだ。イラついてしょうがない…」

 

一人勝手に怒りを露わにしてると、無造作に置かれてある棚から何か音が聴こえた

 

「何だ?」

 

ふと気になって調べ様とした所、急に棚が開いて中から日本刀が飛び出した

 

「ッ!?」

 

少年の目の前に浮かぶ日本刀から、何やら不穏とも言える黒いオーラの様なモノを醸し出していた

 

少年がその刀に触れようとした時

 

『ゲゲゲッ、久々に外に出れたと思ったら人間が目の前にいるのかよ…』

 

一瞬幻聴だと思いたかったが、それは紛れも無い目の前の刀から声が聴こえたのだ

 

そして刀から黒いモヤが出て、それが上半身の一部となり姿を現した

 

『ゲゲッ、それにしても陣から出したのはお前だよな?感謝するぜぇ〜ゲゲゲェッ!!』

 

「陣?」

 

『ゲゲ、お前何も知らずに解いたのかよ?ゲゲ、足元をよく見てみろ』

 

少年は足元をよく見ると、確かに印の様な物が描かれていた

 

『ゲゲ、そいつはソロモンの輪ってヤツだ。そいつの輪に入ると、悪魔であるオレの力が封じられるんだよ』

 

「なるほどな。外も中も化け物だらけって事かよ。なら…」

 

少年はさっき消してしまった陣へと腰を落とす

 

『ゲゲ、何してやがる?』

 

「描き直しだ」

 

その瞬間、少年の喉元に刀が突き付けられる。

勿論鞘から抜かれており、漆黒の刀身がハッキリと喉に押し当てていた

 

『ゲゲゲ、悪いが悪魔封じはもう懲り懲りだ。それに、お前は外に出れるチャンスを自ら手放そうとしてるんだぜ』

 

「お約束の台詞言ってやる。それはどういう意味だ?」

 

『ゲゲゲ、な〜に簡単な話だ。オレを使えば外にいるヤツを退けれるって話をしてんだ。まぁ代わりに、オレは外に出る事になるがな』

 

「悪魔との取り引きって訳か」

 

『ゲゲ、察しが良くて助かるぜ。悪魔の取り引きにしちゃあ儲けもんだと思うがな?普通ならお前の人生頂いて、余命が後何十年ってところだ』

 

少年は顎に手を当てて少し考えた

 

「俺がそんな取り引きに応じるとでも?」

 

『ゲゲ、応じるしかないんだよ。どんなに楽観的な奴でも、オレと取り引きしない限り此処から出られないんだぜ?ゲゲッ、さぁ寄越しなその身体!』

 

刀に取り憑いてる悪魔の言う様に、何もしなければ此処から出られないというのは本当だ

 

だが、取り引きに応じればラジコンの如く身体を好き勝手使い回すのが目に見えて分かる

 

『ゲゲゲッ、どうするよぉ!人間ンンッ!!?』

 

「…良いだろう。取り引き応じる」

 

『ゲゲゲッ!』

 

「但し俺にも条件がある」

 

少年は悪魔に2本指を立てる

 

「一つは、悪魔だろうが人間だろうが関係無い。俺とお前は対等であると誓え」

 

『ゲゲッ!?んな勝手な事が──』

 

「二つ、俺の相棒となれ」

 

『ゲ?』

 

「俺とお前は対等であり相棒。一体いつから封印されてたか知らないが、どんな理由であれお前の封印を解いたのは俺だ」

 

悪魔より悪知恵だけは働くこの少年。

封印を解いたという借りがこちらにあるのだ

 

「はい取り引きします」の一言返事で、自分の身に面倒事が降り掛かっても最悪としか言いようがない

 

だからこそ、この条件を持ち掛ける事が出来たのだ

 

「お前が本当に此処を出たいなら、この条件呑むよな?お前の言いようだと、お前だけの力だけでは此処から出られないんだろ?」

 

『ゲゲ…人間お前、碌な死に方しねぇぞ』

 

「黙れ悪魔。お前と出会った時点で碌な死に方しない」

 

主導権は完全にこちらが握っている

 

少年が協力しないと出られないんじゃない。悪魔が協力しないと(・・・・・・・・・)出られない

 

『ゲッゲッゲッ!!良いだろう。お前に乗っかってやる!』

 

「取り引き成立だな」

 

『ゲゲ、後はお前が俺を手に取れば全ての取り引きが終わる』

 

少年は刀の柄を持つと、ドス黒いオーラが右肘まで侵食していく

 

『ゲゲ、侵食率10%ってところだな。ゲゲ、ところで人間、お前は何て言う奴だ?』

 

「『翼』。お前は?」

 

『ゲ、名前なんてあると思うか?』

 

「なら勝手に決める。お前は『ゲゲ』だ」

 

『ゲゲ、安直だな』

 

 

 

 

 

コウモリ男は外で待機していた

 

翼がいつ蔵から出て来ても言い様に見張っているのだ

 

そして蔵の扉正面にはヨクバールが待ち構えていた

 

待っていると、蔵の扉がゆっくりと開いた

 

「ヨクバ──」

 

次の瞬間、ヨクバールの顔面に黒い斬撃が直撃した

 

『ゲゲッ、ソイツ闇の魔法で生み出された怪物じゃねぇか?それにあのコウモリ男、アイツがコイツを呼び出した闇の魔法つかい。ゲッゲッゲッ!!』

 

「ゲゲうるさい」

 

翼に注意されたゲゲは大人しく刀へと戻っていく

 

「行くぞ!」

 

蔵から出て、地面に足を踏み込んで一気に突っ込んだ

 

一瞬でヨクバールを切り捨て、そして連続で四方八方動きながら切り刻んでゆく

 

『ゲゲゲ、侵食率12、14、17%!!ゲゲゲッ!堪んなくなって来たァァ!!』

 

侵食率が上がると同時に、刀を持つ右腕が黒く染まってゆく

 

「クッ…早くリンクルストーン・エメラルドを!!」

 

「リンクルストーン?」

 

『ゲ?おいツバサ、さっきの石ころ見せてみろ』

 

翼はヨクバールの攻撃を避けた後、ヨクバールを抑え込みながら拾った石ころを見せる

 

『ゲゲ…ゲッゲッゲッ!!何をどう見ればリンクルストーンに見えるんだ?コレは只の石ころだ!バァ〜カ!!』

 

「何!?」

 

翼はそのコウモリ男に石ころを投げ渡す

 

「…確かにコレは只の石。リンクルストーンではありません。騙しましたね」

 

「お前らさっきから何の話してる?リンクルストーンって何だよ?」

 

『ゲゲ、それは後で説明してやるよ。それよりも』

 

「もう此処には用はありません。やはり魔法界に行くべきでしたね。ヨクバール!」

 

コウモリ男は、ヨクバールを連れてその場から撤退しようとしていた

 

「あいつ逃げる気か!?」

 

『ゲゲ、だろうな』

 

「っけんなよ!人ん家滅茶苦茶してといて、タダで帰れると思うなよ!!」

 

だがそう言うも、コウモリ男とヨクバールは空へ空へと飛んで行く

 

「ゲゲ、何とか出来ないのか?」

 

『ゲゲ、侵食率25%以上なら飛んで行けるぜ?ゲゲ、だがよ今のお前ではキツいと思うぞ?』

 

「なら好き放題されて見過ごすのかよ?」

 

『ゲゲ、なら我慢するんだな』

 

翼は刀を突き立ててゲゲに集中する

 

『ゲゲゲ、侵食率がドンドン高まって行くぜぇ〜。19、20』

 

侵食率が上がるのに連れて、腕の黒いアザが右腕を呑み込む

 

『24……ゲゲッ、おめでとう到達したぜ!』

 

そして肩まで侵食は完了した

 

『ゲゲ、煉魔之刀剣(れんまのとうけん)──侵食率25%!!』

 

翼は背中に力を入れると、右半身から今にも折れそうなボロボロの悪魔の翼が生えた

 

「俺達の魔法思い知れ!!」

 

跳躍する様に翼は空へと飛び立った

 

「は、速い!だが間に合いませんよ!イードウ!」

 

「良し掴んだ!」

 

何か呪文の様な単語を発すると同時に、翼はヨクバールにギリギリ触れた

 

そして呪文が発言した時、何処かと消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残ったのは春の木漏れ日だけだった




前回紹介したオリキャラが使える魔術を紹介します。
次回辺りに主人公の詳細を書きますので許してください
あ、その次回でまほプリ組と合流します

白魔法
クロス・ビギニング:魔力で作られたX上のビームを放つ

ロジック・ビギニング:魔法文字の鎖が相手を拘束する

ホーリー・ビギニング:癒しの光で回復させる

チェンジ・ビギニング:対象1人に変身する事が出来る

ベスト・ビギニング:ケンタロウス型の守護騎士を2体召喚する

ブジン・ビギニング:大量の武器を召喚する

キングダム・ビギニング:城塞が広範囲に展開し防御する。複数展開も可能

ゾーン・ビギニング:強制的にゾーン状態に入る

ゼクス・ビギニング:巨大な白い龍の右腕を出現させ、相手を打ち砕き、切り裂く。右腕はナギの右手と連動している

グランド・ビギニング:4つの魔法陣から火、水、風、土の魔法を同時に放つ

カムイ・ビギニング:白銀の装甲を纏う。武器も剣を基本とし、色んな形態に変化する

オメガ・ビギニング:魔法で自身を鳳凰の姿に変えて、強烈な羽根を飛ばす
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