魔法つかいプリキュア! 〜奇跡と魔法と幸福の翼〜   作:シロX

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一応主要人物は揃ったって感じです

ではスタート


第7話 癒しの森

「今、天使って言いました!?」

 

「みらい、それ毎回言わないと気がすまないのか?」

 

「あ、ごめん!」

 

「それにしても…」

 

全員目の前に居る、白くて丸い天使に目を向ける

 

「天使ってこんなんなのか?フワフワの翼に光の輪。こんなサッカーボールじゃなくて」

 

『フフ、残念ながら天使なの』

 

少し大人びた女性の声がした。声の主は天使

 

『フフ、校長から全て話は聞いてる。闇の魔法つかいに悪魔。それに貴女達プリキュア の事もね。緊急事態だから悪魔に関しては目を瞑るわ』

 

「なら、わたし達に協力してくれるの?」

 

『フフ、それもいいけど、ワタシを扱える肝心な人間が居ない』

 

「その事じゃが、翼君に──」

 

『フフ、悪魔の力も碌に出し切れない人間に天使が扱えるとでも?』

 

校長の話とは全く違う。天使はこちらに協力する気は今の所無いらしい

 

『フフ、天使の力は悪魔と違い強力無比。ワタシを扱えば悪魔なんてすぐ殺せる。でも色々と面倒が付いて来るけど、そこの悪魔が重々知ってる筈よ』

 

「そうなの?」

 

『ゲゲ、確かに下級の悪魔なら基本敵わない。悪魔は肉体を存外に扱わない限り器にダメージは無いが、天使の場合は強力な者程負担が大きい。ゲゲ、だからそれに見合うだけの力を持つか、相性を見極めないと天使が出て行ったら最後、只の抜け殻になっちまう』

 

「う〜ん話が難しいよ」

 

少しごちゃついた内容に、みらいは頭を悩ませていた

 

「じゃあ協力はしないって事か?」

 

『フフ、そういう意味じゃないの。協力はするけど今じゃない。フフ、それまでは様子見。貴方の中でそれを拝見させて貰うわ』

 

天使は校長から刀を取り、自分の白い影に仕舞い込んだ。

そしてそのまま翼の中へと入って行った

 

「おい、俺は家かよ?」

 

『フフ、天使だって雨風を凌げる所くらいは欲しいわ。フフ、それに、プリキュア である二人の所に入っても意味無いじゃない』

 

「悪魔と来て今度は天使が居候かよ…」

 

「あ、そういえば天使さんのお名前って何ですか?」

 

『フフ?名前なんて無いわよ。色々事情があって一部記憶が無いの』

 

「名前が無い!?それじゃあ考えよう!」

 

みらいはまたも頭を悩ませる

 

『フフ、変わった子ね。そんなに悩まなくても』

 

「天使で、悪魔がゲゲだから……」

 

「それなら『フフ』で良いんじゃない?ゲゲと同じ感覚で」

 

『ゲゲゲ、リコ坊ってネーミングセンスがツバサと同じだな』

 

「なっ!?やっぱ無し!今のは無しで──」

 

『「フフ」ね。フフ、気に入ったわ。これからは天使フフとして名乗るわ』

 

こうして、これからの道のりにフフが同行する事となった

 

 

 

 

 

////////

 

「さぁ、俺達は何故こんな森の下に落ちたのか?モフルン答えてくれるか?」

 

「みらいがペガサスを追ってる途中はーちゃんが落ちそうになって、みらいが助けようとしたけどみらいがほうきで上手く飛べず落ちたモフ」

 

「ほうほう」

 

「リコが助けたけど、結局そのまま落ちてしまったモフ」

 

「そのリコを助けようと俺も頑張った結果全員落ちた。うんうん……全部リコが悪いな」

 

「何でよ!?」

 

翼達は今とある森の深い場所に落ちていた

 

補習で、ペガサスと一緒に記念撮影が出来れば合格という今回の内容

 

ほうきを上手く乗る事がこの補習の鍵。なのだが、現状この有り様

 

「翼がちゃんと踏ん張ってくれないから落ちたのよ!」

 

「お前が重いんだよ!体重何キロだ?ダイエットしろ」

 

「お、女の子にそんな事聞くなんて信じられない!!」

 

「お前……女だったのか!?」

 

喚き散らす二人にみらいは今日も呆れていた

 

『フフ、この二人はいつもこうなのかしら?』

 

「うん…もう何言っても聞かないんだ……」

 

みらいの目は、何処となく遠い目をしており、もう半端諦めていた

 

そんな時、何処からか声がした

 

「あ、ペガサスだ!小ちゃい〜!」

 

「まだ子供みたいね」

 

「記念撮影のチャンス!」

 

「待て二人共」

 

「「わっ!?」」

 

首根っこを掴まれてその場に尻餅をついてしまう

 

「様子が少しおかしい。弱ってるかもしれん」

 

「本当だ。病気なのかな?」

 

「薬草でも有れば良いのだけど…」

 

「こういう時こそ天使の出番って訳だ。おいフフ……フフ?」

 

フフを探すが何処にも居ない

 

「モフルンも居ない!」

 

「ゲゲも居ないわ」

 

フフだけではなく、ゲゲやモフルンまでも一緒になって消えていた

 

「探しに行こう。リコはペガサスを見てろ」

 

「リコ、ペガサスの事宜しく!」

 

そう言って翼とみらいは三人を探すべく草むらの中に入って行った

 

 

 

 

 

「モフル〜ン!ゲゲ〜!フフ〜!何処に行ったの〜?」

 

草木を分けながら森の中を進むと、ある大きな花畑に辿り着いた

 

「わぁ〜!すっごい!」

 

「綺麗な花畑だ。それに甘い匂いが漂ってるな」

 

「あま〜い匂いモフ!」

 

探し人であるモフルンが花畑から顔を出した

 

『フフフ、気持ちが落ち着くわね〜』

 

『ゲ、二人共待て!』

 

「三人共…あれは!」

 

三人が行く先を見ると巨大な一輪の花が咲いていた

 

それを見たみらいは、皆んなとはぐれる前にケイが言っていた事を思い出す

 

「これって…食べられちゃうよ!」

 

「食べられるってそんな……まさか」

 

翼もあまり気にはしないが、世の中には生き物を食べる植物が存在する

 

それが頭に過り、みらいと顔を見合わせる

 

「モフルンダメ!」

 

「ゲゲ、フフ帰って来い!」

 

急いでモフルン達を捕まえた

 

「全然怖くないモフ!」

 

「え?本当だ、やな感じが全然しないね」

 

『フフ、それも逆。どういう訳か癒しの力もあるみたいよ』

 

翼とみらいは自分の体をよく見ると、先程落ちて出来た傷が治癒され行くのが分かった

 

「そうだこれなら!」

 

 

 

 

 

みらいはこの花の力を使って、先程のペガサスを癒そうと考えた

 

リコとペガサスをこの花畑へ連れて、ひと束花を摘んでペガサスへ近付けた

 

するとペガサスはたちまち元気になった

 

更にそこへ、もうひと回り大きいペガサスが現れた

 

「きっとお母さんだ!」

 

みらいの言う様に、その馴れ合い姿を見て親子だと確信した

 

母親のペガサスが嬉し涙を零し、それが花束に落ちるとピンク色の波紋が波だった

 

その波紋は巨大な花へ、そして花の中心にリンクルストーンが生み出された

 

「『ピンクトルマリン』!花のリンクルストーンモフ!」

 

母親ペガサスがリンクルストーンを取りに行って、リコはそれを受け取った

 

「ピンクトルマリン。花の癒しから生まれた、アクアマリンと同じ支えのリンクルストーン」

 

「皆んなの優しい気持ちに、ピンクトルマリンが応えたモフ!」

 

丁度その時、はーちゃんの腹の虫か鳴る

 

『ゲゲ、はー坊のご飯はまだだったな』

 

「そうだ!」

 

リコは早速手に入れたピンクトルマリンで、はーちゃんのお腹を膨らまそうとした

 

「よし!」

 

「皆んなで食べるモフ!」

 

「み、皆んなかぁ…」

 

翼達の周りには、何十という数の動物達で囲まれている。

これからその数分、リンクルスマホンを使うと思うと少し気が引けた

 

「あ〜忘れてた!」

 

食事中、みらいが大声を出して立ち上がった

 

「記念撮影、すみません写真一枚お願いします」

 

ペガサスもお安い御用と思い立ち上がった時、何かの気配を察知した

 

すると花畑の花が刈り取られ、動物達は一斉に逃げ出した

 

ペガサスが威嚇する方向へ目を向けると、空中で佇むスパルダが居た

 

「チッ、強い魔法の力を感じてエメラルドかと思ったら……はぁ〜残念。また違ったか」

 

怒ったペガサスはスパルダに突進するが、ヒラリとかわされた

 

「トォッ!」

 

スパルダは糸を繰り出し、ペガサスを拘束した

 

「良い目をしてじゃないか。そんなに花を切られた事が許せなかったのかい?そうかいなら、もっと花を切りまくってやるよ!!」

 

そしてスパルダは、ペガサスとツタの葉を使ってヨクバールを生み出した

 

「ヨクバール!」

 

「何て事を!」

 

「元に戻して!」

 

「戻せと言われて戻す馬鹿がいるかい?」

 

そしてヨクバールは辺り一面を荒らしていく

 

「やるしかないな」

 

「うん!」

 

『フフ、プリキュア と悪魔の力。どれほどのものかお手並み拝見ってところね』

 

 

 

「「キュアップ・ラパパ!」」

 

「「ダイヤ!」」

 

「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

 

「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

 

「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

 

 

「「魔法つかいプリキュア !」」

 

 

煉魔之刀剣(れんまのとうけん)──侵食率15%!」

 

 

 

「変身してどうする?」

 

「ヨクバール!!」

 

体に巻き付いてるツタを、鞭の様に操り攻撃をして来る

 

「ッ!」

 

翼はツタを斬ってミラクルとマジカルの道を開く

 

二人は高くジャンプし上から攻撃しようとするが、途中その動きを止めてしまう

 

「「ッ…!」」

 

ヨクバールになっても、ペガサスの事が過り集中を欠いてるのだ

 

「「キャアァ!!」」

 

そんな無防備な状態で攻撃をまともに食らう羽目となってしまった

 

「ミラクル!マジカル!」

 

翼も攻撃に参加しようとし、側面から切り倒そうと煉魔之刀剣を振り上げる

 

「顔を見なきゃ多少の罪悪感もないだろ!」

 

「いいのかい?ペガサスまで傷付けてしまうかもよ?」

 

「ッ!?」

 

スパルダの言葉で、翼も攻撃するのに躊躇してしまった

 

「うぐぁ!」

 

その一瞬が仇となり、ツタの鞭の攻撃を食らってしまう

 

「翼君!」

 

ミラクルが駆け寄り肩を貸す

 

「これは、いつも以上にやり難いな」

 

「どうやって止めれば…」

 

それでも容赦無くヨクバールは襲い掛かって来る

 

鋭い爪を携え向かって来る

 

どうすればいいか迷ってると、子供ペガサスがヨクバールへ飛んで行った

 

「危ないモフ!」

 

振り下ろす爪は子供ペガサスに捉えたかと思いきや、わざと外したかの様に攻撃が逸れた

 

「どういう事?」

 

『フフフ、どうやらお母さんペガサスの心がヨクバールに抗っている様ね』

 

そしてミラクルが持っていた、ピンクトルマリンが輝いていた

 

「癒しの花から生まれたリンクルストーン。この力で、お母さんの心を取り戻せるかも!」

 

「何をする気なの?」

 

「わたしを信じて」

 

「…分かった。信じてるから」

 

マジカルが翼へ目配せすると同時に走り出した

 

「そういう事か!」

 

翼もマジカルの意図が伝わり煉魔之刀剣を振り翳す

 

「ハァッ!」

 

放った斬撃はヨクバールの足元付近の地面に直撃した。それにより土煙りが舞い上がる

 

「リンクル・アクアマリン!」

 

マジカルはアクアマリンの力でヨクバールの足を凍らせた

 

これで視覚と動きを同時に封じ込めた

 

アイコンタクト一つでここまでの連携。

いつも喧嘩をしてる二人からは想像もつかない息の合った連携だ

 

「「ミラクル!」」

 

「お母さんの心に届いて!──リンクル・ピンクトルマリン!」

 

リンクルステッキから放たれる癒しの力が、母親ペガサスとヨクバールを分裂させた

 

「やった!」

 

「ミラクル!」

 

「うん!」

 

 

 

「「ダイヤ!」」

 

 

「「永遠の輝きよ!私たちの手に!」」

 

「「フルフルリンクル!」」

 

「「プリキュア!ダイヤモンド・エターナル!」」

 

 

 

『フフ、まだまだってところね』

 

 

 

 

 

////////

 

その後、ペガサス親子との記念撮影は成功し合格も貰った

 

「これで残る補習は一つ…」

 

「うん…」

 

「ま、いつも通りまた合格すれば良いけどな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして残る補習は一つ




主人公が失礼極まりない

ここまでの拝読ありがとうございました〜
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