魔法つかいプリキュア! 〜奇跡と魔法と幸福の翼〜   作:シロX

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意外と早く書けた!

ではスタート


第二章 ナシマホウ界編
第9話 迷子のリコ


リコが何故カタツムリニアに乗車したかは、ナシマホウ界でリンクルストーンが現れる兆しを校長が知らせたから

 

「でも、折角二年生になれたのに…」

 

「ナシマホウ界でも、魔法に必要な事は学べるって校長先生が言ってたし、絶対に立派な魔法つかいになるから!」

 

「その為にまた留年するのか?ご苦労なこった」

 

「心配してくれてありがとうね」

 

「は、はぁ!?誰が堅物学級委員長のお前なんかを心配するか!」

 

「必死ね」

 

いつもは翼が振り回すが、今回ばかりはリコにペースを握られた

 

「そうだ、皆んなに渡す物があったの。ヤドネムリンの殻よ」

 

「この中だとよく眠れるの。このカタツムリニアは急行じゃないから着くのは朝。ゆっくり体を休めるのよ」

 

 

 

 

 

////////

 

朝となり、カタツムリニアから降りてMAHOCAを改札に通すと津成木駅へ変化する

 

「さてと、ここから各自解散って事になるな」

 

「うん…あ!」

 

みらいは駅の床に落ちてる物に目が行く

 

「あれってリンクルストーン!」

 

「いきなり見つけちゃった!それにあれって、最後の守りのリンクルストーンじゃない?」

 

「という事は、新しいプリキュア になれるって事?」

 

「早いとこ回収するぞ」

 

三人がリンクルストーンを取ろうとした時、横からカラスが咥えて飛んで行った

 

「「「あ」」」

 

「はー!」

 

思わぬ出来事に固まってしまうが、はーちゃんが飛び出してカラスを追い掛けて行った

 

「はーちゃん待って!キュアップ・ラパパ!ほうきよ、飛びなさい!」

 

『ゲゲ、リコ坊も待て!』

 

更にリコがほうきに乗って追い掛け、ゲゲもリコに引っ付いて飛んで行ってしまう

 

「おいおいおい!此処は魔法界じゃないんだぞ!」

 

「とにかくわたし達も追い掛けよう!ほうきほうき…あれ?ほうきが無い」

 

「トランクの中モフ」

 

「あ、そうだトランク……って開かないよ〜!」

 

「ちょっと貸してみろ」

 

翼が代わってトランクの鍵を開けようとするが

 

「本当だ、開かない!」

 

力技でも開かずと化した

 

「えぇ〜どうしよう〜!」

 

「取り敢えず足で見つけるしかないな。飛んで行った方向に向かうぞ」

 

 

 

 

 

一方でリコはというと、カラスには逃げられ、リンクルストーンは行方不明、そしてお腹を空いて落ちてしまう羽目になる

 

『ゲゲゲ、はー坊はナシマホウ界の環境にビックリしてリンクルスマホンに隠れた。ゲ、リコ坊は怪我は無かったか?』

 

「えぇ無事よ。ねぇゲゲ、貴方一応ナシマホウ界から翼と来たのよね?此処が何処だか分かるかしら?」

 

『ゲゲゲ、悪いが蔵から全く出なかったからな。当てにならないぜ』

 

「どうしよう…」

 

ゲゲを抱いて撫でながら迷った事に困惑する

 

「危ない!」

 

突然リコの手を引いて道の端に寄せる人物が現れた

 

先程リコが立っていた場所に、自転車が走って行ったのだ

 

「ありがとうございます」

 

「掃除は感心だけど気を付けないと」

 

「掃除…あ、いえこれは」

 

ほうきを持っていた事で少し勘違いをされてしまった

 

「あ…」

 

更に恥ずかしい事に腹の虫まで鳴ってしまう

 

「おいでよ。お腹空いてるんでしょ?家すぐそこだから」

 

親切なその人が先行する後ろで、いつの間にか人形の振りをして事なきを得ていたゲゲに話し掛ける

 

「ついて行った方がいいのかな?」

 

『ゲゲゲ、動かないよりかは良いんじゃないのか?』

 

 

 

 

 

ところ変わって翼達は、リコとリンクルストーンを探していた

 

「リコ、何処に居るのかな?」

 

「さあな?でも、津成木町は親切な人が多いから何とかしてるだろ」

 

「向こうから甘い匂いが近付くモフ!きっとリコのダイヤモフ!」

 

適当に歩いてるとモフルンが反応した

 

「よし!」

 

みらいが気合いを入れて踏み出そうとした時、丁度目の前に探していたリンクルストーンが転がって来た

 

「何だリコじゃないや」

 

「リンクルストーンだな」

 

「ごめんモフ。間違えたモフ」

 

『フフ、次の場所に向かおうね』

 

翼達は無視して来た方向へと帰り出す

 

そしてそこで気付いた

 

「「リンクルストーン!?」」

 

急いで取りに振り返ると、今度は猫がリンクルストーンを咥えて逃走した

 

 

 

 

 

その頃リコは、助けてくれた人物のお店に招かれてお腹を膨らませていた

 

それに話をして打ち解けていた

 

「その黒いぬいぐるみ。大事そうに持ってるけど大切な物なの?」

 

「え?あ…」

 

黒いぬいぐるみというのがゲゲだ

 

「ごめんなさい。変な意味じゃないのだけど、私の娘も大事にぬいぐるみを持っているからつい」

 

「このぬいぐるみはわたしのではありません。その…仲の良い友人の物で、訳あって今預かっているんです」

 

「そうなの。ところで貴女のご両親は?」

 

「父は考古学者、母は料理研究家で。二人共あっちこっち飛び回ってて暫く会ってませんけど」

 

「貴女の事心配でしょうね。子供の事を思わない親なんていないから。ウチの子は、何か興味を持つとすぐに周りが見えなくなって勝手に突っ走って行っちゃうんだよね」

 

それを聞いてふと、リコはみらいの事を思い出す。

話してくれたその娘が、みらいと何処となく似ていたからだ

 

「似てるかも。こっちに一緒に来た子が居て、考えるよりも先に行動しちゃうし、自分の事よりも人の為にって子で、なんて言うかお節介なんです」

 

膝の上で座るゲゲがリコのスカート軽く引っ張る。

思ってたより長居をしてしまってる様だ

 

「その、探さないと。友達を」

 

「そうね。お腹いっぱいになった事だし、一緒に探しに行こうか?」

 

「え、お店は?」

 

「探しものは一人より二人でしょ?」

 

「ッ!」

 

なんて事のないその言葉を聞いてリコは思い出した

 

「わたし行ってきます!色々とありがとうございました!」

 

リコは見送られてながら店を出て行った

 

『ゲゲ、何か思い当たる場所でも?』

 

「えぇ、みらいと初めて出会った場所。そこなら!」

 

 

 

 

 

「猫いないし、リコもいないし…」

 

「匂いもしないモフ」

 

「お手上げだな」

 

『フフ、何か思い当たる場所は無いの?フフ、ほら、初めて出会った場所とか?』

 

「…あ〜!!」

 

フフの言葉でみらいは思い出した

 

 

 

 

 

////////

 

走り出したみらいが向かう先には、イチゴメロンパンが販売してる移動販売車

 

そしてその向こう側からリコが見えた

 

「みらい!翼!」

 

「リコ!」

 

「何とか落ち合えたな」

 

ようやく合流出来て、みらいの家に向おうと移動し始めた時だった

 

「「「あ」」」

 

ふと木の上を見ると、リンクルストーンを咥えた猫が居た

 

猫が走り出すと、三人は急いでその後を追う

 

「待て〜!」

 

しかしその途中で不可思議な事が起きる。走っていた猫が宙に浮かんで飛んだのだ

 

「猫さん飛んだモフ!」

 

「ておいストップだ!」

 

猫が飛んで行った先にはスパルダが待ち構えていた。

どうやら猫が飛んだ仕掛けは、スパルダの糸によってなのだろう

 

「リンクルストーン頂くよ…ってエメラルドじゃないのかい」

 

無理に掴まれて猫が暴れ、その拍子で猫の毛がスパルダの鼻に入った

 

「ハックション!」

 

くしゃみで猫を落とし、リンクルストーンも翼達の方向へ転がっていく

 

『ゲゲ、頂き──』

 

「おっと、させないよ。これ以上新しい力をつけさせるものか!」

 

 

「魔法入りました!出でよヨクバール!」

 

 

猫毛とバイクが合わさりヨクバールが誕生した。

その姿は、猫がバイクに跨ってそのまんまだ

 

「変身するモフ!」

 

 

 

「「キュアップ・ラパパ!」」

 

「「サファイア!」」

 

「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

 

「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

 

「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

 

 

「「魔法つかいプリキュア !」」

 

 

煉魔之刀剣(れんまのとうけん)──侵食率30%!」

 

 

 

「ヨクバール!」

 

「来るぞ!」

 

翼達は三手に分かれて攻撃する

 

サファイア特有の飛行能力とその速さを活かして、撹乱しつつするのだが全て受け止められてしまった

 

「速い!」

 

一度大空へ距離を取って体勢を立て直しを図る

 

しかし、ヨクバールはアクセルを吹かせ空へ大ジャンプした

 

「ヨクバール!」

 

「下がれ!!」

 

ヨクバールは猫の鋭い爪で襲い掛かるのを、翼はミラクルとマジカルと後ろに退かして、煉魔之刀剣で防御する

 

「「翼(君)!!」」

 

防御はしたものの力で押されつつあり、ミラクルとマジカルが支えようとするも耐え切れず吹き飛ばされる

 

吹き飛ばされた場所は公共の道路

 

周りには一般市民が沢山居た

 

「スピードには自信があるみたいだけど、アタシらの方が上だよ!」

 

この状況を見て、人々は怯えて逃げ出した

 

「この世界の連中と来たら情けないね。魔法も使えないと惨めなもんだね」

 

「貴女には分からないでしょうね。優しくて温かいの。魔法界もこの世界の人達も!」

 

「それがどうしたって言うの?どっちの連中も、いずれ皆んな仲良く消えるのさ!」

 

「そんな事させない!此処にはお父さんやお母さん、お婆ちゃん、友達の皆んな。わたしの大切な人がいっぱいいるの!マジカルの言う通りだよ。魔法界もわたし達の世界も、皆んなあったかくて大切なんだから!」

 

「フン、ヨクバール!」

 

ヨクバールが動き始めた。だがこのまま此処で戦えば近隣にも被害を受ける

 

「ミラクル、マジカル。場所を変えるぞ」

 

翼達が飛び立つと、ヨクバールは後を追い掛ける

 

街中でも、あまり被害を最小限に出来る場所を飛びながら探す

 

「へぇ、ついて来るんだな」

 

「呑気な事言ってないで!」

 

「とにかく早く見つけないと!」

 

トップスピードで飛ぶのに対し、ヨクバールもそれについて来てる

 

鬼ごっこするにしても、このままだといずれ追い付かれてしまう

 

「あのビルに誘い込む!」

 

翼達の正面

 

ビルが立つそこ目掛けて飛び、最上階まで目指す

 

ヨクバールも、ビルの側面を走ってまで追い掛けて来る

 

『ゲゲゲ、まんまと掛かったな!』

 

翼はヨクバールに向き直り構え直す

 

「俺達は、俺達の為に戦う!!」

 

煉魔之刀剣に悪魔の魔法が更に宿る

 

「悪魔魔法──因果斬り(カルマぎり)!」

 

放った技は、ヨクバールのバイクに直撃したが擦り傷一つ付かなかった

 

「アッハッハ!全然効かないね!」

 

「悪魔魔法、因果の力はここからだ」

 

突然、ヨクバールの乗るバイクがバラバラに分解された

 

「わっ!」

 

「え、どういう事なの!?」

 

「バイクが組み上がったと言う結果を切ってバラバラにした。今までは、この手が通用しないヨクバールばかりだから使えなかったが」

 

バイクを失ったヨクバールはビルに引っ付いて踏ん張るが

 

「「ハァァァ!!」」

 

「ヨクバ!?」

 

ミラクルとマジカルのダブル攻撃に地面へ叩き落とされた

 

「今だ!」

 

 

 

「「リンクルステッキ!」」

 

「「サファイア!」」

 

 

「「青き知性よ!わたし達の手に!」」

 

「「フルフルリンクル!」」

 

「「プリキュア !サファイア・スマーティッシュ!」」

 

 

 

 

 

////////

 

ヨクバールの浄化を終えて、急いでリンクルストーンを回収しようとしたが消えていた

 

「リンクルストーンどっか行っちゃったね」

 

「甘い匂いも消えちゃったモフ…」

 

「大丈夫!きっと見つかるよ!皆んなで一緒に探せばね!」

 

「えぇ!」

 

「それじゃあ、今度こそ解散だな」

 

翼はゲゲとフフを連れて帰ろうとするが、途中何かを思い出して足を止める

 

「忘れてた。俺の家の電話番号だ。連絡は大事だろ?」

 

「わぁ〜ありがとう!あ、これわたしの家の電話番号!」

 

お互いに家の連絡先を交換して今日は解散となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日から始まるナシマホウ界でのリンクルストーン探索

 

しかしその最中で、あんな事になるとは思いも寄らなかった




悪魔魔法の正しい使い方が出来て嬉しみ

ここまでの拝読ありがとうございました〜
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