デジたんの幼なじみに転生した件(最高です) 作:レイラレイラ
どうも皆さん、アグネスストーカーです。
現在私はチームリギルの入部テスト鑑賞のため、コース外にて待機しているのですが…………
「…………お、おい。大丈夫か貴様」
「ダイジョウブデス。オキヅカイナク」
私と話すときはいつもお説教ばかりだったエアグルーヴさんが本気で心配そうな目をしていて、若干ほっこりしたのは胸のうちに秘めておきましょう。
そしてそのような原因を作った二人、カレンちゃんとテイオーはバチバチと私を挟んで火花を散らしていた。
「…………ねぇ。カレンってさ、さっきからトーカとの距離近すぎない? トーカ嫌がってるじゃん」
「え~そんなことないよぉ。ウマスタにあげる写真撮るときはだいたい腕組んでるもん。テイオーちゃんこそ、そんなに力一杯抱きついてトーカちゃんが怪我しちゃうかも」
カレンちゃんには腕を組まれながら胸を押しつけられていますし、テイオーはそれに負けじとギュウっと母親に甘える子供のように抱きつかれている始末。
デジたんが最推しであることは不動の事実なのですが、私とてウマ娘オタクの端くれ!
この状況に幸せを感じないかと言われたら否と答える他ないのです!
断じて浮気ではない、浮気ではないのですっ!!
「なんという尊き空間でしゅか! もっと見ていたいのに、このままでは天に召されて…………こひゅっ」
うーん、デジたんが喜んでいるなら私も嬉しいのですが、このままでは本来の目的も果たせません。
何故こうなったのか、それを語らなければならない…………
昼食時のカフェテリアにて
「チームリギルの入部テストを見に行きましょう!」
「さすがトーカちゃんです! スピカに入ったわけですからリギルは言わばライバル、第三者の立場であった時よりも尚輝いて見えるというもの! 是非とも同行させていただきましょう!」
私の突飛な提案にカレンちゃんが食事の手を止め、可愛らしく小首を傾げます。
テイオーは授業が終わるとすぐに教室を飛び出し、スピカの入部届を提出に行っているため不在となっている。
「でも、トーカちゃん達はスピカに入ってるんだよね? 今さら他のチームの入部テストを見に行ってもあんまり利点が無いと思うな~」
カレンちゃんの言うことはもっともで、私がしようとしていることはあまりメリットがない。
せいぜいがどんな新人が入るかを確認できる程度で、なんなら主力メンバーの特訓時に鑑賞していた方がいいでしょう。
「確かにカレンちゃんの言う通りではありますが、私は行かなければならないのです! 全てはデジたんの笑顔のために!」
もちろんデジたんのためという部分は本音ではあるのですが、まさかスペちゃんがチームリギルの入部テストを受けているところを見たいと言えるわけもない。
私はスペちゃんを知ってはいるが、他の人たちからすれば名前も顔も知らない文字通りの初対面。
デジたんの幸福にも繋がりますし、スペちゃんの動きをスピカの面々に伝えてズタ袋に詰めて拐う流れへと誘い込むというまさに一石二鳥というもの。
デジたんへの貢ぎ物が多いには越したことはありませんからねぇ…………くっくっく。
「…………ふふ、それがトーカちゃんの望むことならカレンはどこまでもついていってあげる♪︎ …………そう、どこまでもね」
「カレンちゃん…………!!」
うんうん、やっぱりカレンちゃんは優しいですね!
悪友と言えばいいのか、デジたんとはまた違ったカレンちゃんとの関係性には中毒性を内包するような心地よさがあるのも認めなければなりませんね。
カワイイだけじゃない、彼女の中にあるストイックな一面を私は知っている。
そんなカレンちゃんを前世の頃から尊敬しているし、ある意味憧れている彼女から学ぶことは多い。
これからも良い友人関係を続けていきたいものです。
ただ、台詞の最後の方が時々聞こえなくなるのは困りものなんですよね。
まあいちいち問い詰めるほどのことでもないですし、カレンちゃんの方から話してくれるのを待つのも一手…………
「はい、あ~ん♪︎」
「あ~ん! …………はっ!」
カレンちゃんの不意打ちあ~んが炸裂した!
くっ、私としたことがあまりのさりげなさに自然と反応してしまいました!
…………カレンちゃん恐ろしい子!
カレンちゃんが頼んだミラクルペガサスパフェは間違いなく美味しい、でも羞恥心と背徳感でそれどころではないのです!
「デジたん、私は…………」
「…………しんどい…………しゅき…………」
デジたんが尊死しておられるぞ!
やば、可愛すぎる…………写メ撮りたい…………
「…………トーカちゃん?」
デジたんの方に向けていた顔を、強引にカレンちゃんへと方向転換させられる。
さすがはウマ娘、力の強いこと強いこと…………って感心してる場合じゃない!
「余所見はダメだよ? もっとカレンのこといっぱい見てくれなくちゃ…………はい、あ~ん」
あぁ…………デジたんごめんなさい。
トーカは汚されてしまうようです。
ですが、私の想いは変わりませんから…………!!
「…………あれ?」
いつまで経っても口に入って来ないパフェに違和感を覚え閉じていた目を開くと、カレンちゃんのスプーンを持つ手を何者かが掴んでその動きを止めていたのだ。
「ダメじゃないか。まったくキミは油断ならないんだから」
その声は…………!
「テイオー!?」
「ごめんねトーカ、ちょっと遅くなっちゃった。カレンもあまりトーカに迫りすぎじゃない? 友達だからこそ距離感を保つのって大事だと思うな」
「テイオーちゃんこそ、よく教室でトーカちゃんの頭に抱きついてるよね? スキンシップが過ぎるんじゃない?」
「そりゃあボクだってデジタルほどじゃないけどトーカと長い付き合いだし、これぐらいしょっちゅうやってたし」
二人とも私を取り合って…………!!
これは私のために争わないでと言うべきでしょうか!?
「…………あっ、ヤバい」
カレンちゃんから解放され、自由になった首を回して時計を見ると入部テストの時間が迫っていた。
デジたんを背負い、何度も鼻血が出そうになるのを堪えながら猛ダッシュ。
なんとかテスト開始五分前にはたどり着いたのでした。
そして、話は冒頭へと戻るのです…………
何故だろう、しっとり二人組に囲まれてるとトーカちゃんがまともになってしまう(困惑)
②で終わるでしょうか…………
トーカちゃんのいつものメンバーにむけた印象
デジたん
最推し
ぎざかわゆすすぎて今すぐ結婚したい
大親友
カレンチャン
あざと可愛い
前世の頃から尊敬を抱くほどその在り方に憧れている
デジたんとは違う意味で勝てない
テイオー
アニメ二期でぼろ泣きさせられた
はちみー友達
一番接しやすい