???「失って絶望を、涙を流すような感動の名作映画より、料理作ってるグムやマッターホルン、たまに来るオペレーター観てる方が面白い。ハイビスカスが来ると俺が止めることになってるが」
???「チェルノボーグの件は別で動いていたからなもったいない、しかしようやくだ、まあたいして待ってもいないがこれからのことを考えると興奮が収まらないな、面白くなるぞ~今回はどうなるかな龍門、ロドスが勝つかな?レユニオンか?それとも勝者など存在しないのか?まあ、やるだけやってみようじゃないか」
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レユニオン襲撃数時間前 龍門
???「タルラの指示では龍門近衛局本部へ突入そして占領、それもメフィスト達とファウスト達と一緒にね…無理だろ、でも時間稼げればいいし。ああそれにしても今回はそれだけでは終わらない予感がする。とってもいい予感だ」
自らの所属するレユニオンの統率者に対して愚痴をこぼす声が聞こえる。声の主は身の丈程のアーツユニットの杖を持った年齢30そこそこといった容姿の男で頭の角からサルカズなのが見て取れる。ただ、おかしなことに角には獣の毛が生えている。それにしても随分楽しそうである。これからすることは分かっているのにもかかわらず。
???「また勘ですかアルター、それにとってもいい予感って、ろくなことにならない予感しかないんですが」 ???達「「「そうだな・・・同じく・・まったくだ」」」
呆れ返った様な反応が返ってきた。
アルター「まあまだ予感だペイン。あのタルラを見ただろあんな中途半端な覚悟をもった娘が何かしでかそうとしてるんだ。きっとろくな事じゃない見届けてみようじゃないか、どうだお前たち?きっと今までにないくらいすごいことになるぞ」
最初に反応を示したのはペインと呼ばれているようで、年齢は20そこそこの女性。ネコ科の耳からフェイリーンと推測できる。後から同情を寄せていた者達も男だったり女だったり、年齢、種族までバラバラときた、信仰心の強いとされるサンクタまでいる。当然堕天している。だが本人は毛ほども気にしていない。
ペイン「まるで他人事ですね。私はめちゃくちゃにしてみたいですがね。いつ死ぬかわからないんですから、特に今回は死ぬ気がしますよ」
「まあ、今回タルラが我々をメフィスト達と一緒にしたのは我々を殺すつもりなんだろう。嘘を並べたがいろいろやってるし人の本質はなんやかんやでばれるからな。だが仕事はこなす。一応な。目的はその過程だ。全員支度しろーそれと装備・・はちゃんと整備してやったんだから乱雑に扱うなよー ???たち「「「おお!?綺麗になってる!」」」聞いちゃいねぇ」
「しっかしうまいように偽装してますね、これだけの量どこで取ってきたんです?許可なんて取ってないでしょこの量は?」
「ちょいと見つけてな、くすねてきた。とっておき感があっていいじゃないか相手に一瞬でも硬直が生まれる」
「だとすると相手は不運ですね、まあやるのは我々ですが」
「まあそうだな、ああ、お前ら俺はメフィストのところ行ってくるから先に移動してろ、ペインお前が指揮しろ」
「了解。何をしに?」
「作戦の確認だ。後はちょっとした話」
「あんまりヘイトを集めないでくださいね。私らは比較的新参者の傭兵集団ですしただでさえスノーデビル小隊との仲は最悪なんですから、これ以上は作戦に支障をきたしますよ」
「まあ、大した話はしないそれに今更だろ」
「はあ~、・・・・聞いたなお前らこれより作戦区域へ移動を開始する。今作戦は出来るだけ速くに近衛局本部の占領するのが望ましい、そのため基本足を止めることは無い幹部メフィストの隊との合流は近衛局本部になるだろうからそれまで戦闘はなるべく避けることになる。邪魔してくる奴は迅速に処理してそれ以外は無視でいい。・・・アルター合流はいつ頃になりそうで?」
「まあ、すぐに終わるだろうし移動中には合流できるつもりだ」
「じゃあそれまでですね、私の負担が多すぎますよ」
「しょうがないだろお前が副隊長なんだ、それにお前が一番若いんだ、じゃ、よろしく」
この傭兵団は鉱石病関係なく、打ち捨てられ、行き場を失ったり、どうしようもない人間だったりする者達がリーダーであるアルターに拾われ、集まった結果で出来上がった傭兵団だ。だからみな理解している。薄暗い事実がありふれていることも、諦める理由も、生きようともがく理由も。彼らはみな聡明だ。アルターは嘘は教えたつもりはない。故にこのレユニオンのしている愚かさも知っている。そうなった理由も。それでも彼らが此処にいるのは彼らの異常性とも言える。彼らはアルターに影響されてかあらゆる戦いに飢えている。失うことを嫌うが恐れることなどない。無論アルターを失うことも。聡明な人間に育てたアルターだが教育がよろしくないのだ。
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メフィスト部隊
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
メフィスト、そしてその部下たちはみなピリピリした雰囲気を出している
「随分物静かじゃねえか、なんだ、作戦が破綻でもしたか?」
「おやおや、随分と嫌われた小隊長じゃないか。声を聞くくだけでイライラするよ」
「は、今更だろ。ま、流石にこれ以上はやめておくがな。既にスノーデビル小隊からのヘイトは限界近いから、流石にね~」
「それで?無駄口をたたくつもりで来たなら早く消えてほしいんだけど」
「酷く嫌われたようだな、まあ、ここに来たのは作戦の確認と情報のすり合わせ」
「いらないんじゃないかな?君たちは僕の指示に従っていればいいんだよ」
「お前は近衛局と可能性としてあるロドスの両方を相手にしてけてる見込みでもあるのか?俺にいわせりゃ勝率はほぼゼロついでに犬死、お前にはもっと相応しい死に方があると思うがな」
「君は僕が勝ち目のない勝負をすると思うのかい?それともなめてるのかい?」
「別にお前をなめてるわけじゃねえよ、むしろお前の強さには感心している。ただあまりに無策に見えたものだからこうして来て話をしようとしてるんだよ」
「・・・まあ君が頭の回る人間なのはよーく理解してるつもりさ、だが勝つためにはこの作戦は必須だろう。やるしかないのさ」
「にしてもこれはねえだろ相手は近衛局だろ?それにチェンってのは相当って話だ。どうやって援軍まで持たせるつもりだよ」
「ファウストもいるし問題ないさ。それともここまで来て命が欲しいのかい?」
「はー…よーくわかった。だがまあ取り敢えずお前に言っておきたいことがある。お前みたいな奴は死ぬときゃ周りの人間に悲しんでくれる奴が一人くらい居た方が幸福ってのを感じられるもんだぜ。本の中の英雄が笑って死ぬのは別に何かを成し遂げたからじゃねえ自分の望む幸せを掴んでそれを最後に伝えるためにい笑って死ぬんだ。自分に、そして大切な奴にも幸せを掴んでほしいから。お前にもいるじゃねえか。大事にしろ。・・・これが一番言いたかったことだ」
「君には居るのかい?その大切な奴ってのは」
「居るぜ。とは言っても俺らは異常者の集まりだから参考にはならないがな」
「話はそれだけかい?」
「ああこれで終わりだ。んじゃ俺はお暇するぜ」
「・・・・・・・・・・・・」
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ペイン率いる傭兵団
「まだ周辺には居ないな、だがもう少しで接敵もあるかもな」
「しっかしペイン。お前のアーツずるくね。広範囲の索敵アーツなんてよ。アルターもだが恐ろしすぎだぜ」
「その分維持に集中力がいる」
「喋るだけの余裕があるんだ十分凄いだろ」
「でもリーダーがアーツ使うと全員ゲロッたけどな」
「やめろ!あの地獄のような光景を思い出させるんじゃない!アーツ使えない俺は全部見てたんだからな!」
???「誰が地獄絵図製造機だって~?」
ペイン除く傭兵一同「「いってねー!」」
「ペイン。索敵はどうだ?引っかかりはあるか」
「今のところは、だがそろそろ接敵してもおかしくはない」
「そうか、指揮は俺が引継ぐそのまま索敵を続けてくれ」
「了解」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・ん、後方から多数の反応。恐らく近衛局だ隊列になってる」
「了解、丁度こっちも近衛局本部にたどり着いたし。中に入るぞ、それとメフィスト多分屋上居ると思うんだよね、あれ多分死ぬよねロドスも来ると思うし」
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近衛局本部
「・・・・お前らはここから離れた位置に待機しておけ近衛局には見つからんようにな、最初本部は俺だけで乗り込む。お前らは俺がアーツを使用したら屋上まで全速力で駆け上がってこい来い。そうだな派手に近衛局の気を引けるくらいそして10分で屋上まで来いじゃなきゃ俺がくたばる」
「了解。何をしに?」
「再教育・・・とか?」
「何故疑問形何ですか?・・・」
「まあまあ、きっと面白いぞ俺の作戦はお前らなしでは成功しないから生きて登ってこい」
「はいはい・・・よし!行くぞ!」
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近衛局本部
「・・・ばれるわけにはいかないからな最上階手前くらいで隠れるとするか」
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最上階から数階下
「さて、ここまで来たがあ~いるよ。薬中かよ。今近衛局も突入してきてるしいざってときまで隠れてるか、天井裏は調べねえだろ」
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(あ~凄い音だな~ん?なんか変な音混じってる気がするけど、ヘリ?あ・・・やっべー!もしかしてロドスの航空機!?上から来てたの!?絶賛メフィストピンチ!?【ドゴォーーーン!!】やべえ速く!)
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屋上
(隠れてきたがやばいなこれは何アレチェーンソー?刻むとき肉とか衣服とか引っかかるだろ。近衛局は捨てるか?いやもう指示は出しちまったしどうしようもないな、相手さんを撤退させれればいいがぜってーしないよな。相手さんはこれ失敗したら立て直しがほぼ不可能だろうし・・・・・最悪だが最善策としては此処龍門近衛局本部を俺らが持ってきた爆弾・・で吹っ飛ばすしかないか。まあ取り敢えず今は)
ブレイズ「燃え上れ、敵を炙り出せ!っぐ!?」 「っが!?」 「っ!?」
ブレイズはアーツを発動させようとしたがそれは叶わずさらにブレイズは膝をついてしまった。それと同じくしてメフィストも頭を抱える。さらに遠くでは隠れていたファウストも姿を現してしまった。それと同時に周囲の空間が赤黒くく染まったように変色していく。
全員が困惑している中1人の男が姿を現した。とっても愉快そうな表情だ。
???「いやー悪いねえメフィスト。ってファウストも悪いね。ホントは劣勢になる前に出てくる予定だったんだが状況がつかめなくて出るに出れなくてね」
「アルター!何故今此処に居る!」
アーミヤ「貴方は誰ですか!?」
アルター「ああ、俺はレユニオンに所属する傭兵団のリーダーをしている。レユニオンでは小隊長ってとこだから覚えてなくていいぜお嬢ちゃん。それよりやることがあるんでなすぐ終わる」
ザシュ! ザシュ! ザシュ!
「何をしている!」
アルターは動きの鈍っている
「・・・此処はもう墜ちる。ならもう生かす必要はないだろ、撤退だ」
「っ!なぜレユニオンの二十個小隊と二個本隊がここにいないんだ!もう来てもいいはずだろ!」
「なんかあったんだろ理由は知らないがここは撤 ブンッ!「私がみすみす逃すと思うか?」思わねえな。 『ドオン‼』 でも、すぐに逃げるつもりはない。ファウスト!アーツなしで援護しろ、俺の隊が駆け上がってくるはずだ」
ファウストは構える。だが、
ドオン!
傭兵達は駆け上がるどころか
「アルター!指示を飛ばせ!何をすればいい?」
床を突き破ってきた
「作戦失敗。此処を捨てる。その様子じゃあ近衛局の相手はしてないんだろ。とっとと撤退だ。ファウスト!メフィスト担いで撤退しろ!」
「分かった。行くぞ。」
幻影の射手たちも撤退していく
「待てファウスト此処を捨てるのか!?」
「ああ、そうしないとみんな死ぬ」
「っ!?」
「アルター!ここを吹っ飛ばすお前も早く!」
「爆薬か!、よし、全員撤退だ!」
「させるか!」
「こっちの対応をしてな!」
「っく!」
アルターの投げる爆弾により近寄れない
ドオン!
(近衛局本部の奪還を許したが一応の撤退は出来た。まあ、上々だろう。そもそも無理な作戦だ。中途半端な覚悟の娘って評価は大間違いのようだ。ったくタルラは何を考えてる。知る必要が出てきたな。・・・・・はあ、いい予感ってのは外れたな)
この傭兵団実はめちゃくちゃ強く設定してます。一人一人は低く見積もっても星4オペレーター以上の実力を備えてると思ってもらっていいです。細かい設定はあまり期待しないでください。2週に一本投稿できたらと思っています。