ロドスの食堂で向かい合って話す悪魔同士の会話
「記憶喪失ってどんな感じなのかしらねぇ」
「さあな、少なくとも困ることが多いだろうな」
「適当な返しね、そんなんじゃモテないわよ」
「・・・記憶を失ったところで人の本質など変わりはしないし、記憶を失ったところでそいつの本質など分かりはしない、一度描いた絵は上書きは出来てもなくなることは無い、上書きを重ねれば重ねるだけそいつは飲み込まれていくのさ、自ら作り上げた深淵へ」
「そう、ありがとう。これついでに片付けておいてくれる。これから面倒な訓練の監督することになってるから、そういやあんたはブリーフィングに呼ばれてるんだったわねあんな面倒な報告聞くことになるなんて可哀想に、それじゃあね」
「・・・えらく否定的だな、まあ俺の持論だし気にすることもないが、相手を信じるってのも有効な手段、だと思うぜ」
「信じるなんて、馬鹿ね、そんなの最悪の手段よ」
「ああ、ちげぇねえ、信じずにいられたらどれ程楽なものか」
アルター等レユニオン撤退中
「ペインここから先は常にアーツ張っとけ何かあり次第報告しろ。俺ら以外のチームも途中拾えるなら拾う。ファウストここからどこに向かうべきだと思う?出来れば他の幹部と合流したい」
「・・・・」
「おい?ファウスト、返事しろ黙るのは「スノーデビル、可能性があるならそこくらいだ」
「ああ、なるほどそうゆうことね」
「アルター、近衛局の対応が早いもう包囲網を完成させつつある。どうする?」
「・・・なるべく接敵しないようにルートを組め。お前が先導しろ、目標はスノーデビル隊との合流だ。全員会敵しても足を止めるな。止めたら死ぬからな」
「・・・付近に怪しい奴らが居るがどうします?恐らく2組織」
「どんな動きだ?」
「1つは探しているそれも広範囲にわたって・・・・・・違う殺してる、スラムの奴らもだ。もう1つは近衛局を視ている高みの見物だ」
「・・・変更、殺してる奴らの方の詳細が知りたい。ペイン、位置を教えろ。もう一つは無視でいい、近衛局から離れなさそうだ」
「4時の方向、約700m程、高めの位置に居る奴がいるそいつを見てくるといい、恐らく仲間だ」
「ちょっと外す、全員ペインに付いていけ。・・・変な気は起こすな。特に黙ってる白髪」
「安心してくれ、その時は俺が止める」
「な、なんでなんだよ!?ファウスト!?どうしたんだ!?」
「イーノー、俺たちは道を踏み外したよなずいぶん昔に、多くを殺した。そんな生き方を選んだ。そしてタルラさんに拾われた。俺達は道を、あの人に道を作ってもらった。・・・・・その結果がこれだ。わかってるだろ破滅の道だってことは、・・・・・俺は、俺は破滅を望まない。誰の破滅も。今の道じゃ駄目だ。今の道は
「っ!・・・・じゃあ、どうすればいいのさ!僕はあの人の為にここまで」
「分からない、でも俺たちができることならある。あの人が本当にこんなことをしたいとは今でも思わない・・・・・
タルラさんを止める」
ここまで黙ってたアルターが口を開く
「ってこたあ俺らに協力してくれるってことか?俺らもタルラに会いたいと思っているんだが」
「ああ、そのつもりだあんたのアーツの力が要る」
「ファウスト!?」
「メフィスト、俺はもう一度、あの頃に戻りたいんだ。少しは笑えたようなあの頃に」
ファウストがこれまでになくらい己を通そうとしている姿はメフィストにも幻影の射手たちにもレユニオン構成員にも伝わってくる
「折れなメフィスト、成長してないのはお前だけなのさ、お前はタルラを妄信してる。何があってそうなったかは知らないがな、少なくともお前はずっと孤独だ。それに気づかずに、やっと気づかせてくれておまけに手を伸ばしてくれているんだ。取らない選択はないだろ」
「お前に言われたくはない、だが、分かってる。タルラさんは僕らを・・・裏切った。だからこんなことになってる。今すべきことは分かってる」
「メフィスト、お前の駒はもういない、そしてこれからそのアーツは使うな、使役する理由は無い。これ以上苦しめる必要は無い」
「それだと僕は無力だ!?」
「回復アーツがあるだろ、それでみんなを正しく癒すんだ。たとえ嫌われてたって無理やりにでも傷を癒すんだ。いつもしてきたことじゃないか」
「・・・・やるよ、もう死人は減らすさ、僕らはまだ
「よし、決まりだ。改めて見てくる。5分で戻ってくる」
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アルター単独行動中
「黒い雨衣、えらく機械的だな、恐らくアレが龍門の薄黒いことを近衛局に代わって行う組織、今回は抹殺しかも俺らも対象だ・・・あいつ何所見てる?」
「お?近衛局も居る チェンだと!?あいつも追ってきてるのか・・・・近衛局も大詰めってとこか」
チェンの動きが止まる
(あ、黒いのバレたな。チェンが近衛局を下げた?会話でもするつもりか?やめといたほうがいいと思うけど)
「此処だと何言ってんだか。もう戻るか」
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同時刻ペインらレユニオン一行
包囲網を抜けるべく彼らはスラムを歩き続ける
元メフィスト部下「あんた達傭兵団はどんな組織なんだ?あんまりこんな話は良くないが、とてもまともな組織には思えない。ああ!別に悪く言いたいわけじゃないんだが、そう、他の奴らとは全く別に見えてな・・・悪い」
「別に構わねえよ、俺らがレユニオンにいるって事実がおかしんだ。そうだな、俺ら傭兵団の生い立ちを話せば早いな。俺らは言ってしまえばアルターに拾われたようなもんだ。みんなそうだ。ペインが一番若くて、え~ 「21だ」 みたいだ。ほとんどは行き場を失った奴だ。感染したりもあるが一番は未来に何も見出せずにいるみたいな奴だろうな。そんな俺らをアルターが集めて今の傭兵団が出来上がった。俺は6人目くらいの時に加わった。最終的に14人。そこから傭兵を始めてそこから2人減って12人。これでも傭兵やって5年半くらいなんだぜ。これから増えるかもだし、そのまま減って無くなるかもしれない。で、聞きたいのは俺らがどうしてこんなに異質に見えるのかだな。それは説明が簡単『アルターに育てられたから』だ。変だろ、少なくとも俺は40はいってるように見えてるはずだ。そんな俺が30そこそこの男に育てられたなんておかしいだろ。でも言葉を考えたらそれが一番しっくりくる、生き方を教えてもらったし、変えてくれたんだよ。詰まらない人生は終わった。幸せを掴みたいと思う。アルターが言うには『幸せを掴む権利?なんで幸せを掴むのに許可が要んだよ。幸せは勝手に掴むんだよ』だとよ。あいつらしい、そんな奴に育てられたから今の俺たちがいるんだ。レユニオンに居るのは知るためだって言ってた・・・説明できてたか?」
「ああ、なんとなく分かったがどうしてそんなに実力があって話が出ない?レユニオンにも話が来てもいいだろう」
「さあな、それは分からないもしかしたらアルターが隠してるのかもな、どんなルートで依頼を受けてるのかわからない。それに俺らは各地を転々としている大体一年くらいで移動する、一緒に依頼も受けながら。俺らが知られてないのはアルターがそうしてるのかもしれないし、俺らが移動してるから同一の組織として認識されてないのかもしれない、まあ後者の線は薄いがな、まあ俺らはそのあたりは知らない」
「子供が居ないのはもう拾ってないのか?」
「・・・・いや、そうだな傭兵団を結成して視るものが増えた、アルターは拾った上で視るのは2つ、一つはそいつの見極め、もう一つは歳それを見てそいつへの対応を決める。傭兵以外の仕事を斡旋してやることもあったが大抵は・・・」
そこまで言って正面を向いていた目線を話しているレユニオン構成員へと向ける
「いい、続けてくれ」
「大抵は感染の方を優先してロドスに向かわせる、やってけそうならな」
「・・・別に俺はロドスが嫌いなわけじゃない、レユニオン、俺は復讐の為にいるわけじゃないのにな」
「事が済んだらロドスに行くといい。経歴不問だとよ」
「流石に無理だろう、なんと謳おうが恨みは残るだろう、多くの人にとって」
「アルターならそれも少なくできるかもしれない」
「え、どうゆうことだ 「この先おかしなのがいる、と言っても恐らくスラムの感染者だろうが、どうする?」
「・・・助けに行こう、放っておきたくはない」
知らせを聞いたファウストがすぐさま提案した
「だろうな、トリガーに指を掛ける時に躊躇いがみえる・・・近衛局が近いが、まあ、今更だろう。見つからなければいい話だ」
「ああ、それと私はアーツの使用中は基本口が減る、別に聞きたいことがあれば気にせず声を掛けろ」
「・・・緊張してるかと思った。アルターといる時はお喋りだったからな」
「・・・私のアーツは半径大体1000m弱の範囲を索敵する、遠くになる程精度が落ちるが100mくらいなら銃の軌道までわかる。アーツ行使中は空中に漂う極小の源石の粒子を集め広範囲へ波状に放つ、波状とは言ったがばら撒いてるだけだ。物体に当たれば反射していろいろな所に拡散する。操作する源石には私と刺激が共有されていて、広範囲から常に感じられる情報を整理し脳内で立体地図を構築することで索敵が可能になる。だから非常に集中力が要る。ただし、刺激のみが共有されるから極端な熱や風などが強く吹くような環境では精度が極端に落ちる。まあ、それでも強力なアーツには変わりないが」
「アルターのアーツはどうものなんだい?」
横から話を聞いていたメフィストがペインに質問を投げかけた。
「アルターは、相手のアーツ発動に多少の干渉を及ぼす。基本的に用いるのはアーツの不発動、無理やりアーツを狂わせるらしい、無理に発動させようとすると頭痛、吐き気を催す。適当に干渉するだけだらしいから広範囲に影響を広げることも可能だ。お前たちが食らったのがこれだ。もう一つはアーツの封印、さっきとの違いはアーツが全く反応しない。急に手足が動かなくなるようなものだ。アルターの感覚では回路のようなものらしい。感染者は身体が電源、スイッチ。アーツが負荷、のように当てはめる。負荷を弄るかスイッチを弄るかの違いらしい。アーツの研究者からすれば醜悪なもののようだ。理解は出来るが、まあ実用性がかなり高いことを考えればあれも立派なアーツだ。だが、強制発動は無理らしい、何でも相手のアーツを理解、そして自らで発動できないと出来ないと言っていた。アルターはそのあたりは無理だと言っていた」
「・・・欲しがる人間もいたんじゃないかい?」
「いるだろうが、
「絶対欲しくないね」
ペインは足を止め正面に見える建物を見据える
「・・・あれだ、あの建物の中に立てこもってる・・・さっき言った怪しい奴らも近くにいる、少し遠くだが生きてるスラムの人間はこの先に向かっている。スノーデビル隊も向こうかもしれない」
「怪しい奴らはどうする?」
「2人だ、ペアだな、まあ、隠密は慣れてる。私が2人やろうお前たちが確保したらいい」
「分かった。行こう」
ペインは分かれ、ファウストが他の者を先導する
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ファウスト等
「・・・・・・・・」
ファウスト等は会話をせずに建物の中を歩む
ガタッ
「向こうの部屋のようだ」
ファウストは皆を手で制し一人で奥へと進む心配なのかメフィストも付いて行こうとするがそれも静止する
建て付けの悪いドアをゆっくりと開く
龍門市民(男)「・・・!(現地方言)・・・!(現地方言)」
龍門市民(女)「アァ・・・・・(現地方言)」
夫婦であろう男女が居た男の方が部屋の最奥でどこにあったかもわからない鉄材を構え、足を負傷しているのか動けそうにない女性を守るようにして立っている。2人とも感染もしている様子だ
「・・・・全員来てくれ発見した、一人けがをしている」
状況を理解したファウストは全員を呼ぶ
集団を見た二人は更に緊張を高める
「安心してくれ敵意はない、あんたたちを助けたい」
そう言いメフィストは両手を挙げる
龍門市民(男)「・・・・・・!」
龍門市民(女)「・・・(現地方言)・・・(現地方言)」
それでも警戒を解かない男を女が説得してるのだろうか何か訴えている
「・・・・・」
ファウストは静かに両手を上げるだけだ
龍門市民(男)「・・・(現地方言)」
ゆっくりと持っている物を下ろし女に肩を貸しこちらを見つめる
「ありがとう、こっちに座ってくれ、メフィスト」
「分かってる」
側の壁にもたれかかるようにして座ることを指示し足の治療をメフィストにしてもらう
龍門市民(男)「・・・!(現地方言)・・・(現地方言)」
目を潤しながらファウスト等に何かを伝える。何を言っているかわからないが感謝を述べているのだろう。
「終わったよ、異常は残ってないはず」
「なら2人を待とう、すぐに来るだろう」
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ペイン 別れた直後
「探してますね、まあ、見つかりませんが」
ペインは雨衣を殺せる位置に場所を変えていた。
「ただまあ、付かず離れずを2人同時、各個撃破が難しいですね。1人連れてきたらよかった。どうしたものですか、最悪遠くに誘導ですが」
何もできずに2人を監視しているペインはどうしようかと考えていると
「ん~、ん?あぁ帰ってきた帰ってきた協力してもらおう」
・
・
・
「・・・・・」
タッタッタッ
「・・・ッ!?」
シュタッ
「悪いなアルター 「思ってねーだろ」ああ、黒い奴が2人いる。どうにかして仕留めたいんだが協力してくれ」
「二人同時だな、場所は?」
「近くだ、他の者達はスラム住民らしき人間を救助している」
「ああ、そうゆう、くたばったかと 「思ってないでしょ」まあな。とっとと片付けよう」
(3, 2, 1)
ザシュッ ザシュッ
アルター、ペインは雨衣の上を取り同時に仕留める
「他に異常は?」
「・・・・無いな、合流しよう」
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2人合流
「来たな、移動しよう」
ファウストが確認したのち他のメンバーも二人を認知した
「そうだなその2人は、まあ、抱えることになるだろうな」
「幸い今は歩ける。ペインが居れば問題は起こらない」
「そうだな、ペイン、先導してくれ」
「ここに来て気づいたが、近くに私のアーツを阻害している範囲がある。熱だろうからスノーデビル小隊の可能性が高い」
「近いのかー、なんて声かけるべきか」
「黙ってればいいんじゃないかい?」
冷静に正論をぶつけるメフィスト
「・・・・誰が話す?」
「俺が話そう、スノーデビルには世話になってる」
「そかそか、じゃあそこんとこはよろしく」
「さっきペインからペインとアルターの説明を受けた、あんたのアーツで頼みたいことがる」
「いいけど何すんだ?」
「フロストノヴァのアーツを制御してくれ」
この言葉で不穏な静寂が訪れる、ファウスト、メフィスト、幻影の射手達、レユニオン構成員がアルターに顔を向けている。ペインら傭兵団も空気を察してか黙りアルターを見つめる。ペインはにやけているが
アルターは徐に口を開く
「俺はそのレユニオン幹部でありスノーデビル隊のリーダーフロストノヴァって奴と面識がなくてな、なんとなく察するが一応説明願おうか」
「あんなに隊員とは仲が悪いのにかい?」
「だからだよ」
「フロストノヴァは自身のアーツを制御しきれていない、常に冷気が溢れ続けているくらいだ」
「で、その制御を俺にして欲しい」
「そうだ」
「別に構わんよ。俺からすれば大したことじゃないからな。それに初めてでもないしな」
「・・・そうか、ありがとう」
「なんだ、嬉しそうだな」
「ああ、世話になってる。それに、あの人には幸せに生きてほしい」
「責任重大だね~これは、生きてるといいが」
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移動後 スノーデビル小隊付近
「冷えるな、この辺りはアーツもほとんど機能しない、さっきの黒い雨衣も近いぞ」
「そいつの処理をしよう。その間にファウストはスノーデビルと合流してくれ」
「分かった」
「・・・物腰柔らかくなったか?」
「かもしれない、今までの偏見が消えたからかもしれない」
「偏見ではないと思いますがね」
「こらこら、言っていい事と悪い事があるでしょうに事実だろうけど」
命が懸かってるというのに此処の雰囲気はまるで日常会話である
「んじゃ、ペインと此処らの制圧でもしよう」
この作品は完全思いつきで書いているものになるのでストーリーに迫力はほとんどありません。書いてる途中でレユニオンちょびっと救ってみたいな~とか考えてるだけですので悪しからず(救ってるかも分からない)。
私的にはこのくらいが好きなんですがどうなんでしょう。
あと最初に出てくる謎の登場人物(言っちゃうとアルターとW)の会話ですが後々その辺のストーリーも書いていきたいと思っています。