目が覚めたら声出なくなっててオマケにウマ娘になってた   作:何処ぞの魚の骨粉

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まさかこんなに見てくれる人が居るとは思ってませんでした...ありがとうございます、閲覧、評価、お気に入りしてくれた方々、本当にありがとうございました...
 
今回ちょっと短めです、すみません...


ウマイ話には裏がある

「許可ッ!君が担当トレーナーになる、編入試験に合格する、という2つの条件が呑めるのならばこの話、私が許すッ!」

 

何処からか取り出したか解らないが

 

『歓迎ッ!』

 

と書かれた扇子を広げ頭に猫を乗せた小柄な女性はここ、トレセン学園の理事長の 秋川やよい である。

 

「りっ...理事長!そ、そんな急に良いのですか?」

 

 

慌てて理事長に詰め寄る緑色の福を着た女性は 駿川たづな

理事長秘書である。

 

「うむ!全てのウマ娘が走ることのできるレースを目標にしている我々が1人のウマ娘にチャンスすらあげられないなど言う訳が無かろう!それに彼の頼みでもあるからな!流石に入学試験は受けてもらうが...」

 

 

「で、ですが...この事は協会の方とも話をつけなくては...」

 

 

「無論!私が話を付けよう!たづな!入試の準備をしてやってくれ!」

 

 

「はぁ...わかりました、手続きが必要なので、彼女と一緒に来ていただけませんか?」

 

 

「あっ...はい!わかりました!」

 

 

 

僕は次々と進んで行く話に頭が追いついていなかった、

 

気付いたらトレセン学園にいて、

気付いたら学園の入学試験受ける事になって、

気付いたら昨日の人が入学試験前まで手伝ってくれる事になっていた。

 

 

......どうしてこうなった...

 

 

 

時は数時間前に遡る

病院のベットの上でパニックになったところを目の前の男が背中をさすってくれた、

だが、その後

彼から掛けられた言葉はとんでもないモノであった。

 

「そうだ!君!トレセン学園に来る気はないか!?」

 

 

へ?...

 

とれ...せん...学園...?

 

確かトレセン学園ってウマ娘達の為の学校、なんだっけ...?詳しいことは良く知らないけど、

 

そんなところに僕が?

 

イヤ無理無理無理無理無理無理無理

 

僕男、ウマ娘女の子、そこにウマ娘として入る、え?今はウマ娘だろって?

 

無理に決まってんだろお!

 

うん! と頷き

 

しっかり断って諦めてもらおうとペンとメモを取ろうとした時だった、

 

「その真剣な目つき...分かった...!」

 

と言われながら目の前の男が両手を握ってきた、

 

え...?

何言ってるのこの人...?

僕が混乱したまま彼を見ていると

 

「そうと決まれば早速たづなさんに連絡だ!」

 

と、言い残し男は止める間もなく病室を出て行った、

 

 

 

「病院では走らないでください!!」

「すっ、すみません!」

 

そんなやりとりが廊下から聞こえてきた、

 

 

 

ーーーーーーー

ーーーー

 

 

 

ほんでイマココ

訳わかんないよー

 

「寮長には話を通して起きましたので、夕方までには寮へ連れて行ってあげてください!それまでは学園の案内の方を...本当は私の仕事なのですが...今は少し手が離せなくて...」

 

と、たづなさんが言い、僕は、昨日お世話になった男性の後ろに付いていき、理事長室を後にした、

 

 

 

...納得してないからね...?

 

 

ーーーーー

ーー

 

「誰だろうあの子...転校生かな?」

 

「見ない顔ですね...少し目が怖いです...でも、誰かに似ている様な...」

 

彼の後ろに着いて歩いていると、途中何人かのウマ娘とすれ違った、

ウマ娘になったからなのか、小声の話でも彼女ら会話が耳に入ってくる、

当然の事ながら彼女ら皆に大きな耳と尻尾が生えており、自分は本当にトレセン学園という所に来てしまったのだな...と、同時にウマ娘になってしまったのは本当に夢では無かったのだな、と思い長いため息をついた、

 

すると何を思ったのか彼が心配そうな顔でこちらでを見てきた、

 

「もし何か分からない事や困った事があったら言ってくれ、一時だけでも君は俺の担当だからな!」

 

どん!と胸に手を当てながら彼は言った、

 

僕は貴方が何故そんな僕の為に熱心なのかが分からないよ、

胸の奥がモヤモヤする、

 

そんな事を思いながら歩いていると壁にぶつかった、

なんでこんなところに壁が?と思いながら前を見ると、

 

知らない男性が立っていた、壁だと思っていたものは全く知らない男性の背中だったようだ、気が付いたら早足になり彼を置いて行ってしまっていたようだ、

 

やばい...なんだか怖そうな人にぶつかっちやったなぁ...彼は何処に...?

 

と居なくなった彼を探していると、

目の前の男性が僕に少しムッとした様な表紙で声をかけてきた、

 

「君?ぶつかったんだから謝罪の1つはした方が良いんじゃないか?」  

 

あっ...忘れてた...

 

でも、声が出ないんですよ...なんて説明をしたら...

 

僕が慌てていると廊下の向こうから彼がぜぇぜぇと息を切らしながら走ってきた、

 

「ま、待っ...てくれ...は、早いっ...」

 

と、肩で息をしながら喋る彼に目の前の男性は声をかけた、

 

「おっ!昨日の酒屋以来だな!!...ところで、この娘はお前の担当候補か?お前に担当候補ができたのは嬉しいが、そうだとしたらちゃんと礼儀作法をまず覚えさせないとだめだろ...いづれ恥をかさせる事になるぞ」

 

そう言われて僕は咄嗟に頭を下げた、少し考えたらわかる当たり前の事だ、ただ...少し慌てちゃっただけだし...

 

僕がそのまま目を逸らすと、

 

「す...すみません!先輩!俺からも言っておきますので...」

 

そう言いながら彼は一緒に頭を下げてくれた、

 

「おう!わかった、なら良いが...次は無いぞ?」

 

「き...肝に銘じておきます...」

 

苦笑いしながら彼がそう答える、

 

「にしてもお前にも担当候補が付くとは...アイツの所でサブトレーナーとして頑張った甲斐があったんだなぁ...」

 

そう言いながら彼の先輩?は涙目になりながら彼の肩をバシバシと叩いた、

 

「痛いッ!...痛いですって!それに彼女はまだ入学試験を受けてないんです、だから担当候補って訳じゃ無くて...色々と事情があって、手伝いをしてるんです!」

 

先輩に叩かれながら彼はそう答えた、

 

「そうか...まぁ、ライバルが増えるのには変わりねぇ...楽しみに待ってるぜ」

 

そういうと、先輩トレーナーは不敵な笑みを浮かべて去っていった、

 

「ごめんな...君は喋れないのに...先輩には俺が後で説明しとくよ」

 

本当に申し訳ない!と言いながら彼は僕に向かって頭を下げた、

違う、彼が悪いのでは無い、いくら慌てていたとは言え頭を下げながった僕が悪いのだ、彼が謝る必要は無い...

 

(僕が...悪いのにごめんなさい...)

 

僕達2人は暫く頭を下げ合っていた、

 

途中何人か通り過ぎていったウマ娘達に。なんだコイツら...みたいな目を向けられている事に気付き今度は恥ずかしさで頭が上げる事ができなかった、

 

ほんと...申し訳無いなぁ...

 

........

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

 

1人のトレーナーとウマ娘が出ていった部屋には真剣な表情をしながら電話をしている少女と女性がいた。

 

「...それはつまり!」

 

その少女...秋川やよいはそう言うと、パッと明るい顔になったがすぐさま真剣な表情に戻ると、咳払いをしながら

 

「ンッ...つ、続けてくれ」

 

と、電話の相手にそう答えた、

 

『はい、もう一度言いますが、此方の条件が呑めるので有れば、そのウマ娘に支援金をあげましょう』

 

「...その条件とは?」

 

電話の相手は鼻で笑う様に言った、

 

『簡単ですよ、今度行われる選抜レースで結果を残せば良いだけの話です、』

 

「しかし彼女は身体中の傷が治ったばかりで、しっかり走れるかもわらないんだぞ!それに...次の選抜レースは一週間後だ!流石に無理がある!」

 

と、彼女が言うが、電話の相手は冷たく

 

『そうですか、ではこの話は無かったとこに...』

 

と言いながら電話を切ろうとする、彼女は咄嗟に、

 

「待ってくれ!2日!2日時間をくれないか!彼女達と話し合いもしないで勝手に決めるのは良く無いだろう?」

 

と叫んでいた、

 

『確かに、それも一律ありますね』

 

「良かった...」

 

と言おうとした彼女の安心しきった言葉を遮る様に電話の相手は被せて言った、

 

『あ、そうそう、選抜レースに出る彼女には言わないでくださいね』

 

という言葉に、彼女は目を見開いた

 

「...!?な、何故だ?彼女にこそ伝えるべきであろう!」

 

電話の相手は笑いを堪えながら答えた、

 

        

『何故って...その方が面白いから、ですよ』

 

「ーーーーッ!?」

 

『では、失礼しますね』

 

ガチャ、っと言う音と共に受話器は彼女の手からするりと滑り落ち、

それが机にあたり、コトッ っという乾いた音が静かな部屋に響いた、

 

「...これで良かったのだろうか...私は...」

 

その質問に答える者は部屋には居なく、ただ、話中音が響くだけであった、

 

 

 




その方が(彼女が本気かどうか知れて)面白いから、ですよ



同期達をどうしようか迷ってます...オリジナルで言った方が良いのかな...
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