時系列は無印が終わった所からです。(絶唱しない辺り)
処女作なので温かい目で見守ってください。
「いつもの天井だ」
眠りから目を覚めるといつもの天井が広がっていた。
俺の名前は杉本空、今は高校二年生だ。とある事情で特異災害対策機動部と関係を持ちアルバイトとして特異災害対策機動部のオペレーターとして雇われている。まぁ、他にもあるけど。今日はやけに身体が重い。体調不良で身体が重いわけじゃない、理由は布団をめくればすぐに分かる。
そんな事を思いながら俺は布団をめくると銀髪でアホ毛がトレードマークの幼馴染の『雪音クリス』が規則的な寝息をたてながら俺の体の上で眠っていた。
そろそろ起きて朝ごはんを作りたいんだけど今起き上がるとクリスが起きてしまうからな。何とかしてクリスを起こさずにここから出たいんだがクリスの手が俺の服をギュッと握っていて話してくれそうにない。上の服を脱いでずり抜けようと考えたがクリスの大きな胸が邪魔をして抜け出せない。それにしても幸せそうな寝顔をしてるよなクリスは、少し前まではこんな幸せそうな顔をしては眠れなかったんだろうな。
「うっ、あれ……そら?」
「うんそうだよ。おはよう」
「本当だ……空が居る。今日も夢じゃねぇな〜」
するとクリスは俺の身体をよじ登ってきて俺の首に手を回して抱きついてきた。いや、ちょっとクリスさん、そろそろ起きて朝ごはんを作りたいんですけど……ちょ、柔らかいんですけど。
「クリスさんクリスさん、私そろそろ朝ごはんを作りたいのですので離してくれませんか?」
「別にいいじゃねぇか。朝ごはんくらいいつ食べてもよぉ」
「いやでも、クリスはお腹はペコちゃんなのでは?」
「今は空に抱きついていたい気分なんだよ。別にいいだろあたし達付き合っているんだから彼女の我儘くらい付き合えよ」
クリスは耳元で囁いた。絶対にクリスは絶対に狙ってやってるな、俺が耳が弱いって事をしって耳元で囁いて来やがった、ちくしょう抗えられない。それにさっきからクリスの甘い香りがしてきてうとうとしてきた。これは絶対に二度寝するな……
「今日はもう寝ようぜ」
「いや、今日はまだ始まったばかり……」スー
俺はクリスと睡魔に抗える事は出来ずに眠ってしまった。
目を覚ました時は12時を余裕に過ぎていた。そして未だにクリスが俺に抱きついて眠っている。俺は心を鬼にしてクリスのホールドを引っ剥がして下の階に降りて遅めの朝ごはん……いや、お昼ごはんを作った。
今日のお昼はナポリタンにした。まだクリスはお箸に慣れて居ないからフォークやスプーンで食べれる料理にした。麺が茹であがったくらいでクリスが起きてきてリビングに置いてあるソファーに座ってボーッとしていた。ナポリタンが完成してからお皿に装ってテーブルに並べてからクリスを呼んでから一緒にお昼ごはんを食べはじめた。
「クリスさん、朝ごはんがお昼ごはんになってしまったのですが」
「別にいいじゃねぇかよ、飯なんかいつ食べたって一緒なんだからよ」ポロポロ
「いやいやクリスさん、ご飯も食べる時間によってと変わるんだよ。決まった時間に食べないと太るよクリス」
「1日くらい飯を食べる時間が違ったくらいで太るかよ」ポロポロ
「そうだけど」
さっきからクリスはナポリタンの麺をポロポロと落としている。
この家でクリスと暮らすようになった晩御飯の時に気づいた。クリスはご飯の食べ方が下手な事に。クリスは8年前に親がバルベルデ共和国で爆弾に巻き込まれて亡くなってしまってクリスはその国の現地組織に捕虜となった。2年くらい前にクリスは日本に帰って来ていたみたいで、クリスは櫻井了子……フィーネに連れて行かれたようだ。この8年間の間はクリスはご飯の食べ方は教えて貰ってなかったようだ。勉強の方は櫻井了子さんが一般教養だけは教えてくれたようで、リディアン音楽院への編入する為の勉強は順調に進んでいる。クリスは元から勉強が出来るタイプだったから直ぐに覚えていった。
「クリス、頬にマッシュルームに付いてるよ」
「んっ、何処に付いてるんだ?」
「ほらここに」
俺はそう言ってテーブルの上に乗り出してクリスの頬に付いているマッシュルームを摘んでそのまま食べた。クリスは驚いた顔をして顔を真っ赤にして固まっていた。クリスは本当にカウンターに弱いよな。
「なっ、教えろよ!」
「今朝の仕返しだよ。それともう少し綺麗に食べるようにならないとね」
「別にいいだろ、飯は家で空としか食べないんだからよ」
「いやいや、リディアンに編入するんだから学校ではお弁当食べる事になるんだよ。同じクラスで友達になった人と一緒に食べる事になった時にまた顔がケチャップ塗れになったら笑い者になるよ」
「うっ。なら一人で食べればいいじゃねぇか」
「そんな寂しい事を言わないでよ。それに響ちゃんや未来ちゃん翼さんが居るんだから一緒にお弁当を食べようって誘われるよ」
「あのバカとあの人と未来なら来るだろうな……ならお弁当はあんぱんと牛乳にすればいい。だから食べ方くらい別にいいだろ」
クリスはさっきから頑なに断ってくる。クリスはガサツな性格だからご飯の食べ方くらいなんでもいいと思ってるだろう。ご飯の栄養バランスは俺がちゃんとやってるから大丈夫だ。もしもクリスが一人暮らしをする事になったら偏食になって居たかも知れないな……。今はクリスに食べ方を治す気にさせないと!
「そうか。でも俺はクリスと色々な所に行って美味しい物を食べに行ったりしたい!」
「え!?」
「デートや旅行に行って、その土地の美味しい物をクリスと一緒に食べたい」
俺はクリスに向けて真剣に言った。
クリスは動揺している。よし、ここが攻め時だな。
「放課後にアイスやクレープなどの甘い物を買い食いしたい。お弁当を作ってハイキングに行きたい。旅行に行ってクリスと一緒に色々と体験したい。クリスが失った8年を埋め合わせるくらい幸せな思い出を作ってあげたい」
「空。わかった、ちゃんと食べ方を直すからさっき言った事は絶対に守れよ」
「うん約束」
クリスと一緒に沢山思い出を作る事を約束した。その日からクリスは綺麗にご飯を食べるように頑張った。そして見事に綺麗にご飯を食べれるようになった。
クリスちゃんとイチャイチャするお話を書いてみたくて書いてみました。
色々と説明とかが下手な点や脱字に誤字もあると思いますので教えていただけると助かります。
オリ主紹介
杉本空 《スギモト ソラ》
年齢 17歳
職業 学生(高校2年生)
アルバイトをいくつか掛け持ちしていたが、今は特異災害対策機動部のオペレーターをしている。
趣味 料理と読書と旅行
特技 タイピングと資料作りと料理
両親は2年前のツヴァイウィングのライブでノイズによって殺された。そこからは一人暮らしをしていた。クリスが帰って来てからは一緒に暮らしている。
いくつかアルバイトを掛け持ちをしてお金を集めてクリスを探す為に使っていた。今は特異災害対策機動部でオペレーターをしながらクリスのメンタルケアーと日常生活のサポートをしている。
性格は温厚で優しい。特にクリスに優しくて他の人から甘やかし過ぎと注意される事が多い。
クリスとは幼馴染で恋人関係。クリスの両親と空の両親は仕事先で仲良くなりよく空の家に遊びに来ていた。クリスが帰って来た日にクリスに告白して付き合う事になった。
オリ主とクリスの過去はまた本編で紹介します。