死人の桔梗が幸せを得られる物語があったっていいじゃない。
常日頃からそんなことを考えていたので初投稿です。
Part1 キャラクリ~邂逅
少女OP視聴中...
「全ては一つの絆から始まった」
「混沌渦巻く戦国の世に集いし光と影」
「時を超えて散っていった、四魂の玉を巡って」
「新たな出会い、新たな戦いが今始まる!」
「タイムスリップ戦国御伽草子!」
「「犬夜叉!」」
BGM:親の声より聞いた犬夜叉メインテーマ
500年の時を越えて宿命の闘いに身を投じるRTA、はーじまーるよー。
今回プレイするゲームはこちらっ。
『犬夜叉RPG ~戦国惣譚録~』でございます。
昨今のるーみっくわーるどブーム再燃に乗っかる形で発売された本作は、原作のストーリーを実際の登場キャラもしくはオリジナルキャラで追体験が可能なアクションRPGであり、その自由度の高さから「114514回遊べるゲーム」として話題になりました。
私が今回のRTAで目指すのは、原作で涙無しに語れない結末を迎えた桔梗様と固い友情を結びつつ、彼女を生存させた状態で奈落をぶっ倒そうぜ!というものです。
ちょっと待って、恋愛ルートじゃないやん!桔梗を恋に落としてイチャイチャするシーンが見たかったからクリックしたの!という視聴者兄貴の方、センセンシャル!
私も当初はそのイチャラブRTAを目指していたのですが、通常プレイでもかなりの確率で失敗してしまう恋愛ルートをRTAでやるのはほぼ不可能であるとの結論から、半ば妥協という形で友情ルートを選ぶことをケツ意しました。
まあこっちのプレイでしか見れないイベントもあるし、ちょっとぐらい妥協しても……バレへんか。
ということでやっていきましょう。
なお、桔梗と共に旅をするルートは二週目以降でないと解放されないため、スタート画面で「続きから」のクリア済みデータをロードします。
スタートボタンを押すと同時に計測開始!
画面が明転してキャラクリエイトに移ります。
まず「オリジナルキャラでプレイ」を選択し、生まれは「現代」、性別は「女子」、年齢はかごめちゃんと同じ「15歳」に。
名前は入力速度を考慮して「ほも」……としたいところですが、昨今のRTA
従って名前は「本郷 百江(ほんごう ももえ)」ちゃんにしましょう。略してほもちゃんです!(本末転倒)
なぜ、男じゃないんだ……とお思いの方もいるでしょうが、これはな、誰でもそうなるんやって。
本作ではすべての登場キャラクターにステータスが設定されており、それぞれ「体力」「攻撃力」「防御力」「行動力」「霊力(妖怪の場合は妖力)」「精神力」というの6つのパラメータに割り振られています。
体力から防御力まではいわずもがな。行動力はキャラの基本的な素早さ。霊力は邪気の浄化など特殊攻撃や回復技の適正値。そして精神力は高いと敵に与えるダメージが安定し、毒や眠りなどの状態異常に掛かりづらくなります。
その中で最速タイムを目指す場合、「霊力」の値が重要になってくるのですが、性別を女性にすることで霊力の初期値に若干のプラス補正がつくようになります。劇中で桔梗が「刀では奈落を倒せない」と言っていたように、物理的な攻撃で奈落を倒すのは相当に骨が折れます。
だから、女性にする必要が、あったんですね(例の構文)
そしてここからが最大最多のリセポイント。初期ステータスの自動決定です!
本RTAに求められるステータスは「攻撃力」「行動力」「霊力」の3つ。特に霊力はMAX判定の「優」でないとRTAを始めることすらままなりません。
事実として、この条件を満たすためだけにここまで3桁のほもちゃんが冒険を始めることすらできずに犠牲となってしまいました。(リセは)もう十分堪能したよ……
頼む……頼むぞ!運命のダイス・ロール!!
……来たっ、来た、来たなぁ!ついに来ました、これはほぼ理想どおりのステータスです!
「霊力」は文句なしの優。「攻撃力」と「行動力」は優よりの良。それ以外は……ナオキです。
「体力」と「防御力」が劣判定なのでいわゆる紙装甲の状態になってしまいますが、敵の攻撃に当たらなければどうということはありません。「精神力」に至っては思わず『あ゛あ゛ゴミカスゥー!!〇ねぇー!!』と叫んでしまうほどの値ですが、本RTA攻略においてはそこまで大きな影響は無いはず。
つまりこれで始めない手はないですねぇ!
最後に設定するのは操作キャラの容姿ですが……これは比較的オーソドックスな初期アバター(女の子)で構いません。懲りだすとキャラメイクだけで軽く1時間はかかってしまいますが、完全に趣味の範囲です。
ちなみにデフォルトで出てくるキャラの容姿は犬夜叉ゲーの過去作「呪詛の仮面」の主人公ちゃんがモチーフになっています。懐かしいっすね……
さておき、これでようやくゲームを開始することができます。RTA走者としてはここまでの道のりは実に長く、険しい戦いだった。
それじゃイクゾオオオオ!!!!
はい、よーいスタート(棒読み)
ストーリーの始まりは現代の古びた神社から。ほもちゃんはかごめと同じくして、由緒ある神社の一人娘のようですね。
生まれを「現代」にしていると、主人公が戦国時代にタイムスリップするまでのあらすじがランダムで生成されます。
神社の古びた道具などを整理していたところ、拝殿に置いてあった銅鏡が不気味に光り、ほもちゃんは突然戦国時代へと誘われてしまいました。
タイムスリップ時特有の異空間を抜けた先に広がっていた光景は、草木が生い茂る大自然。
ほもちゃんは強い衝撃を受けて気を失っていますが、やがて誰かの声を聞いて目を覚まします。
1週目では選択の余地なく犬夜叉一行と出会うシーンなのですが、2週目ではここに4つの選択肢が現れ、それぞれのルートに分岐していきます。
▼私に向かってかけられた声。それに反応して、意識が鮮明になっていく。
▼そして、目を覚ました私の前に立っていたのは──
『犬の耳をぴょこぴょこと動かす少年だった』
『額に月の紋章を浮かべる、銀髪の美青年だった』
『白と赤の巫女服を纏う、美しい少女だった』
『禍々しい空気に包まれた、黒髪の男だった』
犬夜叉ファンであれば一目瞭然かもしれませんが、それぞれ上から
・犬夜叉
・殺生丸
・桔梗
・奈落
のルート分岐になります。殺生丸や桔梗はともかく、奈落ルートまであるとはたまげたなあ……
文字通りなんでもできるこのゲームにかかれば、奈落と一緒に世界を闇に包んだり、神楽や神無と仲良くなって奈落をハメ頃す(意味深)なんてことも出来ちゃいます。自由度高いってレベルじゃねーぞオイ!
もっとも今回は桔梗ルートで打倒奈落を目指すため、選択肢としては上から3番目を選びます。殺生丸ルートや奈落ルートを見たい人はこのゲームを買って一緒にプレイ、しよう!(媚を売る)
さて、ゲーム画面では目を覚ましたほもちゃんが桔梗との邂逅を果たしています。第一印象は何より大事なのでちゃんと挨拶をしておきましょう。
おはようございまーーーす!!!(一門伝統の挨拶)
「気がついたようだな。見たところ怪我は無いようだが……成る程、村のものたちが言っていたとおり、随分と不可解な格好をしている」
はい、こんな感じで初期桔梗様はプレイヤーに対して警戒心をビンビンに募らせています。
それというのも、桔梗ルートでは原作の時系列的に彼女が死人として復活した直後からスタートしているため、桔梗個人としてもまだ色々な問題が拗れている真っ最中なんですよね。
初めて愛した人に裏切られ(たと思い込み)、失意のまま四魂の玉と共に死を選んだと思ったら、50年後の時代に死人として突然蘇ってしまったのですから、以前どおりに振る舞えという方が無理な話なんですけど。
ともかくほもちゃんが自身に起きた事の顛末を話すと、敵意は無いということが伝わってくれたのか、桔梗が近くの村に案内してくれます。
さあ、ここからようやくRTAの本領を発揮していk──今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
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「桔梗さま、村の外れに奇妙な服を着たおなごが倒れておりました。物の怪のたぐいやも知れぬと、我らでは手を出せず……なにとぞ、お力を貸して頂けませぬか」
私がこの地に居着くようになってから、丁度ひと月が経った頃のこと。村の者からそんな話が舞い込んできた。
今の私は人ではない。この体は土と骨で出来た紛い物……いわゆる死人という存在だ。
四魂の玉と共にあの世へ旅立ったはずの私の魂は、巡る因果によって再びこの世へ戻ってきてしまった。
そして……蘇った私の目の前には、誰よりも愛し、憎んだ男が居た。
──犬夜叉。
なぜ、おまえが生きている。私の負った傷に覚えがないなどと、そんな嘘を平然とつける。
怒りに身を任せた私は、老いた楓の諫言に聞く耳すら持たず、今度こそ奴を滅するべく弓を引いた。
しかし……所詮は紛い物に過ぎないこの体。あと一歩というところで、死魂が抜け落ち、力を失ってしまった。
その後崖から滑り落ち、ひとり生き延びてしまった私は……あてもなくさまよい続け、この小さな村に行き着いた。
彼らはよそ者の私を拒むことなく迎え入れてくれた。
今ではこの地に時折現れる妖怪を滅したり、子供たちへ傷などに効く草花のことを教えている。
「……分かりました。行ってみましょう」
そのような恩を受けている身として、まさか村の人々の頼みを聞かぬ訳にはいくまい。
私はかの者が倒れているという村の外れへと向かった。
「もし、そなた……大丈夫か?」
道に横たわっている少女に声をかける。
年はおそらく、私より少し下。
村の者が声を揃えて奇妙と言っていたその服装は、私の生まれ変わりだというあの女が着ていたものによく似ていた。
あいにく妖気は感じられないため、彼女が人を装った妖怪であるということは無いのだろうが……
「う…ん……クォクォア……」
やがて目を覚ました彼女──百江、と名乗っていた──から詳しく話を聞いてみれば、なんと今から五百年後の時代から来たのだと言う。
「俄かには信じがたい話だが……」
それでも、すべてが嘘であると断言することは出来なかった。
私自身、死人として五十年後の世に生き返った身だ。彼女を否定してしまえば、それは即ち自分という存在をも否定することに繋がってしまう。
そんな風に考えた私は、一先ずこの者にかかる問題を先送りとし、村に連れて帰ることにした。
「もしあなたが居なかったら、そのまま行き倒れになるところだったよ。ありがとうございますやでホンマ、私からしたら」
「その変わった口調も、"みらい"とやらの言葉なのか…?」
変わり者の少女、本郷百江。
彼女との出会いが、死人である私の運命を大きく狂わせることになろうとは。
この時にはまだ、思いもしなかったのである。