犬夜叉RTA 桔梗救済ルート   作:パプリオン

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(昨日早朝、感想欄を眺める肉丸)

「……あれ、どうして夜7時に投稿予定だったPart21の感想を貰ってるんだ?みんな予知能力者か何か?」

(障子を開けてガバ警察2人登場)

「おまえなに予約投稿ガバってんだよぉ~、ああん?」

「なんでPart21を0時に投稿してんだよ~」

「あっ……あっ」

「ちょっと、夜勤入れてやるから来い!(社畜)」
 


Part22 消えた奈落の手がかり~煉獄鬼と炎蹄

月に照らされた夜空のもと。

 

神楽と神無は奈落の命に従い、赤子を連れて自分たちの根城を目指していた。当の赤子は力を使い果たしたのか、あるいは百江の心の内によほど嫌なものを見たのか、目を閉じたまま微動だにしていない。

 

「そいつ、眠っちまったみてえだな。ったく、一時はどうなることかと思ったぜ」

 

「神楽……どうして?」

 

「あん?なんだよ、藪から棒に」

 

「鏡さえ無事なら、それでよかった。私の代わりは……いくらでも生み出せるから」

 

つい先刻のこと。神無が百江の人質となった際に、神楽が攻撃を躊躇した出来事を指していた。

神楽にとって姉にあたる神無だが、普段は必要なこと以外の不要な会話は存在せず、他人の行動に疑問を持つなどということはあり得ない。そんな彼女からまさかの言葉が出たことに神楽は内心で軽く驚きつつ、ありのままを伝えようとする。

 

「別に理由なんかねえよ。ただ、あたしがそうしたいと思ったからそうしただけさ」

 

「……」

 

「……はぁ。ほら、とっとと行くぜ。奈落も随分とお冠みたいだからね」

 

それきり背中を向けた神楽の後ろで……神無は服の中から二つの飴玉を取り出し、月夜の明かりへ照らし映した。

百江はなぜ、これを自分にくれたのだろうか。神楽はなぜ、自分を助けようと必死だったのか。

見たことの無い包装を破り、不思議な味のする飴玉を口にした神無の中で……得体の知れぬ感情が芽生えようとしていた。

 

 

 

※※※※※※※※※※

 

 

 

「だいたいおまえは、出会った時からのらりくらりと…!」

 

(桔梗様のお説教)まだ続いてる!!RTA、はーじまーるよー。

 

いや~、それにしても今回の説教はかなり長いですね。一体何が彼女の逆鱗に触れてしまったのか、コレガワカラナイ。

 

たしかに前回を冷静に振り返るとかーなーりーヤバい状況だったのは確かです。油断して神無にやられた時なんかはさすがにGAMEOVERを覚悟していました。

しかしどういうわけか赤子の読心術は失敗に終わり、紆余曲折あって難を逃れることに成功。これははっきり言って運が良かっただけです。普通なら間違いなくリセ案件ですよリセ案件!(AMMHRK)

 

一門にあるまじき運の良さ+114514810893点としたところで、桔梗の方もようやく落ち着いてくれたことですし、旅を再開しようと思います。とはいえ奈落の気配が再び絶たれてしまったため、まずはその手がかりを入手しないといけません。

 

よって次にほもちゃんたちが向かう先は、山道を辿った地に佇む仏寺です。この場所には妖怪封じで名を馳せた高僧"神泉和尚"が居たのですが、直近に『赤子を抱いた女妖怪』に襲われ逝去したとのこと。一体誰の仕業なんだ……(すっとぼけ)

 

とにかくこれで敵の尻尾を掴むことができたので、早速やつらを追いかけたいところなのですが……その前にちょっと寄り道!

神泉和尚が亡くなったことにより、かつてこの地に封印されていた妖怪──炎蹄と煉獄鬼が復活しますので、そいつらと戦っていきます。目つきの悪いギャロップみたいなやつが炎蹄、かませ感満載の見た目をしているのが煉獄鬼です。

一見すると無駄足な行動に見えますが、実はこれにより後々の展開で大きな時間短縮を図ることが可能なんですね。

 

「かなりの妖気だ……侮れぬ相手だな」

 

今のは炎蹄についての桔梗コメントです。炎蹄はその名のとおり炎を操る馬の妖怪で、その攻撃力もさることながら、特筆すべきは『最速』の名を冠する瞬発力にあります。ようするにアホみたいに素早いってことです。

本RTAではこの炎蹄を仲間にするチャートを組み入れています。そのための条件達成はなかなかにシビアなのですが、時間短縮の面において爆速炎蹄くんを味方につけない手はありません。なのでちゃんと仲間に咥え入れろ~?

 

なお、時を同じくして復活した煉獄鬼については……ナオキです。こいつの顔を即座に思い出せる人は、相当な犬夜叉ファンであるに違いありません。

アニメ版では神楽を俺の嫁扱いして「強そうには見えない」とバッサリお断りされ、炎蹄に見限られた挙句白童子のかませ役に成り下がったクッソ哀れな妖怪です。ただし炎蹄と合流されてしまうとそれなりに厄介な敵となってしまうので、ここでさっくりと倒しておきましょう。

 

「ん?なんだおまえら。ひょっとしておれを封印した坊主の仲間か?」

 

そうだよ(適当)

こいつの会話を最後まで聞いていると炎蹄が来ちゃうので、今のうちに弓を構えてっと。

 

「げへへ……おれは久々に目覚めて腹が減ってんだ。まずはおまえたちを八つ裂きにして食ってやぐぎゃあああっ!!!」

 

▼煉獄鬼 を倒した!

▼1000 の経験値を獲得!

▼金 600文 を手に入れた!

▼骨喰の薙刀 を入手した!

 

はい。こんな感じで煉獄鬼は瞬殺可能です。げへへなんて笑うやつが強いわけないだろ!いい加減にしろ!

 

しかしここで武器を入手できたのはたいへんうま味です。この『骨喰の薙刀』は本来白童子に渡るはずの武器だったのですが、攻撃力に優れていながら非常に扱いやすく、スキルを組み合わせることで最終戦まで通用する一線級の代物です。叢雲牙みたいにぞんざいな扱いはせず、大事にしていこうな!

 

で、戦闘はまだ継続中です。

ご主人を失ってお怒りの炎蹄が突っ込んできますのでこれを回避。すぐさま反撃に移りたいところですが、そう簡単には行きません。

 

前述のとおり、こいつの瞬発力は並ではないため、破魔の矢など"狙いを定めて放つ"系の攻撃はまず命中しません。仮に桔梗と炎蹄がタイマン勝負をした場合、桔梗は相当な苦戦を強いられることになります。

近接・格闘戦に持ち込めれば攻撃を当てられるようになりますが、そもそも炎蹄が遠距離タイプの攻撃手段しか持ちえないため、滅多なことでは近づいてくれません。

ここまで言えばいかに炎蹄が倒しづらい敵であるかがお分かりになるかと思います。

 

そして……その上で炎蹄を仲間にするには、以下3つの条件をすべて満たすことが必要になります。

 

・炎蹄に一撃で500以上のダメージを与えること。

・炎蹄よりも先に煉獄鬼を倒すこと。

・炎蹄の体力を90%以上減らすこと。

 

2番目の条件は既にクリアしていますが、残る二つの条件に関しては、

「必殺技クラスのダメージを与えたうえで」

「誤って炎蹄を倒さないようにダメージコントロールする」

必要があるんですね。

 

相手が強いので必死に戦わないとやられてしまいますが、攻撃に気を取られるあまり完全に倒しきってしまうと仲間にできなくなります。つまりそこのバランスを上手く取りながら戦闘を行わねばなりません。これがなかなか、難しいねんな。

 

ですが今回に限っては、運の良いことに煉獄鬼から骨喰の薙刀を入手しています。これを使用することで超余裕!に条件をクリアすることが出来るはずなので(出来るとは言ってない)、今からその方法をお見せします。

 

まずは武器を『大弓』から『骨喰の薙刀』に変更!

したらばメニュー画面を閉じずにスキル習得画面へゴーゴー!(NSKW先生)

久々に出てきたスキルツリーを慈しむように眺めつつ(微ロス)、攻撃系統の個別武器スキル『波撃』を取得します!

これにより近接武器から衝撃波を出せるようになったので、お次は霊力系統の最下層へ移動し『???』となっているスキルを選択しましょう。

 

これはいわゆる隠しスキルというもので、複数個の特定スキルを獲得することで新たに取得が可能となるものです。今回の場合は『波撃』に加え、以前獲得していた『浄化術 参』のスキルがトリガーとなっていたので、労せずして『???』の解放に成功しました。

そして『???』の正体は、かつての巫女──翠子様が得意としていた必殺技『破魔の竜巻』です。この技については以前にも少しだけ触れていましたが、これによって近接武器からでも破魔の力を持った波動を打ち出せるようになります。

 

それじゃあ早速ブチ込んでやるぜ!ホラホラホラホラ!!

 

「まさか、その技は…!」

 

桔梗が驚くのも無理ありません。破魔の力を宿した攻撃は、通常『神具』と称される弓矢や神楽鈴などから放たれるのが一般的であり、刀剣や薙刀からその波動を出すことは至難の業とされています。だから原作でも、伝説的な巫女と称されていた翠子しかこの技を扱うことができなかったわけですね。

ちなみにNPC桔梗の場合でも、しっかりと成長させて段位を上げていけば使えるようになります。今回はチャート上披露してもらう機会はありませんが、刀からガンガン霊力を飛ばしまくる桔梗様の姿は必見ですよ。

 

そんなことを言っている間に破魔の竜巻が炎蹄に命中しました。

放たれた衝撃波には、なんと敵へのホーミング機能が付いています。それによりちょこまかと動く相手に対しても抜群の命中率を誇ります。そして今回は相手が純粋な妖怪だったということもあり、攻撃力は絶大。一撃食らわせただけで半分近くの体力を削ることに成功したので、一連の動作をもう一度繰り返しましょう。

 

……ヨシ!

クリティカルも出ず、炎蹄の体力をミリ単位で残すことに成功しました。これで仲間加入イベントが自動的に発生してくれますので、最後の選択肢だけ間違えないようにしましょう(1敗)

あ、あと桔梗にも攻撃させないよう待機の指示を出すことを忘れずに!!(7敗)

 

▼炎蹄は吐き出そうとした炎を収め、私に向かって背中を向けた。

▼力を示したことで、乗り手として認めてくれたらしい……

▼炎蹄を仲間にしますか? はい/いいえ

 

もちろん『はい』を選択ゥ!

私たちとお友達になるんぜよ!(薩長同盟)

 

▼炎蹄が新しく仲間に加わった!

 

やったぜ。

これでほもちゃんは理論上最も早い移動手段を手に入れたことになります。

炎蹄くんはその体の大きさもあり複数人を背中に乗せることができるため、これ以降はマップ上の移動時間を1/5ほどに短縮させることができます。まるで赤兎馬みたいだぁ……(直喩)

また炎蹄を手に入れたことで、後に生まれる白童子側の戦力も大きく低下することに。これで奈落との三つ巴戦が長引かなくなるので一石二鳥、どころか三鳥四鳥にも値する効果を発揮してくれます。

 

本作ではこういった些細な行動が後の展開に大きく影響を与える時があるので、つい色んな行動を試しがちになっちゃうんですよね。そういった積み重ねがタイムの短縮に繋がるってそれ一番言われてるから。

 

超久々にRTAっぽいことをしたところで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

※※※※※※※※※※

 

 

 

伝説の巫女……"翠子"の話は、若輩者の私とて聞き及んだことがある。

 

かの巫女は今より五百年を遡る時代に生まれ、日夜迫りくる妖怪との戦いに明け暮れていたという。

翠子の力を恐れた妖怪たちは、彼女に浅ましい想いを抱く人間の男に集合体として取り付き、翠子の強大な霊力に対抗しようとした。

翠子と妖怪との決戦は七日七晩続き、その果てに翠子は力尽きた。しかし翠子は最後の力を振り絞り、妖怪の魂と自らの魂を結合させ、体の外へ吐き出した。

それが今に伝わる"四魂の玉"の由縁であるとされている。

 

そして翠子は、千年に一人と称されるほどに強大な魂と霊力を保持しており、刀剣から破魔の一撃を繰り出すことができたそうだ。

通常刀や薙刀に霊力を込めるという行為は、破魔の矢を射るより遥かに難しいことであるとされている。かくいう私とて、未だその極地には至っていない。

 

だからこそ、百江が先の戦闘で突発的に放った技──破魔の竜巻を目の当たりにして、私はたいそう驚いた。炎蹄が百江を主人と認め、新たに仲間に加わったという事実が吹き飛んでしまうほどに。

 

 

 

彼女の強さは生まれついてのものなのか、はたまた高名な巫女の血筋を引いているのか……そんなことを考えているうちに、一つの推測が脳裏をよぎった。

 

それは、百江が翠子の生まれ変わりであるかもしれない、というものだ。

 

かごめは私の生まれ変わりとして、四魂の玉の因果に巻き込まれる形で時代を遡ってきたのだという。だとすれば、同じくしてこの時代に導かれたという百江が四魂の玉を生み出した翠子と関わりがあったとしても、不思議な話ではない。

 

もちろんこれは想像の一端に過ぎず、彼女が翠子の生まれ変わりであると証明する手立ては存在しない。全てが思い過ごしという可能性も大いにあり得るだろう。

 

だが……真実はどうあれ、そう思わせるに足りえてしまうのが百江という人間なのだ。

 

 

 

これより先、奈落との闘いは、ますます熾烈を極めたものへ変わっていくだろう。

その闘いに百江を巻き込んでしまうことには、依然として心苦しさを感じている。

 

だけど、それを理由に彼女を突き放すようなことは、もうしないと決めた。私と共に闘って欲しいと、精一杯自分の想いを伝えた。

 

同じ道を進んでくれる、大切な仲間。

 

それが、私にとっての本郷百江という存在なのである。





ちなみにほもちゃんは翠子とは一切関係ありません。ネット文化にほんの少しだけ汚染されているTDN女の子です。
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