犬夜叉RTA 桔梗救済ルート   作:パプリオン

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Part3 死魂~深い森の中で

 

「みんなおいで。草の見分け方を教えるから」

 

「はーい!」

 

「桔梗さま、これ薬草でしょ?」

 

「ああ、これは前にも採ったことがある。よく覚えていたね」

 

「ねぇねぇ桔梗さま、それじゃあこっちは?」

 

「それは鬼灯。煎じて使えば熱を下げることができる便利なものだ。覚えておくといいよ」

 

18歳の桔梗様からバブみを感じてオギャるRTA、もう始まってる!

 

前回はランダムエンカウントで登場した屍舞烏を倒し、ほもちゃんがようやく戦国時代の日常に慣れてきたところからスタートです。

 

今日はいい天気☆

ということで、村の子供達と一緒にお出掛け。

 

皆でしばらく薬草の選別をしていると、二人組の僧侶が現れました。そのうち一人の方はかなり徳の高い人物らしく、桔梗が普通の人間でないことに感づいてしまいます。

 

「これは破魔の経文でな、妖が触れるとたちどころに正体を現すという」

 

「……」

 

「拾っていただけぬかな?」

 

なんか空気悪くね?

 

ということでここはほもちゃん自ら経文を拾って差し上げましょう。

はい、落としましたよお坊さん。もしよければ逆さ吊り、鞭責めの拷問をしてあげますけどどうですか?(HRN店長リスペクト)

 

「む、これはこれは……」

 

巫女でなくお前の方が噛みついてくるのか……(困惑)という顔をしてきますが、そんな視線は華麗にスルーするー(激ウマギャグ)

なにせ桔梗に任せるよりもこちらの方が早いので。

 

「……さあみんな、戻ったら薬草の煎じ方を教えるからね」

 

「うん!早く行こう、桔梗さま」

 

「ほら、ももえおねーちゃんも!」

 

おっ、そうだな。じゃけん拠点に帰りましょうね~。

 

 

 

さて、この日の夜はうっかり寝てしまわないように暖をとりましょう。ここから先は怒涛のイベントラッシュです。見逃すんじゃねえぞ……

 

▼なんだろう……この胸騒ぎは。

▼とても嫌な予感がする。行ってみようかな。

 

ほもちゃんは霊力のステータスが高いため、妖怪が現れたり悪いことが起きたりする前触れを"予感"として感じ取ることが出来ます。

 

外に出たらマップ上で青白く点滅している場所に向かいましょう。

 

「巫女どの。おぬし死人であろう」

 

「……見逃しては貰えませぬか?」

 

「そうはいかぬ!」

 

村から少し離れた水辺にやって来ると、昼間にちょっかいをかけてきた僧侶が桔梗を襲うシーンに遭遇します。

僧侶の方は「おぬしの魂を救ってやる!」とか言ってますが、法術で召喚した龍の式神を使って桔梗の体を締め上げているので、誰がどう見てもこっちの方が悪人です。

このまま何もしなくても桔梗が呪い返しで僧侶をSATSUGAIすることになるのですが、それを呑気に待っている暇はありません。気づかれないように背後へ回って襲撃しましょう(ゲス)

 

ほも の ふいうち!

 

いちげき ひっさつ!

 

ぼうず は たおれた!

 

やりました。後頭部に思いっきり一撃を食らわせてやりました。僧侶は何も言わず前のめりに倒れこみ、術者が気を失ったことで具現化していた式神も消滅していきます。参ったかこんにゃろーめ!

 

「おまえ、私を助けてくれたのか…?」

 

いやじぇじぇじぇ助けたとかそんなことは。桔梗くんはハゲみたいなもんやし(暴言)

それよりも……

 

▼桔梗の周りを白く光る妖怪が何匹も漂っている。

▼ひょっとしたら私は、見てはいけないものを見てしまったのかもしれない。

 

ほもちゃんが言葉を呑み込んだことを察したのか、桔梗はどこか寂しげな表情を浮かべています。彼女からすれば、隠していた秘密がバレてしまったことに対する負い目のようなものがあるのでしょう。

僕は別に気にしませんけど(EBO構文)

 

「そこにも、誰かいるのだろう」

 

どうやら偶然にもこの場に居合わせてしまった人物がもう一人。桔梗は草木の僅かな動きでそれを見抜いたようですね。

茂みから恐る恐るといった感じで出てきたのは……この村で桔梗を姉のように慕っていた『小夜』という少女でした。冒頭の薬草探しのシーンで桔梗にベッタリだった女の子です。

 

「小夜……ごめんね。恐い思いをさせてしまったね」

 

「桔梗さま……」

 

震えている彼女を慰めるかのように、桔梗が小夜ちゃんの頭を撫でています。この根源的な優しさこそが桔梗の本質であり、皆が桔梗に惹かれる魅力なんでしょうね。

 

どれ、私も小夜ちゃんを慰めに行きますよーイクイク……

 

「ヒッ!」

 

ヌッ!?何故だかほもちゃんが滅茶苦茶ビビられてしまっています。桔梗の後ろに隠れちゃったりして……なんで?確か原作では桔梗のほうが小夜ちゃんに怖がられていた筈なんですけど……

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

このまま何もしなくても、桔梗が呪い返しで僧侶をSATSUGAIすることになるのですが、それを呑気に待っている暇はありません。気づかれないように背後へ回って襲撃しましょう(ゲス)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

あっこれかあ!

今回僧侶を戦闘不能にしたのは桔梗でなくほもちゃんだったので、そらビビられますよね。

 

すみませんでした(団長)

 

「小夜、私はこれからある場所へ行かないといけない。そこはとても遠い所だから、きっとこの村に戻ることは無いだろう」

 

「そんな……だって、何処にも行かないって約束したのに!」

 

「ごめんね。でも、小夜には私が知っていることをたくさん教えたから、きっと大丈夫。

皆と助け合って生きていくんだよ。いいね?」

 

「……うん。ぐすっ……分かった、桔梗さま…!」

 

ご覧のとおり、小夜が桔梗を怖がらないとちゃんと別れを言うシーンが追加されます。

予期しえぬエモ。想定外の会話挿入によるガバ。この二つを足し引きすればさしずめプラマイゼロと言ったところでしょうか(白目)

 

「おまえともここでお別れだ。短い間だったが、一緒に居て悪い気はしなかった。

おまえが元の世界に戻れることを陰ながら祈っている。さらばだ……百江」

 

初めてほもちゃんの名前を呼んでくれたと思ったら、桔梗の体が死魂虫によってふわりと浮いていきます。文字通り犬夜叉との決着をつけに行くつもりなのでしょうが……

 

▼桔梗は死魂虫に乗り、どこか遠い場所へ行こうとしている。

▼桔梗の後を追いかけますか? はい/いいえ

 

ここは当然の権利のように「はい」を選択。ちゃっかりしっかりと桔梗を追いかけましょう。

「いいえ」を選んだ場合、「本当に追いかけなくてもよいですか?」という内容の選択肢が2回ほど出てきたのちに、特殊エンディング『村人として生きていく』を迎えることになります。

 

明日には死ぬかもしれないこの世界で村人として生きていくだって?俺は、嫌だね…!

 

というわけなのでそこのお坊さん、起きてください。

 

……起きてー。

 

……起きろ!!(豹変)

 

「ん…な、何だ!?先ほどの死人はいずこへ……」

 

お坊さんが急に寝始めるからどっかに行っちゃいましたよ。私が追いかけときますから、代わりに小夜ちゃんのこと、責任持って家まで送り届けてあげて下さいね。

 

「おぬしは一体何を言って……ま、待たれよ、どこへ行く!?」

 

待たれよと言われて待つRTA走者はいません。

僧侶に後のことを託したら、さっそく桔梗の元へ行きますよ~イクイク…ヌッ!

 

ゼェハァ…ゼェハァ(ホォン!)…アアッ!ハアッ!…ハッ イキスギィ!

 

息を荒らげながら走っていると、いきなり見えない壁に正面衝突してひっくり返ってしまいました。どうやら桔梗が作った結界にぶち当たってしまったようですね。

 

ここはスキル「結界破り 壱」を予め取得しておくことで、衝突せずに通り抜けることが出来ます。

 

じゃあなんで今思いっきりぶつかったのかって?

 

 

 

……カチッ(密かにスキルを取得する音)

 

 

 

一時的に気を失うという微ロス(約1分)もありながら、何とか桔梗の元へ辿り着くことができました。

 

「おまえ、どうして…!まさか結界をくぐり抜けて来たのか?」

 

ええ、鮮やかにくぐり抜けて(正面衝突して)きましたとも。

 

「そうか……だがすまない。私の用事が終わるまでは、大人しくしていてくれ」

 

桔梗は言うが早いか、側に付き従っている死魂虫の力でほもちゃんを拘束してきます。

なにすんだお前、流行らせコラ!ムーミン野郎お前流行らせコラ!(意味不明)

 

そのまま暫く待っていると、ほもちゃんと同じように結界を突破してきたかごめがやって来ます。

しかし、直後ほもちゃんと同じように死魂虫の力で木に括りつけられてしまいました。デジャブかな?

 

こうなるとあとは犬夜叉の到着待ちになります。

初期の桔梗様は典型的なヤンデレ思考で、「犬夜叉を道連れにして自分も死ぬ」ことを本気で画策しています。しかしこれは『イベント発生時にかごめがいる』ことで100%の確率で阻止できるのです!(ワ〇ップ調べ)

 

犬夜叉に死を迫る桔梗に対して、「冗談じゃないわよ!犬夜叉に触らないで!!」とかごめがブチギレることにより、桔梗の死魂が抜かれて犬夜叉が正気を取り戻す……というのが原作に沿った流れです。そのため行動不能でも全く焦る必要はありません。

丁度ほもちゃんの隣には同じく死魂虫で縛り付けられたかごめがいますので、今のうちに挨拶でもしておきましょう。

 

はいこんちゃーす。ほもと申しまーす。よろしくおなしゃーす。

 

「え?えっと、私は日暮かごめ……って、今は呑気に自己紹介なんてしてる場合じゃ…!」

 

いやでも、ここで知り合っておかないと後のチャートに支障をきたしちゃうから……(メタ発言)

 

「ねえあなた、ひょっとして桔梗と知り合いなの?だったらお願い、一緒に桔梗を説得して!

桔梗は犬夜叉に裏切られたって思い込んでる。だけど本当は、奈落っていう妖怪に騙されていたのよ!」

 

はえ~それは知らんかった(大嘘)

だけどかごめがいる限り桔梗の企みは確定で失敗するんだから大丈夫だって安心しろよ~。

 

「桔梗っ…!」

 

そして──ここで悲痛な叫びと共に、本作品の主役である犬夜叉が登場します。

かごめと桔梗の両方を好きになってしまったことで、後に数々の修羅場を生み出すことになる『嵐を呼ぶ二股男』です。皆さん覚えておきましょうね。

 

「女の死魂を集めていたのは、やはりおまえだったのか……」

 

「この体は、土と骨で出来たまがいもの。足りぬ部分は亡者の魂で補うしかない」

 

原作でもそうだったのですが、やはりこの二人が揃うと独特な雰囲気になりますよね。他人を寄せ付けない空気感と言いますか。

 

「犬夜叉、私がおぞましいだろう。おまえへの怨念に突き動かされ、死者の魂を纏って生き続けている、この私が……」

 

「ばかやろう。そりゃ、おまえはおれのことを憎んでるかも知れねえけどな。

おれは一日たりとも、おまえのことを忘れた日はなかった!」

 

ちょっと熱いんじゃないこんなところで~!(デリカシー0)

 

このシーン原作と合わせてもう3ケタ回数ぐらい見ているんですけど、何回見ても愛しさと切なさが絶妙に融合してて"イイ"んですよね。お互い触れ合いそうで触れ合えない距離感というか、もうたまらないんすよね……(オタク語り)

 

「それは……本当、なのか?」

 

「桔梗、おれは──」

 

▼その時、桔梗の唇が犬夜叉に優しく触れた。

▼……き、キスだ。桔梗が犬夜叉にキスしてる!!

 

突然の出来事に大興奮のほもちゃん。地の文が荒ぶっていることからその動揺ぶりが分かります。

かくいう私も、このシーンを当時生で見たときは大興奮してしまいました(自分語り)

 

「え、ええっ!?」

 

そしてこれには隣のかごめちゃんも苦笑い……どころか茫然自失の状態。そら(いきなりこんな光景見せられたら)そうよ。

 

「生きている時に、こうしたかった……」

 

「桔梗。おれはどうしたらいい?おまえのために、何をしてやれる?」

 

「私たちはもう、あの頃へ戻ることはできない。だから、もう少しだけこのままで──」

 

「ああ……分かった」

 

静寂の中、互いに抱きしめあう二人。

このままラブ&ピース!みんな解散!といきたいところですが、ストーリーの都合上そういうわけにもいきません。

 

「犬夜叉──もう離しはしない。私と共に、地獄へ来い…!」

 

電気が弾けるような音と共に、いきなり二人が立っていた地面が裂け始めました。桔梗は犬夜叉を道連れにして死ぬつもりです。当の犬夜叉は既に半分意識を失っており、拳で抵抗することも出来ません。

 

さあかごめ、君の出番だ。あのヤンデレ桔梗を一喝してやんな!

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

…………

 

 

 

すいませへぇ~ん、二人とも半分ぐらい地面に埋まってるんですけど。ま~だ時間かかりそうですかね~?

 

 

 

※※※※※※※※※※

 

 

 

「ねえ、聞いてよ桔梗!五十年前にあんたと犬夜叉を罠にかけた奴がいるの!そいつが、奈落ってやつが本当の仇なのよ!だから──」

 

「それがどうした。仇なぞ討ったところで、この身は生き返りはしない」

 

死人の望み。それは、再び人としての命を得ること。

 

無論、叶わぬ願いであることは承知している。

 

なればこそ、私の望みはただひとつ。

 

愛と憎しみ──二つの相反する感情を持つ犬夜叉に、私という存在を永遠に刻みつけることだ。

 

そうすれば私は、止まった時間の中で命を得る。あやつの心の中に、生き続けることが出来る。

 

心を結びつける感情の中で、恨みに勝るものはない。

 

逃すものか。忘れさせるものか。

 

愛するのであれば、私の怨念を愛せ。

 

私は、苦悩に陥るやつの心を愛おしむ。

 

 

 

さあ、一緒に逝こう。犬夜叉──

 

 

 

「ちょちょ、ちょっと待って桔梗!ストップ、タイム!」

 

「……なっ、おまえ!?」

 

突然後ろから掛けられた声に、私は思いがけず呆気に取られた。

死魂虫で縛り付けていたはずの百江が、どういうわけか拘束を完全に抜け出した状態で、私のすぐ後ろに立っていたのだ。

 

そして……

 

「あーもうっ、こうなったら仕方ない。目覚めよ犬夜叉ァ!!」

 

あろうことか気を失っていた犬夜叉の頭に、おもいっきり拳骨を振り下ろしたのである。

 

「いっ……てえ!な、なんだっ!?」

 

犬夜叉は自分の身に起きた出来事を飲み込めていない様子だったが、かごめを見つけるや否や、そちらの方へと駆け出していく。

 

あと、一歩の所だった。

 

それなのに……

 

 

 

「これはやってしまいましたなぁ……

 

ああもう逃れられない!

 

どうすっかな私もなぁ……」

 

 

 

すべてをひっくり返した当の本人は、ぶつぶつと奇妙な独り言を漏らし続けていた。

 

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