──目を開けると、そこには生前に見た光景と同じ世界が広がっていた。
自らの命と引きかえに、奈落を滅する道を選んだ琥珀。
四魂のかけらを奪われたことで自分は死に、奈落は完成した玉ごと浄化される。
そのはずだった。
「あね……うえ…?」
「琥珀……琥珀っ!!」
だけど……気付くと自分が居たのは、誰よりも慕っていた姉の腕の中で。
ただただ困惑することしかできない琥珀の頬には、珊瑚の大粒の涙が伝っていた。
四魂のかけらを失ったのに、どうして生きていられるのか。その答えが出ないまま呆然とする琥珀を、珊瑚は一層強く抱き締める。
姉の優しい温もりを得て、琥珀はようやくこれが現実のものであることを自覚した。
しかし、想定外のことばかりが起きている現状。思考をまともに働かせることもできず、琥珀としても返す言葉が見つからない。
「そうか……そういうことか。桔梗、きさま…!」
上空から聞こえてきた、怨敵の声。当然ながら奈落は健在のままでいて、琥珀はその事実に歯噛みしながらも、話に出た桔梗のことを凝視する。
──何故自分は生きていられるのか。桔梗さまはおれが持っているかけらを使って、奈落を浄化するつもりではなかったのか。
琥珀の中で湧いて出る疑問。寡黙を貫く桔梗の代わりに答えを出してくれたのは、全ての事情を察した珊瑚だった。
「桔梗……あんたは奈落を滅するよりも、琥珀の命を救うことを選んでくれたんだね?」
琥珀は思わず息を飲んでしまう。
桔梗にとって、奈落は因縁の相手だったはずだ。奴を倒すためならば、たとえ非情であると謗られようが、どんな手も尽くす。翠子の意思によってその事実を知らされていた琥珀は、文字どおりに命を懸けて奈落を滅さんとしていたのだ。
だけど結局、捨て身の復讐が果たされることは無かった。それどころか、四魂の力で生き延びていたはずの自分が、かけらを失ってもなお生きている。
桔梗の光は奈落を殺すためではなく、琥珀の命を守るために使われたのだ。
奈落を倒す、絶好の好機を逃してまで。
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奈落をぶち飛ばすための大事な準備をしていくRTA、はーじまーるよー。
前回はかけらを失って命尽きたはずの琥珀くんが不死鳥(KNNフェニックス)のごとく蘇ったところまででしたね。
原作では桔梗が死後も皆を守っていることが分かって涙不可避だったシーンです。やっぱり、桔梗様の底知れぬ優しさを……最高やな!
ちなみに誘導次第では、琥珀を犠牲にして奈落をガチで浄化するルートも存在していました。ただしそれを実践すると、後で珊瑚姉貴から死ぬほど恨まれることになるのでオススメはできません。もし視聴者の中に曇らせ顔フェチの方がいたら是非やってみて、どうぞ。
さておき、味方陣営が期せずしてフルメンバーで揃った現状ですが、あの奈落が珍しく逃走を図ろうとしません。明日は金剛槍破の雨でも降るのかな?
おそらくは四魂の玉をすべて集めたことにより、この場で最後の戦いを挑むつもりなのでしょう。画面上では相も変わらず奈落と桔梗の舌戦が繰り広げられています。
「ふん……落ちぶれたな桔梗。以前のおまえであれば、たとえ琥珀の命を犠牲にしてでもわしを滅そうとしたはずだ。自分と似た境遇の琥珀に同情でもしたか。他者の命を惜しむその甘さゆえに、わしを殺し損ねるとは──」
「奈落よ。いい加減その穢らわしい口を閉じて、自らの蜘蛛の糸で縫い合わせたらどうだ?」
▼おおよそ彼女のものとは思えない罵倒の言葉に、場の空気が凍る。
▼しかし……一切の躊躇なくその発言をしたのは、間違いなく桔梗だった。
「先程から黙って聞いていれば、何の得にもならない話をくどくどと……どこぞの手負いの野盗のほうが、まだ会話になっていたぞ」
「……」
「ふっ、図星を突かれてだんまりか?いつもならそのまま逃げ出すところ、この場に残っていることだけは褒めてやってもいい。
……ああ、そういえばおまえは『琥珀を使って自分を滅する機会を失った』と声高らかに謳っていたな。しかし、それこそ詭弁ではないか。おまえを倒すのに、どうして琥珀の命を犠牲にする必要がある?
私は──いついかなる時であっても、おまえのことを滅せられるというのに」
「きさま……桔梗!!」
「そうやって私の名前を呼んだところで、この体には傷一つ付かぬぞ。悔しかったら、その完成させた四魂の玉に願をかけてみれば良い。『自分では手も足も出なかった憎き桔梗のことを、どうか殺してください』……とでもな」
「だまれえええっっっ!!」
大好きな女の子をいつものように煽ろうとしたら逆に過去一の勢いで煽り返されてマジギレしたラスボスが見られるのはここですか?
はい。そうです。
えー……すいませんでした(平謝り)
本来の桔梗様はこんな悪い言葉を使う人ではありません。精々自分のことを覗き見していた奈落に対して『下衆が』と呟く程度のものです。
それが終盤になって、どうしてこんなにも口汚い言葉を使うようになってしまったのか。
これは疑いようもなくほもちゃんの影響ですね。もっと言えばほもちゃんを操作していたプレイヤーのせいです。
……ああっ!落ち着いてください視聴者の皆様!
全速力で助走をつけて石をぶん投げるのはどうかお止めください!!
そもそもの話ですが、奈落──ひいては鬼蜘蛛さえ居なければ、桔梗は50年前に犬夜叉と恋に落ち、そのまま人としての生を謳歌していたはずです。
ですが嫉妬に狂いそう…!になった鬼蜘蛛が妖怪の群れに己の体を食わせ、誕生した奈落が二人の仲を引き裂いたんです。
つまり!!!!
なんもかんも奈落が悪い!!!!
ということなんですね。
だから皆で奈落に向かって石を投げようぜ!
オルルァ!
オルルァ!
無事に責任転嫁ができたところで(できたとは言ってない)、まんまと桔梗の挑発に乗った奈落はその場で四魂の玉を使い、超巨大な化け蜘蛛の要塞を作り上げます。
なんだこの大きさは……たまげたなあ。
あの策謀大好きおじさんのこと、要塞内では様々な罠を張り巡らせたうえで、嬉々として我々のことを待ち受けているに違いありません。あ、でもさっき桔梗に散々ディスられてましたから、或いは死ぬほど落ち込んでいるかもしれません。
じゃけんこれから突入してそれを確かめに行きましょうね~!
……ちょっと待って!(カーリー)
その前に他キャラ絡みのイベントを発生させておく必要があるので、先にそちらから処理しておきましょう。
まずはかごめちゃん生き返れ生き返れ……
心臓マッサージの代わりに桔梗が浄化の矢をぶっ刺すことにより、蜘蛛の糸と瘴気が嘘のように消えていきます。
原作では桔梗が浄化されても助からなかったために、同様の結末になるのでは?と危惧する方もいたでしょうが……大丈夫だって安心しろよ~。
あの時の桔梗は最初からボロボロの状態で戦っていました。白霊山で受けた瘴気の傷が彼女を蝕み続けていた所に更なる邪気を注ぎ込まれてしまい、桔梗の体が限界を迎えてしまったのです。
事実として本作でも原作を再現したプレイングをしていると、もれなくこの場面で桔梗がお亡くなりになってしまいます。悲しいなぁ……
だけどこのルートじゃ桔梗はピンピンしてるから安心!
そしてかごめの方も傷は浅く、安静にしていればちゃんと元通りになるからこちらも安心!
I got it.(やったぜ。)
そして次に来るのは珊瑚からの感謝イベントです。
直前までは奈落を倒すために弟の命を利用しようとする桔梗(とほもちゃん)に複雑な感情を抱いていた彼女ですが、最終的には琥珀をかけら無しで生き延びさせてしまうというブラック・ジャックもビックリの奇跡を起こしてしまった桔梗に対して、深々と頭を下げてきます。
ついさっきまでほもちゃんを全力で抹殺しようとしてきた人と同じとは思えませんね。
だけど顔も声も可愛いからままええわ。許したる(露骨な贔屓)
確実に見ておく必要のあるイベントを回収したら、大蜘蛛の要塞と化した奈落の体内へいざ行かん!
なお、ここまでのプレイングによって、奈落と戦う最終メンバーが自動的に選定されます。
今回はりんちゃんが拐われていないので、殺生丸一行の参戦は望み薄ですね。
最悪桔梗さえいてくれればなんとかなるのですが、犬夜叉一行の面子がどれだけ参戦してくれるかがラストの時間短縮に大きく関わってきます。
…
……
………
それじゃあここで、奈落との最終決戦に参加するイカれたメンバーを紹介するぜ!
"ほも"の百江!
"ヤンデレ"の桔梗!
"半妖"の犬夜叉!
"助平法師"の弥勒!
"死○フラグ声優"の珊瑚!
"もふもふしたい"雲母!
本当にイカれてるじゃないか……(呆れ)
鋼牙は四魂のかけらを失ったことにより戦線離脱。
かごめちゃんは容体が十分に回復しきれておらず、琥珀くんは珊瑚からの強い諫言により、楓の村へ戻ることになりました。琥珀くんは最後まで戦いたいと粘っていましたが、最終的には姉の剣幕に負けたらしいです。
同じく子狐妖怪の七宝も、全身を震わせながら「お、おらも最後まで戦うぞ!」と意気込みを示していましたが、犬夜叉が拳を使い強引に分からせたことで、退避組に無理矢理組み込ませられてしまいました。
非常に強い霊力を保持しているかごめが味方として参戦してくれないのはちとロスいですが、犬夜叉に加えて弥勒・珊瑚のペアが居てくれるので及第点といったところでしょう。少なくとも奈落を倒すには十分すぎる面子です。
なお、離脱組の彼らを村まで運んでいくのは炎蹄くんの役目です。もしこっちがヤバくなったら絶対助けに来てね!(届かぬ思い)
さて、決戦の面子が決まったところで忘れないうちにほもちゃんの強化をしておきましょう。
道具欄から『まほろだんご』を選択して使用します。
これによりほもちゃんの攻撃力が上昇していき、最終的には上限の2倍までパワーアップすることができます。究極完全体ほもちゃんの完成や。
それじゃあ失礼して手づかみで。
ニチャッ…シュルッ!クチャクチャ…ピチャッ!シュルルル…
ゲホンッ!ン゙ン゙ッ!ゴホッ、コホッ、ゴホッゴホッ。ゴッホゴッホ…
あれ?まほろだんごってこんな味やったっけ?久しぶりに食べたからさ、こんな味やったかなぁと思ってしまった。
なんか、前より味が落ちたような気がします。正直、あーんまり好きじゃないねこの味は。
どっちかというたらこのまほろだんご、泥の味が強すぎるわ、これ。苦い。
もうちょっと甘かったらよかったんですけど、妖怪のスイーツって感じやな。
というわけで、今回食べたまほろだんごの点数ですが、20点と、させていただきまスゥゥゥ…
残りの80点はやっぱり、メーカーさんにはもっと美味しい商品を研究していただきたいということで、百点満点中80点を引いて、20点とさせていてだきまスゥゥゥ。
やっぱり味変わったよね。これ、まほろだんご。でも助詞ィ…は好きかもしれないねこういうの。
まぁ気になった方がいたら、是非チェックしてみてください。絶対、後悔すると思いまスゥゥ。
登録者数100万人超えの大物YouTuberも脱帽する完璧な商品レビューをキメたところで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
ゲロ不味い団子食っただけで1パート消費するRTAがあるらしい。