桔梗様のぉ~、ちょっといいとこ見てみたい!RTA、はーじまーるよー。
全国1千億人の犬夜叉ファンの皆様、大変長らくお待たせいたしました。今宵、ついに桔梗の悲しき運命をポン!クラッシュ!クラッシュ!パッパッパ!する瞬間が訪れます。
誰もが一度は抱いたことのある"もしも"、桔梗生存エンドの達成まであともう少し。
ほもちゃんは最後の戦いを見届けるべく、弥勒と珊瑚を両手に抱えたまま、奈落の体内を『全力でこっちに走ってくるALCGB』の如くチャカチャカとひた走っています。
度重なる遅延行為もあって予定より到着が遅れていますが、奈落と四魂の玉の気配が消えていないことから、まだラストバトルは終わっていないはず。野次馬の如く乗り込んで奈落をぶっ転がしましょう。
もっとも奈落に止めを刺すのはほもちゃんでなく、『正射必中』スキルを持っている桔梗になるのですが、奈落の側も当然おいそれとやられることはありません。なのでプレイヤーとしては如何にその抵抗を抑えるかが時間短縮の鍵となります。
下手を打つとお互いに止めを刺しきれない泥仕合に発展することもあるため、「桔梗、どうにかしろ」と無責任に丸投げするのは止めましょう。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
エリアの最深部に到着しました。
マップ上では既に犬夜叉・桔梗VS奈落の構図が展開されています。
「弥勒、珊瑚、無事だったのか!」
「百江……良かった」
それぞれ仲間の無事を確信し、胸をなでおろす犬夜叉と桔梗。
対する奈落は、敵の全員生存という結果に分かりやすく顔を歪めています。
これを専門用語でメシウマと言います。
「揃ったか。仲間とかいう下らん連中が」
「ああ、誰ひとり欠けちゃいねえぜ…!」
「まったくおめでたい連中だ。きさまらがこの場に集ったというだけで、四魂の玉に一点の光が戻った。
だが忘れるな。玉はもはや、この奈落と一体──清浄な光など、闇の中に葬り去ってくれる!」
▼四魂の玉に宿っていた光を、あっという間に奈落の闇が押し戻した。
▼それと同時に、奈落の纏う瘴気がより禍々しいものへと変わっていく。
と、ここでついに奈落が四魂の玉を取り込みました。
犬夜叉達との戦いで既に上半身のみだった体はあっという間に修復され、奈落を奈落足らしめていた人間(ワカメ)要素が消え去っていきます。
逆に考えると今まで玉を使っていなかったことにも驚きですが、奈落といえどやはり躊躇はあったのでしょう。
「おれとおまえは、生まれは違っても同じ半妖だ!おれたちはどっちでも選べたんだ。人間の道も、妖怪の道も。だけどおまえは、人間の心を持っていながら妖怪の生き方を選んだ。
他者を傷つけ呪い、苦しめる……そんな下衆野郎に、これ以上おれの大切な仲間を傷つけさせて堪るか!!」
その言葉を聞きたかった……(BJ)
今のは個人的にめっちゃ好きな犬夜叉の台詞です。
半妖であるがゆえに、人間からも妖怪からも疎まれ、孤独な道を歩んできた犬夜叉。
しかし桔梗に出会い、かごめに出会い、仲間に出会い……彼の心は徐々に変わっていったのです。
他者を思いやる心。大切な誰かを守りたいという想い。苦難の連続を真っ直ぐに乗り越えて、立派に強くなった犬夜叉なりの言葉です。
隙あらば卑劣な策を弄してばかり、挙げ句の果てには大好きな女の子を自らの手で死に追いやるという特大プレミをしでかした誰かさんとはまるで違いますね。
▼犬夜叉の放った冥道残月破が、三日月型の斬撃に変わっていく…!
そして犬夜叉は、ここに来て"必殺技の進化"という、いかにも主人公らしい働きをしてくれます。
冥道残月破は元々、死神鬼という妖怪が持つ技でした。その技が犬夜叉の父の手に渡り、殺生丸の天生牙に引き継がれ、最後には犬夜叉の持つ鉄砕牙に受け継がれたのです。
最初は小さいブラックホールを複数個飛ばして相手を冥界送りにするという技だったのですが、殺生丸が巨大な満月型の冥道に変化させ、現在に至り相手を切断することのできる飛斬撃へと覚醒したんですね。
刀々斎のおじいちゃんも今ごろは『化けたな、冥道残月破……』とどこかで感慨深く呟いていることでしょう。
さて、犬夜叉の先制攻撃を経たうえでいよいよ奈落との最後の戦いが始まります。
この状態の奈落はHP9999、時間経過による体力回復有り、全状態異常無効化と、まさしくラスボスらしい能力を兼ね備えています。
攻撃手段はそこまで多くないものの、瘴気の密度はこれまでの比ではありません。人間属性の味方がいる場合は浄化を最優先として、徐々に奈落の体力を削っていくのが一般的な攻略法といえるでしょう。
本RTAにおいても基本的にはその戦法を採用するのですが、止めを桔梗の破魔矢に任せる関係上、出来るだけ奈落の注意をこちらに引きつけておく必要があります。
つまりは親の顔より見た挑発行為ですね。
♪モグのテーマ
ほもちゃん「23回もの逃亡 ちょっかい出して すぐ逃げる 終いにゃ終いにゃ利用され 四魂の玉に利用され それらを守るために死ぬ 実に空虚じゃありゃせんか? 人生空虚じゃありゃせんか?」
奈落「やめやめろ」
夢幻の白夜「のるな奈落 戻れ!」
分身のみんな「「「奈落!!」」」
奈落「桔梗はわしに生き場所くれた わしに優しくしてくれた」
ほもちゃん「相手にされなきゃ何の価値なし 犬夜叉に負けて生きる価値なし 鬼蜘蛛鬼蜘蛛敗北者! 半妖おじさん敗北者!」
奈落「奈落妖怪大妖怪だ!!」
「百江……きさまだけはわしの手で殺す!」
はいはい、釣れたクマ釣れたクマ。
ポイントは奈落本人でなく鬼蜘蛛の部分をネタにするということです。
奈落は犬夜叉以上に半妖であることにコンプレックスを持っていますから、そこを突けば一発です。
さて、怒り狂った奈落は触手と共に瘴気の塊を飛ばしてきますので、破魔の矢で可能な限り射ち落とし、残りは躱した後に浄化していきましょう。射ち漏らしの塊を放置しておくと、あっという間に瘴気が蔓延して身動きがとれなくなることがあるので要注意。
▼まずい、奈落の瘴気を浴びてしまった!
言った側からこれです。指先がかすっただけでポジるとか判定厳しスギィ!
瘴気を浴びて猛毒状態になるとHPがゴリゴリ削られていくので、即座にアイテム『万能治療薬』を使用します。
終盤戦では毒、混乱、麻痺など様々なステータス異常に陥る可能性があるため、どれにでも対応できる万能治療薬を予め買っておいたんですね。
さて、奈落の攻撃が止んだところで反撃に転じます。味方全員で一転攻勢を仕掛けましょう。
「行くぞ、珊瑚!」
「合わせて、法師さま!」
「冥道残月破!!」
「これを食らえっ!」
目も当てられないようなフルボッコタイムの到来です。
奈落は破魔の矢が四魂の玉を貫くことだけは避けようとしていますが、それ以外の攻撃を全て避け切ることは不可能であり、体を砕かれては再生するのをひたすらに繰り返しています。
「無駄なことを…!」
やがて、奈落の姿が完全な妖怪のものへと変わっていきます。ついに自分の心を四魂の玉に喰わせたようですね……
奈落としても後戻りできない状態で、最後の賭けに出たというやつです。
ところ構わず瘴気の塊をドバ―ッ(変態糞土方)と出してきたら、こちらもカウンター気味に破魔の竜巻をドリャアアアアアアアアッ(変態糞サイヤ人)と繰り出していきましょう。
三度粉々にされた奈落は時間をかけて体を元に戻していきますが、明らかに再生速度が落ちています。
やせ我慢してっけど本当はもう限界なんじゃねーの?やっちゃうよ?やっちゃうよ!?
「あきらめろ奈落、もう終わりだ!」
「わしの体はまだ十分に残っている。村一つを消すぐらいにはな……」
「何だと!?」
▼奈落の発した瘴気の塊が、内から外へと降り注いでいく。
▼まさか、奈落が向かっている場所は……楓おばあちゃんの村!?
奈落が己の体を元にして作り上げた巨大な蜘蛛の要塞。それを丸ごと楓の村に落とそうというのです。
アクシズ落としのシャアじゃあるまいし、そんなことしたら村が壊滅しちゃうだろ!いい加減にしろ!
「くくく……自分たちがどこにいるのかも分からなかったか。わしを殺せば、瘴気まみれの亡骸が村に降り注ぐことになるぞ」
「くそっ、どこまでも汚え手を…!」
犬夜叉の言うとおり、糞喰漢の無修正版並に汚い男です。
そんなんだから某知恵袋サイトで『結局奈落は何がしたかったんですか?最終巻まで読んだのですがよく分かりませんでした』とか質問されちゃうんだぞお前。
ともかくこのままでは村が犠牲になってしまうので、犬夜叉の冥道残月破によって砕かれた肉壁を突き破って主戦場を変えましょう。以降は外側から奈落の体を削っていく算段です。
隕石のように降り注いでくる瘴気の塊は、この場に殺生丸がいてくれると爆砕牙の力でほとんどすべてを粉砕してくれるのですが、今回のように味方として登場しない場合は自分たちの手で解決するしかありません。
ということで、殺生丸の代役はほもちゃん自ら買ってしんぜよう。
そのための……破魔の矢。あとそのための……破魔の竜巻?
暴力!暴力!暴力!
暴力!暴力!暴力!って感じで……(BBB)
奈落との相性が良くなるよう、ほもちゃんの霊力スキルを徹底的に鍛え上げた甲斐もあり、奴の体をぶっ壊すのはお手の物です。オラッ、巫女の力を思い知れ!
「風穴っ!」
「弥勒、無茶すんじゃ──」
「私なら大丈夫だ。風穴の呪いは解けかけている!」
加えて、このタイミングで弥勒が必殺の風穴を解禁します。奈落がボロボロになったことで風穴の呪いが弱まり、全開の状態で使えるようになったんですね。
▼背後から強力な火炎攻撃が放たれ、瘴気の塊が相殺された。
▼今の攻撃をしかけたのは……炎蹄だ。私たちのために戻ってきてくれたんだ!
さらにここで、楓の村からとんぼがえりしてきた炎蹄くんも参戦!
アツゥイ展開ええぞ!ええぞ!
いよいよ最終戦も大詰め。桔梗が犬夜叉の背中から地上に降り立ったところを見計らって、ほもちゃんとしても最後のもうひと踏ん張りです。『野獣ラッシュBB』の如く、破魔の竜巻を撃ちまくりましょう。
ニャッ♥ニャッ♥にゃっ♥にゃっ♥にゃっ♥にゃっ♥みゅん♥ …ふみゅん♥みゃあっ♥アオオーッ♥
「奈落……ここで終わらせよう。全てを──」
瘴気の塊の落下を防ぎ切ったところで、桔梗が乾坤一擲の破魔矢を放ちます。奈落の本体を目掛けて飛んでいった一矢は、瘴気に触れる寸前のところで消え去り……その直後、奈落の周囲を纏っていた邪気が一斉に払われました。
特殊スキル『正射必中』の効果により、破魔の矢が真に射抜くべきもの──四魂の玉を貫いたのです。
あっ……やっと、戦いが終わったんやなって(感涙)
しかし奈落はまだ完全には消滅していません。執念とも言うべき生命力で向かった先は、"骨喰いの井戸"……ではなく、"犬夜叉の森"。あの御神木の前です。
今回は桔梗が生存していますから、彼らにとってもこちらの方が因縁の深い場所ということになるのでしょう。まあどこへ行こうとも、白夜の刀で斬られていない以上は桔梗が四魂の玉に囚われることはないんですけどね!
だからもう余計なことはしなくていいから……さっさと成仏して、どうぞ。
※※※※※※※※※※
かつて、犬夜叉を五十年もの間封じ込めていた御神木──別名"時代樹"とも呼ばれる大木の前で、奈落は最期の時を迎えようとしていた。
今となっては、この世に残した未練もない。
四魂の玉を手にした"奈落"は、完全な妖怪になるという自らの願いを成就させたのだから。
……本当に?
それならば、この言い知れぬ虚無感は一体何だと言うのだ。
人の心を捨てたはずの妖怪がおおよそ抱くはずのないこの感情は、一体何だと言うのだ。
崩れかけた体は、もはや顔の半分も残していない。
いよいよ終焉の時が迫ろうとしている中で、奈落は桔梗と目を合わせる。
(桔梗……そうだ。わしはただ、桔梗の心が欲しかった──)
未練を断ち切ろうとして、人間の心を白霊山で捨て去ろうとしたこともあった。
しかし。
そうまでしても桔梗への執着が消えることはなかった。
桔梗を想う心を持っていたのは、鬼蜘蛛だけではなかったのだ。
あの時奈落は、初めて己が秘めたる願望を自覚した。
同時に、それがいかに儚い望みであるかということも自覚していた。
桔梗の心はすでに別のもので満たされていたからだ。
なぜ自分ではないのか。
どこで間違えてしまったのか。
嫉妬。怒り。憎しみ。悲しみ。
自らが忌み嫌っていたはずの、いかにも人間らしい感情の数々が押し寄せては消えていく。
そして、その執着ゆえに、奈落は四魂の玉自身の望みを受け入れた。
己の死と引きかえに、その望みは叶うはず。
(最後は魂の闘いだ……先に行って待っているぞ。桔梗──)
桔梗と再び相まみえることを願った奈落は、この世での生涯を終えた。
先ほどまでの激闘が嘘のように、その場は静まり返っていた。
やがて我に返った弥勒が、右手に施していた封印の数珠を取り払う。
「法師さま、風穴の呪いが解けたんだね!?」
「ああ、間違いなく奈落は滅び去ったということだ。しかし──」
あらゆる因縁で彼らと繋がっていた奈落は、確かに滅び去った。だというのに、彼らの中から歓喜という感情は浮かんでこない。
何かが引っ掛かっている……そんなもどかしさを、誰もが覚えていて。
「──四魂の玉は、一体どこへ行ったのです?」
"それ"が起きたのは、弥勒が核心を突いた直後のことだった。
「な…!」
突如として現れた、冥道。
桔梗の背後に巨大な円を描く形で発生したそれは、瞬く間に彼女を飲み込まんとする。
「桔梗っ!!」
犬夜叉が咄嗟に伸ばした手は、桔梗に届くことなく……
破魔の矢で四魂の玉を貫いた巫女は、まるで神隠しにでもあったかのように、忽然と姿を消してしまったのである。
※※※※※※※※※※
……………………
……………………
……………………
……………………
は?
今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
次回──闇の中、巫女の運命、桔梗の選択。
そして伝説へ……