犬夜叉RTA 桔梗救済ルート   作:パプリオン

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番外編
続Part1 神久夜復活


 

奈落の死後。

 

真の意味で自由を得ることになった神楽と神無は、気の赴くままに各地をさすらっていた。

 

まさしく言葉どおりとなる、あてのない旅路。

しかし神楽としては、この生き方に不満を感じることはこれっぽっちもなかった。

 

神無との関係性もやや一方的な部分はあるものの、思いのほか良好である。

最近は神無からもやりたいことや行きたい場所を耳にすることがあり、神楽としては姉の成長を日々実感している。

 

傍から見るとかなり奇妙な構図が出来上がっているのだが……今のところ、彼女らがそれを気にする素振りはない。

 

二人の新しい生き方は、まさしく順風満帆といえた。

 

 

 

「神無っ!?」

 

 

 

それ故に、気付く由もなかった。

 

 

 

『ようやくこの時がやって来た。幾十年待ちわびた、永遠の夜をわが手に……』

 

 

 

「てめえ、神無をどこにやった!?」

 

 

 

まさか、再び自身を縛ろうとする存在が現れようとは。

 

 

 

『小娘よ、おまえに本物の自由を見せてやろう。この童を取り戻したくば、わらわの下僕となれ』

 

 

 

神無が持っていたものとは似て非なる、銅でできた命鏡(みかがみ)

 

そこには捕らわれの身となった神無の他に、妖艶な笑みを浮かべる天女が映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時を同じくして。

 

犬夜叉と桔梗が暮らす村では、相変わらず平穏な日々が続いていた。

根の首を滅して以降、苦戦を強いられるような強敵も現れることなく。

 

気を抜けば思わず腑抜けてしまうような毎日。

桔梗としてはそんな生き方を望んでいた面も確かにあるのだが、万が一のことを考えて日々の鍛錬だけは怠らずに続けていた。

 

願わくば、その成果を発揮するような場面はやって来ないで欲しいものであるが……

 

 

 

されど、そんな切なる願いは脆くも崩れ去ることになる。

 

この村に近付いてくる、「奈落の気配」を感じ取って──

 

(馬鹿な、いったいなぜ…!?)

 

奈落は確かにこの手で滅したはずだ。四魂の玉も既にこの世には存在しない以上、奴が復活することはあり得ない。

 

駆け足で村の外れに向かう桔梗に呼応する形で、険しい顔の犬夜叉もそれに追随する。

 

「犬夜叉。おまえも気付いたということは、やはり…!」

 

「ああ、間違いねえ。こいつは奈落の匂いだ!」

 

だが……二人が感じ取った敵の居場所に待ち受けていたのは、艶やかな着物を身に纏う女妖怪だった。

 

「よう、久しぶりだねお二人さん」

 

「てめえは、神楽っ!?」

 

予期せぬ相手との邂逅に、驚きの声を上げる犬夜叉。

桔梗もまた、かつて接点のあった奈落の分身が再び現れたことに目を見開く。

 

「いまさらおれたちの前に出てきて、何が狙いだ!まさか奈落の跡を継ごうってのか!?」

 

「奈落ねえ……そんなやつもいたっけな」

 

いつもの調子でわざと惚けた素振りを見せる神楽であったが、その表情にはどこか浮かない部分が見え隠れしていた。

 

「神楽よ、わざわざこの場所まで昔語りをしに来たのではあるまい。狙いは私の命か、あるいは──」

 

──犬夜叉であれば、容赦はせぬ。

 

そう続けた桔梗は矢を番え、弓を引く。

神楽は修羅のごとき威圧感にあてられながら、しかし一歩も引かずに自らの獲物である扇を構えた。

 

「あいにくと、こっちにも事情ってもんがあってね。犬夜叉……あんたが着ている火鼠の衣、いただくよ!」

 

一瞬の虚を突き、先手を取ったのは神楽。

溜め込んでいた不満を晴らすかのように、容赦なく風刃の舞を繰り出していく。

 

本気の攻撃を受けていることを悟った桔梗は、反射的に結界を張り犬夜叉ともども身を守ろうとする。

だが……戦いに備える時間がほとんど無かった状態で作り上げた結界は、以前であれば防ぎきることができた風刃の前に、限界を迎えてしまう。

 

「しまった…!」

 

「桔梗、危ねえっ!」

 

とっさの判断から、己の身を挺して風の刃を防ぐ犬夜叉。

浅くない傷を負ってしまったものの、頑丈さがなによりの取り柄である彼にとっては、この程度痛くも痒くもない。

 

「犬夜叉、すまぬ…!」

 

だが桔梗は、自らの不甲斐なさで犬夜叉が傷ついてしまったことに大きく動揺していた。

 

大切なものを失うかもしれないということへの恐怖。

しばらく戦いの場から身を引いていたが故に、以前のような毅然とした巫女の姿へは戻れていない。

 

「安心しろ……この程度、掠り傷にもなりゃしねえ」

 

犬夜叉は優しげな表情で桔梗にそう伝えると、ゆっくりと神楽の方へ振り返る。

 

「どうした神楽。この程度の攻撃、奈落の足元にも及ばねえぜ」

 

「ちっ、減らず口を!」

 

痛いところを突かれたのか、激昂しながら大技──竜蛇の舞を繰り出す神楽。

 

しかしこの頃になってようやく本調子を取り戻していた犬夜叉は、まさしくこの大技を待ち受けていた。

 

「くらえ、爆流破っ!!」

 

神楽の放った竜蛇の舞。そこから妖気の奔流を正確に見極め、鉄砕牙を振るう。

一つに収束された妖気は、強大な渦『爆流破』となって神楽を襲った。

 

「……っ!」

 

予想外の反撃を受け、神楽はその場に立ち尽くしながら命の危険を覚える。

 

だが、その時……

 

どこからともなく現れた一枚の命鏡が、必殺の衝撃波の前に立ち塞がった。

 

『……この程度か』

 

鏡から放出された黒い闇は、犬夜叉の放った爆流破を消して──否、()()()()()()

 

「あれは…!」

 

桔梗が命鏡を視認して、思わず声を失いかけた……その刹那。

 

闇に吞み込まれた爆流破の力が、犬夜叉をめがけて一気に放出された。

 

相手の力を最大限利用して放つ爆流破を、さらに反転させる。

そのような芸当ができる相手など、これまでに見たことも聞いたこともなかった。

 

呆気にとられる犬夜叉を前にして、逆流してきた爆流破が襲い掛かる。

他の技を放つ暇もなく、犬夜叉は風と妖気の渦に巻き込まれてしまったのだ。

 

「ぐっ、うわああああっ!」

 

「犬夜叉!!」

 

悲鳴に近い声を上げながら桔梗が放った破魔の矢は、爆流破の妖気を打ち消して窮地の犬夜叉を辛うじて救うことに成功したが……

彼が纏っていた火鼠の衣の一部は、まんまと神楽の手中に収まっていた。

 

「随分と落ちぶれたもんだね。前に戦った時とは比べ物になりゃしねえ……平和ボケってやつかい?」

 

そんな挑発的な言葉を受けながら、しかし桔梗は意に介さずとばかりに犬夜叉のもとへと駆け寄り、傷の具合を確かめる。

気を失ってはいるが、命に別状はない。どうやら今しがた奪われた火鼠の衣と、鉄砕牙の鞘が盾代わりとなってくれたようだ。

 

ともかくこの戦いは、まだ終わっていない。

桔梗は後がないことを自覚しながら、神楽に向かって弓を引く。

 

「とにかく、これで()()()が揃った。奈落の野郎をぶっ殺してくれたことに免じて、この場は見逃してやるぜ」

 

しかし……予想とは裏腹に、当の神楽はあっさりと撤退を選択した。

己の獲物である扇子を下ろし、髪飾りの羽で空を舞っていく。

 

桔梗はその様子を呆然と眺めながら、脳裏に焼き付いた先ほどの光景を思い返していた。

 

(犬夜叉の爆流破をはね返した、あの命鏡……かつて百江が持っていたものとよく似ていた。まさかとは思うが──)

 

 

 

※※※※※※※※※※

 

 

 

「その後」を遊び尽くす実況プレイ、はーじまーるよー。

 

皆さまお久しぶりです。お待たせしましさしすせそ(噛み噛み)

前回の投稿から約1カ月、前々から言っていたクリア後の部分をプレイしていきたいと思います。

 

(続きって言われても、これまでのストーリーほとんど覚えて)ないです。という方のために、さらっと三行でおさらいしますと……

 

・令和の時代から戦国時代にタイムスリップしてきた本郷百江(ほもちゃん)

・桔梗と出会い、ズッ友だょ…!な関係になり、奈落を倒して四魂の玉を浄化

・桔梗とほもちゃんは幸せなキスをして終了

 

大体こんな感じです。*1

 

そして、RTAの本編は現代に強制送還されたほもちゃんを操作できるようになったところで一時停止していましたね。

 

まずはこのデータを呼び戻すべく、前回のクリアファイルをロード。

するとクリア後の世界をフリーモードとして遊ぶか、一部データを引き継いで初めからプレイするかの選択肢が出ますので、間違えないように前者を選択します。

 

一応言っておきますと、ここから先はRTAでなく通常の実況プレイとして進めていきます。

もう過去のように時間に追われることもなくなるので、100%絶対必ずガバは発生しません!!!!

 

私の超絶怒涛かつ完璧なプレイング、見たけりゃ見せてやるぜ(震え声)

 

 

 

ということではい、よーいスタート(慣習)

 

 

 

……

 

 

 

▼今日は 何もない 素晴らしい1日だった !

 

 

 

…………

 

 

 

▼今日は 何もない 素晴らしい1日だった !

 

 

 

……………………

 

 

 

▼今日は 何もない 素晴らしい1日だった !

 

 

 

すいませへぇ~ん、あれから半年の月日が流れたんですけど。

(ストーリーの進行)ま~だ時間かかりそうですかね~?

そろそろ桔梗に会わないと死ぬぜ!

 

クリア後に現代へ強制送還されてしまった場合、戦国時代の方で何か事件が起きない限り、あちらの世界に戻る手がかりを得ることが出来ません。

 

本作では神無&神楽コンビが生存していることから、クリア後最初の敵は恐らくあの『神久夜』になると思われるのですが……それが分かっていてもすぐに向こうの時代へ行くことはできないんですよね。なので暫くは座して待ちましょう。

 

しかしそうすると、画面上どうしても虚無な時間ができてしまうので。

 

み な さ ま の た め に ぃ

 

本作のアップデート情報について……お話します(ク☆朗読回避)

 

発売以降、ともすればゲームの世界観を変えてしまう規模のアップデートが繰り返されている『犬夜叉RPG ~戦国惣譚録~』。

RTA本編完走時から大きく変わった点が二つほどありますので、そちらを先にご紹介させていただきます。

 

まず第一に、条件を満たせば本作に登場するすべてのネームドキャラを仲間にすることができるようになりました。

これまでは準主役級のキャラか死魂虫、炎蹄などの特定キャラしか仲間にできず、それ以外は『一時的な共闘』という形でしか味方になってくれなかったのですが、本アップデートにより逆髪の結羅や雷獣兄弟など、ストーリー上単発でしか出てこなかったキャラを常時仲間にすることができるようになったんですね。

いやはや、このゲームを制作したスタッフには足を向けて眠れません。順当な進化誇らしくないの?

 

そして二つ目のアップデートは何かというと、オープンワールドのマップが地方から全国版に更新され、行動できる範囲がとてつもなく広くなったということです。

これまでは武蔵の国(東京)を含む関東地方のみがピックアップされていたのですが、「西国の妖怪と戦いたい!」「推しキャラと〇〇地方でデートしたい!」などといった要望に応える形で日本全土に足を踏み入れることができるようになりました。

 

で、ここから先はスタッフの狂乱とも言われている部分なのですが……なんと現代マップの方も日本全国どこへでも行けるようになりました。うせやろ?

以前はプレイヤーの生まれが「現代」の場合に限り、家とその近辺を探索することができる程度に留まっていました。しかし本作を最新Ver.に更新することで、北は北海道から南は沖縄まで、文字どおり全国を回れるようになってしまったのです。

 

これには某掲示板のスレ民も、

『確か現代編に登場した妖怪ってアニオリ除くと肉付きの面とかタタリモッケのエピソードくらいだろ?』

『そのためだけにわざわざ全国マップ作ったのか?』

『これもう分かんねえな……』

と絶句。

 

私も本作に対しては常々細かいところに突っ込んだりしていましたが……そんなことは一笑に付されるレベルの超絶謎アプデです。

肉付きのお面ちゃんと日本一周デートしろってか?

 

で、実は私としてもこのアップデート後に本作をプレイするのは初めてとなります。なので「その後」のストーリーに影響するかどうかは未確認の状態です。

何が起こるか分からないドキドキ感を視聴者の皆と共有したかったからね、しょうがないね。

 

……うーん、どうやらまだ時間が余っているようですね。皆さんもそろそろ"某東方二次創作動画"を見たくなってきた頃だと思うので。

こ の よ う な 動 画 を 用 意

今回敵として現れる予定の神久夜について……お話しします。

 

神久夜とは、求婚者に対して命がけの無理難題をかましてくるクッソ迷惑なお姫さま……ではなく、犬夜叉劇場版の第2作「鏡の中の夢幻城」に登場したラスボスのこと。「かぐや姫」を連想させる名前と、美しく妖艶な外見とは裏腹に、その正体は天女の肉体を食らった妖怪の集合体で、犬夜叉や奈落と同じ"半妖"にカテゴライズされる人物です。

 

桔梗が一度死に、犬夜叉が御神木に張り付けられていた時分に勢力を拡大し、奈落と弥萢(みやつ)法師(弥勒の祖父)らと三つ巴の闘いを繰り広げていました。しかし弥萢法師の手によって命鏡の祠に封印され、力を弱めたために奈落が滅びるまで姿を隠していたのです。

 

で、劇場版のストーリーでは「かぐや姫伝説」になぞらえた五つの宝物を富士五湖に捧げることでその身を復活。明鏡止水の法でこの世の時を止めて世界を支配しようと企むのですが……

 

当然ながらそれが成り立ってしまえば、犬夜叉という作品は続かなくなってしまいます(メタ発言)

 

この作品の結末としては、犬夜叉を完全な妖怪にして自らの下僕にしようとするも、かごめの口付けにより失敗。

死んだふり作戦で実は生きていた奈落が琥珀くんの背中から出てきて神久夜の不老不死の体を吸収しようとするが、これも失敗。

その後乱戦となって犬夜叉とかごめのコンビネーション攻撃の前に命鏡を失い、ガス状の霊体となったところを弥勒の風穴に吸い込まれ、奇しくもあの白童子くんと同じような最期を迎えることになります。

 

 

 

哀れ、ゲストキャラクターの末路。

 

 

 

で、ここからは物凄く個人的な話になってしまうのですが……

この神久夜というキャラ、クッソセクシーで、エロイッ!!!んですよね。

 

逆髪の結羅ほど露骨なアレは無いんですけど、特に戦闘時の装束と特徴的な声がなんというか悪役感に溢れていて……気付くと家にあるDVDを何度も見返してしまうのです。

この話に共感できる人が居たら、至急メールくれや。神久夜様の魅力について、朝まで語りつくそうぜ。

 

▼なんだろう……この胸騒ぎは。

▼とても嫌な予感がする。

 

熱い神久夜語りで視聴者の皆さまを困惑させているうちに、ほもちゃんの独白が出てきました。

彼女は全ステータス中霊力が最も高い状態にあり、悪いことが起きる前触れを"予感"として感じ取ることができます(本編Part3のおさらい)

 

だけどちょっと待って!そもそもほもちゃんには戦国時代へ戻るアイテムがないやん!どうしてくれんの、これ?殺生丸の御母堂様に連絡させてもらうね。

そんな心配をされている兄貴姉貴がいらっしゃいましたら、どうぞご安心ください。ほもちゃんは既に時代を遡るためのアイテムを保有しています。

 

それというのも、私が完走したRTA本編のように「現代へと強制送還されてエンディングを迎えた」場合、最も友好度の高い相手から渡されたアイテムが時代を繋ぐ役割を果たしてくれます。今回でいうと、桔梗が別れ際にくれたお守りですね。

今はこれを装備しても何も起きませんが、そのうち変化が表れると思います。なのでその瞬間を見逃すんじゃねえぞ……(異世界オルガ)

 

ちなみにほもちゃんが日暮神社に行って、骨喰いの井戸に飛び込んだ場合。

ケツを思いっきり打ち付けて、HPを1/3近く失います(1敗)

本作においてあの井戸からタイムスリップできるのは基本的にかごめと犬夜叉だけであり、たとえ桔梗であっても時代を超えることはできないのです。

 

とにかくそういった事情もありまして、「戦国時代へ突然行って、桔梗をびっくりさせたる!」展開になるまではもう少し時間がかかると思われます。

ので、今のうちに家の中を物色して現代の嗜好品をしこたまポケットに詰め込んでおきましょう。

 

そういえばこの家で見つけたんですよね、叢雲牙。

いやほんと、後で見返したときはよく生きてたなとしみじみ思いましたよ。

ほもちゃんの生まれは由緒正しい家系の神社のようですから、くまなく探せば他にもレアアイテムが出現する可能性があるかもしれn──

 

 

 

▼天の羽衣 を見つけた!

 

 

 

ファッ!?!?

 

 

 

ちょっと待ってこんな場所にええん!?!?

 

 

 

早くもガバの気配を漂わせたところで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

*1
違うだろぉ?




 
お ま だ セ

投稿間隔は1…か2(週間)ぐらいですね。
 
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