犬夜叉RTA 桔梗救済ルート   作:パプリオン

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続Part13 まずうちさぁ、鳴動の釜……あんだけど

 

「きゃああああっ!」

 

「くっ……浅葱!」

 

えーらいこっちゃえーらいこっちゃわーいわい!な実況プレイ、続きいくよぉー。

 

浅葱の『自分が犠牲になる』という決心を取り除かせられたと思ったら、突然鳴動の釜が開いて桔梗もろとも中へ引きずり込まれてしまいました。咄嗟の判断で琥珀くんが鎖分銅を投擲するも、開いた窯はすぐに閉じてしまい助け出すことは出来ず。子供たちは二人が釜にくべられてしまったのだと沈痛な面持ちでいます。

 

ほもちゃんも当初はゲームのカード落としちゃったあの人のように絶望していましたが、それも僅かな間で切り替え、二人を救い出す手はないかと模索し始めます。あの四魂の玉に囚われても見事抜け出してみせた実績があるのだから、きっと釜の中でも生きているはず。そんな独白をもって。

 

で、目下のところは「閉じられた釜を再び開けるにはどうするか」を考えるターンに移っています。バイオハザードか何か?

そうであるならロックを解除するためのパスワードは伝説の『4864』。あるいは真の答えである『8462』……かと思いきや、両方違います。っていうか、そもそも鳴動の釜には数字を入力する場所が存在しません。

 

カメラ操作で周囲を見渡してみると、釜の両端にはミミズがのたくったような字が浮き上がっています。あっこれかぁ!

これは釜の扉を開けるヒントに違いないと萌黄ちゃんに尋ねてみれば、島に代々残る伝承が古の文字で記されているとのこと。

 

 

 

父は言われた 妖の手は護りの手

母は言われた 人の手あるは育みのため

両の手合わせ 扉を開き

紅蓮の中に 汝を返す

 

 

 

そしてこの伝承には続きがあり、萌木ちゃんが指差す壁面にそれが書かれているらしいです。なになに──

 

 

 

許されざる者は 直ちに立ち去れ

立ち去れと言っている……くどい!

処は汝らの場所に非ず

汚れちまった悲しみに なすところもなく日は暮れる……

育み慈しみの心を持つ者のみが その手を置くことを許される

今日は ア○ルフ・アイヒマンが逮捕された日なんですよ~(狂気)

 

 

 

──ということらしいです。なるほどね。

 

 

 

……で、どうしたら扉が開くんですか?(無能)

 

 

 

全員でその方法を考えていると、突如として辺りに妖気が立ち込めます。先の剛羅や龍羅とは異なり微弱なものですが、数はその比ではありません。

 

「あ、あれは、人喰い毒虫!」

 

紫苑ちゃんが指差す先から、フナ虫みたいな妖怪がわらわらと出てきました。

一匹一匹が統制の取れた動きでわらわらと群がって来る様子は普通に気持ち悪いと思った(小並感)

 

標的は無論私達であり、何らかの手を打たねばここにいる全員が骨も残らずしゃぶり尽くされてしまいます。

 

だったらもちろん俺らは抵抗するで? 破 魔 の 竜 巻 で

 

先制攻撃とばかりに竜巻を放つと、毒虫がものの見事に吹っ飛ばされていきます。Foo↑気持ちぃ~!

この必殺技は高威力かつ広範囲をカバーしてくれる万能攻撃であるため、惜しみなくドゥンドゥン使っていきましょう。

 

されど退くことを知らないポジ虫たちは数の勢いに任せてこちらに殺到しており、ほもちゃん一人では全方位に対処しきることができません。ライダー助けて!

 

「百江さま、こっちはおれに任せてください!」

 

そんな叫びに応えてくれたのは、我らが琥珀きゅん。虫を即死させる薬を鎌に塗り、地面に浸透させることで敵を次々とひっくり返していきます。つよい(確信)

 

さらにもう一方では、結羅が這わせた髪の導線に向かって炎蹄の大火が放たれていました。

結果として結羅の得意技"鬼火櫛"と似たような構図になっていますが、炎蹄のおかげで威力はその5倍!やはりヤバイ(再確信)

 

子供たちも奮起して武器になるものを探していましたが、そこに危害が及ぶことはなさそうで一安心。

 

しばらく戦い続けていると毒虫の数が目に見えて減っていくので、ある程度余裕ができたら鳴動の釜に近付き、周囲に張り巡らされている木枝をバリバリと剝がしていきましょう。すると釜の左右にあからさまな取っ手が現れるので、このことを大至急皆に伝えます。

 

伝承にあった『護りの手』とは妖怪の左手、『育みの手』は人間の右手のことを指します。

つまり、左右にある取っ手を妖怪と人間が引っ張ることで鳴動の釜が開く……という仕組みだったんですね。

 

半妖の子供たちではどちらの取っ手を握っても反応しないため、人間サイドはほもちゃん、妖怪サイドは結羅ちゃんで取っ手を引っ張りたいと思います。

 

 

 

せーのっ

 

 

 

ヌゥン!ヘッ!ヘッ! ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!! ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!! フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!! フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(大迫真)

 

 

 

▼私は結羅とタイミングを合わせて、思いきり取っ手を引っ張った。

 

 

 

▼しかし なにも おこらなかった!

 

 

 

あれぇ丘people!?なんで何も起きないの!?

 

ちょちょ、ちょっと待ってください。落ち着いてください。落ち着けば大概のことは何とかなると古事記にも書かれていました。

多分今のは天文学的な確率で生じた読み込みミスだと思われますので、もう一度トライしてみましょう。

 

ほもちゃんは純粋な人間。結羅ちゃんは純粋な妖怪。

 

……確認、ヨシ!

 

取っ手を握ったら全力で──

 

 

 

んなあああああああああああ!!(姫森魂)

 

 

 

▼私は再び取っ手を握り、結羅と一緒に引っ張った。

 

 

 

▼しかし なにも おこらなかった!

 

 

 

ダメみたいですね……ダメみたい。

 

 

 

……ふっっっざけんな!!!RTAでもないのに思いっきりガバ発生してんじゃねえかこの野郎!!!

 

確かに劇場版本編では妖怪側(七宝)の力が足りず、釜が完全に開ききらないということがありました。ですが今回、二人のうちどちらかが力不足ということは考えられず、ましてや釜が微動だにしないというのはあり得ないことなのです!

 

もしかして結羅ちゃん、今まで隠してたけど実は完全な妖怪じゃなかったとか?

そうでなきゃ"人間として美人すぎる容姿"というのはよくよく考えて整合性が取れないですし……

 

「失礼ね。あたしは混じりっ気のない鬼の妖怪よ?」

 

ですよねえええええ!

 

ってことは何か?よりにもよって、このほもちゃんが純粋な人間ではないとでも言うのか?私のどこかに妖怪の血が混じってしまったとでも?

 

 

 

少女これまでの言動を振り返り中・・・・・

 

 

 

ほもちゃんは人間だ!人間に決まってる!!*1

 

 

 

とにかくほもちゃんでは釜を開けれないことが判明したので、緊急措置として琥珀くんと役割を交代しましょう。はいタッチ!

 

「えっ、おれが?……出来るかどうか分からないけど、やってみます!」

 

▼琥珀が釜の取っ手を握った瞬間、これまでとは異なる音が鳴り始めた。

▼ということは、やっぱり私が原因だったのか……

 

ほもちゃん、ドンマイドンマイ!(この世で一番効かない言葉)

 

灼熱の釜の中へ半身乗り出すと、確かに桔梗と浅葱の気配が存在していることが分かります。あとは二人に出口の場所を教えるだけなので、できる限り目立つように大声を張り上げましょう。

 

 

 

視聴されている皆様にはその度合いが伝わるように、某有名MAD(Big Yajue)でも流そっかな!

 

 

 

※※※※※※※※※※

 

 

 

(──危ない、ところだった)

 

桔梗は小さく息を切らせながら辺りを垣間見る。

 

抵抗する間もなく鳴動の釜に囚われ、内部へと誘われてみれば……そこに待ち受けていたものは、文字通り"地獄の業火"。

 

通常であれば、骨すら残らない程の灼熱の空間。咄嗟の判断で発動させた結界は、桔梗と浅葱の命を今のところ繋ぎとめている。

しかしそれも時間の問題で、やがては周囲の高温に耐えきれず、結界も砕かれてしまうだろう。そうなる前に、何としても鳴動の釜より脱出しなければならない。

 

(もう一度、何かの拍子に鳴動の釜が動きさえすれば、抜け出す算段はあるのだが……そこまで甘い作りにはなっていない、か)

 

釜の扉はぴったりと閉じられているらしく、どこにあるのかは桔梗の目をもってしても分からなかった。

外にいる百江たちが何とかしてくれれば御の字ではあるが、ただそれを呆然と待ち続けるわけにもいかまい。

 

「う……ん……」

 

「浅葱、しっかりしろ……浅葱!」

 

意識を失った浅葱に声をかけながら、持てる限りの霊力を使って炎を退けていると──不意に、背後から声をかけられた。

 

『よもや、生きたままこの釜の中へ落ちてこようとはな……』

 

「誰だ!?」

 

声の主を探ろうと振り向きざまに周囲を確認するが、人の形をしたものは存在しない。だがその代わり、この場には決してそぐわぬ()()()が、桔梗の前をぽつりと漂っていた。

 

『わらわの名は──奏。かつて、この蓬莱島で巫女の役割を担っていた』

 

「っ、まさか…!」

 

聞き違えなどではない。"奏"というのは──緑と橙が語っていた──蓬莱島の守り巫女の名前だ。

四闘神との戦いで犠牲となった後……他の者らと同じように、その姿を蛍に変えたということか。

 

桔梗は目まぐるしく変化する現状に何とか冷静さを保ちながら、奏から島の歴史と四闘神との戦いのあらましを耳にした。

 

平和だった島に突如として現れた四闘神。巫女の奏は彼らと三日三晩の激闘を繰り広げたのち、自らの命と引き換えに四闘神の力の源を奪い、鳴動の釜に封じ込めたのだという。

力を失った四闘神はそのまま消滅すると思われたが、釜に半妖の生贄をくべることで少しだけ力を取り戻せることに気が付いた。

それで島に残された者を脅しつけ、命の糧とする行為を何十何百年と続けている。

 

死魂が無ければ生きれない自分と似通った事情であることに思わず眉をひそめてしまったが、今は捨ておくべき懸念だろう。

肝心なのはどうすれば四闘神を倒しきることができるのか。そして、目下では鳴動の釜から抜け出す方法だ。

 

『残念だが、この釜を内側から壊すことはできない。外にいる者が釜の仕組みに気付き、再び開くことができればあるいはと思うが……』

 

「……ならば、心配は無用です。釜が開くのにそう時間はかからないでしょう」

 

奏の言葉にはやや悲観的な意味合いが込められていたが、桔梗は勝気な笑みを浮かべたまま、それを崩さなかった。

 

今の自分には信じるに足る仲間がいる。必ず迎えに来てくれる、大切な仲間が。

ならば私は、ただ座して待てばよい。それだけのことだ。

 

桔梗はこの非常時下にありながら、極めて冷静な心境に至っていた。

かつて様々な事で張りつめてばかりいた頃とは大違いだなと、そんな風に思いながら。

 

 

 

やがて、桔梗が予期していたとおりのことが起きる。

業火渦巻く鳴動の釜。その上部から一筋の光が差し込んできたのだ。

紛れもなくそれは、鳴動の釜が再び開かれたことの証左だった。

 

『……桔梗、とやら。そなたには良き仲間がいるようだな』

 

感嘆したような声を上げながら、奏もまた四闘神を倒せるようにと、とある()()を桔梗の手元に出現させる。

 

「これは…?」

 

『玉櫛の箱。わらわはその中に四闘神の力を封じ込めた』

 

つまり、この箱を壊したうえで四闘神を倒せば、奴らは完全に消滅するということだ。奏の言を察した桔梗は、深く頷いて箱を懐の中へと仕舞った。

 

「桔梗……おねえちゃん。奏、さま…!?」

 

「浅葱、目を覚ましたか。良かっ──」

 

 

 

 

 

「まずうちうちうちさぁ、うちさぁ(こ↑こ↓)

しこしこしこんのかけらあんだけどぉ(翠子!)

たまたま玉とか舐めてかない?(あ^~いいっすねぇ)

気持ちいいわ~(ホラホラホラホラ)

見とけよ見とけよ(やめてくれよ・・・)

奥までホラホラ!ちょっと破魔の矢ァ当たんよー

風穴!風穴!風穴!風穴!(Foo~!)

ぬわあああん"魂"を奪われたもおおおおおん(死魂虫)、オッスお願いしま~す!

 

桔梗先輩!?何してんすか!?やめてくださいよホントに!!

いいよ、こいよ!胸にかけて胸に!!

ンアンアンアンアンアンアンアッー!アッー!ンアンアンアンアンアンアンアッー!

ンアンアンアンアッー!ンアッー!ンアッ!ンアッ!ンアッー!ンアンアンアンアンアンアッー!

 

犬!夜!叉!

 

アッアッアッアッー!アッー!アッー!アッアッアッー!アッアッアッアッー!アッアッー!アッアッアッアッアッアッー!

アッアッアッアッー!アッー!アッアッアッアッー!アッー!アッアッアッアッアッアッアッアッー!アッアッアッアッアッー!

アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッー!アッー!

アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッー!アッー!

 

イキ過ぎイキ過ぎイキ過ぎイキ過ぎイキ過ぎイキ過ぎイキ過ぎイキ過ぎィ!ンアッー!ンアッンアッンアッンアッンアッンアッー!ンアッー!ンアッー!ンアッー!ンアッー!ンアッー!ンアッー!ンアッー!ンアッンアッー!ンアッー!ンアッンアッー!ンアッーンアッーンアッー!ヌッ!(迫真)ンアッー!ンアッンアッー!ンアッー!」

 

 

 

 

 

この世の終わりみたいな詠唱(Big Yajue)。発声の主は言わずもがな百江である。

声が聞こえる方に出口がある、ということを示したかったのだろうが……

 

「えっ、なにこれは」

『なんじゃこれは』

 

その意味不明な言葉の羅列を前に、純粋な浅葱はドン引きした。ついでに蛍となった奏もドン引きしていた。

 

「……すまない、二人とも。百江にとってはあれが平常なのだ」

 

いつものように百江の言動を庇い立てしながら、やっぱりもう少し友達付き合い考えようかなと真剣に悩みかける桔梗。

だが、今は後回しにすべきだとその思考を打ち切った。

 

「さぁ、ここから抜け出すぞ。もう犠牲になるとは言うまいな?」

 

「うん。私──生きてみるよ」

 

『すまぬ、浅葱。わらわのしたことで、そなたたちを長い間苦しめてしまった……』

 

「いいえ、奏さま。あなたが島の皆を守ろうとしてくれたから……私たちは、今を生きることができるんです」

 

浅葱と奏の会話を横目に、桔梗は自らの弓矢を構え、そこに持てる限りの霊力を注ぎ込んでいく。

釜の入り口付近にいるであろう百江らに退がるよう言い聞かせたのち、渾身の破魔矢を射った。

 

 

 

外側からの攻撃では傷一つ付かなかった鳴動の釜が、音を立てて崩れていく。

それと同時に、桔梗と浅葱は勢いよく釜の入り口から勢いよく飛び出てきた。

 

 

 

「桔梗ぅぅぅ!浅葱ちゃぁぁぁ──おっぶぇ!?」

 

 

 

百江は両手を広げてそれを受け止めようとしたが、予想以上の衝撃に後方へと吹き飛ばされてしまう。

 

 

 

しかし一度抱き留めた二人を決して離すことはなく、最終的には桔梗と浅葱の下敷きになる形で一幕を閉じたのだった。

 

*1
話にならんな……




 
桔梗と浅葱を抱きとめる事に成功した百江「我が生涯に、一片の悔いなしッッッ」
 
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