可愛い顔してる割に結構ハードなことやりますよこいつは!
だんだん俺の知ってる桔梗様じゃなくなってきてるRTA、はーじまるよー。
前回は幻影殺の罠を潜り抜け、桔梗と一緒に奈落を煽り散らかしました。
原作の桔梗はこの先、重要な話にのみピンポイントで関わったり、ちょい役の出番というのが増えていきますが、このプレイ上ではれっきとした主人公のパートナーであるため、基本的に出ずっぱりの展開となります。(桔梗様の活躍がたくさん見れて)嬉しいダルルォ!?
奈落に堂々と宣言したとおり、桔梗とほもちゃんは古寺を拠点とした暮らしを再開することになります。
まだ日も明けぬころに境内の掃除。午前中は傷ついた人々の介抱。食事を経ずに妖怪退治。午後いちばんで傷や毒に効く薬草探し。日が暮れるまで弓の鍛錬……
一日ずっと桔梗を観察していると、おおよそこんなルーティンで動いていることが分かります。現代では到底考えられないようなストイックすぎる日常。ほもちゃんも見習わにゃいかんのとちゃうか?
なお、無難に渡世をこなしているパートは114514倍速。友好度が一定以上に達したことでいくつか桔梗との会話イベントが発生していますが、スキップ可能なため基本的には飛ばしていきます。面白いやつが来たら右上に流しますね……
そうこうしているうちにストーリーが進み、突然現れたのは誰がどう見てもマントヒヒ……ではなく、奈落の傀儡。桔梗がいつでも会いに来いなんて言うもんだから嬉々としてやって来たみたいです。
「くくく……桔梗、犬夜叉はおまえを恨んでいたぞ。かごめから四魂のかけらを奪ったおまえをな」
「…!」
「哀れなものだ。五十年前に射抜かれた愛しの巫女の手によって、再び窮地に追い込まれているのだからな──」
うるさいんで!さっきからブツブツブツブツよぉ。
奈落のねっとり言葉責めプレイとか一定の層には需要があるかもしれませんが、RTA的には弊害でしかありません。このイベントは会話中に行動が可能なため、聞くこと聞いたらとっとと傀儡を真っ二つにしましょう。獲得経験値はたったの10?はぁ~つっかえ!
さて、犬夜叉が大怪我を負ったことを知った桔梗は、死魂虫を使って傷だらけの犬夜叉を呼び寄せることに。見かけによらず結構スパルタなことしてんなお前な。
「桔梗……」
「犬夜叉……生きていたな。よかった──」
無意識的に飴と鞭を上手に使い分ける桔梗様は、次の瞬間には犬夜叉を愛おしそうに抱きしめていました。アッ…尊みが深い……
私も混ぜて欲しいんだけどー。わーい(無邪気)
「奈落に四魂のかけらを渡したというのは、本当なのか?」
「ああ、渡した。すべては奈落を葬り去るために」
「おまえはあいつを利用して、おれのことを殺そうとしていたんじゃなかったのか?」
「戯けたことを言うな。奈落なんぞに、おまえの命を渡してなるものか。あいつは私とおまえの憎い仇だろう」
「それは、そうかもしれねえけどよ……だったらどうして──」
お互い素直じゃないので相変わらずまどろっこしい会話になっていますが、要するに桔梗は奈落を倒すことしか考えていないということです。好感度的には犬夜叉への値が最も高いので、殺すどころか『好き。結婚しよ』という状態なのです。
犬夜叉もちょっとはそれを察してやれよ!(無理難題)
さて、ほもちゃんはここでやることが無くなってしまったので、近くに隠れている奈落の分身──神楽を撃退しておきましょう。
彼女は犬夜叉と桔梗の会話を盗み聞きするのに夢中なので、足音さえ出さなければ接近には気付かれません。
突然行って、ビックリさせたる。
……よし、バレずに接近できましたね。
それではここで有無を云わさず攻撃!!……と見せかけて、話しかけます(急ブレーキ)
ねねねね、奈落の部下って楽しい?
「は?……うわっ!!」
ドッキリ大成功~!(クソダサテロップくん)
ここの神楽の反応が良いもんで、毎回ついヤっちゃうんだ!(DNRD)
でもこれ、RTA的には必要な動きでしたか…?
必要じゃありませんでした……(小声)
じゃあオラオラ来いよオラァ!
敢えて攻撃はしませんでしたが、奇襲が成功した状態が継続しているので、ここでの戦闘は先制攻撃によって楽ちんちんに終われます。
神楽は奈落の分身らしく、偵察時などにちょっとでもダメージ食らったら即座に撤退していくので、おおよそ戦闘とも呼べません。
今回も通常攻撃を一度加えたのみで神楽は逃亡。その姿は遥か上空に。
はぇ~、すっごい高い。
あの空を自由に飛べる白い羽欲しい……欲しくない?
そう思った貴方は、本作を購入して神楽の好感度(もしくは友好度)を上げてみて下さい。彼女と仲良くなれば普通に羽をくれますし、なんなら一緒に乗ってくれるようになります。
伊達に『何でもできる(本当に何でもできる)犬夜叉のゲーム』とは呼ばれてません。
そんなこといってる間に、丁度桔梗と犬夜叉の会話も佳境に入っています。ここは少し耳を傾けてみましょうか。
「これから先、奈落との戦いは激しさを増すだろう。やつは今以上の力をつけて、私たちの命を狙ってくるはずだ」
「ああ、分かってる。だからおれが、とっとと奈落の野郎をぶっ倒して──」
「おそらくそれは不可能だ。奈落を倒すということは、即ち奴が持つ四魂の玉を同時に滅するということ。その役目をこなせるのは、かつて玉を守る巫女であった私を除いて……他に居ない」
「だけど、おまえひとりにそんな無茶はさせられねえ!」
「私とて、守られてばかりの女ではない。よいか犬夜叉、私が奈落を倒すまで、決して死ぬな。おまえの命は私のものだ……誰にも渡さん」
はい、ここでかの名言を頂きました。やだ桔梗様マジイケメンじゃん……
当時、彼女の威風堂々な姿に惚れた視聴者は数多く居たと思います。かくいう私もその一人です(隙あらば自分語り)
さしもの犬夜叉もこの時ばかりは決意を固めた桔梗に圧倒されたようで、去り際を呆然と見守ることしかできず……ほもちゃんもぺこりとお辞儀して立ち去りましょう。じゃあな!
「百江。私がしようとしていることは、間違っていると思うか?」
二人になった途端、犬夜叉に疑われていたことを気にしだす桔梗様。可愛い。食べちゃいたい。
ですが大丈夫だって安心しろよ~。過程はどうあれ結果として奈落を倒しちゃえばそれで尾張!平定!(1564)
犬夜叉の好感度は桔梗とかごめに対してはガバ裁定なので、後でいくらでも挽回できます。
それにほら、よく言うじゃないですか。『自分の気持ちを行動で示せ』って。今回四魂のかけらのことで犬夜叉に疑念を持たれたというのなら、それを上回る行動で信頼を取り戻せば良いだけの話です。
あとはもっと腕にシルバー巻くとかさ(決闘者並感)
寺に戻ると、怪我をした人たちが続々と押しかけていました。彼らの装いを見るに、侍ではなく普通の村人のようですが……
「そこのお方、どうなされたのです。一体誰にこのような傷を?」
「鬼が、来たんだ。村の皆、どんどん喰われて……背中に、蜘蛛の痣が…!」
「蜘蛛の痣?まさか──」
桔梗が予期しているとおり、ストーリーが進行したことで神無、神楽に次ぐ奈落三体目の分身『悟心鬼』が登場したみたいですね。初見プレイ時はその特殊能力からくる演出にビックリした覚えがあります。
とはいえ今回は特段こいつと戦う必要もないのでスルー一択。放っといたら勝手に犬夜叉たちが倒してくれるでしょ(適当)
▼桔梗は傷を負った村人の手当てをしながら、鬼が出たという村の場所を確認したようだ。
▼マップに 悟心鬼が現れた村 が新たに追加された!
と、これはプレイヤーもしくはその仲間が新たな行先の手がかりを発見した時に出てくる表記です。現時点でほもちゃんの仲間は桔梗しかいないため、彼女が悟心鬼と戦おうとしている、ということになるのですが……なんで?(殺意)
「新たに出現した奈落の新たな分身……その仮説が正しいとすれば、狙いはおそらくかごめの持つ四魂のかけらだろう。
だが、先のとおり犬夜叉はとても戦える状態ではない。ならば私がその敵を倒しさえすれば、少しは犬夜叉の手助けになるやもしれぬ」
あ、そっかぁ。
どうやら桔梗は先ほどの『自分の気持ちを行動で示せ』というアドバイスを早速実践しようとしているみたいですね。つまりはその助言をしたプレイヤーが原因です。やっぱり(チャート)壊れてるじゃないか……
前のときみたく桔梗のみを行かせるという選択肢もありますが、このイベント自体が本来のチャートから逸脱したものであるため、確率次第では桔梗の生存そのものが危ぶまれます。
だったら、俺も行くしかないじゃないか!(アスラン)
「おまえも、一緒に来てくれるのか?」
ああ分かったよ。ついてってやるよ!(オルガ)
RTA的にはもはやガバ以前の大ロスですが、ほもちゃんの肯定的な返事に微笑みを浮かべている桔梗様がクッソかわいいので続行します!
プレイヤーが積極的に原作へ介入していくことで後の展開が有利に運ぶ場合もあるし、まあ多少はね?
さて、ここからマップ上の『悟心鬼が現れた村』までは少し距離がありますね。桔梗には近場に繋がれていた馬に乗ってもらうとして、ほもちゃんはもちろん鍛え上げられた己の足で走ります。
走力がありすぎて、ウマになったわね……(意味不明)
移動中はひたすらシュールな光景が映るだけなので114514倍速だ。
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はい到着!
村の周辺は不穏な空気に包まれており、奈落の城と同様の邪気が満ちています。耳をよく澄ませばどしんどしんと人ならざる足音が村を徘徊しているので、悟心鬼の居場所はすぐに分かるでしょう。
そんじゃイクゾー!
デッデッデデデデ!…………
「この村を喰らいつくしたのはおまえだな。なぜ、このような惨いことをする?」
「奈落からの命令さ。四魂のかけらを集めるには、こうするのが一番手っ取り早いとな」
「そうか。おまえ、やはり奈落の──」
「ぐぐぐ。『奈落の分身にしては、随分と妖怪らしい妖怪だ』と思ったな?」
「…っ」
「『まさか、私の心を読んだのか』と思ったな。ぐぐっ……その通りだ。
おれは悟心鬼。誰が何を考えているのか、手に取るように分かるのさ」
『読心術』──それこそが悟心鬼の持つチートクラスの特殊能力です。当然この力は戦闘時にも遺憾なく発揮され、味方の攻撃をあっさりと見切られてしまいます。序盤~中盤に登場する敵の中では基礎ステータスも高く、ちゃんとした対策を立てないと苦戦必至の相手と言えるでしょう。
またこいつの厄介な特性として、戦闘中にHPが1/5を下回ると即座に撤退しようとする点が挙げられます。逃げられた場合は当然後で再戦となってロスですし、ましてやRTA桔梗ルートにおいてはこいつを必ず仕留めなければならない理由があります。それは一体何かというと……
「ほう、『四魂の玉ごと奈落を滅ぼす』か。おまえ、なかなか面白いことを考えているな」
「っ……きさま!」
これです。悟心鬼を取り逃がすと桔梗の策がチクられちゃうんですよ。玉ごと浄化するという狙いが知れ渡った場合、奈落は今まで以上に警戒を強めるため、後の展開が不利に働いてしまいます。なので心してかかりましょう。
「おっと、おまえの考えも読めているぞ小娘。『桔梗と話している隙を狙えば』と、そう思っていたな?」
悟心鬼の意識がほもちゃんに向けられました。実はこ↑こ↓、スタッフの遊び心が存分に盛り込まれているシーンです。折角のRTA(リアルに楽しく遊びたい)なので、台詞をスキップせずに聞いてみましょう。
「おまえらもすぐに食われたんじゃ未練が残るだろう。死にゆく前に、おれの能力をとくと拝ませてやる」
▼悟心鬼はじっとこちらを見つめている。
▼まるで全てを見透されているような感覚だ。
「おまえの性格を当ててやろう。隠そうとしても無駄だ。おれにはすべてが見えているからな」
読心能力に加えて、どこかで聞いたような台詞。それによってもたらされる展開とは──
「せっかちな性格のようだな。何をそんなに急いでいるのか知らないが、随分と心に余裕が無いらしい。
戦いが得意のようだな。大人しい顔をしてるが、その裏に隠された狂気が見えるぞ。
あまり過去の記録を残していないな。ずぼらなのか、もしくはよほど腕に自信があるのか」
なんと悟心鬼はこれまでのプレイデータを読み取り、その結果に応じたコメントをしてくれるのです!
おい、それってYO!MGSのネタじゃんか!アッアッアッ……
ちなみに読み取ってくれるデータは毎回ランダムで、今回は上からプレイ時間・戦闘記録・セーブ回数の3つを読み取ったらしいですね。
「おれの力はこんなものではないぞ。次はおまえの嗜好を当ててやろう」
調子に乗る悟心鬼は止まるところを知らず、遂にはプライバシーの領域にまで乗り込んできました。
ここでいう嗜好とは何を指しているのか。常日頃「あっ…ふーん」と察しているホモの兄ちゃん達は既に見当がついていることでしょう。
「野球という球技が好きなようだな」
はい。今のはゲーム機本体に保存されている"本作以外のゲーム"のセーブデータを読み取り、そのジャンルに応じたコメントをしてくれているのです。
そのバリエーションは実に1,000種類以上!絶対に労力のかけどころさんを間違えています!!
ちなみに悟心鬼の言った「野球」とは、プレイヤーが当時ハマっていた『パ○プロ』のことを指しています。これだけならまだ良いのですが……
「色事が好きなようだな。異国でたくさんの女共に囲まれている男の姿が見えるぞ」
ア!(スタッカート)
バカ野郎お前、『恋○無双』のデータがバレたじゃねえかお前!
「まだあるぞ。おまえは怪奇現象や事件の謎を解くことが好きなようだな。
あの頃を思い出す……懐かしい」
最後に聞こえてきたのは、『名探偵○ナン』のゲームデータがあると挿入される台詞です。悟心鬼の台詞に続いて、製作者のメッセージがうっすらと聞こえてきたのが分かったでしょうか。
やっぱり、月曜ゴールデンタイムの犬夜叉からコナンの流れを……最高やな!
「ぐぐぐっ、遊びはこれくらいにしておくか。所詮おまえらは犬夜叉を倒す前の前座に過ぎない。
せいぜい大人しくしていろよ。そうしたらひとおもいに喰らってやるからなぁ!」
ひとしきり心の中に土足で踏み込まれたのち、戦闘が始まります。お前もう許さねえからな~?
こいつは中距離では長い腕を駆使した薙ぎ払い攻撃、近距離では鬼の牙による噛みつき攻撃を繰り出してきます。パターン自体は結構単純なのですが、いかんせんこちらからの攻撃は全て先読みされてしまうため、考えなしに攻めるのは下策です。見かけによらない俊敏な動きでカウンターを食らい大ダメージ……なんてことになりかねません。
一般的な攻略法として、悟心鬼が攻撃をし終えた瞬間に出来る隙を突いて、逆にカウンターを狙っていくというのがあるのですが、これは腐ってもRTA。いちいち多弁な相手の攻めを待っていたらそれだけでロスになってしまいます。
そのため今回のプレイでは、とある仕掛けによって最速タイムで悟心鬼を倒してしまう、画期的な攻略法をお教えします。もちろん難しい操作などは一切不要!羞恥心を捨てることさえできれば、誰でも簡単に出来ちゃいますよ。
まずはこれまでの戦闘や道中で入手した使い道のないネタアイテムを全て装備していきましょう。今回使えそうなのは『松明』『子ども用の足袋』『七色の風車』『いたち印の扇子』『くさやのひもの』あたりでしょうか。
「ぐぐぐぐっ!何をするかと思えば、そんな間抜けな格好をしてどうしようというのだ」
一見するとこんなんで勝てるわけないだろ!状態なのですが、ここでさらにコントローラーをぐりぐり回して動きを加えていきます。ほもちゃん渾身の大回転の舞です。
オラ!オラ!オラ!オラ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!
はい。これでどこからどう見てもヤベー奴です。おもしれー女とかいう次元を超えています。桔梗も黙ってこそいますが滅多に見せない表情をこちらに向けています。
『こんな時に、百江は一体なにをしているのだ……』と思っているな?(悟心鬼並感)
「ぐ、ぐははははっ!勝てないと悟っておかしくなったか!間抜けなやつめ。ぐはははっ」
悟心鬼もほもちゃんの行動に腹を抱えて笑っています。
しかしその油断こそが彼の命取り。
……はい今です!!(孔明並感)
いきなり大太刀を構えて即座に斬撃!
するとどういうわけか面白いように攻撃が当たりました。
「ぐぅっ!ば、馬鹿な……舐めた真似を…!?」
慌てて戦闘意欲を取り戻そうとする悟心鬼くんですが、時すでに遅し。今度は彼の眼前で全力スクワット(立ちしゃがみの繰り返し)を披露しましょう。
オラ!オラ!オラ!オラ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!
「なんだ……一体なんだというのだ、その動きは…!」
はい今です!!(孔明並感)
再度武器を構えて攻撃!
見事に命中し、結構なダメージを与えることに成功しました。
ここまで来れば皆さんもお分かりのことでしょう。
悟心鬼の"裏"攻略法。それは『目の前で考えうる限りのおふざけ行動をする』ことです。
プレイヤーがネタ的な行動に走ることで悟心鬼の心が乱れ、得意の読心術が使えなくなるという原理なんですね。
巷でこの攻略法が見つかった瞬間、悟心鬼は『強敵』という括りから、『どんなことをすればネタとして反応してくれるのかの実験台』に成り下がりました。かくいう私もいっぱい悟心鬼で遊びました。その成果をまさかRTAで出せるとは思いませんでしたが(目逸らし)
さて、おふざけからの連続攻撃を続けて体力を70%ほど削ったところで、一旦手を止めましょう。これ以上ダメージを与えると、悟心鬼の残りHPが前述した撤退ラインを越えてしまうので。
「おまえ……許さんっ、許さんぞ!人の分際で、よくもこのおれを!」
なにやらめちゃ怒ってますが、それこそほもちゃんの思う壺。
悟心鬼はここまで追い詰められたことにより、得意の読心術を捨てて純粋な力のみで攻撃してくるようになります。
「もう容赦はせんぞ。死ねぇーっ!!」
この一撃は早すぎて避けれないので防御を選択。大太刀を構えて悟心鬼の噛みつき攻撃に備えます。
されど、鉄砕牙すら噛み砕いた牙に大太刀の耐久力が持つ筈もなく……
「ぐぐぐ……鬼の牙に敵うものか!」
▼武器 大太刀 が真っ二つに折れてしまった!
▼これでは武器として使い物にならない!
あ、ポックリ逝った。線香立てよう……(諸行無常)
「これで終わりだ!……な、なに…!?」
しかし、最後に笑ったのはほもちゃんでした。
悟心鬼の背中に宿る蜘蛛の痣。奈落の分身に共通する弱点とも言えるべき部分を、桔梗が破魔の矢で貫いたためです。
ここまでの度重なる挑発行為とダメージにより完全に頭に血が昇っていた悟心鬼は、目の前のほもちゃんのみを標的としていたため、死角からの攻撃に全く反応できなかったというカラクリです。
いくら他人の心を読むことが出来ても、自分の心を乱されては意味がないってことですね。
▼悟心鬼 を倒した!
▼1800 の経験値を獲得!
▼百江 の段位が 14 に上昇!
▼桔梗 の段位が 32 に上昇!
うん、おいしい!
完全に想定外の戦いではありましたが、今回貰った経験値で道中の雑魚狩りをオミットできる部分もあるので、この地まで赴いたのもまるっきり無駄ではなかったということですね。
自分にそう言い聞かせたところで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
※※※※※※※※※※
「オラ!オラ!オラ!オラ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!」
──彼女の内に潜むは狂気か。はたまた叡知か。
松明を片手に、ちいさな足袋を両耳に履き、風車を口に咥え、奇妙な印のついた扇子を掲げ、しまいにはくさやの干物を頭の上から……
百江は何かに取り憑かれたかのように平然とそれらを身に着け、さらにはその場で
普段心を乱すことが少ない私であっても、そのあまりに間抜けた行動にしばし呆然とさせられた。
……それらの行為すべてが、計算の内であったとも知らずに。
彼女の思惑にやっと気付いたのは、悟心鬼を完全に倒しきった後のことだった。
百江は初めから、奴の心を乱すためだけに動いていたのである。
「あの悟心鬼を一撃で倒しちゃうなんて、やっぱり桔梗の矢は凄いな。霊力に満ちていて穢れがない。すっきりした強さだ。弓はバンホーテンのものを使用したのかな?」
当人は相変わらず戯れを言っていたものの、今回ばかりはそれで誤魔化しきることはできない。
悟心鬼を倒したのは私でなく、百江だった。
未知のものと初めて触れ合ったとき、人が抱く感情は"興味"と"恐れ"であるという。
もし、普段のあっけらかんとした仕草がすべて見せかけのものであるとするならば……
もし、時折鋭い言葉を放つ百江が本当の百江の姿であるというならば……
彼女ほど頼もしく、そして恐ろしい存在はいないと……そう感じた。
私はこの時に、初めて『畏怖』という感情を覚えたのである。