竜殺しっぽい誰かの話。 作:焼肉ソーダ
「お……おお……!」
白い砂浜。青い海。澄み渡る晴天。
海水浴日和、旅籠からほど近いにも関わらずのこの絶景、絶好のロケーションはさすがリゾート地と言わざるを得ない。
そんな光景を前に、感涙に咽ぶ野郎どもが数人。
彼らの目は、一様に同じ方向に向けられていて───
「『
「『
「それなのに……俺たちは、目先のものにばかり囚われて……すまねえ、先生ッ……!!」
「いや、人を死んだみてーに言うんじゃねえよ。縁起悪いな」
グレン先生からの冷静なツッコミ。
昨日、しこたま【ショック・ボルト】をくらったグレン先生は、砂浜にパラソルを差し、その下にシートを敷いてくつろいでいた。
「すみません……なんか、ノリで」
「俺たちの
「もうなにも怖くない」
「おうフラグ乱立やめーや」
一部は打ち切られてるし一部はそれ死亡フラグだろうが。
しかし打ち切りはともかく死亡フラグは通じなかったのか首を傾げられた。これがジェネレーションギャップ……(違います)。
それはさておき、皆が釘付けになっている方向には、確かに眼福としか言いようのない光景が広がっていた。
きゃっきゃとはしゃぐ女子たち。色とりどりの水着。玉のような肌が弾く海水が陽の光を反射して、海面とあいまってキラキラと眩しい。
なるほどそれは確かに、男からすれば一種の楽園と言えないこともなかった。
「お前らも行ってこい。今日は自由行動だ、好きに遊んでろ……俺は寝るわ。なんかあったら起こしてくれ……」
「「「はい、先生!」」」
「昨日あんだけはしゃいでたくせに元気だな……」
先生が歳の割に煤けてるだけな気もしますがそれは。
同じく煤けてるギイブルくんはいつもの格好のまま木陰で教科書を読んでいた。お前……。はしゃげとは言わんからもう少し羽目を外してもバチは当たらんのではないかと思うのは俺だけか。
「あー……お前も行かなくて良いのか?」
「ん? ああ、俺は……そうですね、ちょっと興味あるし」
「海は初めてっつってたか……ま、楽しんでこい」
……もしや昨日の甲板での話をキッチリ聞いていたのだろうか。この人は。
あんなにグロッキーになっていたくせに……と思って振り返ると、グレン先生はこっちに背を向けたままシートの上で寝っ転がって手だけを振っていた。
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ごぼぼぼぼ……と、泡が口からこぼれる音。
他にはなにも聞こえない。波の音と、微かに自分の鼓動が聞こえるくらいなものだ。
それもそのはず、ここは海のど真ん中。しかも海上ではなく海中である。
俺は現在、なにをするでもなくひたすら海に潜っていた。
「───、───。───?」
砂浜の方からなにかが聞こえた。ぼんやりとしかわからないが、ティンジェルの声だろうか。
目の前をカラフルな魚たちがすり抜けていく。サメでもいるのかと思ったが、そんな影はない。どうやらティンジェルの声は注意喚起ではないようだ。
「───……、───! ───、───!」
今度はフィーベルがなにか言ってるけど、待ってほしい。今ちょっと素潜りチャレンジをしているんだ。
そろそろ三分くらいまでいけそうなんだ。コツをつかんできたというか、なんかハイになってきているというか、ともかく初めてにしてはけっこういい記録が出せそうなんだ、だからもうちょっとだけ待っ───
「ごぼぼがぼぼ?」
「ごぼっ!?」
目の前に突然現れたレイフォードに、思わず残っていた空気を吐き出した。
幸い肺に海水が入ることこそなかったが、予期せぬタイミングで酸素が枯渇してしまったのでこれ以上の続行は不可能だ。
仕方なく、水を蹴って海面へと浮上する。
なぜかレイフォードもついてきていた。
いやお前なにしに来たんだ?
───で、渋々砂浜に戻ると、これまたなんでかフィーベルに頭をひっぱたかれた。なんで。
「『ひゃっほー海だー』なんて言って潜ったっきり浮かんでこなかったら誰だって心配するでしょ!?」
「む。……それは悪かった」
「まあまあ、何事もなかったみたいだし、そこまでにしてあげよう?」
今回はほとんど俺が悪かったので大人しく叱られていたが、ティンジェルがそう言うとフィーベルも仕方ないと言いたげな顔をしながらも矛を収めてくれた。レイフォードはやはりぼけっとしている。さっきはなにをしにきたのかと思ったが、どうも救護要員として派遣された模様。すみません。
こういうとき、ティンジェルの助け舟は非常にありがたい。
と、そこでようやく気付いた。ティンジェルが、なにかボールを持っている。
「……ビーチボール?」
「うん。あっちの方で、クラスのみんなでビーチバレーしようって話になって。アッシュくんもどう?」
「ビーチバレーか……」
知識としては知っているものの、ビーチバレーをやったことがある、といったような記憶はない。この機会にやってみるのも良いだろう。
───そう結論付けて、改めて女子三人組に目を向ける。
フィーベルとティンジェルはビキニタイプ。若干細すぎるような気もするフィーベルはシンプルな、ティンジェルの方はフリルがところどころにあしらわれた女の子らしいデザインだ。
……それにしても、ティンジェルは健啖家だから発育がいいんだろうなあ、とは思っていたけど───
ここで思考をばっさりカット。それいじょういけない。
強いて言うなら胸囲の格差社会だった。ここで思春期男子の思考回路は途切れている。あとレイフォードがスク水なのは誰の入れ知恵だ。
「……あー、んじゃ俺も参加しようかな」
不埒な脳内発言を悟られないように会話を繋げる。運の良いことにバレはしなかったらしい。露骨にならない程度に視線を逸らし、砂浜に置き去りにしていたパーカーを羽織る。
「あと、三人とも水着似合ってる。言い忘れた」
「ふふっ、ありがとう」
「……ん。グレンも、褒めてくれる?」
「……期待はしない方がいいんじゃねえかな」
フィーベルとティンジェルの二人はともかく、レイフォードのことは妹みたく見てるフシあるし、グレン先生。
するとちょうどグレン先生のことも誘う予定だったらしく、ティンジェルが水着をお披露目しようと言い出した。
───しかし案の定、唯一水着についてなにも触れられなかったレイフォードは、ビーチバレーが始まるまで心なしかむくれていたのだった。
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「うぉぉぉおおおおおおおおッッッ!! KU☆TA☆BA☆RE!! アシュリー=ヴィルセルトォォォォォォォ!!!!」
「俺、なにかしたっけ?」
気の抜けた言葉と共に、殺意マシマシでぶっ飛ばされてきたボールをレシーブ。柔らかく天上へ放る。渾身の一撃をあっさりいなされたロッドの『なにぃ!?』という驚愕の声が聞こえてきたが、スポーツゲームで俺に勝とうなぞ百年早い。
天高く舞い上がったボールを、更にカッシュがトス。そして───
「いくぞー。勢い良く舞うであろう砂埃にご注意下さい───とぉ!」
「ご注意下さいと言いつつどう見ても注意させる気がねぇ───!?」
パーカーの裾をはためかせながら、空高く跳び上がって───そこそこに力は加減しながらも、勢いよく手を振り下ろした。ズガァン! と、ボールが立ててはいけない轟音を撒き散らしながら、叩きつけられた球体が砂浜を抉る。相手方のレシーバーが魔術でボールを拾おうと試みるが、当然のように間に合わない。
忠告(?)通りに、巻き込まれた砂塵が宙に舞った。その圧倒的な光景を前に、アルフやロッド、カイといった相手方のチームが悔しそうに砂浜を殴り付ける。
その目尻に浮かぶのは、紛れもない涙だった。
……いや、なんでさ。
「くそっ……くそぉ……! どうしてだ……ここまで、ここまで差があるっていうのか、俺たちには……ッ!!」
「ああ、世界はなんて残酷なんだ……」
「……いや、お前らさ。それ今俺がいちばん言いたいセリフなんだけど。俺、割と仲良くやれてたよね? 一体なにがそのささやかな友情にヒビを入れたの?」
「お前、本当に心当たりがないとかほざくつもりか……? あぁん?」
「急にチンピラ降臨さすな」
しかしそんな俺のツッコミなどお構いなしに、自陣のカッシュを含めた男子───昨日の『
「アシュリー=ヴィルセルトッ!! お前は、俺たちと同じ非モテ男子代表だったはずだッ!!」
「え……まあ、うん」
だからなにゆえ突然にディスられているのか。俺は。
「だというのに! だというのに、なぜッ!! お前は、大天使ルミアちゃんと仲良くしてるんだァーーー!?」
「ずるい!! 羨まけしからん!! そこ代われェェェェェ!!」
「なんでかリィエルちゃんとも距離が近いしッ!! マジで羨まけしからんそこ代われェェェェェ!!」
「……それ、フィーベルは?」
「「「
「哀れな」
全会一致で眼中にないとか。
というか、俺があの三人組と距離が近いのは不可抗力っていうか成り行きなんだけど。
「その『別に俺興味ないね』みたいな態度が腹立つ!!」
「ドヤ顔されても腹立つけどな!!」
「どうせいっちゅーんじゃボケがあ!? というか俺にうだうだ言うならまずテロリストに撃たれて刺されて殺されかけてこいってんだよ!!」
「嫌だよ!? なんでそんな物騒な提案が出るんだよ!!」
「俺があいつらと仲良くなった成り行きだからだよ!! 心して味わえやァ!!」
「「「断固拒否する!!」」」
くそ、こいつらあの事件を素通りして仲良くなりたいとかほざきよるつもりか。めちゃくちゃ痛かったんだぞあれ。……あ、なんか思い出したらこっちもムカついてきた。
「よっしゃ、いいだろう。かかってこいおバカども……全員まとめて憂さ晴らしの的にしてやらあ!!」
「望むところだこのリア充めェェェーーーーー!!」
「だからリア充じゃねえっつってんだろがあーーーーー!!」
キレちまったよ……久しぶりになあ……!!
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「……暑苦しい連中だな」
ため息をつくのはほぼ無理やり巻き込まれ、グレンのチームに組み込まれたギイブルだ。グレンにノせられ、ついビーチバレーに参加してしまった彼であるが、さすがにこの無駄に暑苦しい空気にはうんざりしていた。
カッシュの隣では、クラスのおっとりお姉さんことテレサが『あらあら』と穏やかな笑みを浮かべている。
───それを、冷や汗を流しながら見ているチームがあった。
「……反則ですわ。アシュリーにカッシュ……しかもテレサまで……」
「リィエルじゃなくてカッシュだったのが唯一の救いだな……いやあれ、勝てるの? ボクたち、あれに、勝てるの?」
「やる前から気持ちで負けてどうするんですか、先生。僕がいるんだから、無様な敗北は許しませんよ。……いやまあ、わからなくもないですが」
くじ引きの結果組まれたチーム。
最終決戦一歩手前の準決勝まで駒を進めた四組のうち、『あれ、もしかして最強なんじゃね?』と噂されているそのメンバーは、くじの女神様のいたずらによって出来上がったパーティーだった。
二ヶ月前の事件を乗り切り、朝の特訓もあり体力・戦闘勘は折り紙つきのアシュリー。
リィエル、アシュリーを除けば二組トップレベルの身体能力を誇るカッシュ。
そして───念動系白魔術に驚異的な適性を持つ、テレサ。
この三人が、先ほどから猛威を奮っていた。
ポジションは一ゲームごとにローテーションするため、おっとりお姉さんのテレサがアタッカーの時なら勝機がある───と言いたいところだが、他二人が圧倒的な身体能力でカバー、相手のスパイクを一切合切弾いてしまうため残念ながらあんまり変わらない。
ちなみにグレンたちのチームはグレン以外はギイブル・ウェンディとどちらかといえば運動が苦手な面子だ。
そして。アシュリーたちのチームのデタラメさについつい忘れそうになるが、グレンたちの対戦相手もなかなかのデタラメチームだった。
「システィ、リィエル、がんばろうね。あとちょっとで優勝だよ!」
「ん。がんばる」
「ま、先生をどうにかしたところで……その次がアレだと思うと気が滅入るけどね」
ルミア、システィーナ、リィエルの仲良し三人組。
ルミアはともかく、リィエルは間違いなくここにいる全員の中でもいちばんの運動能力の持ち主だ。システィーナも、運動が得意、ということはないだろうが、近頃はグレン直々に訓練をしていたり、そもそも魔術師としての力量が頭一つ飛び抜けているため油断ならない。
(嗚呼、ド畜生。あの眼福チームが悪魔のチームにしか見えないぜ……)
なお、ルミアたちが悪魔ならアシュリーのチームは魔王である。
「……いいかウェンディ。お前はドジさえ踏まなければかなりデキるやつだ。俺たちの大一番は次の試合ではなく、その次……あの大魔王チームとの決戦だ。ここで負ける訳にゃいかねぇ」
「ええ、ええ。わかっておりますわ、グレン先生。その私に対する物言いに関しては色々と言いたいところではありますが、今は流しましょう。あの子には……負けない……!」
「あー……ギイブル。お前は特に言うことねぇや。頑張れ。以上」
「僕に対して言うことがないのは道理ですが、それにしたって適当なのでは?」
「よし……いいかお前ら。絶対、勝つぞぉぉおおぉぉおおおおぉおお!!」
嫌がる二人と無理やり円陣を組む。
暑苦しい叫び声が、砂浜にこだました。
───ちなみに、勝ったのはシスティーナたちのチームだった。
馬鹿力には勝てなかったよ……。
「ぐぁぁーーー、悔しい! クソ、いい線行ったと思ったんだけどなぁ……」
「仕方ありませんわ……相手はあのシスティーナとリィエルですもの……」
「ぜー……ぜー……」
疲労困憊のギイブル。シャツとズボンで激しい運動を繰り返していたのだから当然だ。なんか終わった後にリィエルと若干意気投合(?)はしていたが、わだかまりが薄れこそすれ、疲労が消える訳ではない。
一応、身体を鍛えているグレンと魔術中心だったウェンディはピンピンしているのだが……と、ギイブルが己の体力のなさ(それでも魔術師としてはそれなりに動けている方だが)を露呈していると、今度は何故かルミアがグレンの方に近寄ってきた。
「すみません先生、ちょっとお願いがあるんですけど……」
「あ? お願いだ?」
「はい。その……」
もじもじしながら、ルミアはちらりと決勝戦の相手───アシュリーたちのチームを流し見る。チーム大魔王は、準決勝の相手を今もボコボコに叩きのめしていた。
「私、今ので疲れちゃって。だから、決勝戦には私の代わりに出ていただきたいな、と」
「俺がルミアの代わりにぃ? ……いや、それは構わねぇけど……お前、いいのか?」
「はい。疲れてるのは本当ですし、それに……」
と、ここで言葉を切り、気まずそうに微笑む。
「あのメンバーの中で戦うのは、ちょっと……」
あのメンバー、というのは運動性能トップスリーのことであろう。リィエルが相手ともなれば、アシュリーも手を抜いてはいられまい。白魔術と異能以外は普通の少女であるルミアに、化け物連中の相手は荷が重すぎる。
そういうことなら、とグレンは頷き、若干の申し訳なさと共に今しがた共に戦った仲間を振り返った。
「悪いな……俺だけ、決勝に挑むことになっちまって……」
「……いいえ、構いませんわ。どうぞ存分に暴れてきてくださいまし、先生」
「……ふん。代役とはいえ、僕たちの代表のようなものなんだ。無様な敗北は許しませんからね」
「お前ら……ああ! 逝ってくるッ!」
決意と覚悟を胸に、グレンは歩き出した。
対峙するは魔王。圧倒的な力をもって敵を蹂躙せしめる怪物。正直、身がすくむ思いだ。
だが───託された以上、負けられない。
いや。負けてなど、やるものか。
「決着をつけようぜ───アッシュ!」
「お、おう。なんかやけにノリノリだけど……まぁ、いいや。かかってこいよグレン先生! フィーベルとレイフォード共々叩き潰してくれるわ!!」
今ここに、戦いの火蓋は切って落とされた───
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「いやぁ、グレン先生たちは強敵でしたね……」
ベッドに突っ伏しながら呻く。およそビーチバレーでは有り得ないほどにボロボロになったよ。
あの後も、泳いだりバーベキューをしたり街を練り歩いたりしたのだが、さすがに疲れた。
いつもはまだ騒いでいるであろうカッシュも、風呂と着替えを済ませるなりさっさと就寝してしまった。カッシュでさえそうなのだから、ギイブルとセシルはもっとひどい。泥のように眠っている。
「レイフォードを甘く見ていた……なんだあの殺人スパイク。俺じゃなかったら腕吹っ飛んでるぞ……つかあれ止めたレイディすげぇ」
もうなんていうか、ビーチバレーは殺人スパイクの打ち合い合戦みたいになっていた。レイフォードが力の限りぶちかまし、俺も力の限りぶちかます。グレン先生のブロックは絶妙だし(飛び交う殺人スパイクが怖かったのか消極的だったが)、レイディは大抵のレイフォードアタックをかろうじて止めていたし、カッシュのトスは大変打ちやすかった。フィーベルの援護も実に的確だった。
結局試合の決着はつかず、引き分けということで固い握手を交わしたりもした。
あー、腕いてぇ。しかしこのベッドホントふっかふかだな……と思いながらふと窓に目を向けると、三つの人影が外に出ていくのが見えた。
金髪、銀髪、少し離れて青髪。向かう先は方向からして恐らく海だろう。夜中の海景色観賞と洒落込むつもりか。
「……元気だねぇ」
呟いて、ついていこうかと体を起こし───やめた。
そんな野暮なことをするほど空気が読めない男ではない……つもりだ。それに忘れてしまいがちだが、元々レイフォードはティンジェルの護衛役らしいし。実力は俺自身よーく知っているし、彼女がついているのなら心配はいらないだろう。近頃は三人とも仲が良いようだったし、初日はやる気なさげだったレイフォードも、今なら自分からティンジェルたちを守ろうとする……かもしれない。
そう判断し、再びベッドに寝転がる。寝る前の日課は済ませたし、今日はもう眠ってしまおう。明日は原生林を歩くということだし、英気を養う意味でも早めの休息が望ましい。
(グレン先生もついてることだし、な)
外にブランデー持って出て行ったからねあの人。夜中に。
改善したとはいえ、やっぱり教師としてどうなのかと思わないこともないが。まあ、夜は先生方も自由時間ということだろう。24時間常に教職にふさわしい行動をしろっていうのは酷だし。
布団を被って目を閉じる。思い切り身体を動かしたからだろうか。あっという間に睡魔が迫り、一分と経たずに意識を眠りへと運んでいった。
そして、翌日───
「もうわたしに関わらないで! いらいらするからっ!!」
「ちょっと、リィエル!?」
何故かレイフォードのご機嫌がナナメ通り越して直角になっていた。
どうしてそうなった。
ビーチバレーのチームはマジでくじ引いて改めて決めました。