………作者はね、こういう初代ファミリーの立場からツッコミ入れつつ見守ってる、割とお気楽な話が書きたかったんですよ。
なのに何でこんなに鬱くなるかなぁ!(A.作者の手癖です)
私の平穏を奪うであろう
だがさすがに一人で沢田君宅を訪ねるのは気が引けたので、保育係の騒動の後に連絡先を交換したハルちゃんと待ち合わせることに。
フラグが立ちまくっている気もするが、きっと大丈夫、既に京子ちゃんとも友達なんだし、花ちゃんみたいなポジションで行ける…はずだ。
マンガでも見た沢田君の家に着くとリボーン君によって沢田君の自室に誘導され、初対面のビアンキさんとは自己紹介をし、それなりに仲よくなった。
こうして見ると本当に姐御肌な女性にしか見えんのだが…彼女の作る料理は絶対に食べてはいけない。食べたら死ぬ方が万倍マシな思いをすることになる。
ハルちゃんといがみ合ってばかりいる印象があった獄寺君が静かなのでどうしたんだ、と思ったら、彼は部屋の隅で
…わかってはいたつもりだが、まさかこれ程
獄寺君を憐れみの目で見ていると、いつの間にやら参加者が集合しボンゴリアン・バースデーパーティーの説明が始まった。
ボンゴリアン・バースデーパーティーとは奇数才の誕生日に開かなくてはいけないパーティーで、その内容は誕生日を迎えた
そして一番高得点を取った参加者はホストから豪華プレゼントをもらえ、最下位の人間は殺されるのだという。
「何だよそれ! なんで祝いに来て殺されなきゃなんないんだよ!!」
「掟だからだ」
沢田君の尤もな抗議に返されたのは、シンプルかつ明快な一言。私も年代はかなり遡ることになるがボンゴレ所属なんだが、そんな掟あっただろうか。
「…それは、由緒ある伝統なのか?」
「当たり前だ。初代ボンゴレもファミリーの誕生日はこれで祝ったと言われている」
いや、祝ってないぞ!? 少なくとも
…驚愕のあまりサイレントツッコミを入れてしまったが、リボーン君にはバレなかっただろうか。
そう言えば、ジョット君の誕生日パーティーの時に彼がふざけて点数を付けていたような気もする。その時私は手編みのマフラーとブランデーケーキをプレゼントしたんだったか。得点は100点だった。
私の誕生日はと言えば、みんなが協力して私を可愛い女の子にしようとするものだから点数など付けようもなかった。
すっかり可愛らしくされてしまった私を見て『そうして黙っていればビスクドールのようなんですがね』と言った
あのジョット君ですら後退する程の恐ろしい笑顔を思い出して身震いしていると、80点という山本君の点数がボンゴレジャッジボードに貼られた。中々の高得点だ、幸先いいかも知れんな。
そして二番手のハルちゃんが鞄から取り出したのは白いスーツ。その色だけでも目立つというのに、ターゲット柄で狙われまくりだ。スリリングにも程があるぞ、ハルちゃん。
ハルちゃんの次のビアンキさんは初の出し物だ。彼女は本場イタリアのピザ生地投げでリボーン君の誕生日を祝うらしい。
難しいはずのそれを難なくこなすビアンキさんに私達が尊敬と感心の眼差しを向けていられたのは数分のことだった。彼女が回すピザ生地が家具やら何やら、とにかく色々な物を切っていくからである。実は新技だったらしい。別の広いところでやって欲しかったな。
「中々よかったぞ。90点」
リボーン君に言われたビアンキさんがガッツポーズを決めてピザを焼きに階下に降りていったところで、私が前に進み出た。
「言われたのが昨日だったから、簡単なものしか用意できなくてな」
「構わねーぞ。で、なんだ?」
「開けてみてくれ給え」
リボーン君の前に置いた二つの包みが開けられると、姿を現したのは白いデミタスカップとパウンドケーキ。ケーキの方は私の手作りだ。
「カップにボルサリーノのシルエットが描かれてます、可愛いです!」
「パウンドケーキも
「料理の腕には自信があるんだ」
「ありがとな、レイ」
後で美味しく戴くぞ、と言うリボーン君に、ほっと息を吐いた。彼の好物がエスプレッソなのは予測できていたのだが、生憎私は紅茶党で、コーヒーに関しては素人。そのためカップとケーキ、という無難なセットに落ち着いたのである。
95点、という高得点をゲットし、万が一にも殺されることはなさそうだと安堵した私の目の前で、リボーン君がランボ君の誕生日プレゼントに1点と言い放っていた。まあ用途不明のゴミだし、仕方あるまい。
「さあツナの番だぞ。棄権するなら0点で殺すからな」
「な、そんな滅茶苦茶な!!」
慌てる沢田君は、獄寺君の提案により彼とコンビを組んで手品を披露することにしたらしい。
死ぬ気になった沢田君が黒い箱に閉じ込められた状態で、自分自身を突き刺していく様はシュールの一言に尽きた。
これが
脚やら胴やらがあらぬ方向に曲がった彼は見事リボーン君に100点をもらえたものの、死ぬ気モードの限界時間を迎えてしまったために病院へ救急搬送と相成った。
「どーだレイ、ボンゴリアン・バースデーパーティーは」
「できればもう二度と参加したくない」
最後にそう尋ねられて即答した私は何もおかしくないだろう。
・伝統を作った側
なんか知らん間に知らん伝統が生えてた。心当たりがあると言えばあるが、それが元になっているとは考えたくない。